ABAC
属性ベース
アクセス制御(Attribute-Based Access Control)。利用者や対象、状況の
属性を組み合わせた規則で、操作を許すかどうかを判定する
アクセス制御の方式です。
定義
NIST SP 800-162(2014年1月公開、2019年8月更新)は、ABAC を「一連の操作を行う認可を、主体・対象・要求された操作、場合によっては環境条件に結びついた属性と、それらの関係を、ポリシーや規則に照らして評価することで決める、論理的なアクセス制御の方法」としています。
判定に使う要素
属性として扱うのは主体と対象の属性、そして環境条件です。これに要求された操作を合わせて判定します。
| 属性 |
例 |
| 主体(誰が) |
所属部署、役職、資格、雇用形態 |
| 対象(何に) |
文書の機密区分、所有部署、作成日 |
| 操作(何をする) |
閲覧、編集、削除、ダウンロード |
| 環境(どんな状況で) |
時刻、接続元のネットワーク、端末の管理状態 |
規則の例:「人事部の正社員は、人事部が所有する社外秘の文書を、会社が管理する端末から閲覧できる」
RBAC との違い
- RBAC は「役割」という1つの軸で決める。ABAC は複数の属性の組み合わせで決めるので、細かく柔軟に書ける
- 状況(時刻・場所・端末)を判定に含められるので、ゼロトラストの「要求のたびに判定する」考え方と相性がよい
- その分、規則が増えると、誰が何をできるのかを人が見通しにくくなる。規則の検証と記録が欠かせない
- 実際には、役割を属性の1つとして扱い、RBAC と組み合わせて使うことが多い
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出典
確認日:2026年10月14日
最終更新:2026年10月15日 09:54