アクセス制御
誰が(主体)、何に(対象)、何をしてよいか(操作)を決め、それを守らせる仕組みです。
定義
NIST の用語集には、次のような定義があります。
- 情報や情報処理サービスの取得・利用、特定の物理的な施設への立ち入りといった個々の要求を、許可または拒否する過程(FIPS 201-3、NIST SP 800-12 Rev. 1)
- 重要な情報資源へのアクセスを制限または検知する手順と管理策(NIST SP 800-192)
- 資源へのアクセスを、許可された主体だけに制限すること(NIST SP 800-57 Part 1 Rev. 5)
3つの段階
アクセス制御は、次の3つがそろって初めて成り立ちます。
- 識別:あなたは誰か(ID を名乗る)
- 認証:本当にその人か(証明する。多要素認証)
- 認可:その人に何を許すか(権限を判定する)
さらに、行った操作を記録して後から追えるようにすることで(
責任追跡性)、許可の範囲が守られているかを確かめられます。
方式
| 方式 |
決め方 |
向いている場面 |
| 任意アクセス制御(DAC) |
対象の所有者が、誰に許すかを決める |
個人のファイル共有 |
| 強制アクセス制御(MAC) |
システムが、機密度の区分(ラベル)に従って決める |
軍・政府の機密情報 |
| ロールベース(RBAC) |
役割に権限を結びつけ、人に役割を割り当てる |
一般的な企業システム |
| 属性ベース(ABAC) |
利用者・対象・環境の属性を組み合わせた規則で決める |
条件の細かいクラウドや API |
設計の原則
- 最小権限の原則:必要な権限だけを与える
- 職務の分離:1人で不正を完結できないよう、重要な操作を複数人に分ける
- 既定は拒否:明示的に許可されていないものは拒否する
- ゼロトラスト:ネットワークの内側にいることを理由に信頼せず、要求のたびに判定する
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出典
確認日:2026年10月14日
最終更新:2026年10月15日 09:53