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時は夕方。日は西の空に落ち、空はほとんど黒くなっている。
夜の帳が落ちようとしている中、街の一角、都市開発の途中で投げ出された廃ビル群の地下において、二人の男女が旧型テレビを眺めていた。
男の方は子供と見まがうほどの小身矮躯、体中に傷跡のある枯れた様相。しかしその眼の奥底にはいまだ燃え尽きることのない闘志が爛々と輝いている。彼の名は五色那由他。最強を目指す、最弱の格闘者である。
女の方はよれた白衣を来た金髪碧眼。均整の取れた顔かたちは美しく、今いる場所にはとても不似合いだ。男と同じほどの体格だが、彼よりももっと大人びた雰囲気を漂わせている。彼女の名は……便宜上はライヒ、と呼ばれている。彼女は医者だった。
彼らは薄暗いコンクリートうちっぱなし室内に置いて、その顔を並べて光る画面を見ていた。
無論、日頃から放映しているバラエティ番組の類を見ているわけではない。ライヒはともかく那由他はその手合いの番組を毛嫌いしていた。理由は軟弱な役者の軟弱な馴れ合いに興味はない、と本人は言っているものの、その台詞は彼の父の受け売りに過ぎなかった。幼い頃に刷り込まれた言葉を無意識に言っていたのである。
今、彼らが見ているのは現在放映されている番組ではなかった。それは、ここ数週間のうちに放映された『C2バトル』の試合内容である。電波ジャックにより放送されたソレを、ライヒが逐一録画しておいたものだ。必要な設備費およびライヒの給料は那由他の銀行口座から引き落とされた。
彼らは一試合ずつ、じっくりと時間をかけて視聴しては、今後那由他と戦うかもしれない参加者の戦闘方法やそれらの攻略方法を話し合い、対策を練っていった。ある時は那由他の彼には使えぬ格闘技の情報から、ある時はライヒの医学知識に基づいた人体構造学的視点から彼らの弱点を炙り出していったのである。
しかし、最後の一戦、その録画テープを回し始めた時、異変が起こった。
そのテープの内容は……フードファイトだった。
灰色の浴衣を着た男と全身黒づくめの女の早食い一騎打ち。鬼気迫る表情でステーキ丼をかっ込む男に対し、女はニコニコ顔でどんぶりの中身を苦もなく平らげ、そして勝者となる一部始終がそのテープには記録されていた。
それを最後まで見た彼らの反応は対照的だった。ライヒは初めこそ真面目くさった顔で見ていたものの、再生が進むにつれてその雰囲気が剥がれ落ちていき、決着シーンのところに至っては大爆笑していた。今もパイプ椅子の上で腹を抱えて笑っている。
一方の那由他はと言うと、最初は怪訝な顔をし「もしや間違えてバラエティ番組を録ったんじゃないか」とライヒに小言をしきりに言っていたが、次第にその言葉も消えて、最終的には無言でテレビ画面を食い入るように見つめていた。その表情にはもはや怪訝さなど一片たりともなく、命を懸けた果し合いの付添人がごとく真剣な顔だった。
「ひー、ひー……なにあれバカみたい!っふはははは!ひーっ!」
未だ笑い収まらぬライヒが椅子から転げ落ちても彼は一瞥もくれず、なにやら思い込んでいるようだった。その手は膝の上で握りしめられ、その歯は砕けんばかりに食いしばられている。
「はは、はーっ……どうした、そんなむつかしい顔して。そんなに気に食わなかったかい?」
床に転がっていたほこりをその金髪に付着させながらライヒが尋ねる。彼女は那由他とそれなりに付き合いが長く、彼がバラエティ番組を好まないことは知っている。それが仏頂面の理由かと考えたのだ。
だが、事実は彼女の想像とは違った。
「……ライヒ、頼みがある」
「あ?なんだい、次の試合の準備かい」
「ああ、そうだ」
再生が終わり黒くなった画面を見つめたまま答える。それを聞き、ライヒは次の改造プランを脳内で練り始めた。先ほどの試合内容で那由他が好みそうな相手を想定し、それに最適な手術をプランニングする。あの中であればおそらく格闘家の男だろう。ならば全身の骨格をインプラントしてそれから……
しかし、彼の注文はそういった想像とはかけ離れていた。
「俺をフードファイターにしてくれ」
シリアスな顔で、那由他はそう言った。
一拍後、ライヒは爆笑した。
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オフィス街、と聞いて読者の皆さんは何を思い浮かべるだろうか?
ひしめき蠢くサラリーマンやOLの群れ?溢れんばかりの自動車の洪水?それとも機械化されたインフラの重厚な稼働音だろうか?
それも正しいだろう。しかし、見るべきものは他にある。それは……
「もぐもぐ、もぐもぐ」
それは、百貨店の入ったビルの最下層。幾百、幾千もの食品の並ぶショーウインドー。そして、あちらこちらに並ぶ試食コーナー。
デパート地下食品街、つまり、デパ地下である。
「もぐもぐ、もぐもぐ」
そして、そのフードコーナーには、カレーまんを食べ続ける一人の女の姿があった。左手にカレーまん、右手にもカレーまん、さらに目の前のさらには追加のカレーまんと無駄のない布陣。かの聖徳太子が筆頭軍師・諸葛亮孔明であってもこの姿を見れば感嘆の声を上げたことだろう。彼女の名は蟹原和泉。見ての通りOLではない。今日は趣味の食べ歩きにオフィス街まで繰り出してきたのだ。
「もぐもぐ、もぐもぐ」
「……あんた、蟹原和泉さんだな」
そんな彼女に声をかける男。傷跡の目立つ小柄なシルエット。五色那由他だ。その手にはC2バトル参加者の証たるC2カードが握りしめられている。
「もぐもぐ、もぐもぐ」
「要件は分かっているだろうな」
真剣な表情で語り掛ける那由他。それを受ける和泉は真剣な表情でカレーまんを食べ続ける。その雰囲気に押されたか、試食コーナーのおばちゃんが一歩引いた。
「もぐもぐ、もぐもぐ」
「俺はあんたと戦うためにここに来たんだ」
「もぐもぐ、もぐもぐ」
「……聞いているか?」
思わず不安そうな声を上げる那由他。彼の想定では声をかけたあと何らかのアクションを得られるはずだったのだが、目の前の女はこちらに目もくれずカレーまんを食べ続けている。もしかしたら相手は耳が不自由なのかもしれない、そんな事を考えた。
しかしそれは杞憂だったらしい。和泉は目の前のカレーまんを残さず食べ終えると、那由他の方を向いた。そして、その口を開いた。
「おばちゃん、おかわり!あと30個追加ね!」
見ていたのは那由他の後ろにいたおばちゃんだった。
「……ッ!!このアマ……!」
「あれ?どちらさん?」
おばちゃんと自分の間にいる青年にやっと気づいたらしい、青筋を額に浮かばせた那由他に、さも不思議そうに尋ねる。その表情には嘘偽りは見られない、本心からの言葉である。それを聞いた那由他の額にもう一本青筋が増えた。
しかし、気づかれなかったのは彼にも非があった。彼は和泉の右側、眼帯をしている方向から近づいたのだ。それは相手の死角をつく戦闘者としての本能と言ったものであったが、そのせいで和泉は那由他を視認できず気づくのが遅れたのである。
「あー、もしかしてナンパ?奢ってくれるなら付いて行っても」
「違う!」
流石の那由他もこれにはキレた。ナンパなどと言う軟弱者と一緒にされるなど彼のプライドが許さないのだ。さらに青筋を増やしつつ、彼は和泉にむかって上体を傾け身を乗り出した。
「俺は!あんたと!戦いに!来たんだ!!」
「へえ戦い……たたかい?」
「そうだ!!俺と戦え!!!」
顔がくっつかんばかりの距離で叫ぶ。そこまで言って平静を取り戻したようで、彼は身を引いた。
「うわ、唾が顔に……戦いって、なんの」
「……C2バトルだ。俺はあんたと戦いたい」
「しーつーばとる……」
「そうだ、理解できたか?」
「うん、うん。わかったわかった」
実のところ、和泉はこの時C2バトルについてさっぱり忘れていたのだが、目の前の青年がなにやら真面目な雰囲気だったので言うのはやめた。また怒らせても仕方がない、適当に話を合わせておこう。
「でも、なんで私?ほかにやる人居ないの」
「そんな事どうでもいい。やるのか、やらないのか」
「えー、でも、何やるか聞かないと決められないし……」
その台詞を聞き、那由他は不敵に笑った。何か面白い事でも言ったのかな、と自分の台詞を思い出す和泉に、彼は勝負の内容を告げたのだった。
「……もちろん、フードファイトだ」
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デパ地下から少し進むと、最寄り駅周辺のエリアに入る。そこには百貨店のフードコーナーよりも本格的な飲食店が立ち並び、仕事帰りのサラリーマンたちの胃を満たしている。
その中の一つ、本格カレー専門店「マハーバーラタ」において今、空前絶後のフードファイトが始まろうとしていた。
店内には那由他と和泉、そして店長である武田カルナ(通称カルやん)の三人しかいない。ほかの店員や客は那由他の放つ重苦しいオーラに食欲を失せ帰っていった。
この店を選んだのは那由他だ。もちろんこれも策の一つであり、先ほどまでカレーまんを食べていた和泉に味を飽きさせ食べるスピードを落とさせるためである。卑劣に聞こえるがフードファイトにおいては反則ではない。
真剣な表情でカウンター席に向かう那由他、そして対照的に和泉は微笑を浮かべている。そんな彼らの前に、カルやんはその皿を置いた。
それは、カレーであったが、しかしカレーではなかった。高さは店の天井ギリギリ、広さはまるでバスタブがごとし。ドーナツ形に盛られた白米の内側に大量のカレールーが注ぎ込まれ、まさしく噴火直前の活火山の様相を呈していた。ルーに沈んで見えないが、内部には分厚いトンカツが幾重にも層を作っている。
これこそマハーバーラタが究極メニュー「ヴァサヴィ・シャクティ」。これまでに何人ものフードファイターを屠ってきた、必殺不敗の虐殺料理である。
二人のファイターがスプーンを握る。カルやんがその間にそっと福神漬けの容器を置く。それが合図だった。彼らは食べ始めた。
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
カレーライスがものすごいスピードで減っていく。那由他は一心不乱に内部のルーを流し込み、和泉は福神漬けをつまみつつ米とルーを均等に口に運ぶ。那由他の方が動作が少なく早い!
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
カレールーだけを先に食べるのは確かに効率的ではある。白米とルーの食感差がスピードを遅くするし、流し込むだけなら一緒に食べるよりも早く済む。しかし、それを選択するフードファイターは少ない。それはなぜか?
その秘密はルーにあった。カレーのルーは複数種のスパイスが混ぜ合わされ、非常に辛い。そのためそれだけでは流石に食べ続けられないのだ。
しかし那由他にその心配は不要。なぜなら彼の舌は大量の投薬によって既に味覚を失っているのだ。正確にいえば辛味は味覚ではなく細胞にたいする刺激、つまり痛覚なのだがそれすらも失って久しい。彼に辛味は効かないのである。
さらに彼の胃腸はドクターライヒによる機械化手術によりオルハリコン製の人工臓器に差し替えられている。これによって胃もたれをも克服した。なおこの臓器は知人のカタヌキ師の協力あって作られたものである。その報酬は那由他の銀行口座から引き落とされた。
こうして無敵のフードファイターと化した那由他は食べる。食べる。ひたすら食べる!その姿は第四次聖徳戦争の折り山脈を食いつくし大河を飲み干した聖徳太子がごとし!もはや止めるものなど誰一人いない!
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
彼は食べながら、ここに来るまでの事を思い出す。あの日あの部屋、そこで見たフードファイトの録画テープ。それを見た時、彼の脳裏には一つの念が浮かんだのだ。
それは、悔しさだった。彼は父に五色流を破門されてからずっと最強について考えてきた。そして、あらゆる場所あらゆる戦いにおいて勝ってこそ最強になれると信じて、自らの肉体と精神を削りながら戦ってきた。
しかし、それは正確ではなかったのだ。あらゆる戦いと言っておきながら、彼自身は命のやり取りにしか目を向けてはいなかった。他にも多種多様な戦いがあるというのに、格闘のみにしか考えが及んでいなかった。それをあの時思い知らされ、そして自らを恥じた。自分は世間知らずの餓鬼だったと。
だから、和泉に挑むことにしたのだ。これまでとは違う戦場においても自分が最強だと示す、そのために。
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもごッ!?」
しかし異変は訪れた。カレールーのマグマを呑み、沈んだカツが見えてきた頃、那由他の精神に変調があった。
それは満腹感。もう食えないと、彼の脳髄がささやき始めたのだ。
しかしこれは彼に問題があったわけではない。人間には満腹中枢と言うものがあり、一定量の食事を経ると十分だと判断し、満腹感を与え食事を中断させるのだ。不思議な人体のメカニズムが彼を襲ったのだ。
隣の和泉を見る。彼女は那由他よりも食べるペースは遅れているものの、満腹感を感じている様子はない。那由他は知らない事だが、それは彼女の喰魔人としての精神構造が満腹感もを食欲に変換しているのだ。
まずい。このままペースを落としては負ける。那由他の脳裏に敗北の二文字が浮かぶ。
だが、それだけは嫌だ。必ず勝って、フードファイトにおいても最強であることを証明する。それしかないのだ!
「……俺は」
彼の口から、店内に入って初めての言葉が零れる。それは無意味なものではない。
「……俺は、まだ、食べれる……ッ!!!」
傀儡子、発動。彼の言葉を脳に事実と誤認させる。満腹感が波のように引いていく。
よし。那由他はスプーンを握り直し顔をあげ、いまだ健在のカレーに向き直った。
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
ひたすらに食べ続ける二人のフードファイター。もはや彼らにとって言葉は不要。ただ食べるのみだ。
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
食べる。食べる。食べる!
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
食べる。食べる。食べる!!
カレールーとカツを食べ終えた那由他がちらりと横を見ると、和泉は上半分を食べ終えた所だった。
一見互角に見えるかもしれないが、しかし和泉の方にはまだ沈んだカツのミルフィーユが残っている。対して那由他は白米を残すのみ。勝利は目前だった。
しかし、そこでまたしても異変が起こった。那由他の腹部に鈍痛が走る。これは痛覚の減衰した彼にとって異常な反応である。来ていたTシャツをめくる。
すると、そこには……カレー色に変色し膨れ上がった腹があった。
「なに……ぐぼッ!!?」
驚くと同時に内容物が逆流してくる。ここで戻せば負けが決まる。必死でこらえる彼に、一杯の水が差しだされた。
「おわりだ。のめ」
「……ッ!」
それを差し出したのは、カルやんだった。彼は頭に巻いた三角巾を取りエプロンにしまった。
「うぐ……おわりだと!?」
「ああ、おわりだ。のめ」
「まだ、まだだ!まだ終わってなおぐお……ッ!!?」
必死の形相で否定するも、逆流してくるカレーを抑えるだけで精一杯。さらに腹の痛みも激しくなっていく。なぜだ。オリハルコンの胃は無敵のはず。
「おまえはカレールーだけ食べ、福神漬けを食べなかった。だから腹を壊した」
「なんだ、と……!!?」
そう、先ほども言った通りカレールーとは複数のスパイスの集合体。そしてスパイスとは元来薬である。少量であれば問題はないが、大量に、それも一度に摂取すればオリハルコンとて溶ける劇薬と化すのだ。それを中和するために考案されたのが福神漬けである。
手練れのフードファイターであれば福神漬けなしにカレーを食べるなどしなかったであろう。しかしバラエティ番組を嫌い格闘の世界に生きた那由他にそんな知識などあるはずもなし。結果、猛毒のスパイス・ソースを一気飲みしたオルハリコン胃は溶解し彼の消化器系は再起不能のダメージを負ったのだ。
「まだだ!まだだまだだまだだ!!俺は負けてない、俺はまだ食べれる!!!」
必死で言葉を絞り出し傀儡子を発動するものの時すでに遅し。もはや彼の身体には米粒一個食べるだけの力も残されてはいない。
「くそお……くっそおおおおおおおおお!!!」
その眼から涙が零れる。こんな所で負ける。だが仕方がない、初心者なのだから。そんな自己弁護すら悔しさを募らせるだけだ。
「だが、なぜだ……ッ!!!なぜ教えなかった……ッ!!!」
その怒りの矛先はカルやんに向いた。そうだ。この男さえ教えてくれていればこんな無様は晒さなかったというのに!
その怒りを受け、カルやんは静かに、しかし確かな口調で言い放った。
「おまえは味覚がない、食事を楽しんでいない。そんなおまえには……フードファイターの資格はない」
その言葉が那由他の心を砕いた。それはまさしく、父が那由他を破門した時の台詞と同じだった。
呆然としつつ、隣の席を見る。そこに座る女を見る。
彼女は……笑っていた。食べることを心の底から楽しんでいた。
「あ……」
そして、那由他の意識は途切れた。
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「もぐもぐ……ふうーっ、これでおわり!美味しかった!」
最後の一口を食べ終えた和泉は、無人の店内でそう呟いた。カルやんは隣で倒れた青年を引きずってどこかに行ってしまったため、残された彼女は一人黙々と食べていたのだ。
時間は既に夕方を過ぎ夜。閑散とした店内には彼女の近く以外照明がつけられておらず暗いが、そんな事は気にならないようだった。
「片付けはー……まあ、任せちゃおう。そもそも食べ歩きに来たんだし」
そうして和泉はスプーンをカウンターの上に置き、両手を胸の前で合わせると、食べた食材と、それを料理したカルやんと、そして一緒に食事した青年に対する感謝のお気持ちを告げた。
「ごちそうさまでした」
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【勝者・蟹原和泉】