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第１話 確率の世界
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dmps_fun
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ストーリー
| ギュウジン丸の引き起こした 全生命体を巻き込んだ タイムパラドックス | |
| それにより存在が消滅しかかった ルピコ達は、何もない虚無の ような場所に落とされる | |
| しかし、運よくカノンとキリコに 再会し、二人の協力で 突破口を掴んだ | |
| ルピコ達はわずかな希望を胸に 現実の世界へと戻ってゆく | |
| 闇から抜け出した先 そこは―― | |
 |
で……出来た……！ |
| ヴィヴィ | |
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現実世界に戻ってきた…… そう、ですよね？ |
| ルピコ | |
|
キリコさんが見せてくれた 景色と同じ……ですが |
| ルピコ | |
|
ここが現実世界だなんて 信じられない景色ですね |
| ルピコ | |
|
時間の連続性が失われた状態 そう言っていましたが…… |
| ルピコ | |
|
まるで、バラバラになった ガラス片の中に小さな世界が 入っているように見えます |
| ルピコ | |
| ルピコ達の周囲には 割れたガラスの ようなものが無数に広がっている | |
| そのひとつひとつに 映像のようなものが 映し出されている | |
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これがキリコさんの言っていた 時間が一定方向に 流れなくなってしまった状態だよ |
| ヴィヴィ | |
|
このバラバラに散らばっている ガラス片のようなものは全て 私達が過ごした世界であり時間 |
| ヴィヴィ | |
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時の歯車が壊れて 連続してるはずの 時間の繋がりが断ち切られて |
| ヴィヴィ | |
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一つの形を保てず どんどん……崩壊していってる |
| ヴィヴィ | |
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本当に……世界が 壊れてしまったんですね…… |
| ルピコ | |
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大丈夫 |
| ヴィヴィ | |
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お父さんの存在を定義している 時間を見つければ元に戻せる |
| ヴィヴィ | |
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無数に増えたお父さんも消滅して このパラドックスも元に戻る |
| ヴィヴィ | |
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きっと、ルピコお姉ちゃんも 【プレイヤー】さんも 元の生活に戻れるよ |
| ヴィヴィ | |
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……そのためにも お父さんと禁断を倒さないとね |
| ヴィヴィ | |
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……はい |
| ルピコ | |
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落ち込んでる暇はないニャリ！ 今もカノンは禁断を倒す方法を 探してるニャリ！ |
| ニヤリー | |
|
お前も頑張るニャリ！ |
| ニヤリー | |
 |
そう……ですよね！ |
| ルピコ | |
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私達がこの世界を元に戻す間に きっとキリコさん達が戻ってきて 禁断を倒す方法を見つけてくれる |
| ルピコ | |
|
頑張らないとですね 【プレイヤー】さん！ |
| ルピコ | |
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ですが……時間の崩壊した この世界でどうやって目当ての 時間を見つければいいんでしょう |
| ルピコ | |
 |
うーん…… 私の能力も、時の歯車が 壊れてしまった状態じゃ…… |
| ヴィヴィ | |
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ひとまず、一つ一つ 確認してみましょうか |
| ルピコ | |
| 浮いていた欠片のひとつに ルピコは触れてみる | |
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デュエマ……？ |
| ヴィヴィ | |
 |
そうです！ このカードを使って みんなで遊ぶんです！ |
| ルピコ | |
 |
カード……楽しそう！ |
| ヴィヴィ | |
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そしてここに居るルカさんと 【プレイヤー】さんは このゲームの名人！ |
| ルピコ | |
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きっと優しく教えて くれますよ！ |
| ルピコ | |
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ひ……！ |
| ヴィヴィ | |
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あ、また隠れた |
| ジャスミン | |
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……ルピコ 貴方が教えてあげたら？ |
| 闇の守護者 ルカ | |
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ダメですよ！ ほら、二人とも カードを持って！ デュエマ・スタートです！ |
| ルピコ | |
 |
わっ！？ な、何ですか今のは！？ |
| ルピコ | |
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昔の出来事が鮮明に…… まるで当時の自分に 戻ったような感覚でした |
| ルピコ | |
|
この宙に浮いている物は全て この世界の時間だからね |
| ヴィヴィ | |
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昔の時間そのものを ルピコお姉ちゃんは見たんだよ |
| ヴィヴィ | |
 |
なるほど…… あれは昔の…… |
| ルピコ | |
| ほんの一瞬の出来事だったが 何もかもを忘れることができた | |
| 何の脅威もなかった頃の 気持ちを思い出したルピコは 笑みをこぼす | |
 |
ルピコお姉ちゃん なにか面白いものでも見た？ |
| ヴィヴィ | |
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私達が出会った時の時間を 見たんです ヴィヴィさんの記憶が無かった頃 |
| ルピコ | |
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勝手にルカさんの屋敷に 入ってきてピザを食べて ルカさんのことを怖がっていて |
| ルピコ | |
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も、もう！ そんなの見なくていいよ！ |
| ヴィヴィ | |
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ふふふ、これも大事な思い出です |
| ルピコ | |
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そ、そうだけど…… |
| ヴィヴィ | |
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……にしても これを一つ一つ確かめていくのは 凄く時間がかかっちゃいますね |
| ルピコ | |
|
そうだね…… 中にはすごく危険な時間も あると思うし |
| ヴィヴィ | |
|
あまり時間をかけると どこかに居るお父さんと遭遇する 可能性もある…… |
| ヴィヴィ | |
|
どうしましょう…… 【プレイヤー】さん 何か思いつくことはありますか？ |
| ルピコ | |
| ヴィヴィが自分の時間を 巻き戻すことで 現実世界へと戻ってこられた | |
| それはヴィヴィがまだ 自分達と出会った時間軸を 保持してくれているからだった | |
| だから自分の因果を辿ることで ここへと戻ってくることができた | |
| なら…… | |
|
そっか……！ |
| ルピコ | |
|
ヴィヴィさんに関連する時間を 手繰り寄せることができれば 探すべき時間を絞れますね |
| ルピコ | |
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それができれば、きっとその中に ギュウジン丸さんの時間がある！ |
| ルピコ | |
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私に関する時間を手繰り寄せる ……うぅ、難しいこと言うなぁ |
| ヴィヴィ | |
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この場所に戻ってきた時とは逆 私の身体の時間で、 因果を手繰り寄せる…… |
| ヴィヴィ | |
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その中からお父さんの時間だけを 取り出して…… |
| ヴィヴィ | |
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さっきよりも力を強く使いながら 繊細に扱わないと…… |
| ヴィヴィ | |
|
頑張ってヴィヴィさん！ さっきキリコさんに鍛えられた ヴィヴィさんならいけます！ |
| ルピコ | |
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も、もう！ 他人事だと思って…… |
| ヴィヴィ | |
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……じゃあ、二人も協力して |
| ヴィヴィ | |
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さっきよりも力が必要 禁断の力に頼りすぎるのは 危険だし……デュエ粒子が欲しい |
| ヴィヴィ | |
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デュエ粒子、となれば デュエマですね！ |
| ルピコ | |
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わぁ……凄く輝いた顔で 【プレイヤー】さんが シャッフルを…… |
| ヴィヴィ | |
|
わ、分かってる？ 今は結構切羽詰まった状況 だからね？ |
| ヴィヴィ | |
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あんまりはしゃぎ過ぎたら 見つかっちゃうかもだから 気を付けないとダメだよ？ |
| ヴィヴィ | |
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流石にいくらデュエマ脳な 【プレイヤー】さん でも分かってますよ！ |
| ルピコ | |
 |
……分かってますよね？ |
| ルピコ | |
|
じゃあ、ヴィヴィさんの エネルギー補給が済むまで デュエマとしましょう！ |
| ルピコ | |
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デュエマ・スタートです！ |
| ルピコ |
勝利時
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――はっ 楽しくてデュエマに 熱中しちゃってました！ |
| ルピコ | |
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お前らには緊張感が 足りないニャリ…… |
| ニヤリー | |
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ヴィヴィさん、 どうです？ いけそうですか？ |
| ルピコ | |
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……うん、大丈夫そう これならいけると思う |
| ヴィヴィ | |
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ルピコお姉ちゃん 【プレイヤー】さん 私の手を掴んでおいて |
| ヴィヴィ | |
| 【プレイヤー】と ルピコはヴィヴィの手を掴む | |
| 二人が手を掴んだことを 確認すると、ヴィヴィは 息を吐き、深く集中をする | |
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【プレイヤー】さん ルピコお姉ちゃん…… 始めるよ―― |
| ヴィヴィ | |
| 無数に広がる時間の欠片の中で ヴィヴィは自分の因果を 手繰り寄せ始める | |
| するとヴィヴィに関する時間が ヴィヴィの元へと集まり始め 連続して再生を始めた | |
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――見つけたよ、お父さん |
| ヴィヴィ | |
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おや、VV-8 家出娘のお帰りだな |
| ギュウジン丸 | |
| 何度も時間軸を移動し ギュウジン丸を倒した時間も | |
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分かったよ 【プレイヤー】さん ルピコお姉ちゃん |
| ヴィヴィ | |
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一緒に、お父さんを 止めに行こう |
| ヴィヴィ | |
| 【プレイヤー】と ルピコと共にギュウジン丸を 倒すことを決意した時間も | |
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【プレイヤー】さん達 の街をこんなことに してしまった人達の仲間…… |
| ヴィヴィ | |
|
じゃあ、私が この事態の元凶っていうのも…… 本当なの……？ |
| ヴィヴィ | |
| 自らの過去を知り 罪の意識に苛まれた時間も | |
 |
もしまだやるなら……このまま ぼ、ボコボコにしちゃうから！ |
| ヴィヴィ | |
 |
ハッ、やってみろよ……！ 動きを止めた程度じゃ 俺は引き下がらねェ |
| デッドゾーン | |
| みんなのために役に立ちたいと 勇気を持って強敵の前に 立ちはだかった時間も | |
|
おはよう 時間通りのお目覚めだな |
| ギュウジン丸 | |
| ギュウジン丸によって 修復され 目を覚ました時間も | |
| そのさらにずっと前 ヴィヴィがまだ禁断の 一部であった頃の時間すらも | |
| 無数に集まってくる ヴィヴィの時間は、次第に ギュウジン丸の時間へと移り | |
| ギュウジン丸の 根源となる時間を探すため より集中を深めていく | |
|
――きっと、これだ |
| ヴィヴィ |
敗北時
|
ぴぃ……連戦は疲れますね |
| ルピコ | |
|
あれ、【プレイヤー】 さんはまだまだ平気ですか？ |
| ルピコ | |
|
頑張って二人とも！ まだまだデュエ粒子が 足りないよ！ |
| ヴィヴィ | |
|
むむ……じゃあもう一度です 行きますよ！ 【プレイヤー】さん！ |
| ルピコ |
