Another ep番外編 CP~ED

クライマックスフェイズ 月が紅く染まるまで



 九尾の妖狐に証を示し、先へと進むことを許された一行は石段を登っていく。
 終わりの見えないその石段をようやく最後まで登り切った君たちは、帝泊山の頂へと辿り着いた。頂上には隕石でも落ちたかと思うほどの大きなクレーターと、その中央には何やら社のようなものがあった。


タダユキ:なんか「君の○は。」みたいなんだけど(笑)
GM:もっと石しかないけどねー。
シェンファン:まだ見てないんだから!
フフ:あれ、見る気あるんです?
シェンファン:まぁなんやかんや地上波でやるまで待つ気はするよ(笑)
タダユキ:とてもよかった(感動)
シェンファン:ひとりで観に行くのはツライやつだと聞いてるからな~
GM私は独りで観に行ったよ!!2回!!
シェンファン:やりますね~
タダユキ:何ならサントラも貸すよ?
シェンファン:だいぶハマってんな!

閑話休題。

シェンファン:待て待て!話を戻すぞ!(笑)隕石が落ちたみたいなクレーターの中央に社があるのね?
GM:そうそう。
シェンファン:まぁなんでそんなことになったのかも予想ついてるけど…。まぁ次行きましょう。「なんだこれ…。まるで空からあの祠が降ってきたみたいだな。」
フフ:とてもいやらしい穴してるぜっ☆
シェンファン:フフちゃんそんなこと言っちゃダメでしょう!(笑)
タダユキ:で、あそこの祠に行けばいいのか?
GM(リーファ):「そうなんですかね…?」と、君たちが様子を窺っていると…

「辿り着いたか…資格ある者よ」

 突如目の前に稲妻が迸り、そこから姿を現した一体の魔獣。虎の身体に猿の頭、蛇の尾を持つその獣は一行に言い放つ。
「これが最後の試練じゃ…我を退け、あの社にて空の月が赤く染まる時を待て。さすれば、汝は次の皇帝として新たな力を得るじゃろう。」

シェンファン:「鵺じゃねーか!!勝てるのか?それに…」と、さらに空を見上げて「空の月が赤く…?」
GM:見上げると、空の月が6割くらい赤く染まっています。
タダユキ:「ウチのご先祖が残した巻物に、お前みたいなやつが出てきたな。…いいね。陰陽師としてやりがいがあるぜ…!」と袖口から鎖を出す!ジャララララ…!
シェンファン:まさかこれ程までの魔獣が相手とは…。いいだろう、相手になるぜ。
タダユキ:月が赤くなるまでコイツと闘ってりゃいいのか?
シェンファン:月が赤くなるまでコイツと闘ってる…?別に倒してしまっても構わんのだろう?(一同笑)
GM:いやむしろ倒さなきゃダメだろ!「我を退け、あの社に…」って言ってるでしょ!
シェンファン:なにぃーー!まず退けないといけないのか!
フフ:(挿絵を見つけて)あれ、鵺かわいいじゃん。
シェンファン:かわいいか!?
GM(鵺)「覚悟は出来ておるようじゃな…。では、最後の試練に入るとしよう―!」


●第1ラウンド


GM:セットアップはフフさんからですね。
フフ:フフさんはいつも通り、≪グランディア≫と≪アグランダイズ≫使います!
GM:では鵺の番ですね。≪妖風暴嵐≫!
シェンファン:バステ系っぽいぞ?
GM:シーン内の場面(選択)が行う回避判定に-2Dする。この効果はシーン終了まで持続する…というわけで、ピシャァッ!!ゴロゴロゴロ…!ゴオオオオオオ!!と周囲は大荒れになるよ。
シェンファン:ぐっ…こいつっ!≪インペレイティブ≫、≪アクセルマジック≫、≪ファストイート≫!命中と【行動値】をあげるぞ!
GM:タダユキさんは特にないみたいなので、シェンファンさんどうぞ。
シェンファン:ムーブで移動し、マイナー≪エキスパート≫、メジャーで≪ダブルキャスト≫!≪レインボーカラー≫&≪ウォータースピア≫で行こうかな。……≪カウンタースペル≫とかない?(チラッ
GM:ないない。
シェンファン:よしいくぜ!まず≪レインボーカラー≫から…35!当たるかな~!
GM:22といって回避できず!
シェンファン:そこまで回避は高くないか。では、「来たれ!火の龍よ!悪しき獣を拘束せよ!」
GM:おお~。
シェンファン:シェンファンも元は陰陽師っぽい感じだからね。じゃあ鵺の尻尾の蛇に絡みついた感じで。これで<火>属性にしましたよ!お次は≪ウォータースピア≫いこうか。ここは≪リゼントメント≫だね!……クリティカルはしないか。40点で命中だよ。
GM:たぶんこれはクリティカル回避が……出なかった。
シェンファン:≪マジックフォージ≫!≪ブーストフォース≫も上乗せして、MP60点消費します。さあ、どんなもんか…。

 持ちうる限りすべての魔力をつぎ込んで放ったシェンファンの水の槍が鵺の身体を貫いた―!
 渾身の攻撃は402点を叩きだし、あわせて回避に-1Dのオマケつきを食らわせる!

シェンファンはい!シェンファンはもう使い果たしました!(一同笑)しかし、いろいろ使い切って400点だもんなー。フフの火力がいかに狂ってるかってのがよく分かるな(笑)
タダユキ:あいつ何も使ってなくて400点以上出すからな…。
フフ:フフ、突撃ですよ!フフいきまーーーす!ビュンッ!!鵺さんこんにちはですよ!(一同笑)
タダユキ:出た!毎秒80メートル!(笑)
フフ:85メートルだから!下手な車より早いよ。
シェンファン:意味わかんねーよな。80メートルをザッ!って飛んでくるんだろ。
フフ:ムーブアクションでこんにちはですよ、マイナーが≪ブレイクスラッシュ≫で軽減できません。メジャーが≪クロススラッシュ≫に≪ボルテクスアタック≫だね。
シェンファン:そうだね。早めに乗せといたほうがいいね。
フフ:命中いくですよ。やってやるですよ!…(ころころ)あ、残念。クリティカルはしなかった。でも43!充分でしょ!
GM:2Dでクリティカルが出なければ……(ころころ)ほーい、当たりました。
フフ:≪ボルテクスアタック≫ですよ!
シェンファン:ダメージが恐ろしいことになりそう…。

 シェンファンの攻撃で一瞬ひるんだ鵺。その瞬間を見逃さず、フフとひより竜が突き抜ける!

フフ:えいやっ!…(ころころ)えーと、174かな?そこに+200だから374点の<水>属性魔法ダメージ!
シェンファン:これがまだ1発目なんだよなー(笑)
フフ:2回目ですよ!≪クロススラッーシュ≫!!命中40ですよ!
GM:……当たりました。
シェンファンねえ、ちょっと!この少女殺意高くない!?
タダユキ:モンゴルじゃ甘いこと言ってられないんだよ…
シェンファン:モンゴル恐ろしい…

 フフの2撃目は180点、ダメ押しでひより竜が83点、合計637点のダメージを与えることに成功する。

シェンファン:よーし。じゃ次は…
フフ:まだですー!離脱するですよ!
GM:では鵺が動くよ。≪轟雷召喚≫!シーン内の場面(選択)に特殊攻撃を行いまーす。
シェンファン:キツイ!
GM:(ころころ)クリティかった!
一同ぶほっ!!

 ≪妖風暴嵐≫で回避が下げられている一行は、回避に失敗!鵺が呼び起こした雷が直撃する…!

GM:ではダメージ…(ころころ)38点の<光>属性魔法ダメージ。
シェンファン…え?
フフ:いや、これは何かあるよね。バステとかあるよね。

 ダメージの低さから異様な雰囲気を察し、多重バステの被害を予想した一行は、何とか全員ノーダメージで済む方法をあーだこーだ考える。

タダユキ:じゃ俺が≪フィールドプロテクション≫で守るから!一応フェイト1点乗せておこう。使い道もあんまないし……(ころころ)あ、やばい…。
フフ:ちょっと!
シェンファン:こっちは止まったけど、フフは2点足りないよね?≪セットオフガード≫1点消費を撃ってやるよ。これで4点止め。
フフ:これでみんなノーダメージってこと?
シェンファン:そうなるね。よかった。…GM、当たったら何かあります?
GM:特にないですよ。
シェンファン:よしよし。
タダユキ:次は俺だが…バステ無効持ってんだよな。そしたら魔獣相手だし≪ホーリーライト≫かな。≪イメージマジック≫で幻にして、おまけにダメージが2D増える!いくぜ!…(ころころ)35といって命中!
GM:当たりました。
タダユキ:≪パニッシャー≫諸々も入れて…160点貫通!「悪を滅せよ!光の鎖!」

 ここで鵺が≪二回行動≫を宣言するが、一行も≪再行動≫を使用。第1ラウンドの第2幕が始まる―。

GM:えっと、そうなると順番通りにいくわけだね。シェンファンさんどうぞー。
シェンファン:はい。あの、すいません。ひとつお願いが。
フフ:何かな?
シェンファン≪祝福≫使っていいすか!?
一同:いいっすよー(笑)

 MPを回復し、シェンファンは≪ダブルキャスト≫による≪ウォータースピア≫2連発を放つ!しかし鵺は倒れない…。

シェンファン:1発目は200点越えたのに、2発目は41点!これがシェンファンの本来の火力だ!!(一同笑)
タダユキ:次はフフかな。
フフ:突撃するですよ!≪ライドチャージ≫で接近して、鵺の気持ちになるですよ☆ ≪クロススラッシュ≫!!(一同爆笑)
タダユキ:鵺の気持ちになって≪クロススラッシュ≫?(笑)
フフスネを狙っていくですよ!
GM:エグイ…
タダユキ:持ってかれるよースネ持ってかれるよー(笑)
フフ:185点<水>属性魔法ダメージ!
GM:185点?……8点オーバーで死にました(笑)
タダユキ:おぉ…
フフ:鵺の気持ちになったですよ☆

 「竜の気持ちになるですよ!」とひより竜と共に、秒速85メートルの速度で鵺に突進する!閃光の如きその刃は鵺の腹を一瞬で切り裂いた―!

フフ:腹じゃなくてスネですよ!
GM:スネかよ(笑)
シェンファンわ!秒速85メートルって時速300キロだって!(一同爆笑)
タダユキ:新幹線かっ!(笑)ただ轢いてっただけじゃねーか!!


エンディングフェイズ1 約束



GM(鵺)「み、見事じゃ…」…ドサッ。(倒)
フフ:鵺の気持ちになったですよ。
GM(鵺)「さあ、選ばれし少女よ。社へと進むがよい。この先は聖域…。選ばれた者しか進むことは許されぬ。」
シェンファン:俺たちはここで待ってればいいってことだな?気を付けていけよ、リーファ。
GM(リーファ):「うん。それじゃあ、みんな。ここまでありがとうね。」リーファは君たちの方へ向き直り、弾けんばかりの笑顔でそう告げる。
フフ:リーファねぇね!頑張ってきてください!
タダユキ:助けてもらった筋でここまで来ただけだけど…元気でな。
GM(リーファ):「うん!ちゃんと新しい皇帝になれたら、またみんなのところにお礼しに行くからさ。帝都で私の帰りを待っててよ。」
シェンファン: あれ…?ここ誰もいないの?
GM:そうね。見渡した限りでは誰もいないよ。
シェンファン:後から来るのか…?まぁいいや、それもまた今後の話だろう。えっとそれじゃ…「分かったよ。お前のために最高の料理を作って待ってるから。」
GM(リーファ):「うん!」そう言ってリーファはシェンファンのもとへ歩み寄ると、自身がつけていた前掛けを外してシェンファンに手渡す。
シェンファン:「そっか…もう料理人だなんて言ってられないもんな。」と、ちょっと寂しげな表情を見せます。
GM(リーファ):「私がまたみんなのところに戻るまで、これはシェンファンが持ってて。料理人としての私の魂。必ずそれを受け取りに私からみんなに会いに行くから。」
シェンファン:ああ、お前が皇帝になっても、いつでも待ってるから。
GM(リーファ):「うん!それじゃあ、いってきます!」
フフ:選ばれし少女の気持ちになるですよ!
シェンファン:フフが入ってくのか(一同笑)

 去りゆくリーファを見送るシェンファンの脳裏に、幼い頃の記憶が過る――。
 幼いシェンファンの前にはチェン家の当主の姿があり、今と同じこの景色を眺めている。そして隣には藤色の髪の少女がおり、仲良く手をつないで当主の話に耳を傾けていた。
「シェンファン、シャオレイ。いつかお前たちもここで、課せられたお役目を果たすことになるだろう。シェンファン、お前が決して壊れぬ強固な器を作り、そしてシャオレイ、お前がそこに魂を込めるのだ。各々、その時が来るまで腕を磨いておくのだぞ。」
 シェンファンの記憶には、隣に立っていた少女がとても悲しそうな表情でその話を聞いていたことがとても印象に残っていた。


エンディングフェイズ2 決意



 あれから数日。リーファがシェンファンたちの元に戻ってくることはなかった。彼女はセーリア大帝国の新皇帝となり、国を統べる立場となったが、そこに立つ彼女には以前のような笑顔を見ることは無かった。

 鬱蒼と茂った森の中、独り物思いに耽っていたシェンファンは、ぽつりとこう言葉をついた―。

GM:…というところで、好きなように言葉をついてこのお話を締めてください。(一同爆笑)
シェンファンハードル高ェ!!(笑)
フフ:皇帝の気持ちになるですよ☆

 鬱蒼と茂った森の中、独り物思いに耽っていたシェンファンは、ぽつりとこう言葉を吐いた―。

 「リーファ、俺はお前が…」


Another ep番外編「あの頃の笑顔をキミに」~END~
最終更新:2017年01月14日 17:31