ミドル1 名前は大切ですよね
隠し通路を出ると、そこはどうやら街中のどこかのお店の中のようだ。一行が辺りを見回すと、そこには一人の女性がいた。
GM(?):「こんにちは。その通路から出てくるってことは王城で何かあったのかしら?きっと外がやたらに騒がしいのも貴方たちを探しているのね」女性はそう言って微笑んだ。
リーネ:「その様子から察するに、どうやら味方らしいな」
GM(ララベル):「そうね、自己紹介をしておこうかしら。私はララベル。表では道具屋を営んでいるわ。そして裏ではさしずめ情報屋といったところかしら。何か情報を集めるなら街の酒場か道具屋を赴くというのが裏ルートでは常識だから、覚えておきなさい?」
リーネ:「確かに冒険者の常識だな」と言いながら、今あった出来事をちゃっちゃと説明します。
GM(ララベル):「なるほどね。エルーラン王国方面へ向かうのなら、一度クランベルを目指してはどうかしら?旅支度をするにもちょうどいいし、何より闘技場で旅費を稼ぐこともできるでしょうしね。…貴方たち見たところお金なさそうだし(断言)」
ロイ:「着の身着のまま出てきましたから」
リーネ:「確かにこの様子じゃそんなに遠くには行けなさそうだな」
GM(ララベル):「クランベルを目指すのなら東門を出て行くのが一番近いわ。さて、じゃあここからは商談に入りましょう?私たち情報屋はその時々で貴方たちが必要だと思う情報を提供するわ。もちろん、お代はいただくけどね」
リーネ:なるほどね、了解です。
GM(ララベル):「今、私が提供できる情報はこんなところかしら?」
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第一話 情報リスト
・火気厳禁(500G)
・足下注意(500G)
・絶対回避?!(1000G)
情報屋
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ナギ:チャーンチャーチャチャーンチャーン♪(表彰式のBGM)
ロイ:皆いくら?(笑)今持ってるお金を申告して(笑)
シータ:785G
リーネ:105G
ナギ:150Gくらい?
リーネ:いや、ちょっと待って。もっとある。ポーション買ってないよね?
ナギ:うん。
シータ:え、買ってないの?(驚)
リーネ:ポーション買ってないから350G。
ここで全員の所持金を計算したところ1415Gであることがわかる。
ロイ:一番高いの1つか、真ん中2つかどっちかかなー?
リーネ:この絶対回避っていうのが気になるところだが…足下注意は最悪【感知】で自力で何とかしてやらなくもない。
ナギ:火気厳禁は欲しい。
リーネ:でも、うちら火使わないからよくね?どうなんだろう(笑)
ロイ:絶対回避って、これちょっと気になるよね。何を回避するのか…
リーネ:もしかしたらこれ買えば、他の2つも付いてくるのかなーとか(笑)絶対回避、はてなビックリだからね。ビックリはてなじゃない、はてなビックリだよ。これ重要だよきっと(笑)
シータ:でも多分ね、俺たち皆装備とかでほぼ金を使い切って、1000G届かないだろう計算で多分してると思うけど。
ナギ:でも情報でしょ?これ。絶対回避しなければならないってことについて教えてくれるんじゃないの?たとえばここから出て東門に行くために、このルートはだめとか。
リーネ:そうか、まずこの国を出ないとだめなのか。
ロイ:しかもクランベルに行くまでに外がざわついてるってことは、あの黒マントだけじゃないってことだよ(笑)
シータ:王女を連れてるってことも街に知られてないから、王女を隠しながらいかに行けるかっていうのもあるかも。
リーネ:重要なのは王女が多分エキストラだから、毎ターンカバーしないと王女は死ぬ(笑)
情報の内容をあーでもないこーでもないと想像を膨らませていく
プレイヤーたち。そして彼らが出した結論は…。
リーネ:よし!ギルドを作ろう(断言)
GM:何故このタイミングで(笑)
リーネ:もしこの後すぐ戦闘があった時に、万が一ギルド戦闘が起きた時にどうしようってなるから(笑)
シータ:ギルドシートありました!
ナギ:じゃあ貴方がギルドマスターじゃないの?(笑)
シータ:えー(笑)
リーネ:「王の命を受けてるし、マスターはロイ、アンタがいいだろう」
ロイ:「俺か…」
GM:話の流れでそういうことになっちゃった、ごめんね。シナリオには書いてないのよ(一同笑)
ロイ:ま、頑張るか。
リーネ:ギルド名は用途に応じて名前が変わって、“現在王女を護衛中”(笑)
ナギ:ギルド名“懐刀”(笑)
シータ:“王女護衛隊”(笑)
リーネ:“王女を護りたい”
ナギ:ダメだよ、そんな大それた名前。王女つっちゃダメだよ、隠さないと。
ロイ:寡黙なキャラだから、あんましゃべれないっていうのがあるので、もう皆に任せようっていうのがあったんだけど(笑)
完全にTRPG向きではないキャラクターである(笑)
シータ:王女の名前何だっけ?
ナギ:王女の名前はアンナ。
シータ:「プロテクト・アンナとかどうですか?」(一同笑)
リーネ:じゃあ「却下だ」。
シータ:「ふええ…」(一同笑)
リーネ:「そこのロボ何がいいと思う?」
ナギ:「何にしようねー(棒)」
GM:どういうキャラなんだ、この子(笑)
シータ:うーん…義賊と、ロボと、騎士と、神官?
ナギ:義賊の義、神官の神、アンナのアン、騎士の騎で、“義神アン騎(ぎしんあんき)”(一同笑)
リーネ:ロボは?
ナギ:Z(ゼット)。
リーネ:“義神アン騎Z”(笑)
ギルド名で迷走に迷走を重ねた
プレイヤーたちは、結局ギルド名は保留にして物語を進めて行くことになるのだった―――。
GM:で、情報は結局何も買わないことでよろしい?
シータ:いやいやいや(笑)
リーネ:で、これによってまずギルドを発案したことによって、皆お金をギルドに入れるんだ。それが一番お金を扱いやすい。一人一人持ってると面倒くさいからな。
ロイ:「で、このゴールドを使ってどの情報を買うかだが…」
リーネ:「まあ、買うなら絶対回避だな」
ナギ:「絶対回避でいいんじゃないかなー」
ロイ:「じゃあ、頼む」
シータ:「絶対回避でお願いします」
GM(ララベル):「わかったわ、絶対回避ね。…これは先程手に入ったばかりの情報だけどね、どこかの城門に黒いマントを被った謎の戦士が現れたのよ。で、どうやらそいつは長い何かを使って攻撃をしてくるのだけど、その攻撃に当たった皆がその後すぐにぶっ倒れるみたいな」
リーネ:スリップかー、なるほどね。「で、どこかの城門っていう、どこかっていうのはわかんねえのか?」
GM(ララベル):「そうねー、そこまではちょっと。ちょうど情報をとってきた人が先程ぶっ倒れてね(笑)」
ロイ:倒れるっていうのはスリップじゃなくて、スタン?
シータ:何かしらのバッドステータスではあるんだろうね。
ナギ:即死(笑)戦闘不能(笑)
シータ:まさかのザ○キですか…(笑)
リーネ:普通にめちゃくちゃ強くて、普通に床舐めるとかね(笑)
ロイ:「俺たちの所持金で買える情報はこれだけということか」
シータ:「あの、サービスで教えてくれたりなんかは…」
GM(ララベル):「そこは商売だからね。そう上手くはいかないわよ?お嬢ちゃん」
ナギ:そこらへんは交渉かな。
リーネ:じゃあそこらへんは自分で情報を仕入れて来ようかしら。
GM:外は敵だらけですが?
リーネ:そこは裏路地よ。《ストリートワイズ》の出番じゃ。まあもしGMが許可しないんだったら、涙を呑んで出て行くよ(笑)
GM:今回は色々事情があるので許可しません!
ロイ:「とりあえずこの街を抜けてクランベルに行くなら、どうするか」
GM(ララベル):「とりあえず一言言っておくわ。ここは道具屋よ?何か買っておく物があったら買っておきなさい?」
シータ:「うわーさっき情報料で巻き上げたのにこの人…(笑)」
リーネ:「商売人の腕は一流のようだな。…割引は効かないのか?」
GM(ララベル):「もちろん効かないわよ♪」
その後、
プレイヤーたちはポーションの受け渡しを行ない、特にアイテムの購入はしないことにする。
リーネ:「今回はその情報料だけで手一杯ってことさ」
ナギ:「面白いもの売ってるなー」
GM(ララベル):「もっと稼ぎたかったわ。まあいいわ、じゃあ気を付けてね」
シータ:「ありがとうございました」
GM:そうしてキミたちが話し合いを終えて道具屋を出たところで、シーンを切ります。
ミドル2 祝福という名の猛威
FS判定、ライン王国から脱出せよ!
進行判定初期:キミたちが道具屋を出ると、そこには見かけない武装をした兵士たちが王女を探し回っている。【感知】判定:難易度12
ナギ:私は~見慣れぬロボです~♪(一同笑)
リーネ:ブレスをどっちかに回して欲しい、ラウンドで。範囲ブレスにしたらここが一瞬で終わらせてやろう。
シータ:じゃあ僕が。
リーネ:するとそうだな、【感知】→【筋力】→【敏捷】を1ターンで終わらせよう。
ナギ:ファンブル出さないでね…!
シータ:(ダイスを振って)はい、オッケーです。「皆さんの力を底上げします!」
ナギ:「じゃあ僕から行こうかなー」(ダイスを振る)
リーネ:おい、クリティカルじゃねえか(笑)
ロイ:クリティカルの時はどうなるんだっけ?
GM:えーと、6+6の目の数ってどういうことだ?あ、2か。6の目が2つ出たんだよね?
一同:うん。
GM:8だね。8点増えるんだね。え?マジでこれ?速攻で終わるんじゃね?(驚愕)
リーネ:やったぜ。クリティカルが出るのが予想外だからね、しょうがないね(笑)
キミたちは兵士たちに気付かれずに上手くその場を突破しました。
ナギ:「こっちだよ!…もう何で僕がこんな面倒くさいことしなくちゃいけないのかなー」
シータ:なるほど、何となくキャラがわかってきた(笑)
リーネ:「やるな、ナギ」
シータ:「すごいですね、誰にも気付かれずに来れましたよ」
ナギ:「え、当然じゃないの?」
ロイ:「頼もしいな」
キミたちが先に進んでいくと、今度は大きな橋がある。そのまま全員で進んでしまうと橋を渡り切る前に取り囲まれてしまいそうだ。【敏捷】判定:難易度12
リーネ:誰か一人が先に行って良い感じに攪乱しろってことね。「俺がやろう」判定の直前に《ダンシングヒーロー》を使用。ダイス1個増やす。(ダイスを振る)17といって成功。
GM:+5だとこれ以上ないくらい大成功。進行値が3点上昇します。
ロイ:これで11か。
ナギ:やったぜ。
リーネ:じゃあ華麗な動きで周りの兵士たちを釣っていく。
ナギ:「まだまだだね」(笑)
シータ:「すっごい速いですね」
リーネ:「今のうちに走れ!」
GM:やっべ、速攻で終わった!(笑)はい、成長点10点プレゼント。
シータ:2話やるから巻きでやるんだ!
GM:すげー、ギミックが何も出てこなかった(哀)
一同:(笑)
GM:はい、クライマックスフェイズ入りまーす(笑)
一同:え―!?(驚)
ロイ:「出れたようだな」
…いくら何でも巻きでやり過ぎである。
最終更新:2018年11月25日 20:20