【クラス】
アヴェンジャー
【真名】
シャクシャイン@アイヌ史
【属性】
混沌・悪
【ステータス】
筋力B 耐久A 敏捷C 魔力B+ 幸運E 宝具A
【クラススキル】
復讐者:A
復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。
周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。
すべての和人の殲滅。この世に日本という国と、その血族が存在する限り、シャクシャインの恨みは決して晴れない。
忘却補正:B
人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
その憎悪は決して忘れ去られることはない。もう取り返しはつかない。
自己回復(魔力):B
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。
この世に和人が存在する限り、彼の憎悪は無限に湧き出し続ける。
【保有スキル】
鋼鉄の決意:A
痛覚の全遮断、超高速移動にさえ耐えうる超人的な心身などが効果となる。
複合スキルであり、本来は「勇猛」スキルと「冷静沈着」スキルの効果も含む。
英雄性を消し去るほどの憎悪。黒き炎の前に、すべての高潔はかき消えた。
殺戮技巧(道具):A
使用する道具の「対人」ダメージ値のプラス補正をかける。
復讐者となったシャクシャインは、勝利ではなく殺戮のために刃を振るい、弓を射る。
和人鏖殺。彼のすべてはそのために。
動物会話:B
言葉を持たない動物との意思疎通が可能。動物側の頭が良くなる訳ではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。
シャクシャインは自然に親しんで育ったアイヌの男である。
【宝具】
『血啜喰牙(イペタム)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
アイヌの伝説に伝わる妖刀。イペタムとはアイヌ語で〈人喰い刀〉を意味する。
その為、本質的には無銘の刀である。少なくともシャクシャインは生前から今に至るまでこれをそう扱ってきた。
血の臭いを察知して昂りを帯び、斬った相手の血肉の分だけ自身とそれが認めた所有者に力を与える性質を持つ。
シャクシャインは生前、オニビシとの戦いの中でこの妖刀を所有。その際にイペタムから認められ、正式な所有者となることを認められた。
刀身の長さや形状を自在に変更することができ、刀身を切り離して自律行動させ敵を襲うことも可能というまさに〈妖刀〉である。
『死せぬ怨嗟の泡影よ、千死千五百殺の落陽たれ(メナシクル・パコロカムイ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:30人
松前藩の陰謀で毒殺され、憎悪の化身となった復讐者シャクシャインの怨嗟。
もとい、毒殺されたシャクシャインの肉体そのもの。
今も彼の体内には毒が回り続けており、常に数百種の業病の末期症状を併発しているのに等しい苦痛を受け続けている。
そんな彼の肉体から燃え上がる魔力の炎には、かつて松前藩により飲まされ、そして英雄の肉体の中で凶悪化した死毒の成分が滲み出す。
言うなれば猛毒の炎であり、直撃すれば人間であればまず即死。熱気を吸い込んだだけでも身体に重大な異常をきたす。
パコロカムイとは穢れと病を司る神の名。非業の死を遂げ穢れそのものとなった怨霊シャクシャインは疱瘡こそ遣わねど、新たなるパコロカムイとして成立している。
【weapon】
『血啜喰牙』
【人物背景】
シャクシャイン。
メナシクル……北海道日高の首長を務めたアイヌの民である。
彼はシュムクルのオニビシと長きに渡り殺し合い、遂にオニビシの首を取り英雄の名を手に入れた。
オニビシは彼に決して劣らぬ強者であったが、イペタムを認めさせ、更に生まれながらに傑出した能力をいくつも有していたことが彼に勝利のカムイを微笑ませたと言っていい。
その後、アイヌ民族はシャクシャインを指導者として松前藩に対し蜂起する。
優勢と劣勢を目まぐるしく繰り返し、多くを殺し、多くを喪う日々に疲弊したシャクシャイン。彼は和平交渉を続け、その末にとうとう松前藩との和睦の席を取り付けることに成功する。
……しかしその先で待っていたのは、北の英雄が想像もしなかった悪意だった。
英雄シャクシャインの戦闘能力と彼の持つ〈妖刀〉、そして何よりアイヌという異民族と手を取り合うことに強い抵抗を示した松前藩は伝手を辿って〈とある儀式により呪物化した毒薬〉を手に入れる。
生まれながらに人並み外れて強かったシャクシャインの身体さえ冒す毒は、慟哭する英雄の命を無慈悲に奪い去った。
――以上の過去から、シャクシャインは和人……日本人に対する尽きない憎悪の炎を燃やし続ける呪われた復讐者となった。
そこにあるのは、底なしの悪意。あらゆる手段を用いて彼は日本の滅亡と、和人の絶滅を願い続ける。
本来の彼はサーヴァントに直すならば〈軍略〉〈カリスマ〉などのスキルを所持していた筈だが、ひとりきりの復讐者となった今の彼にはそれら一切が"必要ない"。
ただ殺す、踏み躙る。和人鏖殺、例外なし。
死してなお毒に穢され続け、忘れることのない憎しみに狂い果てた、いつかの英雄。――〈穢れたる神(パコロカムイ)〉。
【外見・性格】
橙の長髪を後ろで一本に結い合わせた、二十代前半ほどに見える青年。
普通にしていれば無害な好青年に見える。そういう"フリ"もできる。ただ一皮剥けば、そこにあるのは無尽の憎悪。
アイヌの英雄であった彼の面影は既に毒に置き換えられた。今の彼は、そういう災いと称するのがふさわしい。
【身長・体重】
180cm・73kg
【聖杯への願い】
日本及び日本民族すべての苦痛に満ちた死
【マスターへの態度】
玩具であり見世物。
和人である彼女を外道に堕とし、最後に屍の山の天辺で惨殺しようと考えている。
そのためなら多少の我慢は何のその。好物と楽しみは最後まで取っておいてこそ。
最終更新:2024年08月07日 01:39