■PREPLAY ~エオルゼア(名古屋)で始まる新たな冒険~
2024年7月某日。
ここはうだるような暑さの名古屋……のとあるレンタルルーム。
新たな世界へ旅立とうとする冒険者が集まっていた――。
kuro(以下GM):よし、じゃあやりましょうか。
せいろん:これ、録音は始まってんの?
PL2:始まってるらしいよ。
せいろん:よしのくぅ~ん♡ 元気ぃ~~?♡♡⤴️⤴️
GM:やると思った!(笑) これビデオレターじゃないから!!
せいろん:え、違うんだ?
かい: 向こうに見えないから(笑)
GM:あとあんまり文字起こす量増やさないで欲しい(一同爆笑)
PL2:本編始まる前のやり取りが後で出てきたり、本当に面白いこと言ったりするからな(笑)
GM:大変なのよ。後になって「あ、あのやり取り消しちゃダメじゃん」ってなるの!
せいろん: 伏線なのさ……
本編外で伏線を張らないでほしいし、本当に伏線になったりするから怖い。
さて、本日やいのやいの集まったのは以下の5名である。
・kuro
今回のセッションではGMを務める。
プレイヤーの時はここぞという時ほど出目が振るわず、周囲から溜息と冷笑を浴びせられることの多い残念体質だが、今回は果たして…?
・せいろん
クルシスのトリックスター。奇抜な(?)キャラメイクとロールプレイで場と
リプレイを引っ掻き回すと思いきや、時折光る戦術眼で
プレイヤーたちの窮地をサラッと救うこともある、ミステリアスなお人柄の持ち主。
・PL2
クルシスにTRPGをはじめ、アナログゲームの文化を持ち込んだ功労者。その経験値に裏打ちされたゲームデータへの造詣と安定のロールプレイ力は
プレイヤーたちの生存率と卓の雰囲気を支えている。
ヒロインを演じるとなぜか正
ヒロインでなくなっていく呪いにかかっている。
・かい
変わり者揃いのクルシスにおける常識人。とかく脱線しがちなクルシスの冒険を本筋に戻してくれるためGMにとっても有り難い存在。ただ、統率がめんどくさくなってくると内に秘めた狂気と高笑いで敵味方関係なく焼き尽くすお茶目さん。
・Naka
クルシスとしては新参ながら、せいろんの盟友にして、メンバーとも長らく交流のある仲良しさん。発言は少めだが、要所を抑えた一言の切れ味は唯一無二の存在感を発揮する。少ない発言量に加えてマイクに声が乗りにくいことから「フェアリー(妖精)」の異名を持つ。
【都合により欠席】
・よしの
メンバー内で今最もFF14熱が高く、休みがちな他メンバーのエオルゼア帰還を待つ歴戦の光の戦士。TRPG
プレイヤーとしては卓越した思考力と謎の回避率でGMを泣かせ、GMになれば
プレイヤーたちを超難易度の戦闘でもてなすドSな一面を持つ。その一面が敵よりメンバーに向くことが多いのは、たぶん愛ゆえ。
上記5名による新たな冒険が始まる――!
◆自己紹介 ~冒険者、エオルゼアに立つ~
GM:はい。それでは自己紹介を。皆さんのクラスや名前、こんなキャラ…みたいな感じで順番にお願いします。じゃあタンクからいきましょうか。
◆自己紹介① ~エオルゼアのNo1ホスト~
●プレイヤー:かい
【冒険者名】 ローランド 【種族】ヒューラン/ハイランダー 【性別】男性
【ロール/ジョブ】タンク/戦士[Lv.30]
かい(以下ローランド): 今回は“戦士”です。冒険者名が『ローランド』。
せいろん&PL2:R○LAND!!!(ハモリ)
ローランド:やっぱり英語表記だとアレだなと思ってカタカナにしました(笑)
せいろん: あ、やっぱNo.1ホストじゃん(一同爆笑)
PL2: だからタンクなんだね!? 敵視とか羨望とか、人目を集めるから…!
せいろん: 美貌でねッ!!(一同爆笑)
ナゴ:もはやスーツ着てそう…
ローランド:自分が喋る前にキャラ付けがどんどん決まってくから、もうR○LANDにしか見えなくなってしまった…(笑) 敵視しっかり取ります!(ファサ…)
◆自己紹介② ~性別不詳の正ヒロイン?~
●プレイヤー:PL2
【冒険者名】 パタタ・マウタ 【種族】ララフェル/ハイランダー 【性別】不詳
【ロール/ジョブ】ヒーラー/白魔道士[Lv.30]
GM:はい次、ヒーラー!
PL2(以下パタタ):僕はパタタ・マウタ。ララフェルのヒーラーなのだ。
せいろん:ハクナ・マタタ?
パタタ:うん、そんな感じぃ(適当)
GM: えっと、女の子?
パタタ: 性別不明ということで。ララフェルだし。
ローランド:ララフェルやりがちだね、そういうこと(笑)
パタタ: ただRPは姫プレイをする予定なのだ。
GM:ヒロイン、どうせ強くなっちゃうから無理では…
せいろん:ヒロインの座争奪戦だね??
GM:また!?
◆自己紹介③ ~異世界くらい夢を見たい~
●プレイヤー:Naka
【冒険者名】 ナゴ 【種族】ヒューラン/ミッドランダー 【性別】男性
【ロール/ジョブ】DPS/黒魔道士
Naka(以下ナゴ): はい。黒魔道士で、ナゴと申します。
パタタ:おっ、名古屋のナゴ?
Naka:そう。本当は“侍”になりたかったけど職業斡旋所で斡旋出来ないって言われて、仕方なく選んだのが“黒魔道士”。
GM:職業斡旋所って何?(笑)
ローランド:せめて刃物は持とうよ!
ナゴ:「ウチでは無理です」って言われてしまったので……別の職業を選ばせていただいたっていう感じです。
パタタ:切ねぇ…
せいろん:適応力高っ。
GM:えっと、ヒューランで…男性かな?
ナゴ:あぁ、うん。……たぶん。
一同:「たぶん」???
◆自己紹介④ ~クセ強めのショム○~
●プレイヤー:せいろん
【冒険者名】 レナ・ヒスカレス 【種族】ヴィエラ 【性別】女性
【ロール/ジョブ】DPS/竜騎士[Lv.30]
ローランド: よっ、お待ちかねっ!
せいろん(以下レナ):えっと、Rena……Hiscares…? 読めない!(一同爆笑)
パタタ:レナさんね。
レナ: 日本出身。
GM:日本!? 転生者なの?!
レナ: OLでした。
パタタ:OLぅ?!
レナ:『聽いて、見て、考えて…』って言われて……その、転生斡旋所で…
GM:あの手のイベントを斡旋所って言うな!!(笑) 神秘性が損なわれる!!
レナ:まぁそんなこんなで、エオルゼアの地に転生しました。結構圧強めのOLです☆
ナゴ:「OLです」はおかしいだろ。サブジョブみたいに言うな(笑)
GM:さて、こんな4人で冒険を始めていきます。今回は前提として、全員Lv30ということで、そこそこ冒険してる冒険者です。そして、この4人は顔見知りという設定でお願いします。冒険も何度か一緒に行ったこともあるっていう感じ。
パタタ:がっちりギルドみたいなの組んでたほうがいいの?
GM:その辺はお任せします。初対面でなければ大丈夫。ひとまず今回予告みたいなの読ませていただきますね。
一同:はーい。
今回予告!
時はFF14の主人公が蛮神イフリートと戦うより少し前。ウルダハでクイックサンドを切り盛りする女将モモディは、冒険者たちにある依頼をする。依頼の内容は、中央ザナラーンで奪われた大量のクリスタルの奪還であった。
FINAL FANTASY XⅣ TTRPG
#1 クリスタル奪還
レナ:本編のだいぶ序盤ね。
パタタ:第1話から結構重いのだ…
ローランド: 確かに。重めのサブイベっぽい。
ナゴ:そのうち本編の主人公たちと同行しそう(小声)
GM:ではスタートしましょう!
パタタ: はーい! Light Party (シャキーン!)
ナゴ: ……どこ行くんだ。(一同爆笑)
ローランド:まだ行き先決めてないでしょ!(笑)
■OPENING
◆SCENE1 ~クイックサンドにて~
GM:ウルダハにある冒険者酒場クイックサンド。ここで君たちが思い思いに過ごしていると、酒場の女将であるララフェルの女性、モモディが声をかけてきます。
モモディ:あなたたち、お仕事お探しじゃないかしら。 実は1つ飛び込みの依頼があるのだけど。話だけでも聞いてみない?
パタタ:聞くのだ(即答)
ローランド:早いっ!
パタタ:お金。お金が必要なのだ。
レナ:お断りよっ! 私は疲れてるの!
GM:開始早々すんごい意見が割れてるんですが…(笑)
ローランド:まぁ、とりあえずどんな依頼か話だけでも聞いてみましょう?
モモディ:ありがとう、ローランド。実はね、ナナワ銀山からクリスタルを運んでいたアマジナ鉱山社のキャラバンが襲撃されるっていう事件が起きたの。この事件の調査とクリスタルの奪還の依頼なんだけど……興味ある?
ローランド:(他の3人を見て)……興味ある?
レナ:蛮族の仕業よね。絶対。
GM:あ、一応言っておきますが、皆さんは本編でも光の戦士(ヒカセン)やっているので、何となくこの辺の事情とか、この後の顛末にもピンとくるかもしれませんが、今回の皆さんはそういう事情を知らないという設定ですので、よろしくお願いしますね。
ナゴ:『超える力』持ってないですからね…
パタタ:いや、すでに超えてきているやつがいるのだ。
レナ:前世の記憶が蛮族の仕業と言っているわ!(一同爆笑)
GM:お前の前世はOLだろうがっ!(笑)
モモディ:……それでどうする? 依頼、受けてくれるかしら?
パタタ:ちなみに、報酬はどんなものなのだ? ヒーラー枠として聞いとかないといけないのだ。
モモディ:これはギルドからの正式な依頼になるから、見合った報酬は出ると思っていいわ。
ナゴ:それって"侍"になれますか?
パタタ:「“侍”になれますか?」って質問すげぇのだ(笑)
GM:それは自分でなってもろて……(笑)
モモディ:あなたたちが腕利きの冒険者ってことを見込んでのお願いなんだけど……正式な依頼として受けてくれないかしら?
レナ:腕利きのお茶汲みよ(キリッ)
GM:ハッハッハ、ソウダネー。
モモディ:レナちゃんはウチでウェイターとしても働けそうね! いつでも待ってるわよ?
パタタ: 僕は行こうかな!
ローランド:タンクの枠が余っているなら自分も行こう。
レナ:ミキちゃんがいいって言うならいいわよ。
ナゴ:誰よ?(一同爆笑) 超えるな超えるな。
GM:1回ちゃんとそっちの世界捨ててきてもらっていいかな?(一同爆笑)
パタタ:“侍”とは関係ないかもだけど、ナゴはどうするのだ?
ナゴ:“侍”と関係があるように頑張るのだ。
ローランド:まぁ、経験積めばどこかで刀を振るえる日が来るよ。うん。
モモディ:じゃあ、受けてくれるってことでいいのかしら!
ローランド:あと一人決まっていないのだが…?
一同:(レナに注目が集まる)
レナ:……? 私は行かないわよ!!
パタタ:まぁいいや、DPSなら待ってればすぐにシャキるのだ(一同爆笑)
GM:あの…そうすると“バディ”としてチョコボが入ることになりますけど…(笑)
モモディ:レナちゃんが受けてくれると助かるんだけどなぁ……それとも、うちでウエイターやる?
レナ: んー、まずなんで私が受けなきゃいけないのかなぁ?! 説明してもらえる?(半ギレ)
モモディ: そんなこと言って……この前だって八面六臂の大活躍だったそうじゃない?
レナ: ハァ…(クソデカ溜息)ま、なんだかんだ私がいないと何にも出来ないのよね、このチーム。
パタタ:ちょろいのだ(一同爆笑)
モモディ: ありがとう! それじゃ、今回の依頼がうまくこなせるように、よければこれを持ってって。私からのおごりよ。
そう言うとモモディは冒険者たちに[ポーション]を2つ、[エーテル]を2つ渡した。
※ポーション
【対象】自分 【タイミング】サブ
【基本効果】3点のHP回復を受ける。(*使い捨て)
※エーテル
【対象】自分 【タイミング】サブ
【基本効果】1点のMP回復を受ける。(*使い捨て)
GM:アイテムはパーティ内で好きなように分配してください。「所持品に入れとかないと使えないぞ」ってやつね。
パタタ:それだったらやっぱり[ポーション]はタンクとDPS、前衛が持つのがいいんじゃないか?[エーテル]は後衛が1個ずつ。
ナゴ: りょーかいでーす。
モモディ:襲撃事件の現場は、今『鉄灯団』が管理しているわ。ブラックブラッシュ停留所にいる『ウォーリン』っていうヒューランの男性が責任者なの。詳しくはその人に話を聞いてね。
レナ:イケメンなのかしら。
モモディ:行ってみればわかるわよ、レナちゃん。
パタタ:ブラックブラッシュ停留所ってクリスタルあったっけ。すぐ行けるのだ?
GM:クリスタルありますよ。皆さんはそこそこ冒険してるので、主要なテレポストーンとは交感済みです。主要3都市はもちろん、ブラックブラッシュ停留所にもテレポ出来ます。
パタタ:お、飛べるんだ。まさかテレポは有料?
GM:無料です!…というか、今回のTTRPGスターターセットではアイテムデータなどがまだ無いので詳細なお金のデータはありません。ゆえにお買い物などもRP以外では出来ませんので悪しからず。
ローランド:なるほど。
モモディ:じゃあ、私の方からウォーリンさんには話は通しておくから。みんな準備が整ったらよろしくね。
パタタ:またみんなで冒険に行けるの楽しみなのだ!
ナゴ:早く“侍”になりたいのだ(小声)
レナ: はーぁ、疲れた…
ローランド: まだ何もしていませんが…(笑) あ、そうだ。モモディさんに質問なのですが、そもそも今回のこの襲撃事件、ギルドに依頼が来てますけど、ウルダハは国としては何かしてるんですか?
モモディ:国が動くほどのことなのか、まだ詳しいことがよく分かっていないのよ。単純に野盗やモンスターにクリスタルを奪われただけなのか、それとも大きな組織ぐるみの事件なのか……。だから、何が起こったのかっていうのを調べてほしいみたいなの。人手が足りないっていうことだけど、ちょっと不穏な感じの依頼だったから、私が信頼している冒険者に声をかけたってわけ。
レナ:「私が信頼してる、“死んでもいい“冒険者」……?(ブツブツ)
パタタ:ま! 僕たち冒険者が出向いて済むんだったらそれに越したことはないのだ。
ローランド:なるほど、よく分かりました。
モモディ: 申し訳ないけど、私も依頼を仲介しただけだから、詳しい事情はウォーリンさんに確認してね。
ナゴ:はーい。
モモディ:じゃあ、みんな気を付けてね。いってらっしゃい!
かくしてモモディからの依頼を受けた冒険者一行。各自モチベーションはそこそこに、クリスタル強奪事件が起きたというブラックブラッシュ停留所に向かうのだった――。
最終更新:2024年08月28日 15:17