【クラス】
 バーサーカー

【真名】
 ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)/Homo neanderthalensis @更新世

【属性】
 混沌・中庸

【ステータス】
 筋力C+ 耐久C+ 敏捷C 魔力E 幸運E 宝具A

【クラススキル】
 狂化:D
 理性と引き換えにパラメーターを上昇させるスキル。
 このバーサーカーの場合、筋力と耐久の上昇と引き換えに発話能力を失っている。
 思考力は正常である。

【保有スキル】
 霊長の成り損ない:A
 現在の地球の霊長である現生人類ホモ・サピエンスと道を違え、滅びた者のスキル。
 バーサーカーは、現生人類ホモ・サピエンスの文明の恩恵を一切受けない代わりに、その文明に害されることもない。

 このスキルの効果によって、バーサーカーに向けられた武器はネアンデルタール人の文明の到達点、
 中期旧石器時代の器物と同等の効果しか発揮しなくなる。
 バーサーカーに向けて振るわれた刃はいかなる業物であっても剥片石器並みの切れ味にしかならない。
 銃火器はただの棒きれと化す。機械類は粗雑な石組み細工となる。
 騎獣はいかなる訓練を受けていても野生に染まり、
 既存の生物を合成した姿の幻獣の類は、バーサーカーに敵意を向けている限り合成前の生物に分解された姿となる。
 魔術もまたホモ・サピエンスの文明の産物であることから、バーサーカーには効果を発揮しない。

 デメリットとして、バーサーカーに道具を持たせても、中期石器時代の器物と同様の機能しか発揮しなくなる。
 ホモ・サピエンスの築いた文明と創造を否定し、石器時代の殴り合いを強制するスキルである。

 但し、各マスターの証として配られた懐中時計に効果はない。
 また、以下の場合にこのスキルは無効化される。いずれも、ネアンデルタール人絶滅の原因となった説に由来する。
 下記の他に絶滅の原因となった説があるなら、それに由来するものでもこのスキルを無効化できる。
 ・Bランク以上の神性、Bランク以上のカリスマを持つ者
  (ネアンデルタール人は信仰を頂くことができなかったために共同体の大規模化ができず、
   現生人類との生存競争に敗れて絶滅したという説がある)
 ・星の開拓者、星の航海者、文明作成など、文明の発展に関わるスキルを有する者
  (ネアンデルタール人は石器等の文明の発展の遅れから現生人類との生存競争に敗れて絶滅したという説がある)
 ・自然災害に由来する攻撃
  (ネアンデルタール人は気候変動などの自然災害がきっかけで絶滅したという説がある)

 勇猛:C
 威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化し、格闘ダメージを向上させる。
 ネアンデルタール人は弓矢や投槍器といった飛び道具に頼らず、
 石槍などによる白兵戦によって大型の獲物を狩ったとされる。
 ゆえに、勇猛さはネアンデルタール人の最低要件なのである。

 怪力:E
 一時的に筋力を増幅させるスキル。
 低ランクのため効果時間は短く、反動のダメージを受ける。
 要は意図的な筋力のリミッター解除にすぎない。
 ネアンデルタール人は、出土した骨格から現生人類に比べて筋肉質かつ屈強であったと考えられる。

 自己回復(魔力):E
 本来はアヴェンジャーのクラススキルである。
 このランクでは後述の宝具による大量現界の魔力消費を軽減するにすぎない。
 現生人類と同時期に生きたが、彼らとちがってネアンデルタール人は現代まで永らえることができなかった。
 そのことがただ、さびしいのだ。

【宝具】
 『いちかけるご は いち(One over Five)』
 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:5n
 現生人類であるホモ・サピエンスの遺伝情報には、ネアンデルタール人から移入したとされるものが含まれている。
 その比率は現在では数パーセントであるのが定説だが、20~40パーセントが残存しているという主張の学者もいる。
 このことに由来した宝具である。

 腐敗していない現生人類(NPC)の死体を5人分の質量だけ集めて、弔いの儀式を行うことで、
 1体分のバーサーカーのクローンを生成する。
 5人に相当する質量であれば、5人以上からバラバラに集めてきても構わない。
 また、5の倍数の人数分を集めてきて、まとめて生成することも可能。
 クローンは最初に召喚したバーサーカーと全く同じ容姿、能力を有する。
 また、最初に召喚したバーサーカーが倒れてもクローンがバーサーカーの代わりを果たす。
 バーサーカーのクローンたちは魔力のもつ限り何体でも同時に現界させることができ、
 霊体化してキープしておくこともできる。

 『第零次世界大戦(World War Zero)』
 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:200 最大捕捉:-
 スキル「霊長の成り損ない」の効果範囲を周囲一帯に拡大する、固有結界。
 周囲のありとあらゆる現生人類の文明の産物を、旧石器時代の文明レベルまで劣化させる。
 ただの石組みと化した地上・地下の都市構造物はひとたまりもなく崩落し、自動車は走行したまま分解し、
 スマートフォンはただの石版と化す。各種魔術も効果を失う。
 無効化の条件も、「霊長の成り損ない」と同様である。


【weapon】
 ムスティエ型石器とも呼ばれる剥片石器。
 これらをナイフのように扱ったり、木の枝などに結びつけて石槍としている。
 同時期に活動していたホモ・サピエンスと違い、弓矢や投槍器のような飛び道具を使用していた形跡は発見されていない。

【人物背景】
 かつてホモ・サピエンスと血を分け、彼らと同時期に活動していたホモ属の一種。
 近年の研究成果により、ホモ・サピエンスと交配可能なほど生物学的に近い関係にあることがわかっている。
 実際、現生人類の遺伝情報のうち数パーセントはネアンデルタール人から移入したものであるとされている。

 脳容積は現生人類とほぼ同等、骨格から推定される発話能力についても
 同時期のホモ・サピエンスと遜色がないといわれている。
 また、ネアンデルタール人の遺したとされる洞窟壁画や埋葬跡も発見されており、
 その知性や精神性もホモ・サピエンスに近しいものを有していたと考えられている。

 絶滅した時期は4万年前というのが有力な説だが、2万4000年~2万8000年前のイベリア半島、
 ジブラルタルでネアンデルタール人の使用していた石器と同様の特徴を持つ石器が発見されており、
 その時期が絶滅時期であるという説もある。

 彼らの絶滅の原因は上述のスキル説明のとおり、諸説あるがはっきりとしていない。
 ――あるいは、現生人類に血を遺して未だ生き残っている、ともいえる。


【身長・体重】
 160cm/80kg

【外見・性格】
 2024年現在一般的に見られる、ネアンデルタール人の成人男性の復元標本をベースとする。
 赤い体毛に青い瞳、ずんぐりとした体型と太い手足が特徴的。
 衣服は獣の骨でなめした毛皮である。
 近年の研究成果による復元模型は現生人類のコーカソイドに近い顔かたちとなっており、
 服装さえ整えれば現生人類と見分けがつかない、といわれている。

 なお、上述の宝具でクローンを増やしても、個体差は生じない。
 狂化の影響により発話することはできないが、思考は正常であり、マスターの言葉も理解する。

 このバーサーカーとして現界した個体には、ジブラルタルで妻子を喪い、最後の独りとなった悲嘆が刻まれている。

【聖杯への願い】
 地球に、我々ネアンデルタール人の繁栄を。

【マスターへの態度】
 父を喪ったという境遇に対して思うところはあるが、聖杯を獲得することの方が優先度は高い。
 より強力なマスターが野良になっているなら、乗り換えも選択肢に入る。

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最終更新:2024年08月07日 01:38