【クラス】
 バーサーカー

【真名】
 ゴドフロワ・ド・ブイヨン

【属性】
 秩序・善

【ステータス】
 筋力C++ 耐久C++ 敏捷C 魔力B 幸運D 宝具B

【クラススキル】
狂化:EX
 正気と狂気の二重思考。理性的に狂気を制御し、バルブを開くように調節してそれを引き出す。
 最大でAランクまでの狂化を適用可能だが、当然ランクが高くなるにつれその所業は無慈悲に変わっていく。

【保有スキル】
信仰の加護:A+++
 一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の信心から生まれる精神・肉体の絶対性。
 ランクが高すぎると、人格に異変をきたす。

心眼(偽):B
 直感・第六感による危険回避。
 虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。

大義の騎士:A
 命を賭して果たすべき大義に向かう時、本来の数倍もの力を発揮する。
 敵が強ければ強いほど、目的達成が困難であればあるほど力を増す不動の大志。
 友軍には最大の勇気を。そして敵軍には最大の恐怖を与える、狂気の如き騎士道。

【宝具】
『主よ、我が無道を赦し給え(ホーリー・クロス)』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:30人
 第一次十字軍が地中から発見した聖十字架、そこに埋め込まれていた木片。
 それを核として顕現させた十字状の剣。刀身から聖光を放ち、間合い自在の剣戟で敵を圧倒する。
 核が木片であることから、刀身を破壊されることがあろうと核が無事である限り即座に再生可能。
 また悪属性のサーヴァント、キリスト教以外の宗教に属する存在、魔性の類に対しては特攻を発揮する。

『同胞よ、我が旗の下に行進せよ(アドヴォカトゥス・サンクティ・セプルクリ)』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:100人
 第一回十字軍、聖地エルサレムの制圧を果たした光の軍勢を召喚する。
 呼び出される軍勢に顔など個人の識別が可能な要素はなく、全員が統一された背丈と武装、性能を有する。
 これらはゴドフロワの意思とその大義に従って行動し、為すべきことを為す。
 ゴドフロワが見据えるものは大義であり、同胞とはそれを叶えるためのある種画一的な存在に過ぎなかった。
 彼にとっては自分の後ろに続く者の仔細など、まったくどうでもよかったのだ。
 肝要なのは己の信仰を貫くこと。彼にとって十字軍とは、単なる剣であり、銃。暴力を執行するための手段だった。

【weapon】
 『主よ、我が無道を赦し給え』

【人物背景】
 第一回十字軍における指導者のひとりにして、聖地エルサレムを最初に統治した『聖墳墓守護者』。
 苛烈にして勇敢な騎士として知られ、その背中は多くの同胞に勇気を与えた。
 最終的にエルサレムの統治者に選出されたが、聖地にて王冠を戴けるのは偉大なるイエスのみであるとして拒否。
 『聖墳墓守護者(アドヴォカトゥス・サンクティ・セプルクリ)』を名乗り、エルサレムを統治した。

 その戦い方はあまりに勇猛で、無謀とも言えるほど臆することのないものだった。
 無数の軍勢にさえ得物一本で突撃し、勝利を勝ち取って帰ってくる征伐の象徴のような男、とある騎士は言う。
 彼の信心は非常に強固で敬虔だったが、それ故にゴドフロワは目的を果たすためにあらゆる犠牲に頓着しなかった。
 彼の率いた十字軍は女子供だろうと情け容赦なく虐殺し、数多の血の河を築きあげたという。

 ゴドフロワは決して狂人ではなかった。命の重さと人の絆、そして異教徒であろうと一人ひとりに人生という物語があることを知っていた。
 しかしそれと同時に、彼は自らの中に宿る狂気のごとき信心を自由自在に制御する手段をも熟知していたのだ。
 異教徒を鏖殺する無道の騎士。誰もに敬愛される、敬虔なる神の信徒。
 そのどちらも、ゴドフロワ・ド・ブイヨンの顔であり、真実である。
 ゴドフロワにとって狂気とは"道具"で、暴力とは"選択肢"であった。
 狂戦士となるのはバルブを捻って水を絞り出すようなもの。ヒトは、どこまでも目的のために残酷になれる生き物である。

【外見・性格】
 金髪を短く切り揃えた、理知的な容貌の騎士。現世では眼鏡を掛けているが視力に問題はなく、単に当世に倣うためのお洒落の一環。
 敵、相容れぬ者にはきわめて冷淡。同胞には柔和な面も見せるが、その実心の中では微塵たりとも笑っていない。
 自己の信仰を貫くこと、大義を遂げることに特化した、狂おしいほどに経験な信仰者である。
 自分の狂気と人間味を場面に応じて制御し、切り替える手段を身に着けた、ふたつの顔を持つ騎士。

【身長・体重】
 181cm・83kg

【聖杯への願い】
 真なる聖遺物であれば然るべき処へ、偽なるまがい物であれば破壊する。

【マスターへの態度】
 唯一胸襟を開いて接する相手。自分と同じ、暴力を理性で制御し飼い慣らす男。
 無神論者であるのはマイナスだが、大義を共にする善行を買って現状不問としている。
 彼と語らう時だけは、ゴドフロワの"人間"としての側面が垣間見える――のかも、しれない。

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最終更新:2024年08月07日 01:37