健康な身体で健全に育つということが普通に生きるということならば、俺はいったいいつから普通に生きられなくなったのだろうか。

「コヒュー……コヒュー……」
少し肌寒い夜の病院のベッドの上で1秒でも長く生きる為に肺を働かせながら死というものに抗おうとする。
だが俺の肌は側から見ても恐ろしい程に白く、身体や腕も布団を満足に持ち上げられなそうな程に細い。満足に伸びることすら出来なかったその月明かりに照らされた身体は一目見ただけで病人であると断定出来てしまうほどに恵まれてこなかったという嫌な自信がある。

「コヒュー……コヒュー……」
息をすることに専念し、無駄な一言も喋ることは無い。周りに喋る者は居らず、喋れるとしたら独り言だけ。かと言って寂しいだけでナースコールを使い看護師に迷惑をかけれる程良心は欠けていなかった。
それならば少しでもこの息を長続きさせる方が賢明だと俺の身体の本能は言っているのだ。

だが、それでも生きようと足掻く精神が空に浮かぶ月にしか聞こえない言葉を口から溢れさせる。
「なんでだよ……」
それは何度も見た俺の醜い心からの慟哭であった。なんで自分が、なんでこんな未知の病にかかり、なんで未来を閉ざされなければならないのか。そんなことを考えてはそれを生きる気力の燃料とする。
それが今の俺に出来る死への唯一の抵抗だからだ。だがそんな抵抗は毛ほどの意味も無いことは自分自身が誰よりも分かっていた。
だがそれでも止められないのだ、それがどれだけ無駄な足掻きであろうと。生きる事を諦めきれない生への野心が、死ぬことを覚悟出来ない臆病心が、死にたくないと叫んでいるからだ。

「……俺は死なないぞ…」
また意味もない言葉で気力を上げる。そうだ、まだ死ぬ訳にはいかない。まだ、こんな俺にここまでしてくれた両親に親孝行が出来てない。まだ、誰もが経験する普通を経験し切れていない。まだ、この病に侵された人生に満足し切れていない。
そんな言葉が頭の中の熱い部分から溢れ出し、それを頭の中の冷たい部分が白い目で見る。
もうここまで末期まできたのなら治りようなんかない。医者も俺が18になる前に死ぬと言っていたじゃないかと。もう辛いのここらでやめにしよう。
ネガティブな言葉が浮かんだ瞬間に頭の隅に無理矢理追いやる。
「コヒュー……コヒュー……」
毎日こんなことを繰り返し考えて残り少ない寿命を消費している自分が嫌になる。それに自分の身体だからこそ分かる、確実に病によって俺の寿命がどんどん削られていく感覚が。
幼い頃から薬を飲んでも、手術をしても、治ることの無かったこの身体が嫌になる。

そしてそんな身体は何もしていないのに水を欲してくる。それに応えるようにベッドの側にある机の上のコップを取ろうと重い身体を動かして机に目を向けると
「……なんだ?」
コップの側に古ぼけた懐中時計がポツンと存在していた。まるで最初からそこに置いてあったように。
看護師はわざわざこれを置くようなことはしないだろう、父さんや母さんでも無い筈だ。なら誰だ?わざわざこんな懐中時計をこんな重病人の机の上に置くことをする人が思いつかない。なんなら赤の他人の悪戯と考えた方が辻褄が合う。

「……………………」
あまりこういう物は触らない方が良いと分かっている。人の物かもしれない、手を傷つけるかもしれない。だけど、『何か変わるかもしれない』そんな考えが身体を動かす。この突然現れた懐中時計が、『いつもと違う異常事態』が何かを変えてくれるかもしれないと。
こうして俺の手は懐中時計に触れてしまった。


本来無き筈の未来を掴みたい者よ。
願いが叶いし戦場で勝利が欲しければ決意を決めよ、勝利にはそれが不可欠なり。

○ ○ ○

目を開ける前に感じたのは身体中に蛇のように巡る違和感だ。新たな内蔵が出来上がってそこに血管と神経が巡りその情報が全て頭にぶち込まれるかのような感覚が身体全体を駆け巡る。
何よりその新しい器官から何かが確実に奪われていくような不快感がする。それはまるで自分の生命力が病魔に吸い取られていくようで、俺の身体が全力で警告をして息が切羽詰まってしまう。
「カッカヒュッ!コヒュー グッ!」
苦しい、苦しい、辛い、辛い!
今まで何度も経験した過呼吸の治し方を思い出そうとするがパニックになった頭はなかなか記憶引き出しを見つけてくれない。そんな頭を抱えながらも全力で頭の中を捜索する。
思い出せ!思い出せ!思い出せ!俺の記憶はそこまで愚図なのか!
「カハッ!……ヒュー……ヒュー……」
ようやく思い出した過呼吸の治し方で息を整えると同時に周りを見渡す。
ここはどこだ?病室ではあるが俺のいた病院の病室とはベッドも机もカーテンも違う。むしろ机にそのまま変わらずに置いてある懐中時計が不気味に思える。
それに新たな臓器が出来たようなこの大きな違和感も全力で見てないふりをしているだけで確かに僕の体内に存在している。

まだ混乱しながらも明らかにこの異常事態の原因である懐中時計をなんとか取ろうとしたその時、後ろからいきなり声が聞こえてきた。
「あぁ…なんて私は幸運なんでしょうか。まさか私のマスターがこんなにもひ弱で今にも死んでしまいそうな病人だなんて…クケケッ…すみませんマスター、貴方様が未知の感覚により過呼吸となっている姿に見惚れて何も出来ませんでした…クケケッ…」
「誰だ!…!ゲホッゲホッ」
俺の背後に突然現れた声の主を見る為に振り返ると、そこには俺のように不気味な程肌が白い女がおどろおどろしくたっていた。その女性は色あせた和服を着てボサボサの長い髪を生やしておりまるで俺のような病人が死んで霊になったような風貌をしていた。しかもよく見てみると口元には八重歯が異様に尖っていて爪も異常の伸びて野生動物のようだ。だが一つだけ感覚で分かることは、自分の何かが奪われているのはこの女が原因であることだった。

それに俺が病人であることがそんなに嬉しいことなのかにやにやとした視線で見てきて少し悪寒をおぼえる。
咳をしながら謎の女を睨んでいるとその女が高い笑いと低い声を合わせた喋り方で喋ってくる。
「おや?……クケケッ、もしかしてまだ理解が追いつかないのですか…?私はマスターとこの聖杯戦争を勝利する為に召喚されたサーヴァントアサシンですよ…クケケッ、さぁマスター…?貴方様の望みを教えてくださいますかぁ…?クケケッ…」

聖杯戦争、サーヴァント、マスター、本来分からない筈の単語の意味が何故だか理解できる。だがその内容を俺の理性が上手く飲み込めないのだ。
魔術?サーヴァント?本当にそんなものが実在したのか?マスター?令呪?この女が本当にこんな俺に従ってくれるのか?聖杯?願い?本当に願いは叶うのか?
自分に埋め込まれた知識が信頼出来ない。だがこの知識を鵜呑みにするのならば、この違和感と不快感は新たに出来た魔術回路という器官からこのアサシンに力が使われているからだろう。

俺がその知識に戸惑っている間に、アサシンがまたニンマリと笑いながら話を詰めてくる。
「…クケケッ…お答え出来ませんか…しかし私には分かりますよ、貴方が心から望むこと……その病に侵された身体を治したいのでしょう?」
「………!なんで……!」
「…クケケッ…そのような状態であるならば、誰でも分かることですよ…生きたいのですよね…?…貴方様に深く深く根を張っているその病を除去して未来を見たいのですよね…?」
「………………」
不気味ながらも圧迫感のある風に自分の願いを当てられて少し押し黙ってしまう。確かに俺はこの病とおさらばしたい。だが植え付けられた知識によると願いを叶えるには聖杯戦争に勝つことらしい、だが聖杯戦争に勝つには…
「…殺人を…」
「……クケケッ…おや…?どうしたのですか…?」
「願いを叶えるには、聖杯戦争に勝つには、人を殺す必要があるんだろ!そんなこと、出来る訳ないだろ!……!ゴホッゴホッ…」
息を荒げて声を出したせいで咳き込んでしまう。
だがそうしないといけない。そうしないと、恐らく自分は駄目な方向に行ってしまうと俺の頭の冷静な部分が言っている。だって病を治したいという願いは本当に俺が心から願うものだからだ。

だがアサシンはまだニンマリとした笑顔を浮かべて悪魔の囁きを俺にかけてくる。
「……クケケケッ……別に良いじゃないですか、殺人を犯してしまっても…」
「……何を言っているんだ……!」
アサシンが放った言葉は俺には理解が出来なかった。命の重さは軽くないと何回も死にかけた俺自身が知っている。命を奪う決意をしろという方がまだ理解は出来たが、アサシンは殺人を重いものと考えていない言動を展開している。ここでもう俺はアサシンはまともな英霊ではいと確信した。
だが、俺の言葉が少し詰まったのをアサシンは見逃さなかった。

「…クケケッ…じゃあ…マスターは足掻くこともなく生きることを手放すのですか…?せっかく病を治せる最後の機会を得ることが出来ましたのに…それを捨ててしまうのですか…?」
「最後…?」
生きたい
「クケケッ…えぇ、マスターが戦わないことを選択しても、他の参加者はそんなことも関係なくマスターを殺しにくるでしょう…そうなってしまったら病死すらも出来なくなってしまいますよ…?」
「それは……」
嫌だ、死にたくない
「…マスターはやりたい事が沢山あるのでしょう……?成し遂げたい事が沢山あるのでしょう……?…クケケケケケッ…だからこそ、1秒でも長く生きようとどれだけ自分から見て醜くても生に縋りつこうとしているのでしょう…?」
「………………………………」
そうだ、まだ成人にすらなれていない。まともな友人すら出来ていない。自由に運動すら出来ていない。こんな俺にここまでしてくれた父さんや母さんに親孝行すら出来ていない。普通の生き方すら出来ていない。
「……それならば、今こそ全力で美しく足掻く時ですよマスター………貴方の幸運、身体、命、全てを使って勝利掴み取る時です……クケケッ…その為ならば私も全力で貴方のサーヴァントとして働きましょう……」
「………………………………」

今まで生きる為に全力で自分なりに足掻いてきた。今回は足掻かないと殺されて、足掻いて運が良ければ俺の人生に纏わりつき続けたこの病を治せる事ができる。
俺の生存欲が全力で叫んでいる。
生きたい、生きたい、生きたい、生きたい、生きたい、生きたい、生きたい、生きたい!
それと同時に理性も警告を鳴らす。
もう此処が運命の瀬戸際だぞ!冷静に決めろ!元には戻らないぞ!

「……クケケッ…どうしますかマスター…?決意を決めて未来を掴むか……」
人を殺してしまうかもしれない。道を踏み違うかもしれない。後悔をするかもしれない。
「…それとも、人を殺さぬ道を選び……」
でも、でも、でも、でも、でも、でも、でも、でも、でも!
「…こんなところで終わってしまうか……クケケッ…もう一度尋ねましょう、どうしますか……?」
こんなところで終わりたくない!
「……やってやる。」
「……クケッ」
激情に任せて口を開ける。
「やってやるよ!聖杯戦争に勝つ!そしてこの病気だらけの身体治して、生き延びてこの目で未来を見てやる!…俺は決意を決めたぞアサシン、これで良いか。」
それを聞いたアサシンはこれでもかという程に笑顔で顔を歪ませた。
「…クッ…クケケケケケケケケケッ……!…ええ、最高ですよマスター…!……それならば私、貴方様のサーヴァントとして全力を尽くしましょう……!」
「あぁアサシン、これからはよろしく。」
「……クケケッ…アサシン…そうですね、私はまだ名乗っていませんでした…それでは改めて………私の真名は『疫病神』。貴方の身体を触媒に召喚されました…クケケッ……」

疫病神、それは平安の世に蔓延った怪異の一種。人に取り憑き、病や災厄を引き起こすと呼ばれるその悪鬼は、今の俺にとってはとても心強く見えた。
「分かった、俺の名前は大巣陽暮。改めて……!ゴホッゴホッ!」
自己紹介の時にも空気を読まず邪魔してくる病に腹が立つ。だがその間にアサシンを再度見ると彼女は恍惚とした表情をして。
「……あぁ…やはりかなり末期ですね…これだから貴方様にお供しようと思ったのです……クケケケケッ…」
と彼女が小声で口走っているのを知らずに、俺はこの状況で全力で足掻く決意をより固くした。

これは病に塗れた者の物語。


【クラス】
アサシン
【真名】
疫病神
【属性】
悪・混沌
【ステータス】
筋力D 耐久C- 敏捷C 魔力B 幸運D 宝具B
【クラススキル】
『気配遮断』B -
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。
生前陰陽師に発見され倒されたことからキャスタークラスに対しては効果が下がる。

【保有スキル】

『病状操作』(B)
疫病神の病原菌に感染した者の病の進行や症状を遠隔操作できるスキル。
ランクBだと風邪などの軽い病で1.5日、命に関わる病は5 日で末期状態まで持っていくことが可能。逆に進行を遅くするならばどの病でも最大1年引き延ばすことが可能。
疫病神が疫病の概念を背負ったことでDからBにランクアップした。

『感染源』(B)
疫病の概念を背負ったことで得た能力。疫病神にスキルが発動した状態で触れられた者は低確率でスキル『病弱』(C)を付与される。
かすり傷すらも致命傷にしうる危険なスキル。
他にも、自身が発生、作成させた病原菌やウィルスの感染確率を格段に上昇させる補正もある。

『病原作成』(A)
疫病を流行らせる疫病神の特性がスキルになったもの。新たな病の基になる病原菌やウィルスを作り出すことが出来る。また、人類史に登場した病ならば根絶されたものでも生成が可能。しかし、新種のウィルスを作る場合はエネルギーをより消費する。
また、更にエネルギーを消費すればサーヴァントや魔術的存在すら感染するようにできる。

『疫病神』(B)
災いをもたらし幸運を無くすと言われる疫病神のスキル。
自身が気配遮断をしている間、対象の幸運ステータスを1段階気付かれることなく下げることができる。
アサシンを中心とした半径25m以内にいる者に対して最大2人までを対象として指定出来る。

【宝具】

『世界を覆う病の波(ヒューマンズエネミー)』
ランク:B 種別:対生物宝具 レンジ:1~∞ 最大補足1~∞
ペスト、コレラ、スペイン熱、過去から現在までの人類のあらゆる病への恐れが宝具に昇華されたもの。
サーヴァントや魔術的存在、果てには神すら含むあらゆる生物に感染するペスト菌を大量に空気中に散布し、相手に撒き散らす。また、ある程度ならば散布の方向の調節は可能。感染した者は、感染してから時間をかけてジワジワと症状が悪化し、人間ならば3日、小型生物なら1日で死に至る。本来ならば種類豊富なウィルスを撒き散らせるのだが、ペスト菌が世界で最も人を殺した病であるという世界全体のイメージから、ペスト菌しか出せなくなっている。また、菌を放出するので普通の生物ならばペスト菌の目視は不可能である。
だが本当の恐ろしさはペスト菌の殺傷能力ではなく、感染ルートなどの条件さえ整えれば距離も範囲も関係なく生物から生物へと感染し続け、自ら動かずとも死体の山を築き上げる疫病の特性そのものである。しかも宝具となったことで感染力は実物以上となっており、現代でもパンデミックが起こってしまう可能性も充分にある。
『宝具詠唱』
この世に蔓延し、繁栄を目指す人類よ。私達は貴方達を良き隣人であり、憎き敵でもある尊き同類として、永遠なる交流を続け、等しく苦しみと死を与えましょう。『世界を覆う病の波(ヒューマンズエネミー)』。

【weapon】
アサシンはハッキリとした形の武器は持たないが、自身が生成、発生させた菌やウィルスを自身の武器としている。勿論普通の生物に目視は不可能であり、ウィルスの種類によって空気、水、生物、地面、全てのものを感染経路として対象に感染のリスクを負わせる。だがウィルスの移動はアサシン本人も制御は出来ず、全く別の生物が感染することも普通にあり得るのだ。
ただし、アサシンが消滅した時点でアサシンが生成したウィルスは効力を失い、病が治ってしまう。
【人物背景】
平安時代の日本や中国に出現した人に取り憑き病を引き起こすとされる妖怪。神と名前にあるが神性は持っておらず普通の怪異である。
本来は幻霊としての格しか持たず、不完全な聖杯戦争でしか召喚されない筈の妖怪である疫病神。だが、疫病神の中でとある陰陽師によって倒された者のうち一体が幸運にも『疫病』という概念を背負い召喚されたことで、英霊と呼ばれる程の霊基を手に入れた存在がこの疫病神である。
生命が始まった瞬間から現代まで世界に拡がり続け、あらゆる動物、人間、そして神すらも殺したと言われる生物を殺すことに特化した災害である『疫病』は不可視で相手に入り込んで殺すというアサシンの適正があったと言える。
病を引き起こす妖怪である疫病神に疫病の概念はとてもマッチしやすいものだったのだろう。

彼女は疫病神として人が病に苦しみ、生きようと足掻き、そのまま無念に死んでいく様を見るのが好きな趣向を持っていたが、疫病の概念を背負ったことでその趣向が更に強化された。
その趣向が最も大きな行動指針の一つであり、病に苦しむ姿を見れるのならばどれだけ人道に反することでも行う。人外故に空気を読んだりするのが苦手だが、生前は様々な人間に取り憑き観察していたので、結構人への理解度は高い。

【外見・性格】
不健康な程に白い肌をした30代の和風な女性。その黒髪は腰までいく程長いが少しザラザラとしており、髪からも不健康さが伺える。服は色褪せた和服を着ており、不気味な雰囲気を漂わせており、顔は美人とギリギリ言えないレベル。尖った爪や口からはみ出る八重歯が人外感を加速させている。
性格は他人が病に苦しむ姿を見るのが好きな腐れ外道。他人が病に苦しんだり、病をなんとかしようと足掻く姿を美しく感じ、それを見るのが最も楽しいことと認識しており、それを唯一の行動方針としている。嫌いなものは病人が病に全力で抗って病が治る瞬間。
一度感染したら治るか宿主が死ぬまで体内に居座り続ける疫病の概念を背負ったからかとても執着心が強い。
本来は召喚された瞬間にマスターに病原菌を送り込む予定だったがマスターが元々病人だったことから方針を変え、延命しながらも全力で聖杯戦争に勝とうとするマスターが病を治す為に全力で足掻く姿を陰でニマニマ見ながらもちゃんとサーヴァントとして従うことにした。

【身長・体重】
身長:157.9cm 体重55.8kg
【聖杯への願い】
もっと病に苦しむ者を多く見る為に人間ではなく疫病神として受肉する。(霊体に受肉する。)
【マスターへの態度】
余命が数ヶ月でも命を捨てる覚悟が持てずに全力で抗っている完全に自分好みの男の子(病人)。しかも病を治す為に他人を殺す決意すら持ったのもグッドポイントで彼が死ぬまではサーヴァントとして仕えるつもり。
自分の病で殺すにしても、他のマスターに殺されるにしても、もともとの病で死ぬとしても最期を見るのが楽しみで仕方がない。
だがマスターに仕える理由が『病を治す為に全力で足掻く病人が結局死んでいくこと』が大好きだからなので、もし彼が聖杯戦争に勝ちそうになったら全力で陽暮の病気の進行を早めて殺す予定。


【名前】
大巣 陽暮(オオス ヒグレ)
【性別】

【年齢】
17
【属性】
中立・中庸
【外見・性格】
病人なのでいつも病衣を着ている。
藍色のショートヘアーで肌は病的なまでに白い。腕や身体も全体的に細く、身長も病によって伸びきってないのか低い。

病に長い間苦しんだからこそ自身が生きることに対して重きを置いている。常識や良識自体はちゃんとあり、決意を固めるまでは殺人なんてしないが、アサシンの説得により自身の為に命を奪う決意を固めてしまった。だがそれでもかなりの罪悪感はあるようで後悔はしていないが懺悔はしている。
入院生活をずっと続けていたので人を信じやすいうえに人に騙されやすく、自己肯定感が低い。
【身長・体重】
156.4cm・49.7kg
【魔術回路】
質:D 量:C
【魔術・異能】
一般人だった為特に無し
【備考・設定】
一般家庭に産まれた男の子だったが2歳の時に新種の病原菌による病により寝たきり生活になる。未確認の病気なうえ症例もない為薬は作られずにただ症状に合う専用ではない薬を飲んで過ごす日々、そしてそんなことが続いた結果どんどん病が進行して余命が後数ヶ月になってしまう程の末期にまで至った時に机の上にいつの間にか置いてあった懐中時計を気まぐれに触ってこの聖杯戦争に参加した。
このまま終わりたくないという願望が強く、健康になる為に殺人をする覚悟も決めている。アサシンのスキルにより病の進行は極度に遅くなったうえに症状も緩和されており、病院の設備を使ったり薬を飲むことでなんとか生きながらえている。そんな様子を気配遮断をしたアサシンにジロジロ楽しそうに見られていることは知らない。実質的にはアサシンに生殺与奪の権を握られている。

【聖杯への願い】
自身の病を完全に治し、健康な肉体になること。
【サーヴァントへの態度】
あまり目立たないクラス、能力は現在の動けない自分にピッタリだが、普段の言動からして本当に最後まで自分の病の進行を遅らせてくれるか不安。
だがそれはそれとしてこんな死にかけのマスターに従ってくれているので感謝している。

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最終更新:2024年06月07日 23:06