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ダピコの里帰り 第1話 前編
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dmps_fun
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ストーリー
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ここが、ルピアの里ですのね！ |
| 八重子 | |
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なるほど、樹の上や 大地の起伏を利用して 家としているんですのね！ |
| 八重子 | |
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地上にも家があるのは ちょっと意外ですの |
| 八重子 | |
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ファイアー・バードは 私みたいに可愛い子ばかりじゃ ないからね～ |
| キューティー・ルピア | |
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ファイアー・バードだから 飛べるとも限らないからな |
| マッハ・ルピア | |
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小さい奴ばかりでもないぞ！ |
| マッス・ルピア | |
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武器や鎧を身に着けている子も いますからね～ |
| ピース・ルピア | |
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確かにそうですの！ そうなると樹の上ばかりに住居を 作るわけにはいかないですのね |
| 八重子 | |
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ドラゴン達と共に闘うための 武装も多いですのに―― |
| 八重子 | |
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……この空気感 故郷に戻ってきたって感じがします |
| ルピコ | |
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懐かしい景色 懐かしい匂い…… |
| ルピコ | |
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ただ、何だかどこか 違う気もします |
| ルピコ | |
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……私達が長い間留守にして 少し大きくなったせいかもな |
| ダピコ | |
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これまで多くの闘いが あったというのに、まだこうして 里は残っていたんだな |
| ダピコ | |
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それにしても今日は何だか 妙に暑いな |
| ダピコ | |
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ルピアの里って こんなに暑くなるものだったか？ |
| ダピコ | |
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で、ですよね…… 真夏でも ここまでじゃなかったような…… |
| ルピコ | |
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今の私達に羽毛はないのに 今まで感じたことのないほどの 暑さを感じます |
| ルピコ | |
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大変って言ったのは まさにこの暑さのことだぞ！ |
| マッス・ルピア | |
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ルピアの里は今 謎の酷暑に襲われているんです～ |
| ピース・ルピア | |
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謎の酷暑、ですか……？ たまたま暑い日が 続いているわけじゃなく？ |
| ルピコ | |
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……どうやら、そういうわけでも ないようですの |
| 八重子 | |
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あそこ、川のある場所を 見るんですの |
| 八重子 | |
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…………川？ |
| ルピコ | |
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あーー！ 川の水のかさが減ってます！ |
| ルピコ | |
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まさか、それほど 暑さの影響が出ているのか！？ |
| ダピコ | |
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そうか…… 違和感の正体はこれですね |
| ルピコ | |
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水が減ってるだけじゃなく 緑も少なくなってる…… もっと緑が多かったはず |
| ルピコ | |
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まともに農作物も育ってないな…… ちょっとやそっとのことじゃ こうはならない |
| ダピコ | |
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昔からこう というわけではないんですのね |
| 八重子 | |
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まさにそのとおりです～ |
| ピース・ルピア | |
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昔ルピコやダピコ姉と よく水遊びした川も 今じゃ水浴びできないほどだよ |
| キューティー・ルピア | |
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そうそう！ ダピコ姉、あの川で 溺れかけたこともあったぞ！ |
| マッス・ルピア | |
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あのときは皆で 何とか助け出しましたね～ |
| ピース・ルピア | |
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ダピコ姉、何でもできるのに 泳ぐのだけは一番下手 だったからな～ |
| キューティー・ルピア | |
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いくら教えても 飲み込みが悪くて…… |
| キューティー・ルピア | |
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キューティーに比べたら みんな下手になる！ 比較対象が悪いんだっ！ |
| ダピコ | |
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む、昔の話だ！ 【プレイヤー】 ルピコ！ 今は違うぞ！ |
| ダピコ | |
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ダピコ様やルピコ様と 皆さんはとても仲がよかったんですのね |
| 八重子 | |
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ダピコ姉は常に皆に 気を配ってくれるお姉ちゃんの ような存在だったぞ |
| マッス・ルピア | |
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皆から姉として慕われて ダピコ姉も皆を妹として 扱ってくれてた |
| マッハ・ルピア | |
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ルピコは、そんな皆の中でも 末っ子のような存在だったよね |
| キューティー・ルピア | |
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私はみんなのように 秀でた能力もありませんでしたから みんなについて回っていました |
| ルピコ | |
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そんなだからトラブルに 巻き込まれて、人間の世界に 迷い込んでしまって…… |
| ルピコ | |
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そんな二人とよく食べ物を 探した山も、今じゃ…… 見る影もないぞ |
| マッス・ルピア | |
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ダピコ姉がよく美味しい実が 生ってる場所を教えてくれたよね |
| マッハ・ルピア | |
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懐かしいなぁ みんなにいっぱい食べさせて くれたのを今でも覚えてます |
| ルピコ | |
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見つけた特権で 先にたくさん食べてもいいのに 僕達のほうが食べてたよな！ |
| マッハ・ルピア | |
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……こんな具合で 山も川も、どこも 酷暑の悪影響が出ているんです～ |
| ピース・ルピア | |
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ある時を境に、ルピアの里の 気温が日に日に上がっていって～ |
| ピース・ルピア | |
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ちょうど同時期に 私達の姿もヒューマノイドのような 形になってしまったんです～ |
| ピース・ルピア | |
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さすがに本来のキュートさには 及ばないけど、この姿も キュートなのは不幸中の幸いね |
| キューティー・ルピア | |
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（これは、まさか ギュウジン丸の一件の影響か） |
| ダピコ | |
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（あり得ますね…… 時間改変の影響で、様々なことが 各地で起こっています） |
| ルピコ | |
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（お姉ちゃん達の姿が変わったのも この酷暑も時空のひずみの 影響で生じたものかも……） |
| ルピコ | |
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しかし 里に他のルピアが見当たらないな みんな一時的に避難してるのか？ |
| ダピコ | |
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そういえばそうです！ これも、この酷暑の影響ですか？ |
| ルピコ | |
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…………？ |
| ルピア達 | |
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ああ、そっか ルピコとダピコ姉は知らないんだ |
| マッハ・ルピア | |
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それよりもずっと前に 皆里から出ていっちゃったんだ |
| マッハ・ルピア | |
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えぇーーっ！？ |
| ルピコ＆ダピコ | |
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そ、それはどうして……！？ |
| ルピコ | |
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まさか、私が…… 里を抜けてしまったからか？ |
| ダピコ | |
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うーん…… そういう感じじゃなかったぞ |
| マッス・ルピア | |
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やっぱり、この里は色々 古臭いと思っちゃったんだと思うぞ |
| マッス・ルピア | |
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巫女として育てられる里…… なんて、前時代的と 思っちゃうもんな |
| マッハ・ルピア | |
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そうよね～ 堅苦しそうでキュートじゃないし |
| キューティー・ルピア | |
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私はとっても いい里だと思うんですけど～ |
| ピース・ルピア | |
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………… |
| ダピコ | |
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そんな状況でも ルピコ様とダピコ様を 捜していたんですのよね？ |
| 八重子 | |
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ということは この里を救う手立てが 何かあるんですの？ |
| 八重子 | |
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この里は、さっきも聞いたように 巫女を育てる里 |
| マッス・ルピア | |
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そんな里から、巫女がどんどん いなくなってしまっている 状況が続いて、今は四人だけ |
| マッス・ルピア | |
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その昔、この里の巫女達が 祀っていた神様が 怒っちゃっているのかもしれない |
| マッス・ルピア | |
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だから、この里から抜けてしまった ルピア達を捜していたら ダピコ姉とルピコを見つけたんだぞ |
| マッス・ルピア | |
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まぁ、集まってどうにかできる！ という確証はないけど…… |
| マッハ・ルピア | |
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ただ、里がこの状況です～ せめて一族で集まって 何か対処しないと～…… |
| ピース・ルピア | |
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ということで、一族の者を集めて 家族会議をしよう ということになったの |
| キューティー・ルピア | |
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見つけられたのは 貴方達二人だけだけどね |
| キューティー・ルピア | |
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…………っ！ |
| ダピコ | |
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……！？ ダピコお姉ちゃん どこに行くんですか！？ |
| ルピコ | |
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ダピコ姉 何も言わずに出ていったな |
| マッス・ルピア | |
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もう、ダピコ姉ったら…… いつも何も 言ってくれないんだから！ |
| キューティー・ルピア | |
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この里を出ていったときも そうだったし…… |
| キューティー・ルピア | |
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まぁまぁ～ 久々の里帰りで、思うところが あるのかもしれませんし～…… |
| ピース・ルピア | |
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今は一人にしておいて あげましょう～ |
| ピース・ルピア | |
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………… |
| 八重子 |
