◇今回予告
地底都市インフェルティアにて星の記憶を垣間見たどら猫な~ん(仮)一行。その記憶の中での出来事に、キミたちはそれぞれ複雑な想いを抱えていた。この先の旅路に、一体どんな結末が待っているのか。胸中に戸惑いを残したまま、キミたちは次なる街へと足を踏み入れる。
アリアンロッド2E EYES another story 第7話「邂逅」
キミたちはもう1つの歴史を体験する。
◇オープニングフェイズ
◆オープニング①
地底都市での試練を終えたキミたちは銀閃の風のメンバーと共に、ラクレールにある彼等のアジトを目指していた。パリス同盟とヴァンスター帝国の国境沿いにあるこの街では、両国の人々が行き交い、交易が盛んに行われている。そういった街の特質もあって、外部の者でも比較的自由に街の中を歩き回ることができた。
「まあそうは言っても、あまり目立つ行動はしないことだ。当たり前だが、この街にも七大神を祀る神殿があり、有事の際には転移装置で本国からの増援が来るだろうからな」
「それとあまり警戒は怠るなよ?腐ってもこの街はヴァンスター領内。気を抜けば…」
【感知】判定:難易度15
キミたちがゼルギアの話に耳を傾けていると、PCは前から駆けてきた少年とぶつかってしまう。
「ご、ごめんなさい…」深々と帽子を被った少年は震え声でそう告げPCに軽く会釈をすると、そのまま駆け出していこうとする。
失敗→少年は通りを歩く人混みに紛れ、その姿を消した。
(PC1人の所持金を全額、もしくはギルドの所持金の1/4を失う)
成功→その一瞬の出来事をキミは見逃さなかった。駆け出した少年はPCと接触した際に、その懐から財布をくすね取っていたのだ。
「…な、なに?なんのこと?」
PCが少年から財布を受け取ろうとしたその時。
「ヒヒーン!!!」
突如通りの向こうから、キミたちに向かって馬が駆けてくる。
【敏捷】判定:難易度13
失敗→PCは馬を避けきることができず、駆けてきた勢いのまま衝突してしまう。3D+20点の貫通ダメージ。
成功→PCは軽やかに駆けてきた馬を避ける。
キミたちが馬に気を取られていると、先程まで目の前にいた少年の姿が見えなくなっていることに気が付く。しかし慌てて逃げたせいか、PCの財布だけはその場に残されていた。
「だから警戒を怠るなと言っただろう。彼等はいわゆる戦争孤児というやつだ。帝都から離れた国境沿いに面するこの街では、今の少年のように盗みを生業とする者たちは少なくない」
「為政者がどれだけ有能な者であっても、国が大きくなれば必ず内部腐敗が生じ、私利私欲に溺れる者たちが現れる。そしてその被害を被るのは力を持たない者たちだ。そういった者たちの存在は時代の波にのみ込まれ、なかったものにされる」
キミたちが歩きながらそんな話をしていると、一軒の民家の前に辿り着く。
「さて着いたぞ。中に入れ」
そう口にしたゼルギアは扉を開けると、民家の中へと入っていった。
◆オープニング②
キミたちが食事を済ませて空腹を満たすと、ゼルギアから今後の動きに関する説明が行われた。
「これからお前たちには各地に存在する星の祭壇までエイテル様の護衛をしてもらう」
「俺たちが現状で把握している祭壇は3つ。1つが今しがた向かったミッショネン平野のもの。2つ目は北方ラーフ大洞窟にあるもの。そして3つ目がキルディア共和国、砂漠の街コンディート付近にあるものだ。お前たちには順次これらの地に向かってもらう。そしてその間残りの祭壇を俺たちが探し出す」
キルディア 神殿の影響弱いか
ミース → コンディート
「話は以上だ。明日の朝より各自行動を開始する。今日のところは身体を休めておけ」
◆オープニング③【ナミキ】
夕方の日が暮れかけた頃合い。ナミキが一人街の中を歩いていると、広場のベンチに紫の姿を見掛ける。その視線は夕焼け空を眺めているようにも、虚空を見つめているようにも見てとれ、どこか儚げな印象を見る者に与えた。
「…どうかした?こんな所で」
「インフェルティアでは…お疲れ。幻想崩し(イマジンブレイカー)を使われると大抵皆ひどく困惑するけど…オジサンたちはそうでもなかった」
「…どれだけ強い力を持ってても、『ただ平穏な日常を送りたい』、それだけの願いも叶えられない」
ナミキ 見定めの段階
「…知ってる?魔導書の中には、精霊が縛り付けられてるのを。この子たちに唯一赦されたのは、自身と共に歩む所有者を選ぶことだけ。その所有者にすら自分のことを気付いてもらえなかったら、この子たちは独りぼっち」
「オジサンも、何かに縛られて身動きが取れなくなってるように見える…でもオジサンは独りじゃない。そのことは忘れないで」
向き合う覚悟 力を使わずに済むなら使わずに済ませたい
◆オープニング④【リーフ】
リーフは一人、柄にもなく街の中で考え事に耽っていた。マテウス=シュミット。自身の両親を惨殺した男の名を頭に刻み込むように、その名を脳内で反芻させる。するとそんなキミの元に、マントで全身を覆い隠した怪しげな人物が歩み寄ってきた。
「もし、お兄さん。ちょっといいかな?」
「そんなに深い皺を眉間に刻んで…何かとても大事なものを失ったように見える。胸にポッカリと空いたその空しさ。それは察するに…ズバリ、昔馴染みの大切な友人といったところだな?」
「よく思い返してみるんだ。キミは大切な相棒を失った…そうだにゃ?」
「久し振りだにゃ、リーフ。うんうん、そんなに険しい顔をして…そんなにオイラとの別れが寂しかったかにゃ」
「店かにゃ」
ニャルフォンスは歯切れの悪い口調で、話を濁す。
「リーフたちが街を出てから暫くしてどこかの軍勢が街を襲ってきたにゃ。最初は首長たちもそいつらと善戦してたんだにゃ。それにゃのにアイツが現れて…」
「銀色の髪の、赤い瞳の男だにゃ」
「アイツの力は凄まじくて、あの首長ですらも終始劣勢を強いられてたにゃ。…その戦況を見た街の皆はオイラに逃げろって。オイラも戦うって言ったんだけどにゃ…首長はリーフたちにこのことを報せろって。絶対に街に戻って来ちゃいけにゃいって」
「オイラも、リーフたちは街に戻っちゃいけにゃいと思うにゃ。アイツはエイテルさんを探してる様子だったにゃ。リーフたちの任務はエイテルさんの護衛。傭兵として、その任を最優先させるべきだにゃ」
「オイラももう少しアイツのことを調べてみるにゃ。受けた依頼を命懸けでこなすのが傭兵の矜持なら、情報屋にも情報屋の矜持というものがあるにゃ」
「また何かわかったら報せるために戻ってくるにゃ。だからこの件に関しては、オイラが戻るまでリーフたちは下手に動くんじゃないにゃ」
くっそ、気晴らしに外に出てきたのに。マテウスにメラメラ
◇ミドルフェイズ
◆ミドル①
キミたちが思い思いの時を過ごしていると、ふとキミたちの身体に悪寒が走る。
するとふとキミたちは自分の身体の一部にぼんやりと光を発する紋章が浮き出ていることに気が付く。
程なくして街中に響き渡る警鐘。地震かと錯覚するほどの地響きが遠くから伝わってくる。
「よ、妖魔だ!!妖魔の大群が向かってくるぞー!!!」
「一体帝国軍は何してるんだ?!」
街の中は逃げ惑う人々によって喧騒に包まれていた。
ドラドルがエイテルを護衛、リーフを1人声のする方へ
ナミキと
シェンファンが二手に別れ、リーフ探しへ
リーフは妖魔と応戦、ナミキが合流
一旦アジトへと戻ったキミたちはゼルギアたちと合流する。
「ちっ…予想より動き出しが早かったな」
「妖魔たちの狙いはおそらくエイテル様だ。最近奴等の動きが活発化していたのは知っていたが、まさかこんなに早く嗅ぎ付けられるとは」
「お前たちは一刻も早くこの街を離れ、祭壇に向かえ。この鍵を使えば、街の北にある跳ね橋を下ろせる。橋を渡って、パリス領内に入れ」
【選択して下さい】
①街の北へ向かう
(選択肢①を選択する)
キミたちは北を目指し街中を駆け抜ける。裏路地を使い建物の陰に身を隠しながら進んでいると、中央通りからかなりの数の足音と鎧の立てる金属音が聞こえてきた。南門へと急ぎ足で向かうその集団の中に、藤色の髪をした少女が一人。
シェンファンはその少女の姿をその目で捉えると、離れていく少女の後ろ姿を追うように、その場で足を止める。
「な…」
「さっきのは帝国の正規軍だ。見付かるとまずい。先を急ぐぞ」
北へと向かったキミたちは程なくして裏路地を抜け、大きな広場へと出る。そこでは街に配備されている軍事用のロボットたちが街の建物目掛けて砲撃を繰り返していた。
【戦闘】
キャノンフット(エネミーP114)×2 Lv23
タンクゴーレム(エネミーP114) Lv24
◇クライマックスフェイズ
◆クライマックス①
広場での戦いを終えたキミたちは、その後もロボットたちとの交戦を何度か繰り返しながら先へと進み、ようやく北門へと辿り着く。
「お前たちは門の前に!跳ね橋は俺が下ろす。葵、茜、紫は後方から来る敵を迎撃しろ」
キミたちが門の前へと向かうと、風に乗って歌声のようなものが聞こえてくる。門の前でキミたちが足を止めると、歌声が止み、キミたちの前に一人の少女が舞い降りた。
「はじめまして、皆さん」
「私はフィリーネ。皆さん、私からのプレゼントは楽しんでもらえました?」
「なかなかアロケンが動こうとしないから、こうやって会いに来るのに時間かかっちゃった。でもアイツを囮にして、私だけ先に忍び込んだのはやっぱり正解だったかなー」
「私ね、欲しいものは全部自分のものにしたいの。ディマーダはもうちょっと様子を観るのも面白いとか言っちゃってたけど、手に入れられるものはすぐに自分のものにしなきゃ。誰かに取られちゃうかもしれないでしょ?」
「…だからさ。キミの持ってるその力、私にちょうだいよ」
フィリーネはそう言ってナミキの方を指差す。
「まあ、御託はいいや。悪いけど実力行使でいかせてもらうね?上位魔族がお贈りするキミたちのためのレクイエム、とくとお楽しみあれ!」
【戦闘】
ミスリルゴーレム(未完/エネミーP115) Lv40
フィリーネ(リャナンシー/エネミーP64) Lv80
◇エンディングフェイズ
◆エンディング①
「あらら、やられちゃったかー」
キミたちに破壊されたゴーレムを見てフィリーネはそう口にする。
「うーん…あっちも部が悪そうだねー」
南門の方からも戦いの音が聞こえ、キミたちはそちらへと視線を向ける。すると視線の先で天空を貫くように光の柱が立ち上った。
「わお…!キレイだねー。でもこれはちょっと厄介かな?」
フィリーネは深く悩んだ様子で考え込み、しばらくして再び顔を上げる。
「それじゃあ今日は遊んでくれてありがとう!今度会いに来た時には必ず、キミのその力、私のものにするからね」
フィリーネはそのまま風と共に姿を消した。
◆エンディング②
戦いを一時終えたキミたちはゼルギアたちと合流する。
「お前たちはこのままパリスへ。俺たちはこの街でもう一仕事してから、祭壇探索に入る」
「皆さんもどうかお気をつけて」
時間経過 寝静まった頃 報告
「えぇ。陛下の言う通り見つけましたよ。あれは…。そのままあれは処理してしまってもよろしいので?ニヤリ」
リーフが隠れて見ている
最終更新:2019年01月05日 19:40