私がバド王国に囚われていた頃、その時の記憶はまるで昨日のことのように鮮明だ。 あの時、私はまだ「色彩の王」ではなく、ただの研究者に過ぎなかった。 だが、王国が私の持っていた力を恐れたのだろう。 色彩エネルギーを操る能力が、私にとってはただのツールだったが、 王国の人々にとっては、それが破滅をもたらすものと映ったのだ。 ![]() 周囲は無機質で冷たい石壁に囲まれ、外界との接触は一切絶たれていた。そこに閉じ込められている間、何度も自問自答したものだ。 「なぜ、私が…こんな目に遭うんだ?」 王国の兵士が私の力を恐れたことは理解していた。 それでも、心の中で必死に自分に言い聞かせていた。 「私はただ、力を求めていただけだ」 と。 しかし、その力を恐れられ、囚われたことが私を深く傷つけていた。 そして、時間が経つにつれて、私の視覚は確実に失われていった。 最初はぼやけた視界が、 やがて色を失い、 最後には完全に闇に包まれた。 視力を失った私の目の前には、 ただ無音の暗闇が広がっていた。 心の中で叫びたかったが、 声さえも消えていった。 「これが、私の運命なのか…」 私が最も辛かったのは、玲美—私の娘が奪われたことだ。 彼女は私の唯一の希望であり、私にとって光そのものだった。 玲美の目には、私の視界を取り戻すための希望が宿っていた。 それは私にとって、ただの光ではなく、未来そのものだった。 だが、王国の兵士たちはその希望すら奪っていった。 「父さん、私が必ず…」 玲美は何度も脱走を試み、私を助けるために何度も牢獄に来てくれた。だが、全ては無駄だった。 ついに、玲美も捕らえられ、私の目の前で命を落とすこととなった。 あの日、私はすべてを失った。 私の世界は色彩を失い、 深い闇に包まれ、 絶望が私の心を満たした。 それでも、目を閉じることはできなかった。 私はあの時から、もはや死ぬことを恐れなくなった。 そして、その絶望の中で、私の前に現れたのは、 あの存在だった。私が全てを失い、 色彩も視力も全てが闇の中に消え去ったその時、目の前に差し伸べられたのは、 色彩そのものだった。 「お前が求めていた力を、私は与えよう。」 その声は、まるで神のようだった。 私はその言葉に従い、力を受け入れた。すると、目の前に広がる暗闇が、次第に色を取り戻していくのがわかった。 目の前に現れた色彩のエネルギーが私を包み込み、私の体を支配していった。 ![]() それは、ただの視覚の回復ではなかった。 私が求めていたもの、それ以上の力を手に入れた瞬間だった。 「私は、もはや普通の人間ではない。」 その力を得た私は、もはや無力な囚人ではなかった。 私は色彩を支配し、時間を操り、空間を歪める力を手に入れた。 私は「色彩の王」ではなかったが、その力によって、私は新たな自分を発見した。 視覚が取り戻されたその先に待っていたのは、私が求めていた力そのものだった。 そして、運命の歯車が動き出した。 アルヴアーレ王国の軍勢がバド王国に侵攻し、王国はその防衛に必死になっていた。 混乱の中で、私は脱出のチャンスを掴んだ。 守衛の目をかいくぐり、牢の扉を抜け、私は脱出した。 「この機会を逃すわけにはいかない…」 アルヴアーレ王国の軍勢がバド王国の防衛を打破し、城門が崩れた。 その混乱に乗じて、私は自由を手に入れた。 今や私は、色彩の力を完全に支配していた。 そして、復讐の時が来たことを実感していた。 「私の力を…見せつける時が来た。」私はバド王国を脱出し、新たな力で復讐を誓った。 しかし、これから待ち受ける闘いが、私をどこへ導くのかはわからなかった。 それでも、私は前に進むしかなかった。 何故なら、私の目的はまだ果たされていなかったからだ。 玲美を失った悔しさ、 色彩を取り戻した喜び、 そして新たな力を得たこと— そのすべてが、私を突き動かしていた。 色彩の力を得たことで、黒城はただ目を取り戻しただけではなく、 さらにその力を拡大し、支配する方法を模索していた。 彼にとって、色彩はもはや単なる視覚を超えた、空間を操り、時間を操る力へと変わったのだ。 その力をどう使うべきかを悩んでいたところ、色彩からの声が彼に届く。 色彩が言った。「お前は支配者となるべき者だ。だが、力だけでは足りない。 お前の力を増強するためには、兵器が必要だ。」 |
その言葉に触発された黒城は、色彩兵器を開発する決意を固めた。 そして最初に作り出したのが、ベルカという小型の色彩兵器だった。 ベルカは、色彩エネルギーを利用した兵器であり、黒城の意志を反映して色彩を操る力を持っていた。 しかし、戦闘能力はあまりにも低く、どちらかというと愛玩用の存在として扱われることとなる。 黒城はベルカをただのペットのような存在として捉えつつも、 色彩の力を試すための第一歩として大切に育てた。 だが、ただ愛玩用の兵器を作って終わりではなかった。 黒城はその後、ベルカに対となる兵器、ストレルカを作り出す決断をする。ストレルカは、ベルカよりも少し強化されたが、 まだ戦闘用には不十分で、どちらかというと観賞用、サポート用の存在だった。 黒城がストレルカを作った理由は、 ベルカと同じく、戦闘に特化するわけではなく、 むしろ「愛玩用」「ペットのような存在」を意識していたからだ。 しかし、二つの兵器が一体となって機能することにより、黒城は自分の力の証をさらに強化し、 未来に向けての支配の基盤を作ろうとしていた。ベルカとストレルカは、黒城にとっての「色彩兵器」の最初の試みであり、 将来の本格的な戦闘兵器へとつながるための礎となった。 戦闘能力には限界があったが、 これらの兵器が彼の力を証明する手段として、また色彩の力がどれほど深く広がり、 複雑であるかを学ぶ過程として重要だった。 そして、黒城はこの開発を通じて、色彩の力を兵器に転用することが、 未来の支配を確実にするための鍵であることに気づくのだ。 |
黒城がついに完成させた戦闘用の色彩兵器「デファイアント」 —その登場は、まさに彼の兵器開発における革命的な進化を意味していた。 それまでのベルカやストレルカは、確かに色彩の力を使っていたが、 どちらも戦闘という意味では十分に機能していなかった。 しかし、デファイアントは違った。これまでの兵器とは比べ物にならないほど、黒城の理想を具現化した存在だった。 「これが、俺の求めた兵器か。」 黒城は自らの作り上げたデファイアントを見つめながら、静かな興奮を感じていた。 色彩エネルギーを最大限に活用し、極めて精密な動きと強力な武装を備えたデファイアントは、 黒城にとって単なる兵器以上の存在だった。 それは、彼自身の力を補完し、さらなる支配力を確立するための重要なツールとなるべく、ついに完成したのだ。 デファイアントの特徴は、何と言ってもその戦闘能力だ。かつてのベルカやストレルカがサポートや観賞用の存在だったのに対して、 デファイアントは完全に戦闘を意識して設計されていた。 武器は強力なレーザー砲、そして色彩エネルギーを転用した近接攻撃用の槍「グロウランサー」 —これらを使いこなすことで、黒城は敵を排除し、支配する力を増大させることができる。 「お前が俺の命令を果たすんだ、デファイアント。」 黒城は、兵器に向かって冷徹な言葉を吐いた。まだ試運転に過ぎないデファイアントだが、 その精度や反応速度に不安はなかった。彼の力が込められたその機体は、 まさに完璧な兵器であり、戦場での黒城の支配力をさらに強化するために生まれた。 試験運転が開始されると、デファイアントはまるで生きているかのように動き始めた。 その動きは精密かつ迅速で、まさに黒城が求めていた「完璧な兵器」にふさわしいものだった。 黒城は、兵器を操る自分の力を実感しながら、さらに強力なエネルギーを注入する。 デファイアントの周囲には色彩エネルギーが渦巻き、武装がその力を吸収し、動きがさらに滑らかに、鋭くなった。 「素晴らしい…これで、さらに支配力を強化できる。」 黒城はその感覚に酔いしれながら言った。これまでのベルカやストレルカは、あくまで「最初の試み」だった。 そして、このデファイアントこそが、黒城が目指していた本当の「力」を具現化した兵器だった。 「だが、これで終わりじゃない。」 黒城は冷徹に続けた。 「これを基に、さらなる進化を遂げる。 もっと強力な兵器を作り出し、 色彩の力を完全に掌握するんだ。」 デファイアントは、黒城が求めた力の象徴であり、彼が目指す支配の第一歩となるものだった。 この兵器を駆使することで、彼は色彩の力をますます強く、深く、広く使いこなすことができるようになり、 戦闘における優位性を確立することが可能となった。 そして、デファイアントは、黒城が「色彩の王」として君臨するための礎となるべく、戦場でその力を発揮していった。 黒城の計画は、ついに試練の時を迎えた。 彼の手の中で「デファイアント」はその真の力を試すべく、ランバルド・ストマックとレウス・ストマックを標的として急襲を仕掛けた。 今回の戦闘は単なるテストに留まらず、黒城の色彩兵器の進化を確認する重要な実験でもあった。 |
ランバルドは空を見上げながら、無邪気に呟く。 「あ、彗星だ!何度見ても綺麗だな、レウス。」 レウスはその言葉に反応する。 「おや?空が、空が赤くなってきた!?何か、変だ…」 その瞬間、空が裂けるようにして異形の存在が現れる。 「な、なんなんだアレ!?何かが来るぞ!」突如として現れたそれは、人型のシルエットをしていたが、 間違いなく人ではなかった。 デファイアント、黒城の新たな色彩兵器だ。 その姿を見た瞬間、レウスは冷静を保ちながらも即座に反応する。 「あれは危険だな!よし!お前を…sweepしてやる!」 レウスは戦闘態勢に入ると、続いてランバルドも自分の得意技を繰り出そうとする。 「よーし!お前を洗脳してヤルー☆」 だが、事態は予想以上に速く展開した。デファイアントがその圧倒的な速度で動き出し、瞬く間にランバルドの攻撃をかわす。 「うぎゃー!」 ランバルドはその反撃を受けて吹き飛ばされる。 「sweep!」 レウスが攻撃を仕掛けるも、デファイアントはその場から消え、 すぐにその腕を槍のように突き出してレウスの心臓めがけて突進する。 グロウランサーによる力を奪う一撃だ。レウスは間一髪で回避し、必死に体勢を立て直す。 「危ないぞ、ランバルド!」彼の声が響くも、彼ははすでに貫かれていた。その時、ランバルドが叫ぶ。 「逝くよ![ランバルド百烈剣]」 彼の必殺技がデファイアントに直撃するも、デファイアントはその一撃に怯むことなく、反撃を繰り出す。 「へへっ、究極清掃奥義:SWEEPOFHELL!」 レウスが続いて全力で必殺技を放つ。だが、そのダメージを受けたデファイアントは一時的にひるんだものの、すぐに翼を羽ばたかせ、姿を消していった。 「…逃げた。」 全てを出し尽くしたレウスはその場に倒れ、ランバルドは彼を抱き寄せながら呟く。 |
「おい、いつものように…ヤッタダバァァァァァァァァァァァ!!とか言ってくれよ!」 だが、その言葉に答えることはなかった。 レウスはすでに息を引き取っていた。 ランバルドはその死に目を見ながら、怒りと悲しみに満ちた表情を浮かべる。 「へへへ、惚れたよな?俺の…モップ使いに…惚れたよ!おい!レウス…!!!」 その一言が、ランバルドの心に深く刻まれる。 しかし、その言葉が届くことはなかった。 レウスは、永遠に戻ることのない死に至っていた。 「死んでしまった。」 ランバルドはその現実を受け入れられず、何度も問いかける。 「なんでレウスが死ななくちゃいけなかった???」その怒りと悲しみが胸の中で渦巻く。 「一体どこから間違えちゃったんだ……あんな最期になるなんて…ちくしょう。」 彼の心は裂けるように苦しみ、レウスの死を受け入れきれなかった。 だが、そんな彼を尻目にで黒城は冷徹に言い放つ。 |
「実に愚かだ。私の意思で動く色彩兵器には洗脳は通用しない…」 黒城はレウスの死を無駄にすることなく、色彩の禁術を使って彼の遺体を実験台にすることを決意した。 これにより、玲美の蘇生を試みる。 そして、禁術は成功し、玲美は蘇ることとなる。 「さぁ、玲美。お前はもう一度、私の手の中で力を取り戻す。」黒城の言葉に応えるように、玲美は目を開け、再びその姿を現す。 彼女の存在が、黒城の計画において重要な役割を果たすことになるのは、時間の問題だった。 黒城はその後も、 自らの支配を強化するため、 玲美を従わせ、 色彩エネルギーの力をますます強く利用していった。 彼の暗黒の道は、 もはや誰にも止められないものとなりつつあった。 玲美が蘇った後、黒城はしばらくの間、 彼女との会話を重ねることとなる。 冷徹で無慈悲な彼の姿勢にも、玲美との間には微妙な違いが生まれた。 彼女は、蘇った後の自分がどうしてこうも「使われる」存在になったのか、 そして黒城が色彩エネルギーにこだわる理由を知りたくなった。 ある晩、黒城の研究室。薄暗い部屋の中、玲美は黒城に問いかける。 玲美:「黒城、どうして…どうしてそんなにも色彩にこだわるの?」黒城は一瞬、無表情で彼女を見つめ、その後、じっくりと言葉を選びながら答える。 「色彩…。それは、力だ。力そのものだ。色彩エネルギーは単なる物理現象にとどまらない。 あの力を使えば、無限の可能性を手に入れられる。私は、その力を掌握し、支配する者として君臨するつもりだ。」 玲美:「支配する…それが、あなたの目的なの?」黒城は一瞬、目を細め、玲美の目を見据えた。 「目的だろうな。だが、それは始まりに過ぎない。力を手に入れることで、世界を変えられる。 バド王国で、あの時の無力さを忘れたわけじゃない。 私が力を持っていれば、あの王国のような惨劇を繰り返すことはない。」 玲美は少し黙り込む。 黒城の過去、そしてバド王国での出来事が彼の中でどれほど重く影響しているかは、 玲美も薄々理解していた。 玲美:「バド王国…そのとき、あなたは何をしていたの?」 黒城は冷たく笑みを浮かべる。 「私は王国の滅亡に直接関わっていた。あの王国の力を手に入れようとした者たち、 そしてその力に飲み込まれた者たち…。 だが、私はその力を手に入れることができなかった。 だからこそ、私はもう二度と同じ過ちを繰り返すことはない。」 玲美:「…それでも、何故そんなに色彩に執着するの?」 黒城はその質問に少し迷いを見せる。 だが、すぐに冷徹な表情に戻り、静かに言った。 「ベルカとストレルカを見てみろ。 あれは、ただの道具だ。 だが、色彩エネルギーを使えば、あれらをもっと強力な兵器にすることができる。 ベルカやストレルカが無力だったわけではない。 私がそれを引き出せなかったからだ。 だが、デファイアント…それは違う。 私が意図的に創り上げた完全な兵器だ。」 玲美:「でも、それでも私たちが目指すべきなのは…支配じゃない。 人々を守る力、そして…未来を切り開く力じゃないの?」 黒城は無言でしばらく黙った後、冷笑を浮かべる。 「守る…か。それは綺麗事だ。守ることに意味があるのは、力を持っている者だけだ。 力を持たない者が何を守れる? 無力な者は、支配され、消えていくだけだ。 私は、あのような無力さを経験したくない。」 玲美は少し躊躇し、言葉を探すように黒城を見つめる。 玲美:「でも、力だけがすべてじゃない。あなたにはまだ…他にできることがある。」 黒城はそれを聞いて、冷たく一笑する。 「ふん、力だけがすべてだ。 それが私の信念だ。 これからの世界では、私が支配する。 すべてを支配し、力を持つ者だけが真に生きる権利を得る。」 玲美はその言葉に深い憂いを感じ、黙っていた。 「そして、私の野望は終わらない。 色彩エネルギーを支配することで、 私は…あらゆる力を手に入れる。 全ての兵器、全ての技術、全ての支配を。 そして、その先に待つのは、全世界を統べることだ。」 玲美はその野望を聞きながら、心の中で葛藤していた。 黒城の強い意志が、彼女の心にも少なからず響いていたからだ。 しかし、それが本当に正しいことなのか、彼女にはわからなかった。 黒城は再び冷徹な目で玲美を見つめる。 「そして、君の役割は決まっている。 私は色彩エネルギーをさらに強化し、その力を支配するために君を使う。 君は私の手のひらの上で、最高の力を引き出すための鍵だ。」 玲美はその言葉に答えられず、ただ黙って黒城の言葉を受け止める。 彼女の中で、黒城の野望と自分の道がどんどん遠ざかっていくのを感じていた。 |
一方、ランバルド・ストマックは、ついにバド帝国の壮大な街に足を踏み入れた。 彼の背中に担がれたモップは、かつてレウスと共に過ごした日々を象徴しているようだった。 街の城は想像を超える大きさで、その圧倒的なスケールに一瞬立ち止まる。 掲示板には兵を募集する書き込みがあり、それを見たランバルドはすぐに行動を起こす。 ランバルド:「ついに辿り着いた。長い旅だったな。」彼は一歩一歩、戦場での生活を取り戻す決意を固めていた。城の内部に足を踏み入れると、すぐに兵士たちに出会う。 兵士:「新入りか?お前、何か武器を持ってるのか?」 ランバルドは肩に担いでいたモップを見せながら、力強く答える。 ランバルド:「これが俺の武器だ。モップさ。だが、これで百烈剣を繰り出せば、何だって倒せる。」 兵士は興味津々でその言葉を聞き、試験官へ報告する。 試験官が現れ、百烈剣を試すことになる。 試験官:「ふむ、百烈剣か。どれ、見せてもらおうか。」 ランバルドはその場でモップを構え、百烈剣を繰り出す。試験官はあっさりと合格を認め、彼を帝国軍に引き入れることとなる。 試験官:「お前、なかなかやるな。合格だ。だが、これからは覚悟しておけよ。」 だが、ランバルドが待ち受けていたのは、想像を超える過酷な日々だった。 毎日訓練、訓練、そしてまた訓練。 与えられたのは剣ではなく槍で、突撃兵としての訓練が待ち受けていた。 ランバルド:「こんなもんか…。俺は、ただの兵士として終わりたくないんだ。」 (黒城が彼の心の中にひそむ言葉を放つ) 黒城(モノローグ):「しかしお前は破滅するのだ。私によって、倒される。 そしてシド復活のための器となるのだ。」 そう言われた気がするランバルドだが、それでも彼は立ち上がり続けた。 訓練を経て、彼は槍の使い手となり、戦場においてその腕を試すこととなる。 20⬛︎⬛︎年1月⬛︎日、ランバルドは初めての戦争に出征する。 深夜、彼は馬に乗り、戦場へ向かう。 ランバルド:「いきなり戦争か…俺がうまくやれるだろうか…。でも、やるしかない。」 ランバルドは槍を手に、戦場を駆け巡り、突撃槍攻撃で次々と敵を倒していく。 槍を使うことで、剣術を超えた戦闘能力を見せつけ、彼は仲間の兵士たちよりも目立つ活躍を見せる。 ランバルド:「やっぱ、槍の方が戦いやすいな…。」 その活躍が評価され、ランバルドは勲章を授与されることとなる。 ランバルド:「まさか、こんなことになるとはな…。」 時が経ち、ランバルドは騎兵長に昇進し、軍騎兵たちの管理を任される。 未だに空は紅く、彼の周りは厳しい日々が続いている。 ランバルド:「俺は一体、何を目指しているんだろう…。 でも、俺は…強くなる。こんな場所でも、どんな状況でも。」 |
黒城はその間、ベルカのクロビットを彼に付け、その目を通してランバルドの動向を見守っていた。 彼はベルカのクロビット越しにランバルドの活躍を観察しながら、ひとつの決断を下す。 「ふふ、見たか…ランバルド・ストマック。君の力も、所詮は私にとってはただの駒に過ぎない。」 黒城はその後、玲美と共に新たな色彩兵器を作り上げることを決意する。 彼の目指す先は、色彩エネルギーを完全に制御すること。 そのために、彼は新たに作り出された兵器「ブレン」にも注力する。 「これが私の力だ。君たちは私の支配の道具に過ぎない。ランバルド、君もまた、私の計画の中でただの駒だ。」 玲美:「ブレン…これもまた、新たな兵器となるのね。」 黒城は玲美に目を向け、冷徹な言葉を放つ。 「そうだ、玲美。君が言う通りだ。この「ブレン」は、君の力を借りて完成させた。 だが、君は知っているだろう。 私の目的はただ一つ。 シドを復活させ、その力を私の手に入れることだ。」 玲美は無言でその言葉を受け止める。 黒城の野望に従いながらも、心の中では何かを感じ取っていた。 玲美:「でも、あなたが望むことは、本当に正しいの?」 黒城は少し黙ってから、再び冷徹な笑みを浮かべる。 「正しいかどうかは問題じゃない。私は力を持ち、支配する者として、この世界を変えるんだ。」 |
![]() 魔神斬りは、その名の通り、魔物や魔神に対して特別な力を発揮する剣であり、ランバルドの力をさらに強化することとなった。 これにより、彼は戦場での存在感をますます増していった。 ランバルド:「ふっ…これで俺も、ただの兵士じゃないってわけだな。魔神斬り、かっこいいじゃねぇか」 国王から授けられたその魔剣を手に取ると、ランバルドはその切れ味に驚きながらも、戦士としての誇りを感じていた。 ランバルド:「これで、俺の力はもっと強くなる。魔神斬りの力、思い知らしてやるぜ。」 |
だが、黒城にとって、この魔剣の存在は予想外だった。 彼の計画には、ランバルドの力を利用するつもりだったが、魔神斬りという特異な武器はその計算を狂わせることになる。 「魔神斬りか…。まさか、あの男がそんな武器を手に入れるとは…。 だが、そんなことは問題ではない。 むしろ、私の計画に合わせて方向転換するだけだ。」 黒城は冷徹にその状況を受け入れ、すぐさま次の手を打つことを決意する。 彼は「ブレン」の方向性を再考し、対人戦向けだった兵器の設計を、 制圧用・砲撃用にシフトすることに決めた。 「あの魔剣には間違いなく対抗しなければならない…。ブレンはもはや、対人戦向けでは通用しない。 だが、砲撃戦であれば、あの男をどうにかできるかもしれない。」 そして、黒城は「ブレン」の改良に取り掛かる。 その間も、彼はベルカのクロビットを通じてランバルドの動向を監視し、玲美に指示を出す。 「玲美、ランバルドの動きを見ておけ。今、彼がどれだけ強くなったかを把握しておかないと。」 玲美は冷静に頷きながら、クロビットを通じてランバルドを監視していた。 しかし、その目の前には、ランバルドへの強い敵意が渦巻いていた。 玲美(クロビット越しに):「あの男…ランバルド。 彼にはもう、私の力を見せつけるしかないわ。」玲美の言葉は、クロビットを通じて黒城に届いた。 彼女の眼差しは冷徹で、ランバルドに対する明確な敵意が込められていた。 「なるほど…。玲美、君の思い通りにやっても構わない。しかし、あの男を倒すためには、慎重に動かなくてはならない。」 玲美はそれに答えることなく、ランバルドに対して動き出す。 クロビットを通じて彼の位置を確認し、静かに指示を待っていた。 玲美(心の中で):「ランバルド、あの男は私の敵。あの魔神斬りも、私の手にかかれば意味をなさない。 今度こそ、私が決着をつける。」 ランバルドはその後、帝国での活躍を続け、ますます強力な存在となっていた。 だが、その背後で黒城と玲美は、着々と次の一手を打っていた。 ランバルド:「ふっ、俺の力がどこまで通用するか、試してみるか?」魔神斬りを握りしめ、ランバルドは強い意志で進む。 彼はすでに、過去の自分とは違った力を感じていた。 だが、その前に立ちはだかるのは、黒城と玲美という厄介な存在だった。 玲美(クロビット越しに):「あの男の動きは、予想通りね。 でも、私の手のひらで遊んでみせるわ。」 その瞬間、玲美は冷徹な微笑みを浮かべる。 クロビット越しにランバルドを見つめながら、その強大な力を打ち破るための一歩を踏み出すのであった。 |
黒城は色彩兵器の力を高めるため、学園都市に目を向けた。 学園都市は、テクノロジーの進化が集約されている場所であり、 その先進的な技術を手に入れることが黒城の次なる計画だった。 デファイアントと共に、彼は学園都市への侵攻を開始する。 ![]() ここで手に入れた力が、私の計画を加速させる。」 デファイアントの機能を駆使し、黒城は学園都市に忍び寄り、技術を収集していく。 だが、学園都市の防衛システムも非常に強力で、簡単には手に入れることができなかった。 それでも黒城は冷徹に、その力を奪うために動き続ける。 「この街の防衛システム…予想以上に厄介だな。 だが、私はそれを乗り越える方法を知っている。」 デファイアントがその先進的な戦闘力を発揮し、黒城は着実に学園都市の技術を手に入れていく。 彼は一度学園都市を制圧し、その後、戦略的な技術を手にした。 「これで、色彩兵器の強化が可能になる。 次は、私の新しい兵器を完成させるために、さらに実験を繰り返す。」 そして、黒城は新たに開発した電子戦用色彩兵器「ビフロンス」を完成させることができた。 この兵器は、敵の通信を妨害し、電子機器を無力化する能力を持つ。 そしてそのテストを行うため、黒城はシロクニ王国に目をつける。 「シロクニ王国か…。ここで実戦テストを行い、ビフロンスの効果を確認するのが最適だな。」 黒城は、シロクニ王国を軽く襲撃することに決め、 その強大な力を見せつけようとした。 ビフロンスを使用して、シロクニ王国の防衛を無力化し、少数の兵力で王国を支配しようと目論む。 「ビフロンス、ジャミングシークエンス開始。 敵の防衛はこれで無力化されるはずだ。」 ビフロンスの力が発揮されると、シロクニ王国の通信システムは次々とダウンし、 王国内のあらゆる電子機器が停止した。 兵士たちは指揮系統が失われ、混乱が広がる。 兵士:「な、なんだ!?通信が途切れた!ど、どうすればいいんだ!?」 黒城はその混乱を冷徹に見守りながら、指示を出す。 「さて、これで戦局はこちらのものだ。 デファイアント、先行して敵を掃討しろ。」 デファイアントが、王国の兵士たちを次々と無力化していく。 戦況は、黒城の思惑通りに進んでいた。 「ビフロンスの力、なかなかのものだな。 これで私の兵器はさらに強化された。」 その後、黒城はシロクニ王国を支配下に置き、ビフロンスを中心に新たな計画を立てる。 その力を駆使して、次なる目標へと進む準備を整えた。 「次は、さらに大きな計画だ。 私の色彩兵器を完璧に制御し、世界を支配するための準備を整える。」 そして、黒城は新たなステップへと進んでいくのであった。 |
![]() 魔神斬りを片手に次々と敵を倒し、その戦果は目を見張るものだった。 ランバルドはその力を最大限に活かし、常に戦闘の最前線で活躍し続けていた。 ランバルド:「ふんっ!魔神斬り、いくぞ!――おらぁ!!」 強烈な一撃で目の前の敵を倒し、斬撃が空気を震わせる。 ランバルドはその力に満足そうに微笑む。 ランバルド:「こいつぁ…なかなかの切れ味だ。まだまだ使いこなせてないが、こんなもんじゃ終わらないぞ。」 |
ベルカのクロビット越しに、玲美はランバルドの戦いをじっと見つめていた。 彼女はその強さを冷静に分析しながらも、何かを感じ取っていた。 玲美(心の中で):「ランバルド…。確かに強い。 でも、その力、どうしても気になるわ。」 ランバルドの戦いを見守る玲美の表情は、どこか不安げでありながらも興味深い様子だった。彼女はクロビット越しに、ランバルドの動きに引き込まれていた。 そのころ、黒城が戻ってきた。 手に入れた新しい力を胸に、彼は玲美に近づいてきた。 「玲美、戻ったぞ。私は学園都市で新たな力を手に入れてきた。」玲美はその言葉に少しだけ反応するが、すぐに黒城の姿を捉えた。 玲美:「学園都市か…また新しい力か。見せてみなさい。」 黒城はその言葉を受けて、得意げにビフロンスとデファイアントを紹介し始めた。 「まずはビフロンスだ。この兵器は、電子戦用に特化しており、敵の通信を完全に妨害できる。 これにより、戦場での指揮を混乱させることが可能だ。」 黒城はビフロンスの機能を実演し、シロクニ王国での使用結果を説明した。 「実際、シロクニ王国を襲撃した際、ビフロンスを使って完全に敵の電子機器を無力化した。 これにより、我々は圧倒的に有利な立場で戦を進めることができた。」 玲美は少しだけ頷き、その力を理解するように黒城を見つめた。 玲美:「なるほど…。戦局を完全に支配するための力ね。でも、それだけではないでしょう?」 黒城はにやりと笑い、次にデファイアントの紹介を始めた。 「その通りだ。次はデファイアント。この色彩兵器は、攻撃力に特化した存在で、単独で高い戦闘力を持っている。 私の命令で動くが、その力を活かせば、まさに無敵と言えるだろう。」 黒城はその場でデファイアントの武器を取り出し、軽く振ってみせる。 「これで、敵を一掃することができる。デファイアントの力を駆使すれば、戦の結果はほぼ決まったも同然だ。」 玲美はその力に感心したが、どこか冷静な目で黒城を見つめ続けた。 玲美:「確かに、強力な兵器ね。 でも…ランバルドの魔神斬りの方が、私には興味深いわ。」 黒城はその言葉に少し驚いた表情を見せるが、すぐに冷静さを取り戻す。 「ランバルドの魔神斬りか…。確かに強力だが、あれはまだ使いこなせていない。 あの力を完全に操るには、もっと時間がかかるだろう。」 玲美はそれに対して少し微笑んだ。 玲美:「時間がかかる?それなら、私が彼の力を観察して、もっと強くする方法を考えてみましょうか。」 黒城はその言葉を聞いて少しだけ考え込み、そして冷たく答える。「色彩兵器の力を強化することも考慮するが、今はまず我が計画を優先するべきだ。 ビフロンス、デファイアントを駆使して、次なるステップへ進もう。」 玲美はその冷徹な一言に、心の中で不安を抱えながらも、黒城の計画に従う決意を固めた。 玲美:「わかったわ…。あなたの計画を進めるために、私も協力する。」 黒城はその言葉に満足げにうなずき、改めて自らの未来に向かって歩みを進めるのであった。 |
![]() 魔神斬りを振るい、兵士たちをなぎ倒すその姿は、まさに伝説的だった。 王国の防衛軍が必死に抵抗しても、ランバルドの剛剣の前では無力だった。 ランバルド:「ふんっ!お前らの力など、俺の魔神斬りの前では無意味だ!」 斬撃が空を裂き、王国の城壁を一刀両断にして、瞬く間に王国は陥落した。 ランバルドはそのまま無言で勝利の証として剣を空に掲げる。 |
だが、その背後で玲美はベルカのクロビット越しにその戦いをじっと見守っていた。 玲美(心の中で):「ランバルド…。本当に強い。 でも、あの力、何かがおかしい。」彼女は冷静にランバルドの戦いを分析し、その強さに一抹の疑念を抱く。 しかし、彼が学園都市への侵攻には気づいていないことを考えると、彼に対して何かしらの計画が必要だと感じていた。 |
一方、黒城は着々と学園都市への侵攻の準備を進めていた。 ビフロンス、デファイアント、そして完成したブレン。これらの色彩兵器は全て、学園都市に対する総攻撃を支えるために仕上がっていた。 「学園都市か…あの場所には、まだ我々が手に入れるべき力がある。 デファイアント、ビフロンス、そしてブレン。 これらを駆使すれば、必ず学園都市を制圧できる。」 玲美はその言葉を聞きながら、黒城の計画に思いを巡らせる。 玲美:「でも、ランバルドが来たらどうするつもり?」 黒城は少しだけ考え、そして冷静に答える。 「ランバルド?彼は今、シロクニ王国の戦に集中している。 学園都市への侵攻には気づいていないだろう。 もし彼がこちらに来るようなら、その時に考えればいい。」 玲美はその言葉に少しだけ疑念を抱くが、黒城の冷徹な計画を信じている。 玲美:「分かったわ。でも、万が一の場合に備えて、何か策は考えておいた方がいいかもしれない。」 黒城はその提案に一瞬考え込んだ後、しばらく黙っていた。 やがて、再び話し始める。 「お前の言う通りだ。万が一に備え、予備の兵力をこちらに送っておこう。 だが、あくまで予定通り進める。学園都市は俺のものだ。」 |
そして、黒城はついに全ての準備を整え、玲美と共に学園都市への侵攻を決行する時が来た。 黒城:「さあ、行くぞ。ビフロンス、デファイアント、ブレン…。 これらを使いこなせば、学園都市をあっという間に支配できる。」 玲美は冷徹にうなずき、クロビット越しにその戦の行方を見守る。 玲美:「全てが終わった時、私たちの新しい時代が始まるのね。」 黒城の指示で、 ビフロンスが空を飛び、 デファイアントが動き出す。 ブレンの力が解放され、 学園都市に向けて一斉に進撃が開始される。 街が震え、戦争の足音が響く中、 ランバルドはその動向を知らずに、シロクニ王国での勝利を味わっていた。 ランバルド(心の中で):「ふん、こんなもんじゃ終わらないぞ…。次はもっと強くなってやる!」 だが、その背後では、黒城と玲美が着々と学園都市を狙い、破滅の足音が迫っていた。 学園都市の上空に、無数の爆音が響く。 夜空を切り裂くように、ブレンの砲撃が学園都市を照らし出し、巨大な爆風が街を飲み込んだ。 地面が揺れ、ビルが崩れ落ち、学園都市の防衛システムが警報を鳴らすも、無情に砲撃は続く。 「これが、我々の力だ。学園都市、降伏するのは早かったな。」 玲美は冷徹な視線を投げかけながら、ブレンの操作を見守っていた。 巨大な砲撃が次々と街を直撃し、防衛ラインが崩壊していく。 ブレン:「ターゲットロック、射撃準備完了。」一発、一発が無情に街を襲い、地面に巨大なクレーターを作り出していく。 その力強さに、どれだけの兵士が必死に抵抗しようとも、結局は無駄だった。 学園都市の街並みが破壊され、ついに完全に制圧される。 「今だ。ビフロンス、サイバー攻撃を開始しろ。」 ビフロンスは、空中を旋回しながら、学園都市のネットワークに侵入を試みる。 サイバー攻撃が次々と決行され、通信が断絶し、システムが次々と停止する。 ビフロンス:「ターゲットシステムへの侵入成功。ネットワーク機能停止。」 これにより、学園都市の全ての防衛機能が無効化された。 市民の動きも、組織的な抵抗も無力となり、無防備になった。 「完璧だ。今こそデファイアントとストレルカで完全に封じ込める。」 デファイアントはその強大な力で、残存する軍の拠点を瞬時に排除。 ストレルカはその能力を駆使して、色彩の重壁フィールドを作り出し、学園都市の周囲を完全に封鎖していく。 ストレルカ:「重壁フィールド展開。全ての出入口を封鎖。」 黒城はその全てを指揮し、作戦を完璧に遂行していった。 学園都市の制圧は完全に達成され、最後に残ったのは、 ショウ・ストマックという一人の英雄だけだった。ショウは必死に戦い、 何度も立ち向かうが、 最終的にブレンの手に捕えられ、無力化される。 ブレンの機械的な手が彼を捉え、あっという間に動けなくなる。 ショウ:「くっ…お前ら、何を…!」 黒城の冷徹な笑みが浮かぶ。 「ショウ・ストマック、貴様の力もここまでだ。 学園都市が沈んだ今、次はお前の番だ。」 ショウはその場で無理に立ち上がろうとするが、すぐにブレンの手によって押さえ込まれる。 彼の反撃はもはや無意味だった。 ショウ:「こんなこと…お前らに何ができるってんだ!?」 「すべてだ。私が支配する世界では、逆らう者に生きる余地はない。」 ブレンがショウを地面に押し倒し、そのまま黒城の指示を待つ。 黒城は無言で頷き、ショウを自分の拠点へと運ぶように命じる。 「さあ、行け。ショウ・ストマックを拠点に連れてこい。 今から、この学園都市は私のものだ。」 ショウはそのまま引きずられ、黒城の拠点へと運び込まれる。 学園都市の全てが黒城の手中にあり、彼の支配する世界が今、着実に築かれていった。 玲美はその様子を見ながら、冷徹に告げる。玲美:「これで、すべてが始まるわね。」 黒城は無言で頷き、玲美と共に次なる一手を練る。 |
黒城の拠点にて、ショウ・ストマックの改造が進められていた。 ショウの意識は無力化され、機械的な改造が施されていく。 メカニカルな音が響き、身体がひとつひとつ再構築される。黒城は無表情でその過程を監視しながら、玲美に言う。 「これで、奴は二度と自分を取り戻すことはない。 ショウ・ストマックはもう死んだ。 そして、 エストレが生まれる。」 エストレ――それが新たな姿の彼の名前だった。 改造が完了すると、エストレは無感情な目で立ち上がり、黒城の前に立つ。 「エストレ、貴様は今から私のために動く。 過去のショウ・ストマックなど存在しない。 今、貴様は俺の忠実なる兵士だ。」 エストレは機械的に頷き、冷徹な声で答える。 エストレ:「理解した。命令に従う。」 黒城はその言葉を聞いて満足げに笑みを浮かべる。 「よし。さあ、エストレ。今後の任務に備えて、準備を整えろ。」 エストレは無表情のまま、指示を待ち続ける。 彼の目にはかつてのショウ・ストマックの面影はまったくなかった。 一方、玲美は黒城の手元から目を離し、遠くを見つめていた。 剛剣将ランバルドの動きが気になっていたのだ。 玲美:「ランバルド…まだ動きがあるのか。」彼女の声には、どこか冷徹な響きが混じっていた。 黒城は玲美の様子を見逃さず、ゆっくりと声をかける。 「ランバルドのことが気になるのか?あんな無駄な力に頼っても、どうせ我々には敵わない。」 玲美は少しだけ黒城に目を向けるが、すぐに再びランバルドの動向に視線を戻す。 玲美:「私には気になる理由がある。それは…彼が私に似ているから。」 黒城はその言葉に興味深そうに眉を上げる。 「似ている?まさか、貴様が?」玲美は少しだけ思案し、そして淡々と語り始める。 玲美:「ランバルドは…その野心と力において、どこか私に通じるものがある。 あれを完全に制圧すれば、私は全てを支配できるかもしれない。」 黒城はその言葉にじっと耳を傾け、しばらく黙っていたが、やがて頷いた。 「ふむ。確かに、ランバルドには価値がある。 だが、あいつは気づいていない。力を持っていても、その使い方が間違っている。」 玲美は黒城を一瞥し、冷徹に言い返す。 玲美:「間違っているのは彼ではなく、私たちが正しいのだ。 彼が邪魔をしない限り、私も必要以上に干渉しない。 ただ、見ておくわ。」 「その通りだ。だが、注意しろ。ランバルドは力だけではなく、意志も強い男だ。 だが、今の貴様には、それを制御する力がある。」 玲美は少しだけその言葉に反応し、淡く微笑む。 玲美:「私は彼を試すだけ。最終的に私がすべてを支配する。 ただ、ランバルドがその道を歩んだ結果がどうなるのか、見てみたいだけだわ。」 黒城は再び無表情に戻り、エストレに指示を与える。 「エストレ、準備が整ったか?」 エストレは無表情のまま答える。 エストレ:「準備完了。指示を待機中。」 黒城は満足そうに頷き、玲美に向かって冷たく告げる。 「ならば、我々の次なるターゲットに向けて動き出すぞ。」 玲美はその言葉に一度頷き、冷静に応じる。 玲美:「いいわ。全てが進むのを待つだけ。」 二人はそれぞれの思惑を抱えつつ、次なる戦局に向けて歩みを進める。 |
![]() バド王国の空は赤く染まり、戦場は激しさを増していた。 黒城の命令を受けたブレンは砲撃を繰り返し、王国の城壁を次々と崩壊させていく。 遠くから見れば、その光景はまるで地獄のようだった。 そして、剛剣将ランバルドはその戦況を冷静に見守り、ついに口を開く。 ランバルド:「ついに再び現れた…『色彩兵器デファイアント』。 我が王が言っていた。『色彩の者』とはまさにこれか。」 ランバルドはその時、心の中でかつての戦いを思い出す。 自らの軍を一手に引き受けたデファイアントに対し、 どれだけ総力を挙げても歯が立たなかった。 その記憶が蘇る。 ランバルド:「我が軍は『それ』、ただ1人だけに総力を挙げるも、あっという間に壊滅していった…」 一方、黒城は冷徹にその戦場の情報を受け取りながら、自らの拠点へと戻っていく。 その目は、戦闘の行く末を冷静に観察していた。 「ふむ…ランバルドの動きは読みやすい。 だが、彼のその強さがいかにして成り立っているか、今のうちに突き止めておくべきだな。」 ランバルドはその瞬間、再び高らかに叫ぶ。 ランバルド:「追い込まれていく我が軍、4将軍のチームワークで色彩の者を追い詰める。 心臓を狙う突撃…我が王の動きを真似て、剛剣『ま■■斬■』!」 その剛剣の一撃で、デファイアントは一瞬の隙を突かれ、破壊される。しかし、黒城はすぐに冷静さを取り戻す。 「ぐっ…だがそれでデファイアントを破壊したと言えるか?デファイアントには再生機構がある。だが、深追いはしない…戻れ。ブレン、デファイアント。」 ランバルドの言葉通り、再生機構を持つデファイアントは、 破壊された部分がすぐに修復される。そして、再び黒城の命令で動き出す。 彼は空を見上げ、紅い空をじっと見つめながら静かに呟く。 自らの成功を噛み締めつつも、心の中では何かが引っかかっていた。 ランバルド:「だが、あれはほんの一つの前兆に過ぎない。 黒城が再び動くとき…今度はもっと深刻な事態を引き起こすだろう。」 |
その言葉が空に響くころ、黒城は再び拠点で次なる計画を練り始めていた。 彼は深く思案しながら、玲美とエストレに向かって語りかける。 「ランバルドの動きは予想通りだった。だが、あの程度では止まらない。次のステージに進むには新たな兵器が必要だ。」 玲美は冷徹な表情で黒城を見つめ、口を開く。 玲美:「新たな兵器?ランバルドがそれほどまでに価値のある相手だとでも?」 黒城は玲美に鋭く視線を向ける。 「それはお前の考え方に過ぎん。ランバルドの力、 そしてその信念を奪うには、 それに匹敵する兵器が必要だ。 だからこそ、ブレンやデファイアントだけでは足りない。」 エストレは無表情で黙って立ち、黒城の言葉に耳を傾ける。 「私が求めるのは、単なる戦闘用の兵器ではない。 『支配』を可能にする兵器だ。 玲美、エストレ、協力しろ。 新たな兵器の開発を急がなければならない。」 玲美は少し黙り込んだ後、静かに答える。 玲美:「私はあの男の動きを見守るだけだ。だが、 黒城、あなたの求める兵器が完成したとしても… それがランバルドを制するには足りないかもしれない。」 黒城はその言葉に一度冷静に考えた後、ゆっくりと答える。 「だからこそ、徹底的に準備するのだ。お前もそれに気づいているだろう。 新たな兵器は、ランバルドすらも従わせる力を持たなければならない。」 玲美はその言葉に頷き、冷静に言い返す。 玲美:「わかっている。ただ、もう少し慎重に…だが、準備が整えば、その兵器に必要なものをすべて用意するわ。」 黒城はその後ろで無表情に立つエストレに視線を送る。 「エストレ、準備はできているか?」エストレは無表情のまま答える。 エストレ:「準備完了。指示を待機中。」黒城は満足げに頷き、再び玲美に目を向ける。 「それでは、進め。今度こそ、ランバルドを完全に消し去るための兵器を作り上げる。」 玲美も黙ってその命令に従い、黒城の指示を待つ。 戦いの先に何が待っているのか、誰も予測できなかった。 黒城は冷徹に、しかし確かな決意を込めて玲美とエストレに告げた。 「ふむ…まさか4将軍がここまでの力を持っていたとは、想定外だった。 あのランバルドの動きもそうだが、彼らの連携が予想以上だ。 だが、これで見えてきたこともある。徹底的に解析しなければならん。」 玲美は静かにその言葉を受け止め、ベルカのクロビットを手に取りながら黒城を見つめる。 玲美:「4将軍…連携を重視するタイプだと。 だが、それだけが強さではないはず。私がクロビット越しに情報を集めるわ。」 黒城は玲美の決意を確認するかのようにうなずく。 「よし、頼んだ。私の命令は簡単だ。4将軍の戦闘データを徹底的に調べろ。 個々の強さだけではなく、その間合いや思考の傾向、過去の戦歴も含めてな。」 玲美はクロビットの操作を開始する。 彼女の指先が無言で動き、データが次々とクロビットを通じて収集されていく。 玲美:「ランバルド、黒城が言っていたように、戦術的な判断力には確かなものがある。 だが、何かが引っかかる…彼の動きには一貫性がない。時に感情的になり、計算を欠くことがある。」 その言葉に黒城は冷徹な視線を向け、軽く頷く。黒城:「それは狙い目だな。感情に流されやすい点があるということか。 では、他の将軍たちはどうだ?」 エストレは静かに答えながら、計算機のように冷徹な表情でデータを解析していた。 エストレ:「他の3将軍の動向も見ている…そのうちの1人は、戦闘の際に常に計画的に動いているタイプ。 どんな状況でも冷静で、逆転の手を用意する。しかし、戦闘以外の状況には弱点があるようだ。」 「ほう…それは貴重な情報だ。計画的ということは、彼を破るにはその計画に対するカウンターが必要だな。」 玲美はさらにクロビットを操りながら、他の将軍たちのデータを探し続ける。 玲美:「2人目、確かに冷静だ。 しかし、気になる点が…戦闘の際、いつも何かを意識している様子。恐らく、何らかの特殊能力を持っている可能性が高い。 それにその能力の使用を限定しているようだ。 もしかすると、何か重大な制約があるのかもしれない。」 黒城はその分析を聞き、少しだけ唇を歪めて微笑んだ。 「制約…なるほど、それを探り出す必要があるな。 もしその能力が封じられれば、大きな影響を与えるだろう。」 玲美:「そして3人目、かなり異質だわ。戦闘スタイルが独特で、感覚的に戦っている。 普段からリーダーシップを取るタイプではないが、その変則的な戦闘法には引っかかりが多い。予測不可能な動きが特徴。」 「面白い。予測不可能…これは私にとっても厄介な存在だな。 だが、その戦い方にこそ弱点があるはずだ。だが、完全にデータを取るには時間がかかるだろう。」 エストレはさらにデータを抽出し、詳細に分析しながら答える。 エストレ:「4人目、最後の将軍は他の3人と違い、戦闘そのものには直接参加していない。 彼は戦闘の指揮を取るタイプ。だが、彼の指揮には一貫した特徴があり、決して感情に流されない。その判断力を信じている。」 「指揮官タイプか…指導力があるわけだな。 だが、指揮官にしてはなぜ戦闘には関与しないのか。 その理由を突き止めることができれば、隙を見つけられるかもしれない。」 玲美はさらにクロビットの操作を続けながら、冷徹な目でデータを確認し続ける。 玲美:「すべての将軍に共通するのは、戦闘時における『目的』がはっきりしている点。 彼らは目標をしっかりと持ち、そのために動いている。」 黒城はしばらく黙っていたが、やがて言葉を発する。 「彼らが目指しているものは…我々の目標にどれほど干渉してくるか。それを見極める必要があるな。」 その言葉を受け、玲美は静かに答えた。 玲美:「わかっている。これから更にデータを精査し、確実に弱点を突く方法を見つけるわ。」 黒城は冷徹にうなずくと、次なるステップを考える。 「それでいい。さすがだな、玲美。エストレ、お前も引き続きデータ収集を怠るな。 これからの戦いは、この情報にかかっている。」エストレは無表情で頷く。 エストレ:「了解。」黒城はゆっくりと前を向き、計画を立て始める。 4将軍のデータを完全に解析し、そこからどのように戦うべきか、その方針が決まるまでは、戦闘を避けるつもりだった。 だが、今後の動きに備えて準備を怠ることはなかった。黒城は、新たな色彩兵器「ギルバート」を開発した。 その性能はベルカやストレルカを超えるもので、戦場で圧倒的な威力を誇る。 しかし、その力を持ったギルバートは黒城の手にあるだけではなく、戦術を根本から変える可能性があった。 黒城は冷徹な目で新しい兵器を見つめながら、エストレと玲美に向かって話しかける。 「新たな兵器『ギルバート』が完成した。ベルカやストレルカと比べて、強力な色彩エネルギーを使いこなすことができる。 だが、これをどう使うべきか…それが問題だ。」 エストレは黙ってその兵器を見つめ、すぐに分析を始める。 エストレ:「ギルバートは従来の色彩兵器とは異なり、広範囲攻撃が可能で、単純な破壊力だけでなく、相手の戦術をも封じ込める。まさに、新たな『圧倒的』な力です。」 「そうだ…だが、ギルバートの威力は相手の反応次第で変わる。 まだ完全には仕上がっていない。だからこそ、慎重に使う必要がある。」 その間に、玲美はベルカのクロビットを通じて、ランバルドたちの動きを監視していた。 玲美:「ランバルドたち…予想通り、鍛錬を積んでいるわね。あの男たち、まだ死力を尽くしていない様子。 特にランバルド、相変わらず自信満々ね。」 黒城は微かに笑みを浮かべる。「ランバルドか…あれほどの男に追い詰められたら、我々も少しは恐れなければならない。 しかし、それをどう打破するかが勝敗の分かれ道だ。」 玲美はしばらく黙った後、冷静に口を開く。 玲美:「ただし、ランバルドが鍛錬を積んでいることに関しては、こちらも無視できない。 今までのように簡単に倒せるとは限らないわ。対策を考えなければ。」 エストレもその言葉に同意する。 エストレ:「我々が有利だと思っていたランバルドが、さらに成長していることを無視できません。 彼がどのような戦術を取るか、その考えを先読みして準備を進めるべきです。」 「確かに。だが、今のところギルバートを主力兵器として使う予定だ。 その威力は圧倒的だが、相手がその力にどう反応するかが肝心だ。 もし反撃が強ければ、次の戦術を考えなければならん。」 その間にも、ベルカのクロビット越しに情報が届き続けていた。 玲美:「バド王国の国王も動いているみたい。戦力増強を支持しているという報告があったわ。 これにより、彼らはさらに強力な軍を作るかもしれない。」 「バド王国か…奴らも我々にとって脅威になるかもしれんな。だが、今はまだ戦局が有利だ。 国王がどれほどの戦力を増強しようとも、ギルバートや我々の技術があれば、いずれ勝機が見えてくる。」 玲美はしばらく黙り込むと、再び言葉を発する。 玲美:「それでも、戦力増強に対して何も手を打たないわけにはいかないわ。 バド王国の国王がどう動くか、彼の意図を読み取る必要がある。」 「うむ。ランバルドのような男がいる以上、油断は禁物だ。 だが、今はギルバートを試す時期だな。 これがうまくいけば、我々の圧倒的な優位が確立できるだろう。」 エストレ:「ランバルドたちに対しては、ギルバートを最前線に投入し、同時に情報戦を有利に進めるべきです。 彼らの動きを引き出し、反応を確認してから本格的な攻撃を加える…」 「その通りだ。ギルバートを使いこなすことで、我々が圧倒的な力を見せつけ、相手を心理的に追い詰める。そして、その隙をついて勝利を手にする。」 玲美:「では、準備を進めるわね。どのような戦局にも対応できるように…」 黒城は最後に強くうなずき、決意を新たにする。 「よし、では戦局に合わせて計画を進めろ。今後、私たちの動きに合わせて、各兵器を駆使するんだ。」 しかし、黒城はギルバートに納得できない様子で、その性能をさらに引き出すために調整を加え続けていた。 ギルバートは本来の強力な色彩兵器としては十分な威力を持っていたが、黒城には何かが足りないと感じられていた。 「まだ足りん…ギルバート、お前の性能には不安が残る。これでは、ランバルドたちに対して圧倒的とは言えん。」 黒城は手を止め、ギルバートの設計図をじっと見つめた。 しばらくすると、彼は再び機械の調整を始める。 「色彩エネルギーの制御がまだ不完全だ。これを改良して、もう一段階強化する必要がある。」 彼は冷静に、だが確信を持って調整を続ける。 ギルバートの外装を調整し、エネルギーの流れを加速させることで、より高い破壊力と機動力を目指していた。 |
![]() 特にランバルドは、自分の剛剣でデファイアントやブレンをどう倒すかに集中しており、他の将軍たちと共に日夜鍛錬を続けていた。 ランバルド:「デファイアントをどうにかして壊す方法を見つけないといけない。 私の剛剣なら、あの兵器を切り裂けるはずだが…」 ヌダ将軍:「確かに、ランバルド様の剛剣なら破壊は可能です。しかし、デファイアントは再生機構があるため、同じ方法では何度でも復活します。」 ランバルド:「ならば、あれを根本から叩き潰す。切り裂くのではなく、徹底的に破壊する方法を考えるんだ。」 |
一方、玲美はベルカのクロビット越しにランバルドたちの訓練の様子を観察していた。 彼女の顔には焦りが見え隠れする。 玲美(内心):「ランバルドたち、かなり鍛錬を積んでいるわね…。 あの調子だと、デファイアントやブレンに対してもかなりの対抗手段を持ってくるだろう…。 これじゃ、ただでさえ強い彼らに勝つのは難しくなる。」 玲美はその場にいるエストレを見ながら、思考を巡らせる。 玲美:「エストレ、あの訓練を見ていると、ランバルドたちは予想以上に手強い。対策を講じないとまずいかもしれない。」 エストレ:「はい、確かに。ランバルドの剛剣は物理的にも精神的にも強力ですし、 デファイアントやブレンを倒すためにさらに特訓をしているのでしょう。 しかし、問題はその対抗策がどれだけ効果的であるかです。」 玲美は考え込むようにしながらも、意を決して口を開いた。 玲美:「黒城がギルバートを強化しているとはいえ、ランバルドたちに一撃で圧倒されるわけにはいかない…。 私たちもギルバートに合わせた戦術を練り直さないといけないわね。」 エストレ:「確かに、ギルバートが完成し、強化されれば、戦局に大きな影響を与えることは間違いありません。 しかし、ランバルドたちがその強さをさらに引き出すと、油断できません。」 玲美:「ランバルドの動きは予測できるが、それを超えてきたら…私たちはどう対応すべきか。 …急いで情報を集めて、次の戦術を決めるべきだわ。」 しかしビフロンスも何かおかしい。黒城はギルバートとビフロンスの異常の原因を探ることに集中する。 彼の動きは冷静であり、どこか焦りが感じられた。 「ギルバート、ビフロンス…お前たちがここまで不安定になるなんて、何が起きたんだ? エネルギーの流れが、制御できなくなっている。」 彼はギルバートの回路を解析し、異常の兆候を探り始める。 ビフロンスのシステムも同様にチェックする。エネルギー不足が原因だと分かった。 彼はその解決策を模索する。頭に浮かんだのは、 エストレとの共同作業で開発する 「ヴェイル・エネルギーリアクター」 だった。このジェネレーターは、色彩エネルギーを増幅し、兵器に必要なエネルギー供給を安定させるものだった。 「エストレ、君の助けが必要だ。 ギルバートとビフロンスのエネルギー供給に問題がある。 ここで新たなジェネレーターを組み込む必要がある。」 エストレは無表情でうなずきながら、黒城の指示に従う準備をする。 エストレ:「分かりました。ヴェイル・エネルギーリアクターの設計図は既に頭の中にあります。 今すぐに組み込みを開始します。」 黒城はエストレの冷静な反応に少し安堵しながらも、心の中で焦りが渦巻く。 「ヴェイル・エネルギーリアクターを使えば、ギルバートとビフロンスのエネルギーを安定させ、さらに強化できる。 だが…動作確認を早急に行わなければ、次の戦闘には間に合わない。」 エストレは素早く作業を開始し、ギルバートとビフロンスの内部にヴェイル・エネルギーリアクターを組み込んでいく。 彼女の手際は確かで、設計図を忠実に再現しながら、精密な作業を続ける。 エストレ:「これで、エネルギー供給が安定するはずです。あとは動作確認をして、異常がないか確認する必要があります。」 黒城はその間に、次の侵攻に向けての準備を進める。 だが、ギルバートとビフロンスがどう反応するかが気がかりだった。 「この調整がうまくいけば、次の戦いで有利に働くはずだ。 だが、あの4将軍…特にランバルドの剛剣が問題だ。」 エストレは顔を上げ、少し微笑むように言った。 エストレ:「ランバルドのような力を持つ者は、一筋縄ではいきません。 それは分かっていますが、私たちにはギルバート、ビフロンスがあります。 これらを駆使すれば、必ず対抗できるはずです。」 黒城はその言葉に少し頷きながら、エストレの作業を見守る。 時間が経つにつれて、ギルバートとビフロンスの調整が完了し、ヴェイル・エネルギーリアクターが完全に組み込まれた。 エストレ:「これで全てのエネルギー供給が正常化しました。 ギルバートとビフロンスは再起動し、動作確認も完了です。」 黒城はその報告を受け、満足そうに頷く。 「よし、これで準備は整った。次は学園都市か、バド王国か…どちらにせよ、私たちは戦いに出る時だ。」 エストレも静かに頷き、戦いの準備が整ったことを確認する。 エストレ:「行くべき場所に向かいましょう。どちらが先に来ても、私たちには勝つ力があるはずです。」 黒城はギルバートとビフロンスの動作確認を再度行い、さらに強力になった彼らを見つめながら決意を新たにする。黒城:「これで、私たちの勝利は近い。 次は絶対に手を抜かない…もう後戻りはしない。」 そして、黒城は再び立ち上がり、侵攻の準備を整える。 |
一方、バド王国の広大な宮殿の中、国王は黒城が送り込んできた色彩兵器について調査を進めていた。 何度も繰り返された分析の結果、デファイアントやブレンの存在はもちろん、 さらにギルバートとビフロンスという強力な兵器まで黒城の手のひらにあることが明らかになった。 国王(思案しながら):「黒城…一体どれだけの兵器を手に入れているというのだ? デファイアント、ブレンだけではない。 ビフロンス、ギルバートといった新たな色彩兵器も登場したとなると、このままではいかん…」 国王はしばらく沈黙し、窓の外に広がる紅い空を眺めた。 その空はまるで戦争の予兆を象徴しているかのように、終わりの見えない戦闘の兆しを映し出している。 国王:「だが、あの黒城を倒すには…我々の手の内にある力だけでは足りないだろう。」 その言葉が部屋の中に響くと、 4将軍の一人である魔術師ヌダが静かに歩み寄った。彼の目は鋭く、知恵と魔法の力を秘めている。 ヌダ(冷静に):「陛下、私にお任せください。あの黒城の色彩兵器に対抗する魔法を編み出すことができます。 彼の兵器は確かに強力ですが、魔法にはそれに対抗できる力があります。」 国王(少し驚きながら):「本当にか?黒城の兵器は異次元の力を持つようなものだ。 たとえ魔法であっても、どこまで通用するか…。」 ヌダ(自信満々に):「私の魔法は、ただの攻撃魔法ではありません。 私は『色彩魔法』の研究を重ね、彼らの色彩エネルギーそのものを無効化する魔法を編み出しました。 もしこの魔法が成功すれば、ギルバートやビフロンスのような兵器も、無力化することができるでしょう。」 国王はヌダの言葉に驚きと共に希望の光を感じた。 国王:「本当か、ヌダ。だが、魔法を使うには時間がかかるはずだ。黒城が次に侵攻してくる前に、私たちの手の内に収められるか…?」 ヌダ(冷徹に):「時間は足りないかもしれませんが、今すぐに準備を始めれば、必要な魔法は完成させることができます。 そして、私が編み出す魔法は、単なる無効化だけではありません。 もし黒城の兵器が反撃する場合、私の魔法でそれを転じさせ、逆に利用することも可能です。」 国王はしばらく黙ってヌダを見つめた後、決意を込めて頷く。 国王:「よし、ヌダ、頼んだ。お前に賭ける。だが、くれぐれも急げ。黒城が何を仕掛けてくるか、誰にも分からないのだから。」 ヌダは冷徹な笑みを浮かべながら、魔法の準備を始める。 ヌダ:「承知しました。すぐに必要な素材と儀式の準備を始めます。必ず、黒城に立ち向かえる魔法を完成させます。」 その後、ヌダは暗闇の中で魔法の儀式を行い、色彩兵器に対抗するための強力な魔法を編み出し始める。 彼の心の中には、黒城の色彩兵器を破壊する決意と、戦の運命を変えるための計画が確固たるものとして刻まれていた。 |
一方で、黒城は拠点でヴェイル・エネルギーリアクターを完璧に組み込み、再び進撃の準備を整えつつあった。 学園都市を完全に制圧し、次はバド王国へと向かう準備が整いつつある。 しかし、彼が予測していた以上に、バド王国はその準備を整えており、 黒城はその背後に潜む力を察知していた。 「バド王国が動き出したか…。ヌダの魔法が完成すれば、確実に我が兵器に影響を及ぼすだろう。 だが、それも時間の問題だ。 どれだけの魔力を持つか…試してみる価値はある。」黒城の目に、戦いの炎が再び灯るのだった。 |
シギットは黒城に対抗するために色彩兵器の新たな設計を始めていた。 彼はその鋭い頭脳と戦略眼で、黒城の兵器を超えるものを作り出すべく、 日々改良に励んでいた。 シギットはその目標に向けて訓練を変更し、己の兵器をさらに強化することに決めた。 シギット(決意を込めて):「黒城の兵器は予想以上に強力だが、私の兵器はそれを凌駕する必要がある。 まずはエネルギー供給を安定させ、次にその出力を最大化する。 これが成功すれば、デファイアントやビフロンスに匹敵する、いや、それを超える兵器が完成するはずだ。」 シギットは設計図を広げながら、これまでのデータと経験を元に、さらに強力な兵器を作り上げようと計画していた。 その作業に没頭していると、アスとエンカが彼の元に現れた。 アス(力強く):「シギット、お前の兵器の進化も大事だが、俺たちの力も必要だろう。黒城の兵器に立ち向かうには、まず俺の魔神斬りをさらに研ぎ澄ます必要がある。」 シギット(少し驚きながら):「そうだな、アス。確かにお前の斬撃は力強いが、黒城の色彩兵器は一筋縄ではいかない。 だからこそ、アス、お前の力を最大限に引き出すために、魔神斬りの精度を上げることも必要だ。」 エンカ(冷静に):「それに、私の役割も重要だ。魔神斬りだけではなく、そのバックアップとしての支援を私は任されている。 お前の斬撃を通すために、私は適切なタイミングで援護をし、黒城の兵器を崩す。」 アス(にやりと笑いながら):「そうだな、エンカ。俺一人では難しい。お前の援護があってこそ、魔神斬りは真価を発揮する。」 シギット(頷きながら):「二人とも、その意気だ。 だが、黒城の兵器を超えるためには、ただの物理的な攻撃だけでは通じないだろう。 魔法と技術の融合が必要だ。それに、黒城の兵器が我々の想定以上に強力だということを忘れるな。」 アス(真剣に):「それでも、俺の魔神斬りで斬り裂くまでだ。俺はこれまで以上に鍛錬を積む。絶対に黒城の兵器を打破する。」 シギットはその言葉に深く頷き、設計図を眺めながら更に兵器の改良を続けた。 |
その頃、黒城はヴェイル・エネルギーリアクターを完成させ、ギルバートやビフロンスを改良していた。 彼の目には冷徹な光が宿り、次の侵攻への準備を着々と進めていた。 しかし、シギットの新たな兵器とアスの魔神斬りがどれほど脅威となるのか、黒城はまだその全容を知る由もなかった。 :「シギットが新たな兵器を開発しているのか…。だが、どんな兵器を作り上げようと、私のギルバートには敵わない。 次の戦いではその力を試してみるがいい。」 エストレ(冷徹に):「黒城様、その兵器には十分に警戒しておくべきです。 もしシギットが我々の予想以上のものを作り上げたなら、慎重に進めるべきです。」 「ふん、予想以上のものだと?シギットの兵器がどれほど強力であろうと、私はそれを打ち破る準備をしている。 だが、どんな敵が来ても、私の兵器がそれを打破する。」 黒城は自信満々に笑みを浮かべながら、次の侵攻の準備を進めた。 その背後にはエストレが無言で従い、また新たな兵器たちがその力を待ち構えている。 |
三度目の侵攻はやはりブレンの砲撃から始まった。剛剣将ランバルドは新たな気配を察した。 察してしまった エンカ「ランバルド!伏せろ!!」 叫びは遅く、エンカは凶弾に倒れる。 「効いたか…我の新たな色彩兵器、エクスマグナ。デファイアントを超えた力、いかがかな?」 エクスマグナから放たれる強烈な光と波動がバド王国の地を揺るがし、空気が震えた。 黒城の新兵器はその圧倒的な威力で周囲を包み込む。 エンカが倒れるのも無理はない。 エンカ(倒れたまま、血を吐きながらも静かに):「…ランバルド…伏せろ…お前もだ…」 ランバルド(驚きと共にエンカを振り返る):「エンカ!?」 しかし、エンカの警告は遅かった。凶弾がその身に直撃し、彼はその場に倒れた。 だが、エンカはその場で何もなかったかのように立ち上がり、黒城に向かって刃を突きつける。 エンカ(血を拭いながら立ち上がり、刃を握りしめて):「今の一撃で倒れると思ったか?この程度の傷で私は倒れない…」 「エンカ、その意思は素晴らしいが、今の私はお前では倒せない。」 エンカ(憎しみに満ちた目で黒城を見据えながら):「このままで終わるわけがない。お前の色彩兵器など、私の覚悟を前にすれば無意味だ!」 ランバルド(思わずエンカを振り返り、険しい表情で):「エンカ、お前…!何を…?」 エンカ(冷徹に言い放ち):「ランバルド、あいつはまだ倒せない。だが、私は立ち向かうだけだ。」 黒城はその姿を冷静に見守りながら、手元でエクスマグナの出力を調整していた。 その冷徹な目には少しの余裕も見せず、戦いを見守る。 |
「君たちの強さは十分に認めよう。しかし、私の新兵器にはその強さを打ち砕く力がある。覚悟しておけ。」 エンカ(一歩踏み出し、刃を振りかぶって):「倒してやる!俺の怒りを思い知れ!」 ランバルド(その言葉に静かにうなずき、剣を構えながら):「エンカ、お前の覚悟に賭けて、俺も戦う。 お前のその思い、無駄にさせない!」 黒城は静かに息を吐き、エクスマグナのエネルギーをさらに増幅させる。 エクスマグナはその場に立つ二人に向かって、強烈なエネルギー波を放出し始めた。 「これが私の力だ!受けてみろ!」 エンカ(力強く踏み込み、刃を横に払って):「来い!この力をぶつけてやる!」 その瞬間、エンカと黒城の間に激しい衝突が起き、 空間そのものが歪むような衝撃が走った。 ランバルドはその隙を狙い、魔神斬りの準備を進める。 ランバルド(静かに、しかし確信を持って):「エンカ、いけるぞ…!俺の力を合わせて、こいつを倒す!」 エンカ(鋭く):「任せろ、ランバルド!」 二人の戦士の意志が交錯し、黒城に向かって突進したその瞬間、エクスマグナが爆発的な光を放ちながら、周囲の風景を一瞬で消し去ろうとした。 「今のままでは終わらない。だが、お前の覚悟が私を驚かせる。デファイアント、グロウランサー、行け!」 デファイアントがその巨大な拳を振り下ろし、グロウランサーが空気を裂くように突き刺さる。 黒城はその攻撃を続けながら、エンカを追い詰めようとするが、エンカはその一撃をかろうじて避ける。 エンカ(肩で息をしながら、地面を蹴って跳躍):「くっ…これだけの攻撃でも、まだ倒れはしない!だが、これだけは負けられん!」 エンカは次々と黒城の攻撃を避け、隙をついてカウンターを狙おうとする。しかし、黒城の攻撃は容赦なく続き、彼の体力を削っていく。 「お前の頑張りは認めよう。でも、無駄だ。 グロウランサー、今度はお前を真っ二つにする!」 グロウランサーの刀身がエンカに向かって伸び、エンカはそれを必死に避けるが、その攻撃の威力に足元をすくわれる。 エンカ(驚きと共に):「くっ、やはり…!」 その時、ビフロンスの色彩重壁フィールドが発生し、エンカの攻撃がその壁に弾かれた。 「お前の攻撃は防げるのか。だが、私の準備は整っている。ビフロンス、色彩重壁フィールド、展開。」 ビフロンスがその機能を発動させ、周囲の空間が歪み、エンカの攻撃を完全に無効化する。 続く攻撃も、その色彩重壁フィールドによってすべて遮られてしまう。 エンカ(顔を歪ませ、怒りの表情で):「何だと…!こんなものが…!」 「お前が強いのは分かっている。だが、私はそれを計算に入れていた。 色彩重壁フィールドの発生機をビフロンスに組み込んでおいた。 それに、私の攻撃はお前には到底及ばない。」 エンカ(歯を食いしばりながらも):「それでも!俺は諦めない!」 エンカは再度攻撃を仕掛けるが、その一撃も重壁フィールドによって跳ね返される。 黒城はその動きを冷静に見守りながら、さらなる攻撃を準備する。 「この戦いでお前がどんなに強くても、私の色彩兵器の力は無敵だ。 それを認めろ。」 エンカ(無言で怒りを込めて):「俺は認めん!俺はお前を倒す!」 再度、エンカは剣を振りかぶり、黒城に突進しようとするが、ビフロンスの色彩重壁フィールドが再び彼の進行を阻む。 黒城は一歩も引かず、攻撃の準備を進める。 「無駄だ。全て無駄だ。だが、面白い。どこまで耐えられるか、見ていよう。」 エンカ(必死に立ち上がり、もう一度構える):「…耐えたところで、俺は…お前を倒す!絶対に!」 黒城の冷徹な目がエンカを見据え、その無駄な抵抗を打ち破る準備が整っている。 「ここで無駄な時間を費やすつもりはない。 ならば、少しばかり混乱を引き起こして、戦局を有利に進めるまでだ。」 黒城は冷静にエクスマグナを王国の城壁に向け、エネルギーを集め始める。 その圧倒的な力が、周囲の空気を歪ませ、次第に恐ろしい勢いを持ったエネルギー波となる。 「これが私の力だ。全てを破壊するには、これで十分だろう。」 一瞬の静寂の後、黒城はエクスマグナを王国の城壁に向けて放つ。 波動のようなエネルギーが一気に解放され、空間が震える。 エクスマグナ(轟音と共に放たれる):「グアァァァァ!!」 ![]() 城壁が崩れ落ち、周囲の建物も震動しながら倒壊していく。 空は一瞬にして煙に包まれ、光の奔流が王国内に広がり、街中が一瞬で混乱に包まれる。 「これで少しは状況が動くだろう。戦力が分散し、焦りが生まれれば、それだけ有利になる。」 エンカ(その爆発の衝撃に一瞬後ろを向き、怒りに燃える):「何だと…!こんな…!」 エンカ(呻きながら):「お前、そんなやり方…!」 「戦争だ。目的を果たすためには、手段を選ばない。それが私のやり方だ。」爆発の余波で、周囲の兵士たちも混乱し、焦り始める。 城壁が崩れる音は遠くまで響き渡り、王国の防衛体制が大きく揺らぐ。 「さあ、これで時間ができた。エンカ、君がどれだけ抵抗しようとも、もう遅い。」エンカは、王国のために戦っているものの、黒城の冷徹な態度に心の中で怒りがこみ上げてくる。 エンカ(歯を食いしばりながらも、怒りと決意を込めて):「こんなこと…させるか…!俺たちは負けない!」 だが、黒城はエンカの叫びを無視し、さらなる戦力を整える準備を進める。 「おや、君がいくら奮闘しても無駄だと気づいているだろう。ギルバートがシギット、アス、ヌダと相手をしている今、君がどう足掻こうと、この戦局は動かない。」 エンカは黒城の言葉を耳にしながらも、必死に自分の攻撃を続けているが、心の中では焦りが広がっていく。 黒城が言う通り、戦局は徐々に黒城に有利に動いていく。 「ギルバート、あの戦闘機型の色彩兵器で、君の仲間たちを圧倒している。シギット、アス、ヌダも無力化されていくだろう。そして君も、その後だ。」 エンカ(歯を食いしばりながらも反論):「黙れ!そんなこと…させるか!」 「君も気づいているだろう。君がどれだけ戦おうとも、我が力に勝ることはない。 君が死にゆく姿を見て、どう思う?」その時、エストレがベルカの通信機能を通じて黒城に情報を伝える。 エストレ(静かな声で、通信越しに):「黒城様、玲美はギルバートと共にシギット、アス、ヌダを相手に善戦しています。 彼女は完全にその三人を封じ込めるつもりのようです。」 「ああ、玲美が良い仕事をしているようだ。シギット、アス、ヌダ…彼らも結局、力不足だったな。 無駄な抵抗をしているに過ぎない。」 エンカ(怒りに満ちた表情で):「お前…!」 「君も最終的にそれを認めるだろう。 全ては、ギルバートのような戦力と、私の計画の前では無意味だ。 君はすぐに倒され、後に続くのは君の仲間だ。」 その言葉に、エンカはますます怒りを感じ、黒城に向けて刃を振り下ろそうとするが、黒城の冷徹な笑みがそれを無意味に感じさせる。 エンカ(自分の心を奮い立たせようとするが、怒りと焦りが交錯する):「くっ…!絶対に負けるものか!」 「君がどう足掻こうとも、この戦いにおいて、私の勝ちは確定している。」 黒城はそう言うと、再び手にしたエクスマグナで一撃を加えようとするが、そこにエンカの反応が追い付いている。 しかし、完全に黒城の力に対抗できるわけではない。 「君の力では、どうしても私には勝てない…。」その時、あの剛剣将ランバルドが姿を現した。 剛剣将ランバルド(驚きと共に、冷徹な眼差しで玲美を見つめる):「…これは…」 その瞬間、ランバルドは黒城の側に立つ玲美の姿を見て、何かを感じ取った。 彼が一瞬でも目を見開いた理由は、ただの美しさや魅力を超えた、恐ろしい何かを感じたからだった。 玲美が放つその気配は、まるで死神のように冷徹で、 冷たい波動を全身から発している。 「ようやく来たか、剛剣将ランバルド…君が現れるのを待っていた。だが、この戦いで君がどう動こうとも、結果は変わらない。」 ランバルド(目を鋭く光らせながら、握りしめた剣を見つめる):「……お前が黒城玲美か…。」 彼は言葉少なに、玲美の存在に集中する。その瞳には、どこか畏怖の色が見て取れるが、同時に覚悟を決めたような決意がこもっている。 「そう、黒城玲美。あの女神のような姿で現れるとはね。だが、君がどれだけ強くとも、私には負けるだろう。」 ランバルド(足を一歩踏み出し、冷徹に声を張る):「違う、黒城。俺はお前のような力に屈しない!」 その時、玲美は静かに顔を上げると、冷徹な瞳でランバルドをじっと見つめ、まるで彼の動きをすべて見透かすように言った。 玲美(静かに、そして冷徹に):「ふふ…貴方もまた、私の敵になるのですね。」 その声には、まるで運命を見透かすような冷たさが込められていた。彼女は微動だにせず、ランバルドの反応を待っているような姿勢を保っていた。 ランバルド(言葉少なに、にやりと笑いながら剣を握りしめる):「俺は戦う。誰だろうと、黒城でもお前でも。だが…その冷徹さ、気に入った。」 その瞬間、ランバルドは再び前に進み、剣を高く掲げ、威圧的な気配を放ちながら、黒城と玲美を相手に戦闘の構えを取る。 ランバルド:「覚悟しろ…!」 「私が倒すのは君だ。玲美、行こう。」玲美はその言葉を受けて、ただ静かに頷く。そして、黒城の指示通り、戦闘の準備を整えた。 玲美(冷たく、鋭く言葉を吐きながら):「行きますよ、ランバルド。」 その瞬間、空気が張り詰め、二人の剛剣将と黒城、玲美の間で戦闘の火蓋が切って落とされる準備が整うのであった。 黒城はそれを邪魔するかのようにエクスマグナのトリガーを引き、色彩砲をエンカ将軍に浴びせる。 エンカ将軍(エクスマグナが放たれる直前に、焦ったように叫ぶ):「なっ…!」 その言葉が最後となり、エクスマグナの色彩砲がエンカを直撃。 激しい光とともに、エンカは一瞬で塵となり、戦場の空気に溶けていった。 ランバルド(驚愕し、エンカの消滅を目の当たりにして、怒りと悲しみが交錯する):「エンカッ!!」 彼の声には明らかな動揺とともに、怒りが滲み出ていた。その目は真っ赤に燃え上がり、剣を握りしめる力が増していく。 ランバルド(心の中で強く誓い、声を震わせながら):「お前を倒す…必ず、黒城…!」 「無駄だ。君の怒りも、焦りも、すべてが私の思惑通りだ。」玲美はその言葉を耳にし、冷徹に一歩踏み出す。 玲美(淡々と、冷たく言う):「ランバルド、あなたの負けは決まったようですね。」 その瞬間、ランバルドは心の中で自分を奮い立たせ、再び冷徹な剣士の顔を取り戻す。だが、足元は揺らいでいるようにも見えた。 ランバルド(呻きながら、深呼吸をして気を取り直す):「お前がどうであろうと…俺は諦めん!」 「それでこそ、君らしい。だが、どうしても無理だ。」 その言葉と同時に、黒城はエクスマグナの再砲撃を準備し、 さらに色彩兵器の圧倒的な力をランバルドに浴びせようとする。 ランバルド(顔を真っ赤にして叫ぶ):「来い!俺は…死んでも負けん!!」 その言葉に呼応するように、ギルバートが前方に移動し、ランバルドの前に立ちふさがる。ギルバート(静かに、冷徹な声で):「黒城、退け。ここは私が引き受ける。」 ランバルド(目を見開き、ぎりぎりと歯を食いしばる):「ふん、貴様もか。だが、俺は一歩も引かん!」 その瞬間、ギルバートは周囲の空気を震わせ、鋭い槍撃を放ち、ランバルドを一瞬だけ止める。 ギルバート(冷酷に):「君に勝てると思っているのか、ランバルド。」 だが、ランバルドはその槍撃を何とか躱し、再び黒城へと向かっていく。 ランバルド(心に強い決意を込めて):「まだだ…まだ終わってない!!」 その背中に感じる圧倒的な気配に、黒城は無感情に微笑みながら、さらに圧力をかける。 「無駄だと言ったはずだ。君の覚悟も、もう時遅しだ。」 その瞬間、ヌダ(魔術師のヌダ)が、黒城の前に出現し、黒い魔力を放ちながら言う。 ヌダ(冷静だが、僅かな疲労感を滲ませながら):「これで、少しは楽になるだろう…!」 ヌダの魔法が黒城に向かって放たれ、魔法の爆発が起こる。 しかし、黒城の色彩兵器がそれを吸収し、強化されたエクスマグナの力をさらに増幅させる。 「君たちの魔法など、何の役にも立たない…。」 その言葉と共に、黒城のエクスマグナにさらにエネルギーが蓄積し、猛烈な威力でヌダの魔法を粉砕し、 周囲の大地を焼き尽くす。 ランバルド(怒りを込めて叫びながら、剣を振り上げ):「俺が…必ずお前を倒す…!」 その一撃に、黒城は微動だにせず、ただ冷徹に目を細める。 そして、ギルバートの援護を受けて、ついにその戦いの終結へと向かっていく。 ジキット将軍(兵器を構え、強力な攻撃を放とうとするが、突如としてその力が跳ね返され、驚愕の表情を浮かべる):「な…なんだ…この力は!? "ヌダ将軍(杖を高く掲げ、魔力を込めて強力な魔法を放つが、その魔力もまた何かに弾き返され、目を見開いて驚愕する):「これは…何かがおかしい…!」 その瞬間、空気がひしめき、まるで壁のように無数の色彩の壁が出現する。 ストレルカの色彩重壁フィールドが、ジキットとその兵器ととヌダの攻撃を完全に無効化していたのだ。 黒城の計算通り、あらかじめその力を用意していた。ジキット将軍(兵器を調整するが、その腕を強い衝撃により押し戻される):「これが…!?一体、どういうことだ…!?」 ヌダ将軍(足元が崩れ、膝をつきながらも必死に魔力を解放しようとする):「無駄だ…!この力、どうして…!?」 その言葉が空しく響く中、ストレルカの色彩重壁フィールドが無敵の壁となり、 ジキットとヌダはその防御を突破できず、次々に反撃を受けることとなる。 「ストレルカ、よくやった。」その言葉と同時に、ギルバートが無表情で二人に向けて鋭い銃撃を放つ。 強力な弾丸がそれぞれの将軍を捉え、ジキットとヌダは一瞬で倒れる。 ジキット将軍(倒れる直前に最後の言葉を絞り出し、悔しそうに呟く):「まさか…こんな形で…!」 ヌダ将軍(その場で力尽きる前に、僅かな反発を試みるも、最後には無力感に包まれて倒れる):「…こんなところで…終わるのか…?」 「どうだ、ランバルド。君の仲間たちも、もはやただの塵だ。」 炎がジキットとヌダを包み込む。彼らの体は瞬く間に塵と化し、ただの灰となる。 黒城の力は圧倒的だった。 ランバルド(怒りに顔を歪ませ、剣を高く掲げて一歩前に踏み出す):「お前…!許さねぇ!」 その声は震え、燃え上がった怒りとともにランバルドの目には冷静さが欠けていた。彼の剣が光を放ち、周囲の空気を切り裂こうとする。 「怒りだけでは何も変わらない…君の弱点が、今まさに見えてきた。」黒城は一呼吸を置いて、手を上げると、すぐにビフロンスがその力を解放する。 全身に色彩のエネルギーが奔流のように流れ、ビフロンスはその潜在能力を最大限に発揮し始める。 「ビフロンス…その力を、今こそ解放する時だ。」ビフロンスの機体が鳴り、内蔵されていたエネルギーシステムが作動を始める。 その力は、今までとは桁違いに強力で、周囲の空気が震え、ランバルドを圧倒しようとする。 そして、黒城は次に自らの思惑通り、アスの改造を開始する。 瞬く間に彼の姿は変わり、蒼眼を宿す新たな兵器、「蒼眼のセド」として生まれ変わった。 蒼眼のセド(改造後、冷徹に目を開き、全身に新たな機能が与えられた):「…新たな力が、宿った。」 (満足げにその成果を眺めながら):「君たちの力を超えるためには、この程度の変化が必要だ。」 ランバルド(唇を噛みしめながら、蒼眼のセドを見つめる):「セド…お前もそんなことを…!」 (冷酷に笑う):「今や、君たちの力は完全に私の掌中にある。セド、ビフロンス、さあ、行け。ランバルド…君に勝ち目はない。」 蒼眼のセド(冷静に指示を受け、瞬時にランバルドに向けて構える):「命令を受けた。戦闘開始。」ランバルドの怒りが頂点に達し、彼の剣が再び光を放つ。 しかし、蒼眼のセドとビフロンスの圧倒的な力を前に、彼はその力をどう活かすべきか一瞬迷ってしまう。 ランバルド(冷徹な意志を抱きつつも、今までのような冷静さは欠けている):「お前…!俺はまだ、あきらめねぇ!」 (冷酷に微笑み、手をかざして命令する):「フフフ…これなら、あの剛剣将ランバルドも、もう無力だろう。」 蒼眼のセド(冷徹な瞳を光らせ、前に進む):「指示通り、戦闘準備完了。」 ギルバート(足のついた戦闘機型の色彩兵器が低く唸り、すぐにランバルドに向けて攻撃の構えをとる):「戦闘開始。」 デファイアント(その巨大な体を揺らし、全身の武器を展開する。力強い弾幕が発射される):「ターゲット…確認。」 ブレン(その砲身が高く掲げられ、電撃的な光を放つ):「全力で発射準備完了。対象を撃破する。」そして、黒城は自ら手にしたエクスマグナを変形させ、 鋭い刃を持つ剣の形にする。 その刃は、先ほどの砲撃とは打って変わり、切断のために特化された形に進化していた。 (手に持つエクスマグナを眺めながら、冷笑を浮かべる):「さあ、ランバルド…君の運命はここで決まる。」 ランバルド(無念そうに、だが何とか体を起こして立ち上がり):「…やっぱり、最後まで倒れたくはねぇな。お前を絶対に倒す!」 ランバルドはその言葉を胸に、再び剣を構え直す。 しかし、彼の目の前には黒城の色彩兵器が立ちはだかり、その力が一切の希望を奪おうとしていた。 (冷笑を浮かべながら、刃をランバルドに向けて):「君の剣、確かに力強いが、もう通じないよ。」 玲美(冷徹な目を持ちながらも、少し嬉しそうに):「ランバルド、もう遅いわ。あなたの力は、すべて無駄だってことを…理解した?」 (その言葉に耳を貸しつつ、再びエクスマグナの刃を振り上げる):「セド、ギルバート、デファイアント、ブレン、すべてを総動員する。ランバルド、君の命運はここで尽きる。」 ランバルド(目を見開き、震える手で剣を構えながら):「…まだ終わらねぇ!俺の力を、見せてやる!!」その言葉とともに、 ランバルドは全身から力を放ちながら、黒城の攻撃を受け止めようとするが、黒城の圧倒的な攻撃力に次第に押され始める。 剛剣将ランバルド「ふっ、覚悟ルー☆」ま■■斬■り!!! (冷静に眉をひそめ、すぐに計画を練り直す):「ふん、魔神斬り…だと?流石にその威力…私の色彩重壁フィールドでも、少しは効くか。」 ランバルドの斬撃が放たれ、黒城のフィールドに衝撃を与えるが、それでも完全に破壊されることはない。 しかし、黒城はその余裕のない状況を見逃すわけにはいかない。 (冷徹に心の中で計画を立て):「…このままだと、どこかで押し切られる。だが、ここでランバルドを動揺させる方法がある。」 黒城はすぐさま、ビフロンスに手をかけ、その強力な投影機能を利用し、幻影を作り出す。 ランバルドの前に、ジキット、ヌダ、エンカ、そしてシギットの姿が現れる。 (内心で微笑みながら):「ランバルド…君を惑わすために、君の仲間たちを見せてやる。」ランバルドの前に現れた幻影は、 まるで生きているかのように動き、言葉を発する。 幻影のジキット(冷徹な声で):「ランバルド、お前にこの戦いを終わらせることができるのか?」 幻影のヌダ(杖を構え、挑発的に):「もうすぐお前も、我々と同じ運命を辿ることになる。」 幻影のエンカ(血まみれの姿で立ち上がり):「ランバルド、君が倒したと思ったが、実は…生きていたのだ。」 幻影のシギット(鋭い目を光らせて):「こんなことをして、どうして勝てると思う?」 (冷酷に笑いながら、ランバルドの心を揺さぶる):「どうだ、ランバルド?仲間たちが君を試しているぞ。もうその魔神斬りで、誰も救えない。」ランバルドはその幻影に動揺し、短い隙間を生み出す。 黒城はその隙を逃さず、エクスマグナを構え直し、さらに強力な攻撃を加えようとする。 (冷徹に命じながら):「さあ、行け。すべてを滅ぼし、我が支配を確立するのだ。」 ビフロンス、デファイアント、ギルバート、そしてエクスマグナ。 彼の命令に従い、色彩兵器たちは一斉にバド王国に向けてその力を放つ。 ビフロンス(その金属的なボディが光を反射しながら):「目標、確認。進行します。」その言葉と共に、 ビフロンスが展開する色彩重壁フィールドが周囲に広がり、周囲の空間を歪める。 これにより、バド王国の防衛がいくつか無力化される。 デファイアント(巨大な巨体が轟音を立てて進む):「敵、全てを殲滅する。目標確認。」 デファイアントの巨大な砲撃が城壁を粉砕し、王国の防御線を打破。数発の強力な砲弾がバド王国を直撃し、その一部が崩壊し始める。 ギルバート(地面を踏みしめる音が響く):「確認…目標に到達。開始します。」 ギルバートがその鋭い槍の先を向け、周囲を見渡しながら進む。 蒼眼による周囲の感知が、暗闇の中でもその動きを正確に導く。 エクスマグナ(その刃が一閃を放ち):「DESTROY=SLASHER」 エクスマグナの刃が空気を切り裂き、バド王国の中心に向かって強力な色彩の力を放つ。 あらゆる建物、全ての抵抗がその一撃で崩れ去る。 「バド王国…この世のすべてを手に入れるための一歩だ。 君たちのすべてを消し去り、完全に支配する。」 バド王国の城壁は崩れ、煙と炎が上がる中、黒城の色彩兵器たちは容赦なく破壊を進めていく。町の中心では人々が恐怖に震え、逃げ惑っている。その姿が黒城の目には滑稽に映る。 (ほほ笑みを浮かべながら)「力こそが正義。抗う者は消え去るだけだ。」 玲美の銃撃、そして我のエクスマグナの凶刃を受け、 ランバルドはついに地に伏した。一歩も動けず....目の前では玲美が倒れた我を見続けているだけだった。 し...城は、まだ、我が王は倒れていない... (冷静に見守りながら):「…よくやった、ランバルド。君の死は、暗黒のシドの復活のために必要だった。」 エクスマグナの刃がランバルドを貫き、彼の体が徐々に崩れていく。 その死に際、ランバルドはかろうじて声を絞り出す。 ランバルド(痛みをこらえながら):「最後に...お前のような敵と戦えたことを誇りに思う…だが...俺は...!」 ランバルドの体は、黒城の色彩兵器による攻撃で次第に粉々に砕け、完全に形を失っていく。 そして、黒城は満足そうにその様子を見つめ、エクスマグナの刃を一閃、ランバルドの魂を貫く。 (冷徹に):「そのまま、消え去るがいい。君の命は、我の目的のために使われる。」 そして、黒城は儀式を開始する。暗黒のシド復活の儀式を――。 その儀式の力は、 エクスマグナの色彩エネルギーを用いて強力に流れ込み、 ランバルドの死体が変化を始める。 ランバルドの肉体は割れ、 激しく光りながら変容を始める。 その光が暗黒のシドの姿を形作り、 彼の目が血のように赤く染まっていく。(生まれ変わり、荒々しく立ち上がる) ![]() シドはその手を空中にかざし、全身から黒いオーラを放ちながら言葉を続ける。 暗黒のシド(黒城を見つめながら):「黒城よ、我が復活により、私はもはやただの剛剣将ランバルドではない。今、私は全てを支配する力を持つ者だ!我が王、シドの名において、 全てを滅ぼし、支配し、再び世界をこの手に握る!」 (冷ややかな微笑みを浮かべ):「良いだろう、シド。君の力を手に入れた今、全てが我が手のひらの中だ。」 暗黒のシド(感謝を込めて):「黒城、貴様の助けに感謝する。お前の忠実な部下として、今後は全てを滅ぼし、シドの名のもとに世界を再構築しよう。」 (鋭い目でシドを見つめながら):「ああ、今こそ新たな時代の幕開けだ。君の力が加われば、我々の支配は揺るがぬものになる。共に歩み、全てを滅ぼす時が来たのだ。」 暗黒のシド(邪悪な笑みを浮かべて):「そうだ、黒城。俺はもう、以前のランバルドではない。全てを壊し、新たな支配者として君と共に歩む。色彩と死が支配する世界を!」 「その通りだ。私の力で、世界を我々の手中にする。 そして、すべての敵を消し去り、 新たな秩序を作り上げるのだ。」シドは力強く地面を踏みしめ、その足元から黒い炎が立ち上る。彼の復活により、黒城の支配がさらに強固なものとなり、世界を覆い尽くす日が近づく。 暗黒のシド(深く息を吸いながら):「黒城、お前と共に、全てを滅ぼす準備が整った。今こそ、その力を思い知るがいい。」 (冷ややかな笑みを浮かべ、エクスマグナを手に取る):「ああ、シド。我々の力を思い知るがいい。全てを支配し、踏みにじり、そして新たな秩序を築き上げるのだ。」 黒城はシドと共に王の元へ向かう。 (冷徹に前を見据えながら):「王よ、貴様には何ができる?我が恨みを受けるがいい。」 シドと共に王の間にたどり着いた黒城は、冷徹な目で王を見下ろし、その運命を決定付ける言葉を発する。 :「我が恨みは、もはや貴様の命に届いた。覚悟しろ。」 そして、黒城はその手を高く掲げると、手のひらから色彩エネルギーがほとばしり、王の存在を粉微塵に消し去るための力を放つ。 (冷笑しながら)「色彩…解放。」 その瞬間、王は一瞬にして崩れ去り、粉々となって風に舞い散った。王の死が確認されると、黒城は無感情にその場所を後にする。シドもまた、その後ろで黙って黒城に従う。 暗黒のシド(冷酷に):「王の死。これで全てが終わったのだな。貴様の復讐は完遂された。」 (無表情に):「ああ、全てが終わった。しかし、まだ満足はしていない。私の目指す場所は、ここではない。次のステップがある。」 黒城はそのまま、立ち去りながら周囲に目を向け、バド王国の廃墟をじっと見つめる。 (冷徹に)「王国など、もはや存在する意味はない。シド、貴様の力で、この地を焼き尽くしてしまえ。」 暗黒のシド(冷笑しながら):「フハハハハハ…これで終わりだ…バド王国…」シドはその手を広げ、黒い炎を放つ。黒城の命令通り、 王国は次第に黒き炎に包まれ、跡形もなく消し飛んでいく。 その炎は周囲を焼き、地面を焦がし、最終的にバド王国は完全に消滅する。 (遠くからその光景を見守りながら):「これで全てが消え去った。王も王国も、我の手で滅ぼした。」 シドの放つ黒き炎が収束するのを見届けると、黒城はゆっくりと振り返り、再び前を向く。 (決意を新たに)「だが、これで終わりではない。世界にはまだ、我を阻む存在が多すぎる。次に侵攻する場所を見定める必要がある。」 暗黒のシド(黙ってうなずきながら):「次の標的は、どこにする?」 (しばらく考えた後、冷酷に答える):「次は、あの新学園都市だ。レウス、ショウ少佐、そして…奴らの手に負えるかどうか、確かめる時だ。」 黒城はその言葉を発し、さらに次の支配の地を目指して歩き出す。シドもまた、忠実に従い、その後ろを歩きながら言葉を続ける。 暗黒のシド(邪悪に微笑みながら):「新学園都市か。楽しみだな、黒城。我々の力が通用しない場所などない。」 「その通りだ。全ては我の手のひらの中。行こう、シド。」 黒城とシドは次なる侵攻の地を目指して進んでいく。どこまでも冷徹で、力を求め、支配を広げるために。 |
![]() 君の洞察力には感激するよ。君は天才だ。 そんな君に渡したいものがある。これだ。 ![]() くぁwせdrftgyふじこlp!!! ![]() |