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藩王代理に命令されて仕方なく、各証拠探しに借り出された吏族AとBは今恐怖を感じていた。 目の前にいるのは二人の上司であるJAMとFARE-Mである。 彼らは帝国にも出仕する吏族のエリートで、仮免許とはいえ星見司という世界の謎に挑む部署に配属されている。 国の吏族の中でも偉いほうの人である。 ありていにいえば滅多に一緒に仕事することのない人と仕事、それだけでも十分ミスしたときが怖いのだが。 さらにこの二人の会話が怖い。 「あったら嫌なジョーク 『にゃんにゃん共和国国境付近で一人の男が「シロ宰相はメタボリのゲス野郎」と叫んで逮捕された。 受けた処罰は懲役10年と10日、10日は侮辱罪で、10年は国家機密漏洩罪で』」 「自分でバラシテルー!!!」  くだらねーと笑って書類を投げる。各国の財務状況やら国民推移を洗い出しているらしい。 「隠蔽だけじゃあちょっと物足りないもんなぁ」 「…キナ臭そうなところ、あるぜ」  あえてどっちがどっちとは言わないが。二人とも悪い顔をしている。 「戦争のトキあの国の経理は酷かったな…」 「ああ、あそこか」  具体名を出さずとも、疑惑の多い場所は理解できる。共にこなしてきた仕事の量がたしかな信頼となっていた。 どっちかというと今回は悪乗りになってきているが。 「じゃあ、ココいっとくか」 「あ、ここも追加で。下はともかく上がヤバい」  さっと出してきた議事録に目を通す。ヤバいどころか真っ黒に見えた。 「ふむ、情報洗い出して不審なところをそれとなく帝国にリークすればいいんだが」 「どこも、何もなけりゃいいな!」  人の悪い笑みを浮かべながら、データを引っ張り出してくる。 「ぜったい証拠あると分かってていってるだろお前」 「フフフーンフーフーフーン」 「スイマセーン、ぼくうそついてマーシタ!」  ボケとツッコミなのかダブルボケなのかよくわからない光景であった。 「議事録拾ったしな」  上機嫌で、不正の証拠となる部分を切り取って清く正しく清廉潔白な匿名で情報屋に流す。 流しておけばそのうち帝国にたどり着くだろう。無論ここから出したとはわからないくらいに功名に細工はしてある。 「おっかさん、都会はおそろしかところです」 「で、I=Dの在庫隠蔽か」 「……あー、コレ使えそうじゃないか」  適当にあった写真に書かれていた文字を見る。 「『アイドレス工場付近で異臭騒ぎ』」  たまたま変なにおいがした、程度の話であったが。事故に見せかけるには十分なものである。 「安全対策か」 「……メガネの命令にも合致するな」 「で、藩王による安全宣言だな」  その方向で行こうと、各所の情報を集める。 うまくいけばアイドレス工場からゴミを搬出して、スクラップとして置くニセのI=Dを作成できる。 藩王を迎え入れるとなれば、その辺のチェックが甘くなるであろうことは計算済みだ。 「画像どうすっかなぁ…」 「画像といえば」 「ショートコント「横暴編集長 その1」 『ペドラック、さっさと戦争の写真をあげたまえ!』 「『で、でも戦争なんてやってないですよ!!』」 「『うるさい、何でもいいから写真を用意しろ。  戦争は俺が用意する!!』」 「てーれってれー」 「そのにー 『ハァハァ、編集長め、戦争なんてやってないよ、 あ、幼女だ!写真とっちゃえ!! し、しまった。今ので全てのフィルムがなくなったぞ!! えーい、これをそのまま編集室に送っちゃえ。幼女ハァハァ』」 「『へ、編集長。大変であります。ペドラックが幼女の写真を!!  これでは使えません』」 「『えぇいたわけめ。  これはこうつかえばいいのだ。 『このいたいけな子供たちは、この数日後にゃんにゃん共和国の攻撃により殺された』 さあ、印刷機が待っているぞ走れ!戦争は私のものだ!』」 「てれってれー」 「ま、古いがコレでいくしかないな」 「コントする意味あったの?」 「ねーよ」 くだらない会話を交わしながらも仕事はきちんとする。 吏族として藩国の情報を調べ上げてきた吏族が今。 様々な事象と過去の経験から隠蔽と陰謀を開始したのだった。
藩王代理に命令されて仕方なく、各証拠探しに借り出された吏族AとBは今恐怖を感じていた。 目の前にいるのは二人の上司であるJAMとFARE-Mである。 彼らは帝国にも出仕する吏族のエリートで、仮免許とはいえ星見司という世界の謎に挑む部署に配属されている。 国の吏族の中でも偉いほうの人である。 ありていにいえば滅多に一緒に仕事することのない人と仕事、それだけでも十分ミスしたときが怖いのだが。 さらにこの二人の会話が怖い。 「あったら嫌なジョーク 『にゃんにゃん共和国国境付近で一人の男が「シロ宰相はメタボリのゲス野郎」と叫んで逮捕された。 受けた処罰は懲役10年と10日、10日は侮辱罪で、10年は国家機密漏洩罪で』」 「自分でバラシテルー!!!」  くだらねーと笑って書類を投げる。各国の財務状況やら国民推移を洗い出しているらしい。 「隠蔽だけじゃあちょっと物足りないもんなぁ」 「…キナ臭そうなところ、あるぜ」  あえてどっちがどっちとは言わないが。二人とも悪い顔をしている。 「戦争のトキあの国の経理は酷かったな…」 「ああ、あそこか」  具体名を出さずとも、疑惑の多い場所は理解できる。共にこなしてきた仕事の量がたしかな信頼となっていた。 どっちかというと今回は悪乗りになってきているが。 「じゃあ、ココいっとくか」 「あ、ここも追加で。下はともかく上がヤバい」  さっと出してきた議事録に目を通す。ヤバいどころか真っ黒に見えた。 「ふむ、情報洗い出して不審なところをそれとなく帝国にリークすればいいんだが」 「どこも、何もなけりゃいいな!」  人の悪い笑みを浮かべながら、データを引っ張り出してくる。 「ぜったい証拠あると分かってていってるだろお前」 「フフフーンフーフーフーン」 「スイマセーン、ぼくうそついてマーシタ!」  ボケとツッコミなのかダブルボケなのかよくわからない光景であった。 「議事録拾ったしな」  上機嫌で、不正の証拠となる部分を切り取って清く正しく清廉潔白な匿名で情報屋に流す。 流しておけばそのうち帝国にたどり着くだろう。無論ここから出したとはわからないくらいに功名に細工はしてある。 「おっかさん、都会はおそろしかところです」 「で、I=Dの在庫隠蔽か」 「……あー、コレ使えそうじゃないか」  適当にあった写真に書かれていた文字を見る。 「『アイドレス工場付近で異臭騒ぎ』」  たまたま変なにおいがした、程度の話であったが。事故に見せかけるには十分なものである。 「事故でスクラップ…か」 「使えるかもな」  工場で出た廃材を利用してそれっぽいI=Dを作り、藩国のI=Dが破壊されて使い物にならなくなったと言い張ろうというものだった。 「……メガネの命令にも合致するな」  ファンブル周辺の警備を軽減するために、藩王をファンブルに派遣というものだった。  異臭騒ぎの証拠品の徴収ということで、余計な部品を差し押さえそこからそれらしい機体を作り上げる。 その後に藩王自ら工場を訪れ激励という流だ。  その方向で行こうと、各所の情報を集める。  監査に入るとなれば、それなりの世論が少し欲しいところだ。 「適当にでっちあげるかぁ」 「でっちあげといえば」 「ショートコント「横暴編集長 その1」 『ペドラック、さっさと戦争の写真をあげたまえ!』 「『で、でも戦争なんてやってないですよ!!』」 「『うるさい、何でもいいから写真を用意しろ。  戦争は俺が用意する!!』」 「てーれってれー」 「そのにー 『ハァハァ、編集長め、戦争なんてやってないよ、 あ、幼女だ!写真とっちゃえ!! し、しまった。今ので全てのフィルムがなくなったぞ!! えーい、これをそのまま編集室に送っちゃえ。幼女ハァハァ』」 「『へ、編集長。大変であります。ペドラックが幼女の写真を!!  これでは使えません』」 「『えぇいたわけめ。  これはこうつかえばいいのだ。 『このいたいけな子供たちは、この数日後にゃんにゃん共和国の攻撃により殺された』 さあ、印刷機が待っているぞ走れ!戦争は私のものだ!』」 「てれってれー」 「ま、古いがコレでいくしかないな」 「コントする意味あったの?」 「ねーよ」 くだらない会話を交わしながらも仕事はきちんとする。 吏族として藩国の情報を調べ上げてきた吏族が今。 様々な事象と過去の経験から隠蔽と陰謀を開始したのだった。

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