◇今回予告
アロケン率いる妖魔の大軍勢から、突如襲撃を受ける国境都市ラクレール。エイテルを連れ、街からの脱出を試みたドラ猫な~ん(仮)一行であったが、その一行の前に上位魔族フィリーネが立ちはだかった。戦いの末フィリーネを退けた一行は、砂漠の街コンディートを目指し、一路東へと向かう。しかし、その行く手には昼を知らない深い森が待ち受けているのだった。
アリアンロッド2E EYES ―another story― 第8話「両翼、合間見える」
キミたちはもう1つの歴史を体験する。
◇オープニングフェイズ
◆オープニング①
キミたちが陰の森を目指し歩を進めていると、小さな村へと辿り着く。地図にも載らないその村では、農耕牧畜による自給自足の生活が営まわれており、キミたちは束の間の平穏に身を委ねていた。
「おやおや、この村に外から人が来るなど珍しい…」
「ようこそいらっしゃいました、旅の方々。儂はこの村の村長をやっておりますじゃ…」
「何もない村ですが、ゆっくりしていって下され。この先は陰の森と云われるエネミーの巣窟。おちおち休むこともままならないでしょう…まあしかし先日神殿に依頼をして傭兵さん方に厄介なエネミーを倒してもらったばかりですので、その点少しは安心かもしれませぬ…」
(「この村はアスセーナ村と言いますじゃ…」)
「ところで皆さんは今日泊まる宿を既に決めているのですかな?」
「もし良ければ儂の家に泊まっていくといい。皆さん非常に疲れた顔をしておる…それに…」
言葉を濁した村長の視線の先に目を向けると、エイテルが真っ青な表情をし俯いていた。
◆オープニング②【リーフ】
村長の家を訪れたキミたちは、束の間の休息を堪能すべく各自が別行動を取ることにした。リーフは一人村長の家に残ると、自らの身体に刻まれた紋章を見つめ、新たな力に思いを馳せていた。
(適当に台詞を入れてもらう)
そのようなことを考えていると、一瞬身体に鈍い痛みが走り、紋章が黒く濁ったように感じられる。しかし、リーフがもう一度見返した時には、既にいつもの様子に戻っていた。
「少年や、どうした?何やら難しい顔をしておるようじゃが」
「お主の顔を見ておると、昔会った男を思い出すわい。そやつも今のお主と同じように強い憎しみを秘めた瞳をしておった」
「腕の立つ男ではあったが、まるで荒れ狂う獣のようじゃった…欲望のままに力を振るう…あれは力に呑まれてしまっておった」
「そういった者は必ず身を滅ぼすものじゃ。お主もよ~く覚えておくんじゃのぅ…」
◆オープニング③【エイテル】
キミ(たち)はエイテルと共に街の広場に来ていた。広場では遊びに夢中になっている子どもたちの声と出店から聞こえる売り子の声が飛び交っていた。
「不思議ですね…ラクレールではあれだけのことが起こったのに、この村はこんなに平穏だなんて…」
「私が記憶を取り戻そうとしなければ、ずっとあの森の中にさえいれば、ラクレールも争いに巻き込まれることなんてなかったのかもしれません…」
「星の祭壇で見たあの光景も、私があの場にいたから森は焼かれてしまった…。私さえいなければ、多くの人や動物が傷付き、あの竜が命を落とすこともなかったのに…」
「…でも、どうかこれだけは約束して下さい。皆さんは私のために命を投げ出すようなことはしないで。命に優劣なんてない。一つ一つの命が等しく価値のあるものなのですから」
そう言ったエイテルはどこか寂しげな笑みをキミ(たち)に向けた。
「ありがとうございましたー!」
ふと林檎売りの少年の声がキミたちの耳に届く。どうやら少年は傍らに高々と積み上げられた林檎箱の中身を売り終えたところらしく、まだ日も暮れぬうちに早々と店じまいを始めている。その時、偶然にも少年の視線がキミたちの方へ向けられた。
「あれ、もしかして外から来たお客さんですか?」
「よかったらこの林檎をどうぞ!あとこの辺りでしか取れないこの村特産の百合の花も…!」
「美味しい林檎とキレイな花で元気を出してね!」
そう言うと少年はガシャガシャと金属音を立てながら立ち去っていった。
◆オープニング④~ (やりたいシーンがあれば)
◇ミドルフェイズ
◆ミドル①【
シェンファン】
夕暮れ時。シェンファンは一人ラクレールのある方角を眺めていた。街中ですれ違った少女の姿を思い浮かべながら、昔の記憶を呼び起こす。
「(何か適当に台詞をどうぞ)」
シェンファンがそんなことを思い返していると、ふと視線の先で何かが動く。そこにはラクレールで出会った少女の姿があり、シェンファンに気が付くと森の中へ入っていった。
◆ミドル②【シェンファン】
シェンファンが少女を追って森の中へと踏み込んでいくと、奥に進むにつれて霧が濃くなってくる。程なくして拓けた場所に出てくると、そこには藤色の髪をした少女が立ち尽くしていた。
「…シェンファン兄さん、お久し振りです。私のこと、覚えていますか?」
「私があの街を離れてから、もう何年経ちましたかね…私のこと、覚えていてくれて嬉しいです」
「兄さん…兄さんはまだあの人のところに?」
「兄さんを見掛けたラクレールの街で、エレメンタルジェネレーターという装置を目にしました。それと、その装置がセーリアから来ているという話も。この件にはあの人が関わっているんじゃないですか?」
「…私たち一族を利用した挙げ句、切り捨てたあの人に、兄さんはいつまで手を貸しているつもりなんですか?こんなやり方は、絶対に間違ってる…!」
「兄さん、兄さんと一緒にいたあの女性をこちらに渡してください。私さえいなければ、あの人の思惑通りにはならないと思っていましたが、状況が変わったみたいです。次の犠牲になる人なんて、私が絶対に作らせない」
そう口にすると、
シャオレイは手にした武器をシェンファンに向けた。
◆ミドル③
シェンファンがシャオレイと対峙していたその頃、どら猫な~ん(仮)の他のメンバーはどことなく村に異変を感じ始めていた。
「あら、珍しいわね。この村で霧が出るなんて」
村の人たちはどうやら村の異変には気付いていないようだ。
「皆さん、私も一緒に行っても構いませんか?自分のために皆さんが危険にさらされているのに、私だけ待っているのはもう嫌なんです」
エイテルは決意の強い瞳をキミたちに向ける。
キミたちは霧の出所とおぼしき森の中へと踏み込んでいく。次第に濃くなっていく霧の中、拓けた場所に出てくると、そこには人影が3つあった。
「お、本当に来た」
そう言ってキミたちに対峙したのは虹色の翼をした屈強そうな男だった。
「私たちはこの迷子さんたちをここで引き留めればいいのね?」
そう言った派手な服装をした女性は片手に木馬を引き連れたまま、もう片方の手で鞭を打つと「刺激的な時間になりそう…」と恍惚の表情を浮かべた。
「さっさと殺りましょう。引き留めるなんて面倒だわ」
少し離れたところで木に寄りかかっていた女性は、小さな身体から冷めきった殺意を漂わせている。
「悪いけどお前たちにはここで俺たちの相手をしてもらうぞ」
【戦闘】シャオレイ(Lv12)
シド(Lv12)
メルヴィナ(Lv12)
リン(Lv12)
(1ラウンド経過後)
シェンファンがシャオレイとの戦いを始めて程なくすると、周囲の景色が急に夜闇に包まれていく。
「え?幻術が…」
シャオレイは一時戦いの手を止めると、周囲の様子を見回し始める。
「ふぉっふぉっふぉっ、まだまだ幻術の作り込みが甘いのぅ」
その場に何処からか不気味な声が響き渡る。
(シェンファンに適当に発見してもらう)
「ほぅ?そっちの小僧は少しはやりおるようじゃのう。これは少しは楽しみがいがありそうじゃ…ふぉっふぉっふぉっ」
「儂か?ふむ、老師とでも名乗っておこうかのぅ」
「五聖厨を始末し素材を回収してこい、というのがマテウスからの命令でのぅ。悪いんじゃが大人しく殺されてはくれんか?」
そう言うと老師は杖を構え、シェンファンに攻撃を仕掛けてきた。
【戦闘】老師(Lv32)
(シャオレイをNPCに変更)
◆ミドル④
息も絶え絶えになった老師にシェンファンは止めの一撃を放つ。
老師はシェンファンの攻撃によって致命傷を負ったように見えた。しかし、倒れた老師の姿は霞のように霧散していき、それと共に周囲の夜闇がより一層深くなっていく。
「ふぉっふぉっふぉっ、お主らに儂の姿を捉えることは叶わぬよ。このまま永遠の闇の中で眠りにつくがよい」
すると周囲の闇が鋭い針のような形状へと姿を変えていき、次々と襲い掛かってきた。
シェンファンたちが防戦を強いられ、窮地に陥っていたちょうどその頃。リーフたちもまた森全体から禍々しい気配を感じ始めていた。
対峙するアイノスのメンバーも心なしか攻撃の手が弛んだものの、応戦体制は解こうとせず、互いの焦りと緊迫感で張り詰めた空気が漂う。
「お願いです!そこを通してください!皆さんもこの異様な気配に気付いているのでしょう?!」
「何を言われようがここを通す気はないわ」
「そうねぇ~。それがシャオレイちゃんからのお願いだったし」
「それにたとえお前の言う通りだったとしても、俺たちの仲間はそんなに柔じゃない」
(適当に反応を返してもらう)
するとその時、突如エイテルの足元から眩しいほどの光が周囲に広がり始める。キミたちを飲み込みながらも広がり続けるその光は、森全体へと及んだ。
「なんじゃ、この光は?!儂の術が押し返されるじゃと…!」
光が老師ごと術を払い除けると、森に漂っていた不気味な気配は退けられる。光が徐々に薄らいでいき、森に静けさが戻ると、そこにどら猫な~ん(仮)とエイテルの姿はなく、アイノスだけが取り残されていた。
◆ミドル⑤
突如現れた不思議な光に飲み込まれたキミたちは、気が付くとどこかの遺跡の中で横たわっていた。日の光が一切入らないその場所は、燭台に灯された魔術的な光によって辺りがぼんやりと照らされていた。
辺りを観察すると、キミたちは一本道の途中に倒れていたらしく、片側は天井が崩れ落ち、道が塞がっていることに気が付く。
道なりに先へと進んだキミたちは何やら祭壇のような場所に辿り着く。灯りの灯っていない2本の燭台と、中央には石造りの台が配置されており、その仕掛けにキミたちは既視感を覚える。
エイテルがその台に歩み寄り手をかざすと、突如2本の燭台から光の球が弾け飛び、2体の妖精が姿を現した。
「貴公らは何者だ。何故この地に参った」
「この地底神殿を訪れるとは、余程命が惜しくないようですね」
「ここはゴールドドラゴン様が治めし場所。何人たりともこの奥に進むことは許されぬ」
「この先に進むと言うのであれば、私たちにその覚悟を見せていただきましょう」
【戦闘】スプリガン(Lv35)
メルポメネ(Lv39)
◇クライマックスフェイズ
◆クライマックス①
キミたちが戦いに勝利すると、妖精たちは再び光の球へと姿を変え、燭台へと戻っていく。すると祭壇の奥へと続く階段がキミたちの前に姿を現した。
キミたちが階段を降り地下へと進んでいくと、そこには広い空間とひとつの人影が見えた。
「ようこそ参った。力ある者よ」
「私はここ、地底神殿グランディアで星の記憶を守護する者。この場に姿を現したということは、汝らが星に資格を与えられた者ということ」
すると目の前の人物は
ドラドルに視線を合わせてこう言う。
「竜の子よ。汝は一体何を望む?力も使命も失ったその身で、何故真実を見ようとする?」
「ならば汝らが真実を目にするに値するほどの力と覚悟を持つか、我が前に示すがよい」
目の前の人物がそう口にすると、金色の輝きと共に、その姿を巨大な竜へと変え、キミたちに襲い掛かってきた。
【戦闘】ゴールドドラゴン(Lv100)
◇エンディングフェイズ
◆エンディング①
「見事だ」
闘い敗れたゴールドドラゴンは再び人の姿へと戻ると、そう口にする。
「汝らの力と覚悟、しかと見届けた。…『歴史もまた、意思ある者によって生み出された創造物に過ぎない。歴史とは、この世界に生きる意思ある者の数だけ存在するものなのだろう。』この世界の者が口にしていた言葉だ。お前たちはお前たちの真実を探すといいだろう」
「我等の王は決して裏切り者を許しはしない。汝が力を呼び覚ました時、必ずや王と対峙することになる…覚えておくことだ」
「さぁ奥へと進むがいい。汝らが望むものを手にすることができるか…それは汝ら次第だ」
ゴールドドラゴンが言った直後、キミたちの足元に魔方陣が浮かび上がる。放たれる光に身を委ねるとキミたちは暗闇へと意識を落としていった。
最終更新:2019年01月05日 20:06