「オウツ、オウツ、オーイエース」
カナエッピは勝負に執着しすぎて負けた。
どー見ても目がギラつきすぎですもの。そりゃあ勝ちを逃しますのよ。
「ゴブッ ゴブッ ゴブッゴブー!」
ゴブリーは勝負に執着しなさすぎて負けた。
どー見てもたるみ切ってましたもの。そりゃあ勝ちを逃しますのよ。
「おう、占い師、次はせんだみつおの真似でヨガれや」
「ナハっナハナハ!」
「お前は語尾を三段活用しろや」
「ポプー!(ベビーゴブリンの語尾)、コプー!(ミニゴブの語尾)、ゴブー!(成体の語尾)」
カナエッピはヤクザの報復で、ゴブリーはファンだった人達への謝罪で一文無しになり、
公園でホームレンの性奴隷にされていた。
二人には数億の隠し財産がまだ残っていたのだが、カナエッピに恨みのあるヤクザや
ゴブリーでオナニーしていたヤクザの監視があるから迂闊にその財産を動かせない。
なので実質無一文、情報戦と予算において16人中上位に入っていた二人も連敗の末このザマである。
そして、二人が公園の段ボールハウスを自宅として全国公開性奴隷と化しながらもチャンスを待ってもう一週間がたつ。
そう、カナエッピとゴブリーがヤクザによって公園に投げ込まれてから一週間だ。
「あわわわわわわ」
「ゴブブブブブ」
タイイリミット間近だと気づいた二人が慌ててホームレスのファックから逃れようとする。
「なんやお前ら、急に慌ててからに」
「すっかり忘れてたゴブ!ゴブリーちんとこの子は今日中に戦わないといけないゴブ!!」
「そうです!貴方と3Pしている場合じゃないのです!」
両者敗北なんて事になったらいよいよシャレにならない。
特にこの大会に全てを賭けて挑んでいたカナエッピは必死だ。
だが、二人はホームレスをどうにかする事は出来ない。
カナエッピの能力は見切られているし(能力発動時の独特のドヤ顔をしようものならその瞬間無言でパチキされる)、
ゴブリーの尻はこの一週間のアナルファックでボロボロだ。
「「お願いします、どうか戦闘をするまで自由にしてください。貴方様の目の届かない所には行きませんので
どうかどうかんほおおおおお」」
二人仲良くアヘ顔土下座ピース又吉するとホームレスは腕を組み考え込む。
生オネホ二人前をくれたヤクザには確かに恩がある。だが、大会開催者の影響力はヤクザを凌駕する。
ヤクザを裏切らず、C2バトル運営を敵に回さない、かつ、自分が美味しい重いをするには・・・。
「そやな」
ホームレスは組んだ腕を抜き放ちグレートホーンしながら言った。
「お前ら共闘してワシを倒してみろや。ダンゲロスSS名物敵同士なのに共闘ルート開催じゃー!」
二人の返事は無い。一週間のセックス漬けの疲労とさっきのグレートホーンのダメージで両者同時に力尽きていた。
倒れた二人を数匹のももんじゃが荷台に乗せて運んでいく。
「じゃあの」
小さくなっていく荷台に向かいホームレスは小さく呟く。明日には自分は役目を放棄したとしてヤクザに処分されるだろう。
しかし、それでもいい。あの二人がどさくさに紛れて無事に生還できるのなら。
一週間のセックスの中でホームレスは人の心を僅かながら取り戻していた気がしていた。
だがそれは賢者タイムに過ぎなかったので半日後彼は死ぬほど後悔する事になる。
【ゴBLACHん~04】
ああ おれたちは皆 屁をこいたまま 空を飛ぶ夢を見てるんだ
血の混じる景色。見覚えのある壁や天井。
カナエッピは大会運営がドサクサにまぎれてももんじゃのコスプレで自分達を助け出した事を思い出しながら景色を確認する。
そう、ここは自分の隠れ家の一つ。ダンジョンの第一層に横穴を掘って作った自宅だった。
「まいったわね・・・ここまで知られていたの」
壁際にならぶももんじゃは無言で反対側の壁を見ている。その視線を追うと時計があった、
時計の時刻が正しいならタイムリミットまで後80分しかない。。
後79分で決着をつけないと投稿の締め切りがげふんげふん、試合能力無しと見なされ敗北扱いになってしまう。
「急がないと」
台車に乗せられている間のゴブリーも一緒にここにいた、この部屋には彼はいなさそうだが近くに絶対いるはず。
彼もまた無一文からのセックス&セックスでボロボロの身体なのだ。遠くへは行けないはず。
時間との戦い、その思いとホームレスによる執拗なアナル地獄攻めがカナエッピの身体を蝕み始めていた。
『今日の占いカウントダウンはいぱ~』(読者に配慮して腹の音を加工しております)
「はうぁ!」
腹痛だった。占い師としての感から言って超ヤバイ腸ヤバイ系の腹痛だった。
『まずは普通の運勢の人から!てんびん座の人は通り雨に気を付けて!ラッキーアイテムはバール!はいぱ~』
「どっどきなさいあんたたち!」
ももんじゃA~Dは無言でカナエッピを見つめる。バトルから逃げるのかこの臆病者と侮蔑の目をする。
「あんたたちが居るとこらへんにトイレへ行く隠しドアがあるのよ!」
『良い運勢の人はしし座の貴方!家族とゴハンを食べると吉!ラッキーアイテムはバール!はいぱ~』
「はうぁ!」
限界が近かった。カナエッピは内股で壁の前まで行き隠し扉出現のワードを唱える。
「プラネタリウムパワー、メーイクアップ!」
それは本来は比類なき華麗さが備わった魅惑のステップだったのだろう。
『悪い運勢の人はかに座の貴方!彼氏の我儘に振り回されそう!ラッキーアイテムはバール!はいぱ~』
だが、ももんじゃ達には不格好なヨチヨチ歩きからの無様なステップにしか見えなかった。
こんな事になったのも三時間しかないせい、じゃなくってヤクザの恨みを買ったのと敗戦で金が尽きたせいだ。
それでもどうにかして扉解放のステップを終えたカナエッピは壁をバールで粉砕し空洞に飛び込む。
この唐突なバールだが、今日のラッキーアイテムとして出ている事と彼女が占い師である事から
懐に持っていても特におかしくないと思って頂きたい。
『今日一番のラッキーさんは水がめ座の貴方です!全てが上手くいく一日になりそう!バールを持てば完璧!はいぱ~』
「うおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
走る、痛覚を遮断して肛門を締めてカナエッピはトイレまでの道を走った。
あの女社長との戦いを、あの型抜き職人との戦いを思い出しながら走った、
この苦しみ、過去の二戦に匹敵する、ゴブリーよお前もまた強敵だった。
そうだゴブリーだ、トイレでスッキリしたらゴブリーを大急ぎで退治しないといけない。
時間は・・・あと20分ちょっと!作者は遅筆だった。一週間単位の中距離走的なアレなら
早めに仕上げてこの人いつも早いなーとか言われるのが密かな自慢だっただが、短距離走的なコレは駄目っ!
圧倒的経験不足、力量不足だった。
締め切りが迫るその時トイレのドアのさらに向う側からひょっとこみたいな顔をしたゴブリーが走って来た。
「漏れるゴブ!漏れるゴブ」
カナエッピの顔に絶望と希望が入り混じる。締め切りに間に合いそうだけど距離的にトイレに先にゴブリーが入ってしまう!
「そこのイロモノ!あんたは漏らしなさい!ラスボス属性の私こそトイレのヌシに相応しい」
「連敗しておいてまーだ強者のつもりゴブか?このトイレはゴブが使うゴブ!」
「ええーい、貴方は今迄難度ウンコを漏らし」
「・・・」
「真顔でノーリアクションかよー!チクショー!」
バトル素人のカナエッピは能力を使う時にドヤ顔になるから、もう分かる人には完全にバレバレだった。
んでもって、ゴブリーは腐っても分かる側の達人だった。公園で一週間一緒にいたしね。
「今度はこっちから行くゴブ、48の殺尻、あっ」
ゴブリーは狭い直線通路で最大の効果を発揮する回転臀部6連を放とうとしてギリギリでストップする。
今尻技を使うと絶対に暴発してしまう!
作者の書くゴブリーは人前での脱糞を気にしない設定だったが、過去二戦が正史と化した事で
微妙に上品に性格が修正されていた。
「ほーほほほ、無様ねゴブリー、能力が使えないのは貴方も一緒!」
「ぐぬぬぬ、悔しいがその通りゴブ」
互いに攻撃手段を失い、互いに二重のタイムリミットにに苦しむ。
そして我慢をしていたのは二人だけでは無かった。私だ!もう時間が無い!
でも、
もう だめぽ
(作者がトイレに向かい時間切れとなってしまったのでこの物語はここで終了となります。
中途半端な結果になってしまい申し訳ありません。ここからどうやって決着をつけたのか
尻たい人はこちらに投票してすみませんもう一回トイレ行って来ていいですか)