台子
【だいす】
台子はすべての茶道具の根本にして点前の規矩の原点となった物で、棚物の中でも別格に扱われている。文永四年(一二六七)南浦紹明が宋の径山寺から持ち帰ったものが崇福寺に伝えられ、後に京都の大徳寺に渡ったとされる。これを天竜寺の夢窓疎石が初めて点茶に使用したという。足利義政のころに能阿弥らが台子の寸法や茶式を定めたと言われる。木地四柱(真)の
真台子系、木地二柱(行)の
及台子系、竹四柱(草)の竹台子系と、高麗台子がある。ほかに鴨脚台子(裏千家不見斎好)や弓箭台子(織部好、御家流好)、大台子のようなものもある。
最終更新:2014年09月18日 19:21