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プロローグ03,壊れ行く日々 - (2006/07/15 (土) 22:38:08) のソース
才能も実力もあった 誰よりも強く優秀になろうと努力もした でも、そんなもの俺には不要な物だったんだ プロローグ03,壊れ行く日々 『この化物が!!!』 ―――どうして俺を否定する? 『お前なんて生まれてこなければ良かったのに!!!』 ―――俺は何のために生まれてきたんだ? 『ふん、こも出来損ないが……』 ―――俺の存在意味は何なんだ? (何をやってもいい!!!……でも俺の存在意味だけは否定しないでくれ!!) 月灯の入り込む部屋で天井を見ていた。 (また何時もの夢か……) 全身に汗をかきながら聖は自室で目が覚めた。 反射的に自虐的な笑みが顔に浮かぶ 父親には―――無関心に見られている 母親には―――化物を見るような視線でたびたびあっても逃げるだけだった 一族には―――異端として冷たい視線で見られた それが小学6年の現在にいたるまで聖は一族皆に腫れ物を扱うように扱われてきた。 誰からも相手にされなかった……いや、異端児として恐れの視線で見られた。 ひじり ―――それは、確実に少年の心を蝕んでいた――― ただ一人、壊れた少年……聖は再び眠りに着いた