Another story 第四話 覚え書き

◇今回予告
“海の悪魔”として名高い上級魔族ディマーダをエルクレストより退けたどら猫な~ん(仮)一行。街に及んだ被害は大きく、人々の哀しみの念も癒えきれぬまま、街の修復作業だけが着々と進められていた。そのような最中、七大神を祀る神殿から傭兵たちに向けてとある告知がなされる―――。

アリアンロッド2E EYES ‐another history‐ 第4話「竜殺し(ドラゴンスレイヤー)」

冒険の舞台がキミを待つ!

◇オープニングフェイズ
◆オープニング①
妖魔の襲撃から数日が経ち、エルクレストでは街の復興が着々と進められていた。エルクレスト大図書館もまた、暫くの間復興作業のために出入りが禁じられ、キミたちは調査を断念せざるをえなくなる。そこでキミたちは、森の女神に関する手掛かりを少しでも得ようとエルヴィラの元を訪れていた。
「皆さん、ようこそいらっしゃいました。どうぞこちらにお掛けになって」
彼女の研究室を訪問したキミたちに対し、エルヴィラはそう言って目の前の長椅子に腰かけるよう促す。

すると研究室の奥からドラム缶に2本の腕と車輪を取り付けたような形のロボットが現れ、キミたちの方へと向かってきた。

「オ飲ミ物ハ、イカガデスカ?」
ロボットはキミたちにそう問い掛けてくる。

「その子は接客用ロボットのヘルパーくんです。ヘルくん、皆さんにとっておきの物をご用意して差し上げて」

「了解シマシタ」
ヘルパーくんが頷きを見せると、ウィーンと音をたてながら彼の腹部が開かれていき、コトッとその中に紙コップが落とされる。すると、ヘルパーくんはアバババババと声をあげながら頭部を激しく上下に揺らし始める。キミたちが暫し呆気にとられていると、ヘルパーくんはピタリと動きを止め、オヴアァァという掛け声と共に、中の紙コップにジョボジョボとお茶を注いでいく。ヘルパーくんは注ぎ終えた紙コップを取り出すと、それをキミたちの元へ差し出した。
「オ待タセ致シマシタ。ヘルブレンドグリーンティーデス」

「まずは皆さんにお礼を申し上げなければなりませんね。このエルクレストを魔族の手から救っていただき、ありがとうございました。上級魔族であるディマーダを退けたことで、湖から攻め入ってきていた妖魔たちも撤退していきました」

「さて、皆さんには何からお話すればよいでしょうか…」
【選択して下さい】
①禁書について
②千年桜物語について
③精霊術について
④神殿について

【①禁書について】
「禁書に関して、私たち管理者(オブザーバー)が詳細を語ることは禁じられています。…ですが、ディマーダが皆さんにした話から逸脱しない程度のことでよろしければお話しても差し支えないでしょう」
「…禁書とは、持ち主の精神を侵すほどの絶大な魔力を秘めた魔道書のことです。最古にして最新、世界の毒とも謂われるその魔道書は、自ら持ち主を選びとる生きた書物。私たち管理者は、禁書と禁書によって選ばれた適合者の行く末を見守る…いえ、監視することを職務としています。ダブラル首長であるフィルさんもまた、管理者のお一人なんですよ」

「今の私からお話できるのはここまでです」

【②千年桜物語】
「皆さん、あのお話を読まれたんですね。地上に降り立った女神の、哀しき末路を描いた物語。皆さんはどう思われましたか?」

「銀閃の風について、ですか…。銀の髪と深紅の瞳…それは神々の理を侵した者に与えられる罪人の証。神々により与えられた血の縛りから逃れ、神に赦された以上の力を有した世界の均衡を崩す者たち。…物語において描かれた銀閃の風という組織の異常なまでの強さは、おそらく彼等の出自に由来していたのでしょう」

「銀閃の風が実在していたのは数百年前のこと…かの組織が未だに存在するという噂を、私は聞いたことがございません」

「…歴史もまた、意思ある者によって生み出された創造物に過ぎない」

「とある歴史家が残したとされる言葉の1節です。この言葉の解釈には諸説ありますが、皆さんはどう思われますか?」

「それもまた良い答えですね。この言葉が指し示す真意を、是非皆さん自身の手で導き出して下さいね」

【③精霊術について】
「魔道士が行使できる精霊術の規模には、霊応力の強さが関与します。ダブラルの街で皆さんを苦しめた高位結界術…それも術者の霊応力の強さがあればこそです。実態こそ不明のままですが、類い稀な才を持った者の中には、神々をもその身に宿し、その力を行使した者もいたとされています。…皆さんが相手にしているのは、そのような力を持ちうる者であるということをどうかお忘れなきよう」

【④神殿について】
「皆さん、神殿をご覧になったのですね。この街の神殿は一風変わった雰囲気を放っておいでだったでしょう」

「神殿を守っていた聖騎士は、七大神を祀る神殿が秘密裏に抱えている神聖騎士団の者たちです。あの神殿の奥には、神より遣わされた武具“神具”が保管されている祭壇へと繋がる道があるとされ、祭壇へと繋がる道は、神殿においても上位の位にある者にしか知られておりません。カレッジにて調査を終えた神具もその祭壇へと運ばれ、決して悪しき者たちの手に渡らぬよう厳重に管理されています。よって緊急時においては、第一種立入禁止区域へと移行され、あらゆる者に対する迎撃が認められています。…この街における神殿が最も果たすべき役割は、神具を守ることなのです」

「さて、皆さんは今後どうされるおつもりですか?この街に暫く滞在されるということでしたら、今使われている宿のお部屋を引き続きお使いいただいて構いませんが…街がこの状況ですので図書館の復旧にも相当な期間を要するかもしれません」

◆オープニング②
キミたちがエルヴィラの研究室を離れ宿屋へと向かっていると、途中にある賢人の広場に沢山の人々が集まっているのを目にする。
「…何の騒ぎだ?こりゃ」
「…何か神殿から俺たち傭兵に向けて告知がなされるんだと」
「…そうなのか。お、そろそろ始まるみたいだぞ」
キミたちが人混みの先へと目を遣ると、全身に鎧を纏った1人の騎士が広場の中央に姿を現す。傭兵たちの視線が一同に目の前の騎士へと向けられ、先程まで騒がしかった話し声も徐々におさまっていく。騎士は広場中央にある噴水を背に、手に持っていた書簡を開き、それを読み上げた。
「皆の者、心して聞かれよ!聖都ディアスロンド教皇ファル・ミリティアス様より、直々のお達しである!…教皇は此度の魔族の襲撃に対し非常にお心を痛めておられ、少しでもこの街への助力になればと独自に調査を命じておられた。その調査の結果、此度の襲撃を手引きした賊が、この街の南方にある“死人の沼地”に潜伏していることが発覚した。しかし“死人の沼地”は昼夜を問わずアンデッドたちが徘徊する危険地帯。アンデッドたちに気を取られている隙に、賊を逃してしまうとも限らない。そこで手引きを行なった賊を確実に捕らえるため、街の傭兵諸君にも協力を仰ぎたいと教皇はお考えである。また教皇は、賊を捕らえた者に報奨金20万Gを与えるともおっしゃっておられる。腕に自信のある者には是非とも協力を願いたい。協力願える者はこれより3刻後、知識の門へと集まってくれ。以上だ!」

騎士が下がると、程なくしてその場にいた傭兵たちは再び騒々しさを取り戻していた。
「…20万Gだってよ!」
「…賊退治でその額ならいい話だよな~」
「…じゃあ街の平穏の為にも一仕事してやりますか!」

◆オープニング③【シェンファン
シェンファンは1人、人気のない裏路地で彼の者が現れるのを待っていた。ふと空を見上げれば、真っ青な空にふわふわとした白い雲がゆったりと浮かんでおり、先の戦いが嘘かのように穏やかな時間が流れていた。すると上を見上げていたキミの足元に何かが動く気配を感じる。キミが足元に視線を向けると、そこには彼の者が佇んでいた。

「チュー?チュー!!」
ハムスターは裏路地に置いてあった樽の中へと入って行くと、程なくして樽の中から物凄い音が響き渡り、ハムスターは再び樽の中から顔を覗かせる。キミが樽の中を覗いてみると、そこには樽から溢れんばかりの食材が詰め込まれていた。

「チュー?チュウ…」
するといつもは元気一杯なハムスターが突如穏やかな様子で身動き1つ取らなくなり、瞳も金色に輝いていることにキミは気が付く。
「…久し振りですね。シェンファン
どこからともなくキミの頭の中に声が聞こえてくる。

「貴方から届けられる報告書はいつも目を通していますよ。…上位魔族を取り逃がしたそうですね」

「構いません。仮にも相手は上位魔族…一筋縄ではいかないことは初めからわかっていました。しかし忘れないで下さい。貴方が私の元を離れた今、残された時間はさほど多くはないということを」

「私の方でも手は打ってあります。大変興味深いものを見付けたもので。もし機会があったなら貴方にも何かお願いするかもしれません。しかし現状では、今のまま貴方はその者たちと行動を共にし、務めを果たして下さい」

「朗報を期待していますよ」
頭の中の声がそのように告げると、目の前のハムスターの瞳の色が輝きを失っていき、いつもの黒へと戻る。
「チュー?…チュー!」
ハムスターはキミに別れの挨拶?を告げると、家屋と家屋の狭い隙間へと姿を消していった。

ふとそこで、キミはどこからか視線のようなものを感じる。視線の出所を辿っていくと、キミは路地の入口付近で壁に隠れて顔を覗かせている怪しげな人物を見付けた。

「わああ!待って待って!私、怪しい者じゃないから!」
隠れていた人物はキミの前へと姿を現し、両手を身体の前に突き出してブンブンと左右に振っている。姿を現した人物は、林檎のように真っ赤な髪の色をしたショートヘアの女性であった。

「私の名前は茜!歳は今年で20!この街には最近来たばかりなんだけど、走り回ってたら偶然ハムスターとお話をするキミの姿を見かけたからさ?私以外にも動物とお話できる人がいたー!ってテンション上がっちゃって」
彼女は顔を薄らと赤らめながら視線を横へと外し、人差し指と人差し指を合わせて縮こまっており、あからさまに恥ずかしそうな様子をしている。

「うん、私は小さい頃から動物たちと一緒にいることが多かったからね。人と話をするのと同じようにお話することができるんだ。この旅でも一緒に旅をしてる子たちが何匹かいるんだけど、今はちょっと妹の捜索で……ってそうだ!私の妹見てない?!」
少しの間の後、彼女はハッとした様子でキミの方に顔をぐいっと近付けてくる。

「紫(ゆかり)っていう名前の、名前の通り綺麗な紫色の髪をした15歳くらいの女の子なんだけどね。人見知りで臆病な子だから今頃きっと1人不安で泣きじゃくってるはず…いや、むしろあの子超絶かわいいから知らない人に声掛けられて何処かに連れ去られちゃってるかも…うわあああ!どうしよおおお!」
今度は頭を抱えながらうずくまり、嘆きの声をあげている。ふとキミはそこで路地の入口からこちらの様子を窺っている人の数が増えてきていることに気が付く。
「…女の子が男に泣かされてるぞ?修羅場か何かか?」
「…いや、さっき連れ去るとか連れ去らないとかっていう言葉が聞こえてきたぞ」
「…えっ、ていうことはあの男、人攫い?すぐに衛兵に知らせた方が」
何やらシェンファンはあらぬ誤解を受けている様子である。

「…本当?」
彼女は涙目で下からキミの表情を伺い、小首を傾げる。

「うん。ありがとう」

◆オープニング④【ナミキ】
ナミキは1人、戦いの末に崩れ落ちた大図書館へと出向いていた。エルヴィラの話していた通り、復旧作業中のためか現在敷地内への立ち入りは禁止となっており、ナミキは路傍で物思いに耽りながら大図書館を眺めていた。

【ナミキに適当に演じてもらう】

するとキミはふと視界の端に1人の少女の姿が映る。歳の頃は15、6くらいであろうか腰までかかる紫色の長い髪をした少女が何やら屈強な男に話しかけられている。少女は壁に背を預けながら目の前にいる男の話を顔色1つ変えずに聞き流しており、視線の先も何やら別世界でも見ているのではないかと思うほどに浮世離れした雰囲気を醸し出していた。すると話を聞き流されている男の方が遂に業を煮やし、少女の腕を掴んで強引にどこかに連れ去ろうとする。少女は抵抗する様子もなく、男に引っ張られて人気のない路地裏の方へと向かって行った。

キミが路地裏へと入っていくと、男は卑しい表情を浮かべながら少女を路地裏の壁に押さえつけていた。
「お嬢ちゃん、かわいいな~。よければオジサンに良い思いさせてくれよ~」

【ナミキに適当に演じてもらう】

少女はキミの顔をじっと見つめるばかりで、特に返事をしようとする様子はみられない。

キミがそのように声を掛けると、少女はようやくキミから視線を外し、ぽつりと返答をする。

「…オジサン、名前は?」

「…私は紫」

「…姉様が迷子になったから、捜して回ってた」

「…市場で買い物してたら、姉様が食べ物の匂いに誘われて物凄い勢いで何処かに行っちゃったから」

すると紫は小さな手でキミの服の裾を掴むと、キミのことを見上げて口にする。
「…一緒に、捜して?」

「…どこか広くて人気もそんなに多くない場所に出られれば、多分上から捜してもらえると思う」

「…上は、上」

◆オープニング⑤【ナミキ】【シェンファン
ナミキと紫は神殿へと移動し、到着すると近くにあったベンチに腰掛ける。ナミキが捜しに行かなくてもいいのかと確認をすると、紫は「ここならすぐに見付けてもらえると思う」とだけ口にした。

葵姉様を探してる

「…ねえ」

「…オジサンも、沼地に向かうの?」

「…もしも青い髪の剣士と戦うことになったら、すぐに手を引いた方がいい。本気出されたら、並みの人じゃ敵わない」

キミがそんな言葉を返したのも束の間、遠くから大声をあげてこちらに駆け寄ってくる女性の姿が見える。真っ赤な髪をした女性の隣にはよく見知った顔のシェンファンがおり、キミは僅かに目を見張った。
「紫ー!大丈夫だったー?!捜したんだよー!」
女性は紫に飛び付くと、物凄い勢いで喋り倒している。
「…茜姉様、私は大丈夫。この人が一緒に姉様を捜してくれたから」
「んー?この人ー?」
茜は視線をゆっくりとナミキの方に向けると、唐突に驚愕したような表情を浮かべ、徐々に顔色も青ざめていく。そして暫しの間の後、
「…もしかして、人拐い?」
一瞬でその場の空気は凍りつき、乾いた風が吹いたように感じられた。

「それもそうだね。じゃシェンファンさん、今日は付き合ってくれてありがとう!今度会うことがあったら、お友達が持ってきてくれた食材で美味しい料理を食べさせてよ!」

「…ナミキのオジサンも、また何処かで会えるといいね。それと…今日は助けてくれてありがとう」
2人はキミたちにお礼を告げると、街中へと歩いていった。

◇ミドルフェイズ
◆ミドル①
神殿の呼び掛けにより知識の門に集った傭兵たちは一路死人の沼地へと向かう。沼地に着いた傭兵たちで沼地へと突入し、騎士団で沼地周辺を包囲する運びとなった。報奨金目当てで参戦した傭兵たちは我先にと沼地の奥へ進んでいき、キミたちもまたそれに従うように沼地へと足を踏み入れるのだった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
①沼地へと入ると、徐々に周辺の霧が濃くなっていくことにキミたちは気が付く。霧のせいで視界は悪く、ぬかるんだ地面にはそこを通った者たちの足跡すら残らない。不気味なまでの静寂さに包まれた、僅かに肌寒い霧の中を、キミたちは警戒しながら進んでいく。時折遠くから聞こえてくる悲鳴のような声だけがキミたちの耳には届いた。

【PCに適当に演じてもらう】

そんな会話を繰り広げていると、ふとキミたちは右の方で松明の火のようなものがちらちらと燃えているのに気が付く。昔、この死人の沼地がまだ豊かな土地であった頃、この土地を訪れた人が沼の深みに嵌まってしまわないよう道標として立てられたいう燭台に誰かが灯をともしたものと思われた。

そうしてキミたちが灯りを目印に先へ進もうとしたその時、「う、うわあああ!く、来るなあああ」突如進行方向から若い男の声が聞こえてくる。おそらく声の出所はここからそう遠くはないだろう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
②キミたちは声の聞こえた方向へと急ぎ進んでいくが、進んでも進んでもその声の主の元に辿り着くことはなかった。不審に思い、キミたちは一度その場に立ち止まる。

【周囲の様子を探る】
→霧で視界が悪い中、ふとキミは左手に何かの影がぼんやり見えることに気が付く。しかし、この場からではその影の正体を探ることは難しそうであった。

【何かの影に近付く?】
近付く→その影にキミが近付いていくと、そこには先程と同じ燭台が立てられていた。しかし、目の前のこの燭台には先程と1点だけ異なる点があった。そう、この燭台には未だ、火がともされていなかったのである。⇒※1へ
近付かない→キミたちはぼんやりと見える影の様子をその場からじっくりと窺うことにする。しかし、いくら待っていても影は一向にその場から動く気配を見せない。⇒PC会話の後、※1へ
※1→すると、遠くから影の様子を窺っていたキミたちは突如何かに足を取られ、そのまま沼地へと引きずり込まれていく…!

【遠くにいたPC全員で2Dを振る】
→値が低い2人が腐敗の沼へ

【戦闘】グール×2
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③グールとの戦いを終え、キミたちは燭台を道標に左方へと進んでいく。進んで進んでも一向に変わらない景色にいよいよキミたちが方向感覚を失いかけていた頃、目の前の景色に突如変化が訪れる。キミたちの行く手には無数の遺体が転がっており、バラバラにされた部位はもはやどの遺体のものか判別することも難しそうであった。

【周囲の様子を探る】
→霧で視界が悪い中、キミたちが周囲の様子を探っていると、左方に燭台の影がぼんやりと見えることに気が付く。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
④キミたちが燭台の方へと進んでいくと、大きな沼が姿を現す。沼は腐敗しており、岸には沼を移動するための小舟が用意されていた。

【舟を調べる】
→舟の中を調べると2本のオールと縄が備え付けられていた。

【舟で進む】
どちらに進みますか? 前or後or左or右
→【筋力】判定:達成値13
成功⇒舟が動く
失敗⇒上手く舟を動かすことが出来ない 
1ラウンドにつき2人まで挑戦可
支援判定可能:達成値15
成功⇒【筋力】判定の達成値に+1

初期位置から前方に1回、右方に2回進めば終了
3ラウンド経過毎に沼からガスが吹き出し、舟がバランスを崩す
→【筋力】判定:達成値12
失敗⇒腐敗の沼に落ちる
沼に落ちたPCは【筋力】判定:達成値10に成功で舟に上がることが出来る
  縄を用いて支援判定可能:達成値12
成功⇒【筋力】判定の達成値に+1

【周囲の様子を探る】
→キミたちが周囲の様子に目を凝らしていると、右前方に何かの影がぼんやりと見えることに気が付く。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
⑤腐敗した沼を抜けたキミたちは船から降り再び霧の中を進んでいく。すると正面にぼんやりと灯りのようなものが見えた。

【灯りの方を調べるor近付く】
→キミたちが灯りの方へと近付いていくと、未だたどり着かぬうちにキミたちの目の前で次々と灯りが点り始める。それらの灯りは、最初のものを残して左右に動き始め、キミたちは3つの灯りに取り囲まれてしまう。するとキミたちの足下から突如怪しげな光が立ち上ぼり始め、キミたちは中に閉じ込められてしまった…!

【戦闘】スペクター×3

戦いを終えると、前方と左方に何かの影がぼんやりと見えることにキミたちは気が付く。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
⑥キミたちが影の方へと進んでいくと、大きな沼へと出てくる。沼には小舟が浮かべてあり、沼を渡るのに使えそうであった。

【舟で進む】
どちらに進みますか? 前or後or左or右
→【筋力】判定:達成値13
成功⇒舟が動く
失敗⇒上手く舟を動かすことが出来ない 
1ラウンドにつき2人まで挑戦可
支援判定可能:達成値15
成功⇒【筋力】判定の達成値に+1

初期位置から前方に1回、右方に2回(正面に2回)or左方に2回進めば終了
3ラウンド経過毎に沼からガスが吹き出し、舟がバランスを崩す
→【筋力】判定:達成値12
失敗⇒腐敗の沼に落ちる
沼に落ちたPCは【筋力】判定:達成値10に成功で舟に上がることが出来る
  縄を用いて支援判定可能:達成値12
成功⇒【筋力】判定の達成値に+1

【周囲の様子を探る】
→何かの影が右手と左手(正面と左手)にぼんやりと見える。
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⑦キミたちが沼を渡り終え霧の中を歩いていると、目の前で何か大きな影が蠢いていることに気が付く。キミたちは恐る恐るその影へと近付いていくと、モンスターがキミたちに背を向け、むしゃむしゃと何かに食らいついていた。キミたちの存在に気が付いたモンスターがキミたちの方へと振り返ると、モンスターの口元はベットリと血で汚れ、手には人の腕のようなものが残されていた。

【PC全員で危険感知】達成値:12
キミたちが目の前のモンスターに気を取られていると、突如地面から鎧の腕のようなものが現れ、キミたちの足を掴んでくる。するとそれが合図であったかのように、地面から這い出てきた鎧と目の前のモンスターがキミたちに襲い掛かってきた…!

【戦闘】ブラッディマーダー&ブリンガー×2
失敗→1ラウンド目は行動放棄の状態となる

キミたちが戦いを終えると、右の方に何かの影がぼんやりと見えることに気が付く。
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⑧キミたちが沼地の奥を目指して先に進んでいると、小さな砂山と地面に突き立てられた1本の剣を発見する。その剣には全く錆びや綻びが見られず、とても細かい細工が施されており、一目で腕利きの鍛冶士によって打たれた刀なのだろうということがわかる。そして剣には白い花で編まれた花冠がかけられており、おそらくそこはこの剣の持ち主が眠る墓なのだろうと思われた。

【剣を調べるor引き抜く】
→トラップ:アイテムクラッカー起動(上級 P173)、守護者の剣(アイテム P76)入手

【周囲の様子を探る】
→何かの影が右手と左手にぼんやりと見える。
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⑨霧の中を進んでいくと、キミたちは岩場のような場所に出てくる。岩の隙間からは腐敗ガスが噴出しており、浴びれば(アイテムが)ひとたまりもなさそうであったが、燭台の影が左方(右方)に見え隠れしており、先に進むにはこの中を進んでいく必要がありそうだ。

トラップ:腐敗ガス(上級 P175)解除不可
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⑩キミたちが先に進んでいくと小さな祠を発見する。祠には小さな引き戸が付いており、中には何かが祀られているのだろうと思われた。

トラップ:安普請  探知値:13 解除値:12
→祠を対象とするトラップ探知以外のメジャーアクションが行なわれた場合、メジャーアクションを行なったキャラクターは難易度10の【幸運】判定
 失敗→対象は行動済となり、祠は破壊される
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⑪左方に見えた影に向かって進んでいくと、キミたちは燭台を発見する。そして次なる道標を見付けようとキミたちが周囲を見回していると、左の方にぼんやりと見える影と正面に何やらとても大きな影がでんと構えていることに気がつく。あまりの大きさにキミたちは目を見張り上の方を見上げていると、突如2つの眼光がキミたちに注がれ、目の前のモンスターが襲いかかってきた。

【戦闘】ジャイアントゾンビ
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⑫キミたちがジャイアントゾンビを退け何とか奥の道に進むと、そこには折れた剣や破損した鎧などガラクタの山が築かれていた。ガラクタの山の付近には僅かにだが大きな足跡が残されており、どうやらこのガラクタは先ほどのジャイアントゾンビが集めてきたもののようだった。

【ガラクタの山を調査】
→何か使える物はないかとキミがガラクタの山を漁っていると、宝箱が埋もれているのを発見する。宝箱の中を確認してみると、中には一着のローブが入っていた。

【周囲の様子を探る】
→キミたちが周囲の様子を探っていると、左手に何かの影がぼんやりと見えた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
⑬奥地を目指し先に進んでいると、キミたちは地中へと繋がる洞窟を発見する。洞窟の中は暗く、灯りがなければ進むことも難しそうな様子であった。

【洞窟の奥へと進む】

◇クライマックスフェイズ
◆クライマックス①
灯りを手に洞窟の内部を進んでいると、開けた空間へとキミたちは出てくる。外周には松明が焚かれており、持っていた灯りがなくとも内部の調査をすることが出来そうだった。キミたちは内部へと足を踏み入れ中の様子を眺めていると、ある驚愕の光景を目にする。開けた空間の奥には一頭の竜が横たわっており、そのあまりの巨大さにキミたちは本能的な恐れを抱いた。竜は眠っている様子であり、気付かれないようこのまま引き返そうかとキミたちが思案を巡らせていると、そこでふとキミたちは竜の近くに人影があることに気が付く。その人物もキミたちの存在に気が付くと、キミたちの方へと歩み寄り声を掛けてくる。
「お前たちは何者だ。何故ここに来た?」
引き締まったボディラインと整った顔立ち、瑠璃色の長髪を1つに束ね、腰には1振りの刀を差しているその女性からは、まるで絵画でも見ているかのような美しさとある種の気品が感じられた。

「そうか。お前たちも神殿の手の者か…ならば、お前たちをこのまま生かして帰すわけにはいかない」
そう口にすると、腰の刀に手をかけ襲い掛かってきた…!

【戦闘】葵

◇エンディングフェイズ
◆エンディング①
戦いを経て、ようやく女性は地に膝を着く。
「くっ…!お前たちなかなかの手練れのようだな。私も本気を出して相手をした方がいいらしい」
女性が瞼を閉じ呼吸を整え始めると、背後にいた竜がゆっくり瞼だけを持ち上げ、女性に声をかける。
「葵、やめておけ。今はその時ではない」
「しかし、この場でこの者たちを逃したら確実に援軍を呼ばれるぞ」
「そうじゃな…じゃがもう手遅れのようじゃ。どうやらこやつらを倒したとて状況は変わらんらしい」
竜がそう告げると、キミたちの後方からガシャガシャと沢山の鎧の音が聞こえ、聖騎士たちがこの場に入り込んでくる。騎士たちはこの場にいる者たち全員を包囲すると手に持った武器を構えた。
「全員その場から動くな!!」
黒い鎧を身に纏った指揮官と思しき1人の男が前へと歩み出ると、そのように声をかける。

「お前は、黒騎士ダリス…」

PC全員で【知力】判定 達成値:15

ドラドル
ドラドルは不意に頭痛に見舞われる。

「竜殺しを生業とする娘よ。神意に背く貴様の所業、遂に裁かれる時が来た。覚悟するがいい」
「何を抜け抜けと。お前たちは自分たちの手元に竜の逆鱗を置きたいだけだろう」

「ふっ、何のことだかな。申し開きは聖都の牢屋の中で聞かせてもらおうか」

【PCに好きに行動してもらう】

葵を連れて離脱
最終更新:2019年01月05日 19:52