第三回戦SS・工場その2

 C2トーナメント二回戦、芹臼ぬん子は対戦相手である吸血鬼の少女・アリア=B=ラッドノートと巡夜未来の協力で、友人にして疫病神・夕張メロスを捕らえることに成功する。
 参戦理由でもある、連帯保証人としてメロスの作った借金を返済する、という責務から解放されたぬん子は堂々と棄権を告げた。

 それから数日後、早朝の横浜市金沢漁港。メロスは船出の時を迎えた。
 借金を返すためにマグロ漁船に乗せられ、日焼けしたマッチョなオッサンたちとインド洋だかカリブ海だかそのへんでの労働を強いられることになる。    
 帰ってくるころにはぬん子は大学生のはずだ。

 先輩と共に船着場で出港を見送る。
「何これタンカー?」というくらいに大きな漁船はゆっくりと港を遠ざかっていく。
 メロスは睡眠薬で眠らせてあるのでお別れは言えなかったが、ぬん子は別に寂しくなかった。
 これまで募った恨みつらみも消え去り、晴れやかな気持ちで手を振ることができた。
 ちょうど、遠方へ左遷される両津勘吉を見送る大原大次郎巡査部長のように。

 さようなら、そしてありがとうメロス、連載終了おめでとうございます。ぬん子の瞳にはうれし涙が滲んでいた。
 あ、やっぱりちょっとだけさびしい気もしてきた。でもしかたがない。マグロ漁船もお風呂もイヤだから。せめて、元気に帰ってきて欲しい。
 船影が水平線の彼方に消えるまでぬん子は手を振るつもりでいた。
 しかしその前に、船は沈んだ。

 ずるずると傾く船体。乗組員たちが救命ボートで脱出する中、横腹に大穴を空けて海に飛び出してくる少女がいた。
 顔ははっきりと見えなかったが、メロスであることは疑いようがなかった。
 メロスは水面を走り、沈んでいく船を尻目に水平線の彼方へ消えた。

 ぬん子も先輩もぴたりと固まる。

 何か言われる前にそっとその場に後にしようとするが、先輩にがっしりと肩を掴まれた。
 今だけは、メロスの俊足がうらやましいと思った。


「お前の次の対戦相手だが、ウチで1人、また試合をセッティングできる所持者がいる。今回もそれでやらないか?」

 先輩から電話がかかってきたのは数日後のことだった。

「顔広すぎじゃないです?」
「次は前回とちがって私の知り合いってわけじゃない……『M-1』所属・飯綱火誠也だ」

 地下魔人格闘リーグM-1の経営には山口組も一枚噛んでいて、そこからの収益は組にとってもそれなりに大きなシノギになっているらしい。
 そしてC2カードの所持者の1人・飯綱火誠也はそこの選手だと聞かされた。
 組から運営を通して彼へと連絡が行き、アンダーグラウンドの用意した会場で戦うことを向こうは了承した、と彼女は言う。

「その、M-1ですっけ? 利益とかあるんですか? アンダーグラウンドの試合じゃないでしょこれ?」

 透の疑問に電話口の彼女はああ、と肯定する。

「トップランカーはアンダーグラウンドにとって大事な稼ぎ頭だからな。
 戦いが止められないなら、危険の大きい『外』で勝手にやられるよりは自分たちの管理下で、ってことだろう」
「なるほど」

 C2カードの力で当人の肉体的な安全は保証されるといえ、C2トーナメントのレギュレーションは当人、その周囲の人間へのリスクがあまりに大きい。家族や友人、恋人などを人質に取られるかも知れないし、戦いの最中や直後に第三者から奇襲を受けるかも知れない。
 アンダーグラウンドからすれば自分たちと関係ないところで飯綱火を失ってはたまったものではない、このような場を用意するくらいは設備投資ということだろう。

 そうして、当日を迎えた。


 試合当日、案内された工場の広い敷地内を飯綱火誠也は周囲に警戒しつつ探った。
 アンダーグラウンドが用意した場所だけあって廃工場で、敷地内は選手以外立ち入り禁止にしてあるという。当然、設備を破壊しても賠償責任などの心配もない。
 何やら複雑なパイプが入り組んだ設備軍を間近で見上げ、思わず息を呑む。廃工場のはずではあるが、工場というステージのアトラクション性を高めるため、無人のまま稼働させている可能性はあった。

 飯綱火は魔人能力を発動する。
 LIMIT UNLIMITED――聴覚、嗅覚強化。制約は運動能力の低下。
 今の飯綱火は筋力も身体制御の感覚も常人以下だ。
 この状態で不意打ちを仕掛けられれば対応は至難だが、それをさせないために鋭敏化した耳と鼻で周囲の気配を探る。
 無音の空間では砂利を踏む音すらおどろくほどに響く。自分の足音で探知を妨げないよう慎重に歩いた。

 ――芹臼ぬん子、よくわかんねえ能力だったな。

 対戦が決まって再度見た、これまでの戦いの映像を脳内でリフレインする。
 芹臼ぬん子には飯綱火の見る限り2つの能力があった。
 1つは、――おそらく手で触れた――相手の体を発火させる能力。
 この能力を常に使えるなら脅威だが、仙波透に対しては使っていなかった。発動に何らかの条件があるのだろう。
 2つ目は、何か白い塊を生成する能力。
 相手にぶつける、相手の動きを止めるなどの他、仙波透には直接肉体に叩き込んで窒息死させていた。

 ――あの白いものはなんだ。

 魔人能力の可能性は無限大だが、多くの場合能力には何らかのモチーフが存在する。
 四肢、砂と夢、物語、制約と誓約……。全く無秩序な効果を複数持つ能力というのはそうそうない。
 白い塊の正体を解き明かすことが、芹臼ぬん子攻略には重要なはずだ。

 ――ん。

 鋭敏化した飯綱火の鼻に、それまでの工場の空気とは異質な匂いが飛び込んできた。嗅いだ憶えのある匂いだった。
 あと、なぜか妙に寒い。


 それまで以上に慎重に歩を進め、辿り着いた先、予想通りの光景があった。
 あの白い物質が足下に薄い膜のように広がっている。見れば足下だけでなく、壁やずらりと続いている工場の機械設備。その表面をべったりと覆っている。
 間違いない。芹臼ぬん子の能力によるものだろう。
 能力を解除、耳と鼻の感度は常人並みになり、魔人の身体能力を取り戻す。
 飯綱火はこの時点で白い塊が何であるかに気づいていた。

 ――脂肪。

 漂うのはラードや牛脂に似た脂の匂いだ。
 何の、かはわからないが、脂肪を生成する能力なのはたしかだろう。
 そして最初の戦い、極度の肥満体だった対戦相手はおそらく脂肪を燃やして炎上させ、脂肪の少ない体の仙波透にはそれができなかったのだろう。
 脂肪を生成し、燃やせるということは、つまりこの足下に敷かれている理由は。

 背後から何かの動く気配がした。
 はっと振り返れば機械の陰から女性と思しき手が飛び出し、白い脂肪塊を投げつけてきた。
 手を離れた瞬間、その脂肪に火が着いた。燃える魔球が迫ってくる。

 能力の正体を解明しきったとは言えない。まだ何らかの付与効果がある可能性も捨てきれないが、避ければ背後に火がつく。

 ――火傷しても撃ち落とすか、いや。

 あの脂が纏わりつき、手だけで済まずに燃え広がる危険は高い。
 LIMIT UNLIMITED――肺活量強化、制約はその場から動かないこと。
 筒状にした手を口に当て、肺の中の空気を一息で噴き出す。
 高圧の呼気が迫る火球を吹き消し、風圧に負けて崩れた脂肪球がその場に落ちた。
 芹臼ぬん子が隠れている物陰に飯綱火が走り出そうとする。が。

「待った!」
「!」

 その前にぬん子の方から飛び出してくる。
 手にはかごを抱えている。中には、同じように脂肪球がどっさりと。

「降参か?」

 口にしながらも、そんなはずはないだろうと思った。言葉以外の戦闘力を持たない千夜に対し、彼女は戦闘型魔人2人を撃破している。
一度は棄権したところをまた出てきたのを見るに、切迫した事情もあるのだろう。

「ははー、いやー、今の待った、はあれですよほら反射的な」
「……」

 それを聞いて飯綱火は攻撃に移ろうとし、いやしかし、と一瞬迷う。
 イラつきそうな言葉による()()ではと。
 結果的に言えば、飯綱火は一瞬も迷わず攻撃するのが最善だった。それならぬん子は次の手を繰り出す余裕はなかっただろう。
コミュニケーションを図ろうとしている相手には思わず手を止めてしまうのが多くの人間だ。倫理的なモノだけでなく、何か裏があるのでは、無視すれば命取りにもなるのではと。
飯綱火もそうだった。その意味で、また相手の話術に惑わされていた。

 ぬん子が手にしたかごに手をつっこむ。飯綱火は投げてくることを警戒した。が。

「じゃじゃんっ!」

 中から取り出したるは大きなの拳銃、ではなく、派手なカラーリングの水鉄砲。
夏に水遊びで使うような、正真正銘の玩具だ。
 あまりに場違いなアイテムに飯綱火は虚を突かれたようになる。それが何なのか、と。
 瞬間、ぬん子が引き金を引いた。サーバー内の液体が高圧で噴き出す。
水鉄砲は電動の高級品で、飯綱火の予想外の噴出速度だった。しかしだから何なのか、飯綱火が液体の正体に気づいた時、もう避けきれないところまで迫っていた。

 ――油っ!

 ぬん子が生成した脂肪を温めて溶かし、液状にしたものだった。
そして、脂肪ならばぬん子の能力で。

 カロリー☆メイク。
 噴き出す油に熱を与えると、玩具の水鉄砲は火炎放射器と化した。

「ぐっ……!」

 迫り来る火炎の奔流。
 最初からぬん子が火炎放射器を持ち出して来たなら、もっと対応の仕様はあっただろう。
 しかし、能力をある程度知られていることを活かし、相手に虚を作る策を講じてきた。

 廻し受けで散らそうと躱そうと火の粉が飛び、周囲への引火は避けられない。

――なら、前!

 多少の火傷は覚悟で前に出る。
 それに……。

 飯綱火の突進に対し、ぬん子は待ってましたと言わんばかりの落ち着きぶりだった。
 両手を放し落下する最中だったカゴを、ぬん子は足で蹴り上げる。魔人の膂力なら数kgあるカゴを蹴り飛ばすのは容易いが、練習を重ねたようにスムーズだ。

 高く舞い上がったカゴから、脂肪球がばら撒かれる。
 すでに周囲の脂肪に引火し、飯綱火の逃げ場は失われている。

「カロリー☆メイクッ!!」

 ぬん子が意味もなく叫び、ウォーターガンのパワーを最大に上げる。炎の魔獣は残った油を猛火に変え、一気に吐き尽くした。




「はぁーっ! はぁーっ!」

 眼前が炎に包まれる中を、ぬん子は猛ダッシュで逃げ、百mほど離れると一息つく。
 いつもメロスを追いかけていて自分もそれなりには鍛えられたのかも知れない。

「しかし、えらいことしてしまったなあ」

 自分が火を放った工場の設備群が猛火に包まれているのを眺め、我ながら引くわと、と思う。
 いくら壊しても問題ないと言われたが、もし稼働中の工場なら数百億円の損害が出ていたにちがいない。大放火魔だ。
 火事の現場からは離れているが、熱気で気温が上がっているように感じた。カロリー☆メイクでそれらを脂肪に変え、ぼとぼとと落とす。

「まあでも、今回は……勝ててよかったあ」

 一方的に火を付けて殺してしまったので客受けは望めずベストバウトには選ばれないだろうが、とりあえず一安心だ。
 先輩から借りた『喧嘩稼業』を読んでおいてよかった。
 しかし。

「まだ焼け死なんの?」

 C2カードは勝利を伝えてこない。
魔人が頑丈とはいえ、あの猛火に包まれているのだ。長時間生きてはいられないだろうに。
 穴を掘って地面に隠れ火を凌いでいるのでは、そんな不安が頭を過った時のことだった。

 がたり、と音がした。
 そばの倉庫のような建物の陰から物音。そして。

「らあっ!!」
「ぬおっ!!」

 飯綱火誠也が飛び出してきた。
 ぬん子は反射的に飛び退き、彼の繰り出した蹴りからは逃れることができたが、まさかの飯綱火生存に冷や汗をかく。
 服はほとんど焼け落ちて半裸になっているが、体そのものは無事で、火傷一つないように見えた。
 彼の能力は自己強化らしいと先輩も言っていたが、燃えない体にもなれるんだろうか。

「なんで……?」
「……火に耐える訓練、してたことがあってな……」

 アンダーグラウンドで炎の魔人と対戦した際、ぬん子が推測した耐熱性強化を飯綱火自身も試したことがある。   
 結論は、不可能。飯綱火は試合にはどうにか勝利したが、文字通り大火傷をすることになった。
 強化したのは、皮膚の再生力強化、制約はカロリー消費。さらに、能力による強化ではなく赤血球ドーピングと半魚人由来のミオグロビン投与で無酸素での長時間活動を可能にもしていた。
 後者の作用は時間経過で当然薄れるが、なぜ今タイミングよくそれをしていたかと言えば、大原吉蔵のセイクリッドファイア攻略のため。それがぬん子相手に功を奏するというのは飯綱火にとっても予想外だった。
 炎から逃れた飯綱火はぬん子が逃げたのとは別ルートを通り、焼死したと思わせるため敢えて遠回りで接近を図ったのだった。

「……決着を、つけよう」

 飯綱火が拳を構えると、ぬん子は眉間にしわを寄せ、唇を噛んで掌をかざした。

――熱を、脂肪に変える、らしいな……。

 脂肪を熱に変えることの作用の逆。
 LIMIT UNLIMITED――温度感覚強化。制約は聴覚、嗅覚喪失、痛覚過敏。
 視力を強化しても赤外線が見えるようにはならないし、人間に存在しないピット器官が突然生えてくることもない。
 だが、目の前のぬん子自身の体温の他、右手周りに熱が不自然に集まっていくのを、飯綱火の皮膚感覚が捉える。魔人能力だ。

 相手に触れると共に、あの熱を脂肪に変えて注入するのだろう。

 ぬん子がだっと走りだし、右手を突き出してきた。やはり熱がそれに伴って動く。
飯綱火は十分な余裕を持って回避。
カウンターの爪先蹴りで水月を狙う。
こちらから触れても発動する可能性はあるが、しかし肝心の熱は右手の方に集まっている。

 蹴りが寸分の狂いなく水月へ突き刺さる――瞬間、寒気が襲う。
 膝から下の筋肉が硬直、蹴りは当たった瞬間に力を失い、そしてゴツゴツと鍛え上げられたその指先まで、今は厚い脂肪に覆われクッションのように自らの威力を殺している。

「なっ!」

 思わぬ事態に困惑、反射的に足を引こうとするがそれにもおぼつかず、伸びてきたぬん子の左手に撫でられた。

「あ、うっ!」

 より強く、痛みにも似た冷感。
 その症状は膝から上にも拡大していく、体が寒気に襲われると共に、体表を脂肪がコーティングしていく。
 異常な悪寒に筋肉はシバリングで体温を保持しようとするが、発生するそばから熱は脂肪へと変わり自らを太らせるばかりだった。
 8%をキープしていた飯綱火の体脂肪率は瞬く間に上昇、25……30……35%、まだまだ上がっていく。

「これ、はっ……?」

 冷えきった筋肉は言うことを聞かず、でっぷりとした膝をついた飯綱火は苦しげに息を吐く。白い息だった。

「……」

 冷たく見下ろすぬん子。
 彼女の能力の熱源は外気から供給されている――飯綱火はそう思い込んでいたし、おおむね正しい。しかし、それに限るわけではない。
 今回用いられたのは。

「俺の、体温……」

 ぬん子は何も答えない。瞳が「是」と語っていた。

 仙波透戦で決め手となった、脂肪で窒息死させるスーパーサイズ・ユー作戦。
 それを飯綱火戦でそのまま使うことに不安を抱かせたのは、先輩が見せてくれたアンダーグラウンドでの試合映像。
 チャンピオンが魔人能力で繰り出す不可視の打撃をことごとく回避する飯綱火の姿に、自分の「熱知覚」のような超常の感覚を持つのやも知れない、と。
 仮にそうだとしても、殺せる手段がいる――たどり着いたのは、相手自身の熱を脂肪に変えること。
 体温を下げ運動能力を奪うことで、自分の喉を裂き窒息を回避される可能性も封じる。

 足下の飯綱火はスノーマンを思わせる冷たいデブと化して這いつくばっている。
 もうほとんど動けないらしい。体温を変換した脂肪では窒息死させるには足りなかったが、それでも低体温症ですぐに死ぬだろう。
 ダメ押しに能力を発動させるべく、熱を纏った右手をかざそうとした時だった。

「つめっ……」

 飯綱火の太い指が足首を掴んでいた。
 ほとんど動かないはずの、壊死しかけの指で。見事な執念とでも言おうか。振り払うか、掴ませたまま殺してやるか、一瞬の迷いが生まれた時。
 バキリ、と音がした。掴まれた足首に激痛。

「なっ……」

 予想外の事態にぬん子の瞳が見開かれる。
 死に体だった飯綱火が尋常ならざる握力で足首を破壊した、そのこと以上に。
 飯綱火の全身を覆っていた脂肪は、一瞬にして背脂ギトギトのラーメンスープのごとき脂汗となって排出され、周囲を油の海に変えた。
 LIMIT UNLIMITED――握力強化、制約はカロリー消費。
 全身を覆っていた脂肪を一気に燃焼させて制約を満たし、その余剰熱で自らの身体を温めることにも成功したのだ。
 冷たいデブ飯綱火は過去の姿、熱いマッチョがそこにいた。

「何や、ねっ!」

 不意打ちで足首を破壊されたぬん子は脂の満潮にバランスを崩し、尻もちをついた。
 下半身が脂塗れになるが、不快感を覚える余裕もない。

 機を逃さず、飯綱火は膝立ちの体勢から跳び、ぬん子に伸し掛かってマウントを取った。凄まじくカッティングされた右腕を振り上げる。

「…………降参」
「……」

 火を付けても死なない、スーパーサイズ・ユーも無効化される。肉弾戦は多少のケンカ自慢程度では勝負にならない。
 ぬん子には飯綱火を殺す手段がない。

 勝利を告げられ、飯綱火は喜ぶことはなかった。全身から力が抜けたように目を閉じ、そして……。

「うわ、えーっ!?」

 その場で昏倒。
 ぬん子は知らなかった。飯綱火は二度のカロリー消費制約で体脂肪率が0%となり、現在は筋肉と肝臓のグリコーゲンを分解してどうにか動いている状態だったことを。
 そのまま続いていれば、おそらく自分が勝っていたことを。

最終更新:2016年09月18日 00:05