桜場コハル作品エロパロスレ・新保管庫

貸すよ

最終更新:

coharu

- view
メンバー限定 登録/ログイン
「──席にいない時に藤岡のかばんに入れて置いたから、後でゆっくり見てくれ」
「わかった、けどそれそんなに面白いのか?」

「おい藤岡」
昼休みの廊下で夏奈は、別のクラスの男子と話をしていた藤岡に声をかけた。
「どうしたの南」
藤岡は夏奈の方に振り返った。
「お前チアキに、また本貸す約束してたんだって?」
「うん、今日持ってきたから帰りに──」
その時一人の男子が走ってきた。そして藤岡達に声をかけた。
「オイ、先輩が今から部室に集まれって! 今日の部活の件でなんか話があるみたいだ」
藤岡と最初に話してた男子はそれを聞いて部室に向かおうとする。
が藤岡は夏奈との話が途中だった事を思い出した。
「ゴメン南、今日行けるか怪しくなってきちゃった。本は南からチアキちゃんに渡してもらえるかな?」
「わかった、渡しておいてやるよ」
「ありがとう南、本は鞄に入ってるから勝手に持って行ってよ」
言うなり藤岡は走っていった。

「まったく、藤岡の奴私をお使いに使うとは偉くなったもんだ」
夏奈は教室に戻ると、藤岡の席に向かうと鞄を開き中を漁り始めた。カバーがかけられた文庫本がすぐに見つかり、夏奈はそれを回収した。

放課後夏奈はケイコと二人教室にいた。日直だったケイコが学級日誌をつけ終わるのを待っているのだ。
ペアを組む男子が休んでいたためケイコは一人で日直の仕事をこなしていたが、今日に限り雑用が多く放課後まで学級日誌が手付かずだったのだ。
夏奈は黒板清掃等をして暇を潰していたが、ケイコはまだ日誌を書いていた。
「なぁまだかかるのか」
ジュースの紙パックの一つを渡しながらケイコの前の席に腰掛けた。
暇を持て余した夏奈は鞄からカバーのかかった文庫本を取り出した。それ気付いたケイコが言った。
「あら、カナが読書なんて珍しい」
「私だって読書くらいするさ。…まぁこれは藤岡がチアキに貸す本なんだけどさ…」
そう言いながら夏奈は、自分のジュースを口に運びながら適当なページを開いた。



「んんっ!」
少女は堪え切れず声を漏らした。
少年の膝の上にチョコンと座りこんだ状態でこたつに入っている少女。
それは実の兄妹の様に見える二人が(特に少女が)お気に入りの座り方。
端からみればほほえましい光景である。
しかし少女の幼い秘唇には、少年の肉棒が根元まで埋め込まれていた。
少年が耳元で囁く。
「すっかり俺のモノに馴染んできたね、最初はあんなに痛がっていたのに」
少女の腰を掴み前後に揺すると、彼女の口から〇学生とは思えない艶めいた声が漏れる。
そして少年に潤んだ瞳を向け
「だめ…姉様に聞こえちゃう」
夕食の仕度をしてる姉を気にして訴える。
だが少年は、少女の僅かに膨らみ始めた胸元に手をさし入れ、敏感な所を刺激する。
「本当に止めてもいいの? ここはもっと触ってほしそうだけど」
少女はイヤイヤをするかの様に首をふる。
しかし沸き上がる快美感に全身支配されているのは明らかだった。
「正直にいってごらん、このまま続けて欲しいのか、止めて欲しいのか。自分の口て言うんだ」
包皮に包まれた肉豆を摘まれ少女は本能に屈した。



ブーーーーッ!!
夏奈は飲んでいたジュースを吹き出した。その先にはケイコの顔があり、必然的にケイコの顔はジュースまみれになった。
「ちょっとカナ!」
しかし夏奈はケイコの声も全く耳に入ってない様子でワナワナと肩を震わせている。そして
「ふ、ふ、藤岡ぁ~!!」
絶叫しながら教室を飛び出していった。
「顔射に放置プレイって…私って何なのかな………」
一人教室に残されたケイコは寂しくつぶやいた。


廊下を走る夏奈は二人の男子生徒を発見した。
昼休みに藤岡と話をしていた生徒と、後から現れた生徒である。
夏奈は二人の所に駆け付けると前置き無しで切り出した。
「おい! 藤岡は!?」
「あぁ、部活が結局休みになったから南ん家に行くっていってたけど…」
「なぁにぃ~!?」
それを聞くと夏奈は、今度は昇降口に向かって走り出した。
二人はしばらく呆気に取られていたが、やがて会話を再開した。
「…で、さっきの続きだけどその小説、そんなにエロいのか?」
「ああ、三姉妹を次々とモノにしていく調教物なんだけど…今日藤岡の奴に貸した」
「なんで? あいつそっち方面に興味なさげじゃん」
「だからだよ、あいつ下ネタ振ってもいまいちノリが悪いだろ?
 だから少し知識をつけてもらおうと思ってさ。
 内容説明すると断りそうだったから、面白い本貸すよって鞄にほうりこんでおいた」



「ただいま~!!」
「お帰り南、お邪魔しているよ」
「ようやく帰ってきたかバカ野郎」
転がる様にリビングに飛び込んできた夏奈を出迎えたのは、藤岡椅子に座る千秋と藤岡だった。
普段見馴れているハズの光景だが今の夏奈には刺激が強すぎた。
「南、チアキちゃんに渡す本を持って行かなかったみたいだから…」
「黙れ~!! お前ウチのチアキになんてもの読ませる気だったんだ!
 チアキ、その獣からすぐに離れるんだ!」
いつにない夏奈の剣幕に二人は驚いた。
そして何故こんなに怒っているのかわからず困惑した。

この後、夏奈に小説を見せられ仰天した藤岡は必死で弁明した。
しかし夏奈は中々信用せず
「チアキを傷モノにした!」
と怒ったり、訳もわからず藤岡を庇おうとする千秋に
「チアキは藤岡に身も心も調教された!!」
と泣きだしたりと、藤岡は誤解を解くのに苦労するはめになった。

そして夏奈は千秋から小説の内容を聞かれ、その返答にしばらく悩まされる事になった。

ちなみに問題の小説は持ち主の元へいまだ戻ってきていない


名前:
コメント:


目安箱バナー