Another story 第二話 覚え書き

◇今回予告
女神の住まう森にて、立ちはだかる数々の苦難を乗り越え、月光花を無事手にしたキミたち。
その先で一人の女性と出会い、意識を失っていた彼女を安全な街まで連れ帰ることにする。
この時の彼女との出会いが自分たちの運命の歯車を大きく動かすことになるとは思いもせずに―――。

アリアンロッド2E 第二話「新米は大忙し?!」

冒険の舞台がキミを待つ?


◇オープニングフェイズ
◆オープニング1
"森の女神の祝福"を終え街へと戻ってきたキミたちは、その足で長老の家へと向かう。時刻は夜の11時。夜の静けさの中、長老の家で焚いていた焚き火の音だけが家の中で響き渡っていた。

「まずはお疲れじゃったな。無事に月光花も持ち帰り、これでお前たちは晴れて傭兵として認められた。」

「それで、このおなごの話じゃが、外傷は特にないようじゃ。意識を失っておるだけのようじゃて、命の心配はないじゃろう。」

「それにしても…このおなご、森の深部におったというのは真か?」

「あの森は女神が魔を封じておるとされる場所…何の力も持たぬおなごが一人あのような場所におるとは考えにくい。このおなご、一体何者なのじゃろうな…」

「…う、ううん」
皆が思案に耽り静まり返っていた中、呻き声と共にその女性はゆっくりと目を覚ます。

「ここは…?」

「申し訳ありません…何も、思い出せなくて…」

「エイテル…おそらくそれが私の名前です」

「暫くはこの家でゆっくりすればよいじゃろう。お前たちも今日はもう休め。皆、明日は正午に総務局に集合じゃ。明日からは忙しくなるぞい…!」

◆オープニング2【ドラドル
皆が各々の家へと戻り、疲れ切った身体を休めようとドラドルもまた床についていた。すると、ドラドルは不思議な夢を見る。誰かがドラドルに対し、必死で何かを伝えようとしている夢。しかしその声は聞き取れず、その人物が誰なのかもぼんやりとしていてよくわからない。ただその人物を見ていると何やら悲しい気持ちが胸の奥から込み上げてきた。

【PCに適当に演じてもらう】
→経験値20獲得(ドルドル)

夢の世界は突如現れた黒い靄によって瞬く間に覆われていく。黒い靄が視界を完全に闇へと染める頃、ドラドルの意識もまた、その闇に落ちていった。

シェンファン
ハムスター 料理 手紙 食材をハムスターが提供
ナミキ
深夜の部屋で何かを書く
リーフ
夜更けの部屋でキャリバーを磨きながら
「父さん、母さん、やっとだよ。もう少し待っててね」

◇ミドルフェイズ
◆ミドル1
翌日、君たちが総務局に顔を出すと、一人のフィルボルの少女がキミたちの前に現れる。
「おっはよー!新人諸君!!今日からキミたちにはバリバリ働いてもらうからねー!」

情報収集【知力判定:達成値10】
成功→経験値20獲得
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少女の名はチルチル。元凄腕の傭兵で、今は総務局の受付嬢として働いている。各地から寄せられる依頼の中には、過去に彼女が仕事を請け負ったことのある街や機関からの依頼が幾つもあり、彼女の顔の広さは街でも一目置かれている。
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「うんうん。つまり僕はこの総務局では偉い立場にあるってわけなのだよ。ところでドラドルくんはどうしたのかな?姿が見えないみたいだけど」

ドラドルなら高熱を出してうなされておるぞい」
キミたちが声のした方に目を向けると、そこには長老がいた。

「今はドクターとエイテルさんに診てもらっておるわい。それにしても健康だけが取り柄のあやつが高熱を出すなど珍しいものじゃ」

「まぁ心配はない。すぐに良くなるじゃろうて。お前たちはお前たちの仕事に精一杯取り組むことじゃ」

「それじゃあ長老もこう言ってることだし、君たちにはガンガン働いてもらおうかな!今のところ君たちにも出来そうな依頼はこんなところかなー?どれからやりたい?」

今日から7日間キミたちには依頼をこなしてもらいます。依頼は1日1つまで。PC全員で同じ依頼に取り組んでも、各々別の依頼に取り組んでも構いません。ただし、依頼の中にはモンスターと戦闘になるようなものも。今回に限り依頼中の戦闘で敗北した場合でも街まで無事に帰還することは出来ますが、HP&MPは1になってしまうのでご注意を。また1つの依頼をこなした後は街で自由な時間を過ごすことができるため、メインプロセス1回分の行動を行うことが可能です。それでは皆さん、精一杯お仕事に励んでくださいね☆
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◆ミドル2~8
○依頼1【泥棒猫を捕まえろ】
最近、街の商店街で悪さしてる猫がいるみたいなんだよね~。今のところはそんなに被害も大きくはないんだけど、厄介になる前に取っ捕まえて来てくれる?
【敏捷判定:達成値10】
成功→経験値20獲得
【戦闘:イーターキャット×1(エネミーP39)】
勝利→報償金500G獲得

○依頼2【賊退治にはご用心】
ダブラルから隣街に向かう街道沿いに最近山賊が出るみたいなんだ~。傭兵をなめてるとしか言えない所業だよね!ちゃちゃっと退治してきちゃって!
【危険感知:達成値10】
成功→経験値20獲得&奇襲回避
【戦闘:山賊×3(エネミーP49)】
勝利→報償金500G獲得

○依頼3【ウッドくんの反乱】
う~む…何か森の祠を守護してるウッドゴーレムが祠内で暴れてるみたいなんだよね~…面倒くせぇな、アイツ。ちょっとパッと行って懲らしめてきて!
【戦闘:ブロンズゴーレム×1(エネミーP110)】
勝利→報償金500G

○依頼4【下水道の大掃除】
※依頼1クリアで解禁
先日捕まえてもらった猫のことなんだけど、どうやら盗んだ薬品類を下水道に溜め込んでたみたいなんだよね~。それでちょ~っと厄介な化学反応起こしてるみたいなんだけど、大掃除お願いしてもいいかな?
【危険感知:達成値12】
成功→経験値20獲得&毒(1)回避
【戦闘:スライム×1(エネミーP99)】
勝利→報償金600G

○依頼5【祭りと言えば屋台でしょ!】
※依頼2クリアで解禁
実は今度、隣町で大っきな祭りがあるみたいなんだけど、そこで屋台を出してみないかって誘われてるんだ!私は仕事があって行けないから代わりに一花添えてきてくれる?頼んだよ!!
【空腹判定:達成値20】
野菜&果物&にく+5/料理+(レベル×10)
成功→経験値20獲得&報償金600G

○依頼6【ウッドくんの反乱Ⅱ】
※依頼3クリアで解禁
ぐぬぬ!先日退治してもらったウッドゴーレムがまた祠内で暴れてるみたい…!何なんだ、アイツは!とりあえずもっぺん行って、ちゃちゃっと絞めてきてよ!
【戦闘:スティールゴーレム×1(エネミーP110)】
勝利→報償金600G

○依頼7【月夜に迫り来る魔の手】
※依頼4クリアで解禁
最近、街の中で夜中にスリに遭う人が増えてるんだよね~。しかも誰も犯人の姿を見てないって言うの!どういうこっちゃ!とりあえず夜中の警備、お願いね!!……そういえば話変わるけど、最近街の中で変な匂いがしない?
【精神判定:達成値14】
成功→経験値20獲得&衰弱(1)回避
【戦闘:ケットシー×1(エネミーP127)】
勝利→報償金800G
※新米ケットシーを見逃してあげると、ニャルフォンスとの友好度+1【リーフ】

○依頼8【災難の事後処理】
※依頼5クリアで解禁
いや~先日は災難だったね!まさか祭りの最中にあんな大火事が起きるなんて!今、街の人たちは一生懸命街の復興作業をしてるみたい。よーしっ!君たちも手伝ってこよっか!
【筋力判定:達成値14】
成功→経験値20獲得&報償金800G獲得

○依頼9【ウッドくんの反乱Ⅲ】
ファーーーー!!一体何回騒ぎを起こしたら気が済むんだ、アイツは!さすがの私も激おこスティックファイナリティぷんぷんドリームだよ!?もういい!私が直接話をするからアイツをここに連れてきて!!
【戦闘:アイアンゴーレム(エネミーP110)】
説得・交渉【精神判定:達成値14】
成功→経験値20獲得&報償金800G獲得

○依頼10【裏のお仕事】
※依頼1、2、3クリアで解禁
※ニャルフォンスからの仕事
オイラの裏の情報網で、最近何だかこの辺りで怪しい動きをしてる奴の情報を得たにゃ。でも新米情報屋のオイラの話を街の皆は聞いてくれにゃいにゃ~…お前らなら信じてくれるにゃ?にゃ?!そういうわけで街の周りに罠を張るのを手伝ってくれにゃ!街を守るためだにゃ!!
【器用判定:達成値12】
成功→経験値30獲得

○依頼11【裏のお仕事Ⅱ】
※依頼10クリアで解禁
※ニャルフォンスからの仕事
にゃかにゃか罠に引っ掛からにゃいにゃ~…きっと罠の出来がイマイチなんだにゃ~。こうなったら罠をグレードアップにゃ!皆、仕掛けた罠を間違って作動させないよう十分に注意をして改良を頼むにゃ!!
【幸運判定:達成値10】
失敗→PC全員に[2D+10]点の物理ダメージ(火砲lv3)
成功→【知力判定:達成値14】
成功→経験値40獲得
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◇クライマックスフェイズ
◆クライマックス1
君たちの連勤が7日目に差し掛かった日の晩。街の人々は寝静まり、草木も静寂に包まれて、空に浮かぶ月だけが煌々とその姿を主張する。
そんな穏やかな夜に、一人の女性が空に浮かぶ月を眺め、物思いに耽っていた。

【PC1名登場&適当に演出してもらう】
登場したPC【シェンファン】とエイテルの友好度+1

何やら黒い靄が何処からともなく立ち込めていき、ダブラルの街を覆い尽くしていく。月も覆い隠され深まっていく闇に紛れて、一人の人物がダブラルの街中に姿を現した。

「お迎えに上がりました我が主。」
そう口にしたその男は、全身に黒の装束を纏い、白銀の髪の隙間からは真紅の瞳が妖しく光っていた。

「貴女様をお迎えする準備は既に整っております。我等が理想郷を築くため、どうかお力添えを。」

「そうですか…ならば仕方ありません。邪魔者たちを排除し、無理を通してでも貴女様をお連れすることに致します。」

「お前らに俺を止めることが出来るかな?……漆黒の焔よ。我が契約の名の元に、具現せよ!」
男がそう言い放つと、周囲の靄が数ヵ所で集束し始め、靄の中から異形の者が姿を現す。

「それじゃあ始めようか。せいぜい俺を楽しませてくれよ…!」

【戦闘開始】
ゼルギア(トゥースリーダー エネミーP53)
ソローゴースト×2(エネミーP87)
※依頼10クリア時→1ラウンド経過時、敵全員に[2D+10]点の物理ダメージ(火砲)
※依頼11クリア時→1ラウンド経過時、敵全員に[3D+15]点の火属性魔法ダメージ(スペルキャスター)

ドラドルの力が目覚める 咆哮 闇の力が弱まる

◇エンディングフェイズ
◆エンディング1
「くっ!なかなかやるじゃねぇか…。今日はこのくらいにして大人しく退いてやる。俺の名はゼルギア。お前たちを倒す男の名だ!覚えておけ!」

そう言って男は靄の中へと姿を消していく。
街を覆っていた靄も徐々に薄れていき、月明かりが大地を照らし始める。
しかし、君たちの胸の奥に広がった靄は拭い去れず、迫り来る波乱の予感に茫然と立ち尽くすばかりであった。
最終更新:2019年01月05日 20:03