薄暗い室内に、硬いものを削る音が、途絶える事無く続いていた。
部屋の照明を担うのは、テーブルの上に鎮座する、脂の燃える匂いを周囲に漂わせる、古式ゆかしいオイルランプ。
精緻な銀細工が施されたアンティークオイルランプは、売りに出せば十万単位の値がつくだろう品だ。
月のない深夜でも、真昼の如き明るさを齎す電気式の照明が溢れかえる現代日本に於いて、この様な品を用いるのは、余程の懐古(レトロ)趣味の持ち主だろう。
ほんのりと部屋を照らす薄明るい灯火のもと、黒いワンピースを着た女が、熱心に白いモノを削っていた。
一言で言うのならば、『美しい』だった。
腰まで伸ばされた毛髪ですらが、至上の芸術品の如くに美しい。月無き静夜の闇を用いた糸で編み上げたとしか思えぬ漆黒の髪。
纏った衣服とは対照的に白い女の肌は、人の踏み入った事の無い高山の頂きの処女雪ですら黒ずんで見える程に白く。最上の絹布も及ばぬ輝きを放っていた。
顔の中心にあってその存在を主張する鼻梁の線よ。このラインを彫る為に美神は全能を振り絞ったに違いない。
薄らと笑みを形作る朱唇の繊細可憐さは、如何なる冷血な人間であっても───、否、獣であったとしても、吸い付きたいと願うだろう。
だが、女の面貌で、何よりも印象に残るのは、その双眸。
美を司る神と、造形を司る神が、天地開闢の頃より激論を重ねた末に形を決定したと言われても万人が頷くそのカタチ。
其処に宿るのは、大宇宙の無限の深淵を瞳の形にして嵌め込んだかの様な、深く暗い黒瞳。
多比良帝。それがこの女の名前である。
日本でも有数の、名の知れた魔術の名門、輝螺家の十四代目の当主である。
「もう少しで、終わりますね」
帝削っているものは、一見すれば、金属とも植物とも異なる光沢を帯びた、硬質の物体で出来た白い熊手、或いは孫の手に見える。
だが、よくよく見れば、これはその様なものでは無いと判るだろう。
帝の足元に堆く積もった赤黒いモノを見れば。
帝が削る白いモノの、其処彼処にある節を見れば。
帝が削っているモノは、人間の右腕だった。
足元に積もっているのは、骨から削り落とされた、鮮血に塗れた肉片だった。
瞬き一つせず、帝は無言で腕の骨を削り続ける。時々角度や向きを調節し、得心がいくまで熱心に作業を進めていた。
やがて、休む事なく動き続けていた手が止まる。
「なかなか綺麗に出来ましたね」
手を止めて、溜め息の様な声を漏らす。
美しい声だった。ただの独り言が、神韻縹渺たる詩に聞こえてしまう程に。
この女が高台に立ち、大衆を前に演説すれば、忽ちのうちに一国の頂点に立ち、国家全てを容易く意のままに動かす事が出来るだろう。
アンティークオイルランプに照らされた机の上、其処に置かれた白いナイフ立てに、白いナイフを立てて、大きく伸びをする。
余程長時間の作業だったのだろう、目を閉じて、長く長く伸びをして、帝は漸く姿勢を整え、閉じていた瞼を開く。
薄い光に照らされたナイフとナイフ立ては、女が未だ手にしたままの人骨と、同じ光沢を放っていた。
「余計なモノは削げましたし、あとは丁寧に磨き上げれば完成です」
満足気に微笑む姿の、何と幻想的で妖美な事か。帝の足元にわだかまる、赤黒い血塗れの肉片ですらが、なお美しく見える程だ。
「良く頑張りましたね」
薄く微笑んで、手にした骨が伸びている方、石造りのベッドにうつ伏せで固定されている、身体中に出来た傷で、全身の皮膚が赤黒く染まっている男へと話し掛ける。
何があったのか、両膝から下が存在していなかった。
「………………」
男は無言。壮絶な拷問を受けた末に、皮膚を肉を腕から削ぎ落とされ、更に骨を延々削られるという業苦に晒されていたのだ。ショック死していても、おかしくは無かった。
帝は無言で右手を動かし、男の髪を鷲掴みにすると顔を上げて、まじまじと観察する。
数倍に膨れ上がり、赤黒く変色した顔は、鼻が存在せず、顎関節が壊れるのも構わずに、開口器を用いて限界以上に開かれた口内は、歯が一つも存在せず、赤黒く変色した血が溜まっていた、
傷一つ無い右眼周り────意図的なものだろう事は明白だった────と対照的に、コードが突っ込まれた左の眼窩からは、未だに赤い血が滴り落ちていた。
「生きておいでですね。無視されると傷付くんですけれど」
帝の言葉に、男の右目が恐怖の色を浮かべ、全身が震え出す。
二日前に、サーヴァントを従えて帝と対峙した時の傲岸さは、敗北してから現在に至るまで体に刻み続けられた痛みにより、雲散霧消していた。
「教育が足りませんでしたね」
左手を伸ばし、アンティークオイルランプの横にあるスイッチを押した。
「お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“ッッ!!!」
全身を大きく痙攣させた男が、獣そのものな苦悶の呻きを漏らしたのを聞き、帝は満足気に頷いた。
「返事くらいはして下さいね」
右目から血涙を流しながら、男が首を小さく縦に振ると、帝は右手を離す。
鈍い音がして男の顔面が台座とぶつかった。
「さて…と」
帝は身を屈めると、床に置いてあった湾曲した刃を持つ両刃の短剣を取り出した。
アンティークオイルランプの淡い光に照らされた刀身は、男の右腕と同じ光沢を放っていた。つまり、人骨を研磨して製作した刀剣だ。
おそらくは肋骨から作られたのだろう、刀身だけで30㎝を超える白い短剣を振り上げ、振り下ろす。男の骨だけになった右腕がアッサリと切断された。
「お“お“お“お“ッッ!!!」
絶叫する男に構わず、床に落ちた右腕をそっと拾い上げ、薄く笑みを浮かべる。
「なぁ奏者よ」
次の行動に移ろうとした時。男の声が帝の動きを止めた。
「何時から居ました?アルターエゴ」
視線を右へと向ける。其処には何時の間にか、一人の男が立っていた。歳の頃は三重半ばといった所か。でっぷりと太った、白いスーツ姿の男だ。
「其奴の左目に突っ込んだ電極から電気を流した辺りだ。帝」
拘束された男を指差して、アルターエゴが愉しげに笑った。無惨極まりない男の有様に同情するどころか愉悦を覚える。この女が従えるサーヴァントに相応しい性状と言えた。
「随分と現代に馴染みましたね。電気や電極を覚えましたか」
「此処では全てが余の識る所。奏者が其奴に語っていたのは、他の場所に居ながら全て聞いておったよ」
帝は眉を顰めてアルターエゴに冷たい目線を向けた。どうやら初耳だったらしい。
「まさか私のプライベートを全て覗き見していたとでも?」
「余をみくびるな。その様な事はせんよ。余のあり方は覗き見などという狡い真似はせぬ」
「本当でしょうね」
「余は奪う、搾取する、虐げる。そういうものだ。故に、盗みはしない」
アルターエゴの視線が、帝の全身を余す所なく舐め回す。
厭な目だった。下劣な欲望がたっぷりと籠った眼差し。まともな精神の者ならば、嫌悪のあまり怒り狂うだろう。そんな目だった。
「お前が連れ込んだ者共と盛ろうと、一人で自慰に耽ろうと、余は一切感知せぬよ」
「………………下品ですね」
帝の返答は短かい。だが、ハッキリと怒りを抱いている事が判る声だった。
アルターエゴは笑った。自身と奏者を嘲る笑みだった。
「余は“その様に”望まれたが故にな」
「確かに。今の貴方は実態とは駆け離れている様ですね。史書では貴方は善政も行ったとされていますよ。“暴君”」
「此処には『民を愛する』などという甘い精神(ココロ)のモノは居らぬがな。此処にいるのは、国を燃やし、民を貪り、己の身のみを肥え太らせ、独り輝く暴君に過ぎぬ」
“暴君”が嗤う。愉しげに、悍ましく。
「そんな“暴君”が、このソドムとゴモラも及ばぬ享楽の都に在るのは、運命だと思わないか?奏者よ」
「思いません」
アルターエゴのハイになりつつあったテンションに水を差し、帝は手にした右腕の骨に目を落とした。
「大体どうして貴方がソドムとゴモラの名を出すのですか」
再度骨で出来た曲刀を振るい、骨だけになった右手首を切り落とす。鮮やかで、手慣れた動きだった。
「魔術師の身体は貴重なんですよ。数が少ないですからね」
言いながら、骨だけの右腕を、肩の部分から取り外すと、隅から隅まで観察する。
「良いですね。これなら礼装にできます」
「あの趣味の悪い武器か」
「貴方の宝具に比べれば、マシだと思いますよ。アルターエゴ」
帝は再度スイッチに指を伸ばす。男の左の眼窩に突き入れられた電極が、男の頭蓋の内側で激しいスパークを起こし、男の脳を灼いた。
「お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“お“ッッ!!!」
終わることの無い絶叫に、アルターエゴの眉が顰められるが、帝は平然としたものだ。
「時計塔で……色位と仰っていましたが、こうなると凡百の人間と変わりませんね」
凄惨苛烈な拷問を行いながら、暢気とも取れる感想を呟くと、ランプの灯が床に落とす影へと右手を伸ばす。
「おいで」
床に薄く映る帝の影が濃さを増す。光源が増したのでは無い、薄明のアンティークオイルランプの灯のもと、帝の影がひとりでに濃くなったのだ。
秒瞬の間に夜の闇よりも濃くなった影が、白く長いモノを吐き出した。
全長5mを超えるそれは、人間の右腕の骨を繋いだものだった。形状としては、“多節棍”と呼ばれる武器に似ている。片方の先端に骨だけの右手が付き、もう片方は丹念に研いで尖らせてあった。
帝は右手の骨が付いている部分を手に取ると、一振り。武術の達者でも回避する事はおろか、視認もできない速度で、十数mもの長さへと伸びた。
「……これ以上伸ばすと、扱いに困りますね。予備のパーツにしましょう」
手首を捻ると、瞬時に元の長さに戻った多節棍と、切り離した骨を足元へと放る。地に落ちた棍と骨は水面に落ちた石の様に、影の中へと沈んでいった。
「それだけの魔術の才を持ちながら、戦いでは兵器を用いるとはな」
アルターエゴは、未だに叫び続ける男を、帝がどう破ったのかを思い出し、含み笑いを漏らした。
「侮蔑しているもので敗北する魔術師は、見せ物としては中々に良いものなので」
「確かにな」
魔術師同士、正々堂々魔術を競い合う。そう信じていた男が、埋められていた地雷で両膝から下を吹き飛ばされた時の顔は、アルターエゴも滑稽に思ったほどだ。
「この方のサーヴァントは?」
「ああ、奏者の望み通りに宝具内に捕らえてあるぞ。拷問するか?」
「拷問するまでも無いでしょう。貴方の宝具、かなり苦しいですよ。それに、部品(パーツ)を取っても、サーヴァントは魔力の粒子になるだけですので」
「では繋いでおけば良いのだな」
「それで良いですよ。魔力リソースとして、有用に使いましょう」
帝は立ち上がると、扉へと向かって歩き出す。
脳に直接電流を流されて、絶叫している男は放置したままだ。
「死ぬのでは無いか?アレ」
アルターエゴが男を指差して訊く。
「死なない様に処置を施しておきました。サーヴァントが宝具に吸収されるまでは生きていますよ。多分」
◆◆◆
「良い家ですね」
二十分後、帝は新宿区にある一軒家の中にいた。
戦って打ち倒したマスターを拷問して、住所や預金口座の番号を訊き出したのが昨日の話。
それから更に一日掛けて、男が嘘をついていない事を確認し、男の全てを奪うべくこの家に赴いたのだ。
「カードは…仰っていた場所にありましたね」
家に回らされていた結界も、男から聞き出した情報により、簡単に突破。預金通帳とカードを手に入れる事に成功した。
「この家はどうするのだ?住むのか」
他のサーヴァントとかちあった際の護衛として付いてきていたアルターエゴが、家の中を見回しながら聞いてくる。
「拠点に偽装した上で、爆発物を仕掛けておきますよ。乗り込んでくる魔術師は、科学の力で粉微塵ですね」
「お前は本当に変な奴だよ」
「貴方に言われると…、怒るべきか自慢するべきか迷いますね」
「褒めているのだがな。何しろ爆弾を用いる戦い方をする魔術師などそうは居らんだろう。何よりも、お前の願いだ。こんな事を願うものなど普通は居らんぞ。
“暴君”たる余ですらが思いつかなかった搾取と浪費だ。人理を、その守護者たちを…。文字通りに奴隷(サーヴァント)としようとはな」
「在る以上は使用う。使える以上は使い尽くす。それだけですよ」
帝の望みはただ一つ。人理に名を刻んだ英霊たちを、己が意のままに、欲望のままに蕩尽し尽くす事。
「容貌優れた者は性産業に、技能を持っている者は技術職に……。殆どは戦争用の傭兵でしょうが」
労働力として、嗜好を満たす対象として、サーヴァントを見た場合、能力的にも、耐久性に於いても、人を遥かに優越している。
需要は幾らでも有り、死んだところで再召喚すれば良い。
「私にしてみれば、聖杯に願う事が子作りという貴方の方こそ、変ですよ。アルターエゴ、いえ、“暴君ネロ”」
ネロ。それが帝の呼んだサーヴァントの真名。
ローマ帝国の五代目皇帝であり、“暴君”の二つ名で知られる男。
ローマを焼き、キリスト教徒を弾圧し、師を殺し、母を殺した暴君。
死と破壊を振りまいた皇帝こそが、帝の従えるサーヴァント。
「面白いとは思わぬのか?余はローマに反旗を翻したアントニウスの血を引き、狂帝カリグラが妹に産ませた畜生腹。それが、淫売(メッサリーナ)の娘と番ったのだ。
余とオクタヴィア、二人の間に産まれた子は、如何なる“獣”となるのか、余は其れを知りたいのだ」
「聖書の獣…という訳でしょうか。まぁ、興味深いのは確かですが」
「そうであろう!余も奏者の目指す人理蕩尽には非常に興味を抱いているぞ!!」
「…………こうもテンション上げてこられると返って萎えますね」
憮然とした“暴君”を置いて、帝は銀行へ行くべく、玄関へと歩いていった。
サーヴァント
【クラス】
アルターエゴ
【真名】
“暴君”ネロ
【属性】
混沌・悪・人
【ステータス】
筋力D 耐久E D 敏捷 D 魔力A 幸運B 宝具EX
【クラススキル】
無辜の怪物:EX
生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。生前の意思や姿、本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。このスキルを外すことは出来ない。
アルターエゴは、“暴君”の代名詞的な存在となったネロ・クラウディウスであり、霊基そのものが無辜の怪物というべき存在。
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げな
【保有スキル】
皇帝特権:EX
本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できるというもの。該当するのは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、と多岐に渡る。
Aランク以上の皇帝特権は、肉体面での負荷(神性など)すら獲得が可能。
とはいっても、流石に何の素養もない状態でスキル獲得はできない。
……のだが、暴君としてのネロは、この摂理を捻じ曲げて凡そあらゆる技能を習得する。
まさに“暴君”。
殺戮獣団:D+
コロシアムでキリスト教徒を獣に襲わせたという逸話から。
獣を支配下に置き、完成された処刑道具として機能させる、
キリスト教徒には特効。
快楽主義:A
暴君としての精神性。人類社会の在り方を高らかに嘲笑し、世に遍く人々の細やかな営みを朗らかに蹂躙し、愛を弄び、情を操り、命と尊厳を食い荒らす獣が如き悪辣極まりない思考、精神性が千変万化の刃となったもの。
【宝具】
捉え殺す地下劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア・グロテスク)
ランク:B 種別:対陣宝具 レンジ:90 最大捕捉:1000人
キリスト教徒をコロセウムで火刑にし、獣の餌としたというエピソード。
己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。芸術家生命をかけた魔天。自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す、固有結界とは似て非なる大魔術であり、自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。世界を書き換える固有結界とは異なり、世界の上に一から建築するために、長時間展開・維持できる[出 2]。
この宝具は彼の想像力によるもので、それを強化するには、原点となる「黄金劇場」を豪華に作り直し、その姿を彼の脳裏に刻む必要がある。元になる劇場が大規模に成るほどネロが描くイメージもリアルになる。宝具で展開される黄金劇場がその豪華さに合わせて更に絢爛になるという算段。
展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化し、建造物をカスタマイズすれば形や機能も変更できる。わかりやすく言えば、建築過程を無視し建造物を投影、その中であれば自分の定めた
ルールを発動できる。
そしてこの宝具。冠する『グロテスク』の名に相応しく、地下にしか建設出来ない。
更にこのアルターエゴネロの宝具は、宝具内に侵入したモノを、有機無機を問わず捉え、融合してしまう性質を持つ。
捕らえられたモノたちは、劇場内でオブジェとなり、アルターエゴの意志により解放されるが、放置された場合、魔力を吸い尽くされて死亡する。
魔力を吸い尽くされる過程は筆舌に尽くし難い苦痛を味う。
マスターやサーヴァントは早々簡単に融合出来ない為に、十分に弱らせる必要が有る。
取り込んだモノ同士を融合させることも可能。
人の身体から木を生やしたり、植物の果実の部分に鉄塊が成っていたりと、自然の法則をガン無視した融合を行える。
宝具に取り込まれた物体は、Dランク相当の宝具と同じ神秘を帯びる為、アルターエゴは武器庫としても重宝している。
【weapon】
宝具に取り込んだモノを取り出して使う。
【人物背景】
ローマ帝国の五代目皇帝ネロ・クラウディウス“暴君”としての部分が抽出されたモノ。
無辜の怪物100%のネロ帝。
性格は傲慢尊大で享楽主義者。ノリが良く明るい性格。なお他者への愛情などは存在せず、他者の苦痛にも関心が無い。
民を国を搾りむさぼり己のみが肥え太る存在。
【外見・性格】
でっぷりと太った中年の男。髪と瞳の色は金。
スッゲェ邪悪な顔したゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
【身長・体重】
170cm・103kg
【聖杯への願い】
最初の妻であるオクタヴィアとの間に子を為す。
【マスターへの態度】
面白い女。気に入っている。
マスター
【名前】多比良 帝/TAIRA MIKADO
【性別】女性
【年齢】26歳
【属性】混沌・悪
【外見・性格】
黒髪黒瞳。白皙の肌の美女。
【身長・体重】
185cm・80kg
【魔術回路・特性】
質:A+・量:A+
魔術師として天賦の才能を持つ。研鑽し研ぎ澄ませてきた魔力は、比較となる者がそうそう居ないレベル。
魔力は質量共に破格
魔術特性は『虚数』
【魔術・異能】
【虚数魔術】
- 影の中に物品を収納できる。最大で200キロ程度。
- 影を用いた斬撃。斬るのではなく、影に触れたものが、影に吸われている結果、斬れた様に見えるだけ。その性質上物理防御不可能。
【起源覚醒者】
起源は『搾取』と『消費』
あらゆるモノを他者から搾り取り、それを消費する。
地位や財産のみならず、苦痛や感情さえも、多比良帝は搾取して、自分の為に消費する。
この性質の為に、産まれた時に母親を死産させ、自信は子供を産めない身体になっている。
【魔術礼装】
『起源弾』
先端部分が空洞になっていて、内部に自身の乾燥させた血液の粉が詰められている。
血液に込められた起源により、物理魔術問わず、対象の防御を搾取して、弾丸の攻撃力に変えてしまう。
『多節棍』
殺した魔術師の右腕を繋ぎ合わせて作成した武器。十数m先まで伸びる。接触すると生命力を奪われる。
【備考・設定】
日本でも有数の魔術の名家の産まれ。家の歴史は古く、九世紀に日本にやって来たという。
一般社会においても、魔術師としても優れた才を持つ。
魔術師の仕事として、魔術師を殺す事を請け負う事が多く。大抵は現代の兵器を用いて殺害。魔術師の誇りを踏み躙り、尊厳を陵辱された魔術師の悲哀や憤怒を搾取している。
【聖杯への願い】
人理に名を刻んだ英霊たちを、自分の為に蕩尽し尽くす。
【サーヴァントへの態度】
愉快な人。でもテンション高い時はウザイ。
最終更新:2024年07月28日 15:42