桜場コハル作品エロパロスレ・新保管庫

お背中流し

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ケイコ「カナ、順調?」
カナ 「順調順調~」
ケイコ「でもそれ、私のプリント・・・」
カナ 「さすがだなケイコ、すごくわかりやすいぞ」
ケイコ「丸写しはちょっと・・・」
 窓の外からはセミの鳴き声。
 時折吹き込む風が風鈴を鳴らす。
カナ 「えーっと・・・ケイコ、明後日はなにしよっか」
ケイコ「日記を一気に全部終わらせようとしないでっ」
 カナはケイコを家に呼んで、夏休みの宿題を協力して片付けていた。
カナ 「ケイコ、自由研究は?」
ケイコ「自分でなんとかしてっ」
 正確には、日記以外すべて片付いているケイコの宿題を、カナが書き写しているだけである。
ケイコ「・・・あ、もうこんな時間」
 時計を見ると、短針が5と6の中間にあった。
ケイコ「じゃあ帰るね」
カナ 「待って!」
ケイコ「やぁっ!」
 カナがスカートを引っ張る。
カナ 「なぜ帰るっ!まだ宿題は終わっていないぞっ。私を見捨てる気かっ? 自分さえよければそれでいいのかっ!」
ケイコ「カナ・・・夏休みはまだこれからなんだから、自力で達成しようよ」
カナ 「そうともっ、夏休みは始まったばっかりだっ!なにせ昨日が終業式だったからな」
 カナがさらにスカートを引っ張る。
 膝上20cmのスカートが捲れそうになり、ケイコは慌ててスカートを押さえる。
カナ 「なのにだっ、次の日にはおまえは宿題をすべて終わらせていた! 何故だ!!」
ケイコ「何故って言われても・・・」
カナ 「いや、もうわかってるんだよケイコ・・・」
 カナは両手でスカートを引っ張る。
 スカートの生地は伸びきり、これ以上引っ張られると破けてしまいそうだ。
カナ 「おまえは私が宿題によって夏休みを浪費していくのを、影からほくそ笑みながら覗いて楽しむ気だろう!!」
ケイコ「そんなこと考えてない~!」
カナ 「そう?」
 ケイコが涙目で訴えると、カナはスカートから手を離した。
カナ 「じゃあ宿題見せて♪」
ケイコ「はあ・・・」
 ここまで強引にされては、逆らうのは得策ではないだろう。
 ケイコは諦めと妥協の入り混じったため息をついた。
ケイコ「でも今日はもう・・・こんな時間だし」
カナ 「泊まってけばいいよ」
ケイコ「ええっ、いきなり過ぎるんじゃない?」
カナ 「ハルカにはうまく言っておくからさ」
ケイコ「はあ、わかった。じゃあ一旦帰って、家から着替えを持ってくるね」
カナ 「そうしてくれー。あと面白そうなゲームとかもってきてくれよー」
 そう言って適当に手を振ったのち、カナは宿題を写す作業に戻る。
 そんなちゃっかりさに呆れながら、ケイコは着替えを取りに南家を後にした。

 道中、宿題だけカナに貸しておけばいいんじゃないかと思った。
 でもカナの家に泊まるのも悪くないから、それ以上考えないことにした。



 6時をちょっと過ぎた頃。
 ケイコは着替とゲーム、ついでにカナの好きそうなお菓子を持って南家玄関に来ていた。
ハルカ「ああ、ケイコさん。いらっしゃい」
 インターホンを鳴らすと、ハルカが出迎えてくれた。
ケイコ「すいません、急に泊めてもらうことになってしまって」
ハルカ「いいのよ、気にしなくて。カナがわがまま言ったようだし」
 一通り言葉を交わし、玄関に入る。
 靴を脱いで上がろうとしたとき、並べられている靴の数が多いことに気づいた。
ケイコ「あれ、お客さんが来てるんですか?」
ハルカ「ええ、ちょっと前にチアキの友達が泊まりにきてね」
ケイコ「そうなんですか? それなら私まで泊まっちゃうのは・・・」
ハルカ「いいのよ、気にしなくて。それに多いほうが楽しいし」
 リビングに入ると、にぎやかな声が聞こえてきた。
カナ 「よっしゃっ、四連鎖!」
内田 「うわぁーんっ、いっぱい落ちてきたー!」
トウマ「弱いな内田。ちょっと貸せよ、伝説の十四連鎖決めてやる!」
 カナは、内田、トウマと一緒にゲームに熱中している。
吉野 「白熱してるねー」
チアキ「ちゃんと宿題しろよ。最終日泣きついてきても写させてやらないぞ」
 吉野とチアキは真面目に宿題を片付けている。
 そのテーブルの隅で、カナとケイコの宿題がマンガ本の下敷きとなっていた。
ケイコ「宿題だけ貸してもやらないか・・・」
カナ 「お、来たかケイコ。ゲームは?」
ケイコ「ちゃんと持ってきたよ。それといくつかお菓子もね」
トウマ「おお、なになに、何持ってきたの?」
ハルカ「ダメよトウマ、晩御飯が済んでから。テーブルの上片付けて」
 ハルカがやんわりと注意する。
 その両手は皿を抱えていた。
チアキ「はい、ハルカ姉様。すぐに片付けます」
ケイコ「運ぶの手伝いますね」

 そして、姉妹3人とお客さん4人の、にぎやかな晩餐が始まった。



ハルカ「お風呂沸いたから、もう入っていいわよー」
 晩餐も後片付けも終わって、それぞれがゆっくりくつろいでいる時、ハルカが風呂が沸いたのを伝えにきた。
カナ 「じゃあお客さんから入りなよ」
 ケイコの持ってきたゲームをプレイしながら、先に入るよう促す。
トウマ「あー、オレはまだいいよ。ゲーム中だし」
カナ 「そうか、じゃあ内田と吉野、それとケイコ、入ってこいよ」
ケイコ「え、私も一緒に?」
 ケイコは少し驚いた。
 なにせ友達の妹の友達二人と入るのだから。
ケイコ「いいよ、私は後で」
カナ 「いいからいいから、入ってきなさい」
 なぜかカナはお客をまとめて風呂に入れようとする。
 その強引さがなんとなく怪しい。
吉野 「お姉さん、一緒に入ろ」
 ケイコが遠慮しようとした時、吉野がケイコの手を引いてきた。
ケイコ「え、でも・・・」
吉野 「一緒に入ろうよ」
ケイコ「んー、じゃあ入ろっか」
 吉野が笑顔で言ってくるものだから、ついつい了解してしまった。
内田 「あれ? 下着下着・・・あった! あ、ちょっと待ってー!」
 ケイコと吉野に続いて、内田もリビングを出ていった。

カナ 「よしよし、入りにいったな」
トウマ「どうしたんだよ、怪しくほくそ笑んだりそて」
カナ 「な~に、これで心置きなくおもてなしの準備ができるからな」
トウマ「おもてなし・・・ああ、あれか」
 前回泊まった時のことを思い出す。
 まあ思い出せるのはフルーツ牛乳が飲めなかったことくらいだが。
トウマ「またあれやるのかよ」
カナ 「もちろんだっ。だが前回とは違うぞ~」
トウマ「違うって?」
カナ 「今回はコーヒー牛乳を用意しました!」
トウマ「お、コーヒー牛乳か!」
カナ 「前より大人になったあいつらに、大人の味を・・・だ! どうだ、この心にくさ!」
トウマ「心にくさはどうでもいいけど、オレにもちゃんと飲ませてくれよな」
チアキ「残念だがもうないぞ」
 二人の間にチアキが割って入ってきた。
 その手には見覚えのある紙パッケージ。
カナ 「それ・・・私が用意したコーヒー牛乳!?」
 すかさずチアキからコーヒー牛乳を奪い取るが、とても軽い。
 中身は完全に空っぽであった。
カナ 「逆さにしても、一滴もこぼれてこないぞ・・・」
チアキ「当たり前だ、事情を知らないハルカ姉様が半分飲んで、さっき事情を聞いた私がもう半分を飲んだからな」
カナ 「なんてことを!」
チアキ「おまえの腹が立つおもてなしに巻き込まれるのはゴメンだからな。んん・・・」
 げっぷしそうになり、手で口を押さえる。
 そしてそのまま自分の部屋へと行ってしまった。



カナ 「やられた・・・、心にくいおもてなし計画が破綻した・・・」
 両手両膝を床につき、絶望のポーズで落ち込むカナ。
 コントローラーを手放し操作を止めたためか、テレビ画面では『GAME OVER』の文字が点滅していた。
トウマ「あーあ、コーヒー牛乳もうないのかよ」
カナ 「くぅ~っ!トウマ、私はどうすればいい?!」
トウマ「別にいいじゃん、おもてなしなんか」
カナ 「何を言うんだ!それじゃあ私の中の気配りの衝動を放出できないじゃないか!!」
トウマ(ややこしいなー、これじゃゲームに集中できないよ)
カナ 「計画が~っ、心にくいコーヒー牛乳を飲んでもらう気配りが~っ」
トウマ「あーっ、うっさい!」
 近くでゴロゴロとのたうち回られては、こっちまでゲームオーバーになってしまう。
トウマ「牛乳飲ませることだけがおもてなしじゃないだろ!そんなに感謝されたきゃ背中でも流してやってこいよ!」
カナ 「感謝・・・背中・・・流す・・・・・・、それだっ!」
 トウマ助言により、カナはなにやら閃いたらしい。
カナ 「そうだよっ、お背中流しだよっ、洗いっこだよ!」
 そして慌ただしくリビングを出ていった。



 ザバァッ
内田 「ぷはっ、シャンプーが目に入って痛かったー」
 風呂桶のお湯を頭に掛けて泡を流す。
吉野 「お湯がちょっと熱いですね」
ケイコ「そうだね」
 洗い場で内田が髪を洗っていて、湯船には吉野とケイコの二人が浸かっている。
ケイコ「ふう・・・」
 熱めのいいお湯。
 慣れない風呂場で少々不安だったが、大人数で入るのなら気にならなくなる。
吉野 「ふぁ~・・・」
 バスタブに身をゆだね、眠ってしまいそうなほどリラックスしている。
ケイコ「のぼせてない?」
吉野 「大丈夫です~・・・」
 頬を桜色に染めて、吉野は顔半分まで湯船に沈める。
内田 「洗い終わったよ。交代する?」
吉野 「ポパプパポポポォッ・・・」
 まだ入ってる、と言っているようだ。
ケイコ「じゃあ私と代わろうか」
内田 「はーい」
 内田とケイコがそれぞれ場所を入れ替わる。
ケイコ「うーん・・・」
 目の前にある三つのボトルを凝視する。
 シャンプー、リンス、ボディソープのようだが、よく見えないためどれがどれだか分からない。
内田 「ボディソープは左のボトルですよ」
ケイコ「ああ、ありがとうね」
 内田に教えてもらい、やっとボディソープがどれかが分かった。
内田 「目が悪いんですか?」
ケイコ「うん、かなりね。だから眼鏡を外した時、慣れてない場所だと不便でね」
内田 「大変ですねー」
 ボディソープをスポンジに付け、手でもんで泡立てる。
 ある程度泡立てて、まずは腕から洗っていく。



内田 「んー・・・」
ケイコ「?」
 内田がケイコを見つめているみたいだ。
 いや、見つめてるというより、ケイコの全身をまんべんなく見回しているような気がする。
ケイコ「えーっと、どうかしたの?」
内田 「え?あ、汚れてるのかなーって思って」
ケイコ「え、どこか汚れてるの?」
 自身の体を見て回る。
 しかし目立った汚れがあるようには見えない。
内田 「ああ、違うんです。カナちゃんが汚れた100点だーって言ってたから、どこかに100点の汚れでもあるのかなって」
ケイコ「ああ、それね・・・」
 おそらくカナが内田たちにケイコのことについて、いろいろと教えたのだろう。
 でも汚れた100点という紹介はどうかと思う。
ケイコ「はあ、カナったら・・・」
 溜め息混じりにカナの名を呼ぶ。

 ガラガラッ

 その時、風呂場の扉が勢いよく開いた。
カナ 「呼んだかケイコっ」
 ツインテールを解き、全裸なカナが仁王立ちしていた。
ケイコ「・・・え、はっ、カナ!?」
 突然のことに驚き、思わず両腕で胸元を隠してしまうケイコ。
内田 「どうしたのカナちゃん?」
カナ 「おもてなしだっ」
内田 「おもてなし?」
カナ 「お背中流しだっ」
内田 「お背中流し?」
ケイコ「お背中流しって・・・」
 どうやらカナはお客さんの背中を流しに来てくれたらしい。
カナ 「ちょうどいい、まずはケイコからだな」
 カナがケイコからスポンジを奪い取る。
ケイコ「いっ、いいよカナっ、わざわざそんなことしなくてもっ」
カナ 「いいからいいから、私に任せて」
 ケイコの拒否を跳ね飛ばし、カナは勝手にケイコの背中を洗い始める。
カナ「お、なかなかですね、お客さん」
ケイコ「あはは、そうかな・・・」
カナ「ほっ、ほっ、ほいっ」
 丁寧にケイコの洗うカナ。
ケイコ(また何か企んでるかもしれないけど・・・)
 こういうふうに洗ってもらうのも悪くないかもしれない。
カナ 「ほっ、よっ」
ケイコ「きゃっ」
 そう思ったのもつかの間、カナがケイコの胸を触った。
 カナ自身は洗っているつもりなのだろう。
 しかしカナが後ろから手を回して、揉んでいるようにしか見えない。
ケイコ「カナっ、そこはいいからっ」
カナ 「おい、暴れるなよっ!」
ケイコ「いやぁっ!」
 逃れようとするケイコを抑えつけようとさらに強く胸を掴んでくる。
カナ 「やりにくいなー。おい内田っ、おまえも洗うの手伝えよ」
内田 「え、うん、分かった・・・よ?」
 いつの間にか、内田はカナにスポンジを握らされていた。



カナ 「私は上を洗うから、下を頼む」
内田 「はーい」
ケイコ「あっ、ちょっとっ」
カナ 「こらケイコっ、髪洗うから動くなよっ」
 そうこうしてるうちに、ケイコの内股へと内田の手が伸びる。
内田 「こうかな?」
 股を弄るようにしてスポンジをこすりつける。
 人の体を洗うのには慣れていないせいか、手加減がない。
ケイコ「ああっ、やめてぇーっ!」
内田 「これでいいのかな?なんだか嫌がってるみたいだけど・・・」
カナ 「嫌よ嫌よも好きのうち。その調子だ」
ケイコ「もういいからっ、十分だからああぁっ!」
カナ 「それなら最後に!」

 ザバアアアァッ

 最後に思いっきり頭からお湯を流される。
 全身の泡が流れ落ちたのち、髪から水滴を滴らせるケイコ。
カナ 「よーし、綺麗になったー」
ケイコ「・・・・・・・・・はあ」
 虚ろな目で虚空を見つめる。
 もはや物事を考える気力もない。
カナ 「じゃあ次はー・・・」
 カナの視線が吉野へと向けられる。
吉野 「内田を洗いましょうっ」
 それまで傍観者だった吉野は、巻き込まれまいと内田を生け贄にしたのであった。
内田 「ええっ、私もう洗ったのにっ」
吉野 「カナちゃんどうぞ、シャワーをお手に」
カナ 「うむ、では参ろうか」
内田 「いーーやぁーーー!!」
 カナたちに取り押さえられ、新たな犠牲者となった内田。
 そんな光景を後目に、ケイコはゆっくりのっそりと風呂に入り直した。
ケイコ「ふう・・・」
 少し湯が冷めたようで、ちょうどいい温度になっている。
 肩まで浸かって、大きく伸びをした。
カナ 「なんだ内田、チアキよりあるけど揉めるほどではないな」
吉野 「揉めはしないけどつまめはするよ」
内田 「やーだーっ、おかしなことしないでーっ!」
 すぐ隣では相変わらずの騒がしさ。
 きっとケイコの夏休みはカナによって騒々しいものとなるのだろう。
ケイコ「でも、たまには静かにのんびりしようね・・・」



カナ 「うーんっ、おもてなししていい汗かいたよー」
内田 「はあー、声出し過ぎて喉渇いたー」
吉野 「コーヒー牛乳があったと思うけど、まだ残ってるかな?」
 洗面所で濡れた体を拭く四人。
 結局カナは内田を洗うので体力を使い果たし(飽きて)、吉野までは洗わなかった。
ケイコ「カナ、今度からは背中を流したい時はちゃんとみんなの了承を得て・・・んん、あれ?」
 ブラジャーを付けようとするが、ホックが短くて引っかからなかった。
 まさかいきなり胸が大きくなったなんてことはないし・・・。
ケイコ「ねえ、これってカナの?」
カナ 「ん、あーそれ私のだ。なに人のを付けようとしてるんだよ」
ケイコ「ごめん、眼鏡かけてなかったからよく見えなくて。それになんだかカップが小さいし」
カナ 「小さい?!」
吉野 「んーー・・・」
 吉野がカナとケイコの胸を見比べる。
吉野 「お姉さんの勝ちでーす」
 そしてケイコの腕を高々と掲げ上げたのだった。
カナ 「ケイコ、もう一回風呂に入ろう。そんでもってお前の胸が削れて小さくなるまでこすり洗いしてやるから!」
ケイコ「いやぁーん!」


おしまい


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