【クラス】
キャスター
【真名】
シッティング・ブル@アメリカ西部開拓時代
【属性】
中立・善
【ステータス】
筋力:C+ 耐久:C 敏捷:C+ 魔力:B+ 幸運:B 宝具:C+
【クラススキル】
陣地作成:C+
呪術師として自らに有利な陣地を作り上げる。
道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成可能。
精霊に祝福を与えられた武器・道具などを作成する。
【保有スキル】
大いなる神秘:A
この世界を形作る“大自然の摂理”。スー族は“ワカン・タンカ”と呼ぶ。
インディアンは“精霊”の存在を身近に感じ取り、生活の中で”神秘“と接続する。
呪術師であるシッティング・ブルは特に霊的な資質に長けていた。
呪術による自己強化や治癒、幻視による危機察知など、数々の超自然的な能力を操る。
また神秘との接続により、通常のサーヴァントよりも高効率で魔力の回復を行うことが出来る。
霊獣の喚人:A
自然の精霊との対話者。動物との霊的な交信を行う者。
魔力によって“霊獣”を喚び寄せ、彼らの力を借りることが出来る。
直接戦闘に長けるコヨーテやクマ、強靭な突進力を持つバッファロー、飛行能力を備えたタカ、隠密行動を得意とするヘビなど、状況に応じた召喚が可能。
シッティング・ブルは彼らとの交信により、その五感を共有することが出来る。
カリスマ:C
集団の精神的支柱となる天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
シッティング・ブルは決して指導者ではない。しかしその勇敢さと霊的資質によって、多くの同志を集めた。
騎乗:D+
狩猟民族であるスー族の系譜を出自とするシッティング・ブルは乗馬の扱いに長ける。
その他ある程度の乗り物なら乗りこなせる。
【宝具】
『謳え、猛き紅馬(グリージー・グラス)』
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
生前のシッティング・ブルは合衆国の弾圧に対する反抗を貫き、その勇敢な姿により数多くの同志を集めた。
シッティング・ブルの同志達が概念化した”インディアンの幻影“を軍勢として召喚する宝具。
インディアン達はいずれも低ランクの「単独行動」「騎乗」スキルを備え、トマホークや弓矢、ライフルや騎馬によって武装している。
直接戦闘を得意とする戦士、呪いなどの術に長ける者、偵察において能力を発揮する斥候など、インディアン達はそれぞれに得手不得手がある。
『墜ちよ、蒼き荒鷲(ウィワンヤンク・ワチピ)』
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500
カスター将軍率いる騎兵隊をインディアンの大連合が殲滅した『リトルビッグホーンの戦い』――その直前にシッティング・ブルが幻視したビジョンの具現。
彼はサン・ダンスの儀式の中で『空から墜落する騎兵隊』を幻視し、その後の戦いにおけるインディアンの勝利を予知したとされる。
自らの血の一部を大地に捧げることで“結界”を展開する。
“結界”内部では真紅の太陽が常に輝き続け、降り注ぐ陽光を浴びた者達に“空から墜ちていくような重圧”が絶えず叩き付けられる。
使い魔の類いならば瞬く間に消滅し、サーヴァントも絶え間ないダメージと多大な行動制限を与えられる。
また支配・侵略の逸話を持つ英霊に対しては、更なる追加ダメージと全ステータスの1ランク低下が発生する。
この宝具の効果を受けないのはシッティング・ブルとそのマスターのみ。
またこの宝具はシッティング・ブルの精神世界によって形成されるため、結界内にインディアンを召喚することは出来ない。
【weapon】
トマホーク、弓矢、ライフル
【人物背景】
アメリカ先住民の部族であるラコタ・スー族の戦士、呪術師。部族語による正式な名称は“タタンカ・イヨタケ”。生没年1831-1890。
他の部族との騎馬戦において真っ先に最前線へと飛び出して活躍するなど、少年時代から勇猛果敢な存在だった。
“インディアン戦争”の際には、同胞であるクレイジー・ホースと共にアメリカ合衆国の保留地政策に反抗。
白人による支配を拒絶して自由を貫くその姿は多くの部族から支持され、やがてシッティング・ブルはインディアンの大集団の支柱的存在となっていく。
彼はその高い霊的資質によって、“リトルビッグホーンの戦い”におけるカスター将軍率いる第七騎兵連隊の敗北を預言したとされている。
しかし合衆国の侵略によって次第にインディアンは追い詰められ、他の大戦士たちは次々に降伏の道を選んでいく。
シッティング・ブルは同胞達と共にカナダへと亡命して数年に渡り抵抗を続けたが、厳しい気候による飢餓の果てに合衆国へと投降する。
その後はインディアン保留地での生活を余儀なくされ、また部族の窮状を訴えるために“西部劇ショー”の巡業に出演した。
それでも保留地の困窮は改善されることなく飢餓や疫病によって深刻な状況となり、やがて部族の間で白人侵略の終焉とインディアンの復活を願う儀式“ゴースト・ダンス”が流行するようになる。
シッティング・ブルはこの活動を否定的に見て距離を置いていたものの、元来の影響力ゆえに合衆国からは“反抗的儀式の扇動者”と断定される。
最後はシッティング・ブル逮捕へと踏み切った警官達との揉み合いの末に射殺された。
【外見・性格】
壮年の外見。獣の革で作られた質素な衣服を身に纏い、後頭部には一振りの鷲の羽飾りを付けている。
黒い髪を左右対照の三つ編みにして垂らしている。首には熊の爪で作った首飾りを付けている。
史実におけるシッティング・ブルの肖像に概ね近い姿をしている。
その表情には常に険しさが宿り、瞳には虚しさにも似た諦念を湛えている。
冷静沈着な性格であり、常に淡々と言葉を紡ぐ。
霊的な素質の高さにより、賢者のように鋭い直感と優れた慧眼を備える。
しかしその内面には癒えることのない絶望と虚無を抱えている。
なお彼はその資質と姿勢によって多くの仲間を集めただけであって、酋長や指導者の立場ではない。
インディアンは上下関係の概念を持たず、酋長もあくまで部族の調停者に過ぎないとされている。
【身長・体重】
175・68
【聖杯への願い】
長い歴史の中で虐げられてきた全てのアメリカ・インディアンの魂を救う“新天地”を作り出す。
【マスターへの態度】
憐憫と慈悲。ある種の父性的感情。
彼女の生きる道を、少しでも手助けしたい。
最終更新:2024年08月07日 01:34