「フィア」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

フィア - (2011/08/14 (日) 02:03:07) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
人名

【初出】

【登場巻数】
ⅩⅠ

【解説】
人化した呪われた道具
本性は《箱形の恐禍(フィア・イン・キューブ)》と呼ばれた一辺一メートルほどの黒い立方体の汎用拷問処刑器具。
所有者を狂わせ、どうしてもフィアを扱わざるを得ないようにするという呪いを持つ。
どのような聖人君子でも、やがて元々の所有者の城主のような狂人になり、快楽のためだけに誰かを拷問し処刑するようになってしまう。

人の姿は、小柄な銀髪の少女。
細やかに整った顔立ちには気品と気強さが両立している。
肩や腰や太ももには女性らしい滑らかさを持つ。
本性の重さと関係しているのか体重は重い。
煎餅好きで、クモが大嫌い。アルコールに弱い。
「呪うぞ!」「ハレンチだ!」が口癖。

日本に来る前に、日本語の読み書きや最低限の現代知識は崩夏から教えてもらった。
身体能力以外に、学習能力も人間とは基本的に違うらしく、英語くらいなら二日で覚えられると語っていた。
長い間世間に触れていなかったためか、夜知家に来た頃は常識知らずな面が目立ったが、春亮たちに教えられ一般常識程度のことは身についた。

呪いを受け続けてきた本性を嫌っている。
かつては道具である自らの存在意義である悲鳴を聞くと、それを心地よく感じ暴走してしまうことがあった。

自分の本性と性質の近いルービックキューブなどの立方体の形状物を介して拷問器具を操ることができる。
性質が複雑なため、性質を顕現するためには手順を踏む必要がある。
「――擬装立方体、展開」
ルービックキューブの姿が自身の本性の姿である一辺一メートルほどの黒鉄の立方体へ変質する。
定義同定帯の生成、並びに接続。半遠隔制御を実装」
箱から立法鎖(一つ一つの鎖が対角頂点同士を繋いだ黒い立方体)が伸び、掌と繋がる
「――禍動(curse/calling)
機構名を指定し、変形する。







父親が外国で作った知り合いの娘という設定。
2巻から、大秋高校に通うことになった。
そのさいの入学届は、崩夏が考案したであろう苗字とともに、「フィア・キューブリック」という名前で受理されている。
また黒絵にも自らこの名前を名乗っていた。

 *

異端審問期に開発された汎用拷問処刑器具、箱形の恐禍は、とある城の地下牢で何千人もの人を拷問し、殺害してきた。
その呪いの蓄積と、好意を寄せていた少年を拷問、殺害したことにより、人としての意識と身体を手に入れた。

数百年もの間、ヨーロッパの古城の地下に隠されていたのを、崩夏が発見し、夜知家に宅配便で送られた。
自らの呪いを解くという望みを叶えるために訪れたのだが、ピーヴィー・バロヲイとの戦いの中、悲鳴を聞いて暴走してしまったことから、自分の罪は赦されないものだと考え海に飛び込む。


目安箱バナー