【名前】
高乃河二 / Takano kouji
【性別】
男
【年齢】
17歳
【属性】
中立・善
【外見・性格】
長い前髪を右に流した、黒髪の少年。
やや表情に乏しく、無感情な印象を周囲に与えがち。
陰気というよりは怜悧な雰囲気で、クラスの女子からは密かに人気らしい。
制服にせよ私服にせよ、後述する礼装のために半袖を好む。
そして、見た目の通りに冷静沈着。
他人との積極的な交流を好まないが、他人に対して礼を失するようなこともあまりしない。
遊びに誘われればやんわりと断り、恩を受ければ相応の礼を返す。生真面目な堅物。
善因善果・悪因悪果―――――善行であれ悪行であれ、相応の報いがあるべきだ。
けれど、世の中がそう都合のいいものではないということもわかる。
だからこそ、せめて自分だけでも向けられた善意に善意で返し、悪意には悪意で返すように心がけている。
その思想はある種の義理堅さとして、あるいは厳格さとして表れるだろう。
【身長・体重】
173cm/67kg
【魔術回路・特性】
質:D- 量:D+
特性:『融合』
高乃家はいわゆる東洋魔術を研鑽する魔術師であり、西洋魔術とはアプローチが異なる。
【魔術・異能】
◇生体義肢『胎息木腕』
高乃家が製法を伝える“修行器具”。
河二の両肘から先は霊木で作られた木製の義肢となっている。
この霊木は義肢となってなお生きており、霊的な“呼吸”を行って河二に還元する。
即ち、内丹術の基礎である胎息――――呼吸法によって“気”を取り込み養う修行を、通常より遥かに高効率で行うことができるのである。
もちろん、相応の神秘を宿した礼装であるために武器としての使用も可能。
大気中のマナを極めて効率的に吸収して魔力に変換し、高いレベルでの自己強化を行える。
義肢は河二と共生関係にあるため、肉体の成長に応じて義肢も大きさを変えるし、破損すれば魔力によって自動的に再生する。
簡単な魔術的偽装も施されており、“本格的な胎息”を行わない限りは生身の腕と変わらないように見える。
◇中国武術
太極拳の流れを汲む武術を修めている。
現代では健康体操として親しまれている太極拳、その本質は陰陽思想を取り込んだ流麗なる武術である。
修行の一環として高乃家に代々伝えられる技術だが、護身戦闘用の意味合いも大きい。
河二は魔術の才能に関しては二流だったが、武術の才能には恵まれていた。
【備考・設定】
大陸系東洋魔術師、高乃家の次男。
高乃家は200年ほど前に日本に移り住んできた家であり、帰化前は『高(カオ)』の姓であった。
彼ら道士は宇宙との合一によって根源を目指すわけだが、肉体そのものを宇宙に寄せるべく特殊な義肢に置換するというやや外法寄りのアプローチをとっていることが特徴。
そんな高乃家に生まれた河二は、魔術師の次男の例に漏れず兄のスペアとして教育を受ける。
けれど、そこに不平や不満は無かった。
父は魔術師らしい合理を持ちながらも父として十分に河二を愛していたし、優秀な兄に対しても尊敬こそすれ恨む気持ちは無かった。
兄のスペアという己の立場に、河二は十分に満足していた。
いずれはどこかに婿に出されるか、あるいは別の使い道を用意されるか……それでいい、と思っていた。
優しい両親が好きだったし、優秀な兄が好きだったからだ。
彼らに愛して貰ったから、その役に立てるならこれ以上に嬉しいことは無いと思っていたからだ。
――――しかしある日、父が何者かに殺害される。
犯人は不明。
魔術の世界に関わるなんらかではあろうが、誰がどんな目的で父を殺したのかはわからない。
母は泣き、兄は悲しみながら当主の座を継いだ。
そして河二は、憎んだ。
河二のことを愛してくれた優しい父を――あるいはどこかで恨みを買っていたのかも知れないが、関係は無い――殺した者を、憎んだ。
それ故に兄や母の反対を押し切って、父の仇を探し始め…………古びた懐中時計を、彼は手に掴む。
父の名は高乃辰巳/Takano Tatsumi
兄の名は高乃青一/Takano Seiichi
母の名は高乃静江/Takano Shizue
【聖杯への願い】
父の仇を突き止める。
復讐そのものに奇跡は必要ない。あくまで己の力で復讐を果たすのみ。
【サーヴァントへの態度】
同盟者。
あまりに物事に執着しない在り方に多少の嫌悪を覚えないこともないが、それとなくこちらを気遣ってくれていることも理解している。
手を貸してくれるのなら、自分も彼の戦いに手を貸さねばなるまい。
【備考】
河二の父、高乃辰巳を殺害した犯人は意図的な設定の空白ですが、“この聖杯戦争の中に因縁があります”。
参加者の誰かが仇なのかもしれませんし、あるいは誰かが仇の関係者なのかもしれません。
その動機や詳細などは後続の書き手にお任せします。
最終更新:2024年08月07日 01:28