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マンチSS3 - (2009/02/05 (木) 01:18:36) の編集履歴(バックアップ)


マンチ・グループSS


合計点<+5/『フジ道は死狂ひなり』まで>




『フジ道は死狂ひなり』<+3/千尋>


フジ一族に御那魅急襲なる秘剣あり
クワガタ組組長榎本和馬をして「神妙古今に比類なし」と言わしめたり

フジギリの攻撃回数は常よりも一度多く
その時フジギリが様した科人六名のうち二名の首は
切断された後になお炎で焼かれていたという

―中略―

とある武家屋敷の庭にて、マンチグループのメンバーが勢ぞろいしている。
その中心で、捕らえられ縛られている男―駒沢。

「か 神宿内どの、このように縛られていては先生に礼を尽くすことはでき申さぬ」
「頭を下げてはならぬ おぬしはただまっすぐに先生を見据えるのだ」
「決して動いてはならぬ」

そう言って、神宿内憲次は持っていたプリンのカラメルを額につける。
他のマンチグループのメンバーもそれにならう。

(こ…こいつら…何の呪いだ…)

ふと、障子に映る影。
「おでましになられる」

そこから現れたのは白髪の剣士、フジギリであった。

フジギリが心の平衡を失ったのはいつの頃からであろう
聖天使猫姫の痛い発言を聞いた時ではなかったか

よろめきながら近づくフジギリ。
うろたえる駒沢。

「か 神宿内どの」
(ズムッ)
神宿内の骨子術が駒沢の所作を封じた

そこに駆けてくるのは木下恭介。
木下は駒沢の頭にプリンをのせる。

(な…)

「え…えあぁ」
「えあーたんではございませぬ
 それなるは当グループの門を叩きし者」

その刹那、フジギリの眼が鷹のように鋭く光り、
一瞬にして頭上のプリンを2度、両断した。

「お美事」
「お美事にございまする」

この様切こそマンチグループの入門儀式
カラメルプリンである


『アグレッシブ幸一に関する報告』<+2/千尋>


  • アグレッシブ幸一は頑固者である。
彼は頑なに自分の意見を曲げない。
人から何か意見を言われると、脊髄反射で「いや、それはちがう」と答える男だ。
自分が間違っている場合でも「僕が言いたいのはそういう意味じゃない。君には難しかったかな。せめて熱力学第二法則くらいは勉強してもらわないとね」などと相手が閉口するまで話を逸らし続け、自分が正しいという立場を譲らない。
彼がイケメンでありながら決して友達がいない理由である。
もっとも彼自身は自分がイケメンでないから差別されているのだと思い込んでいるようだが。

  • アグレッシブ幸一は社会人である。
都内の進学校から公立大学に進み、そこそこ優秀な成績で卒業した。
しかし面接のスキルが壊滅的なのでどこの企業からもお呼びがかからなかった。
もちろん彼自身は自分がイケメンでないから差別されているのだと思い込んでいる。

  • アグレッシブ幸一は被害妄想である。
彼は自分のPCを他人に持ち去られることを極度に警戒しているようだ。
最近彼は特殊な専用電源と専用ケーブルでないと電気が取れないように本体を改造したらしい。
一般のコンセントを使って起動するとハードディスクは粉々だ。
さらには電源ごと持っていかれないように、重りを付けた上に厳重に固定した。
つまり初期位置以外ではパソコンを使用することが出来ないのだ。


以上のことから、一つの結論が導き出せる。
  • アグレッシブ幸一と希望崎学園には何の関係もない。

彼が今回の戦いに参加することになったのはどういったわけだったのか。
友達のいない彼のこと、知り合いからお呼びがかかったという理由ではありえない。
例えそうだとしてもそれに協力する理由などないのだ。
この“ありえない登場人物”こそ、今回の戦争に識家の思惑が絡んでいるという証拠ではないだろうか。
『ラージギール』。因縁を操作する能力であればこのようなことも可能であろう。
そして彼が自分のPCに異常にこだわる理由。それは彼が所持していると噂される『アカシックレコートに干渉する』手段がまさにそこに備わっているからではないかと推測できる。
アカシックレコードとの干渉。
これがルンビニーと無関係であるとは到底思われない。
今後も引き続きアグレッシブ幸一の調査を行っていく必要があるだろう。

スズハラ機関所属 エルサイス研究員のレポートより
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