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五等分の決闘者 第3話 前編
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ストーリー
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ここは日々デュエマの 研究が行われている、 カイトさんの研究所です！ |
| ルピコ | |
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今回は特別に中の見学を 許可してもらいました！ |
| ルピコ | |
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資料や本が沢山…… ここならデュエマについての 勉強も捗りそうだな……！ |
| 上杉風太郎 | |
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ここでも勉強ですか…… 上杉君の熱意には 驚かされます…… |
| 中野五月 | |
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デュエマひとつでここまで 街が発展するんだぞ 勉強して損はないだろう |
| 上杉風太郎 | |
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うーん……？ そういうもの なんでしょうか……？ |
| 中野五月 | |
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フータローは もはや勉強オタクみたいなとこ あるよね… |
| 中野三玖 | |
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あはは…… ここで勉強するのはいいですけど カイトさんの自宅ですからね？ |
| ルピコ | |
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自宅！？ こんな立派な研究所が！？ |
| 上杉風太郎 | |
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研究所に住んでる カイトさんっていったい…… |
| 中野三玖 | |
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カイトさんは水文明の守護者です 非常に戦略的なデュエリストで、 プロゲーマーとしても有名です |
| ルピコ | |
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カードや戦術の研究にも 余念のない方で…… |
| ルピコ | |
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その分析力と戦略性の高い 戦い方は正に『知将』と 呼ぶに相応しい方ですね！ |
| ルピコ | |
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……『知将』！ |
| 中野三玖 | |
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おや？ もう来ていたのか もう少し時間が掛かるだろうと 予測していたんだが…… |
| 水の守護者 カイト | |
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カイトさん！ 寝室から現れたってことは…… また徹夜してたんですね？ |
| ルピコ | |
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まあ、そんなところだ 会議を終えて雑務を済ませてから 二時間ほど睡眠をとったところさ |
| 水の守護者 カイト | |
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カイトさんはこのように 研究やゲームで毎日徹夜していて いっつも寝不足なんです…… |
| ルピコ | |
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えー、睡眠は大事なのにー 勉強で夜更かしなんてダメだよー ねえ……？ フータロー君？ |
| 中野一花 | |
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ナ、ナンノコトダカ…… |
| 上杉風太郎 | |
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せっかくだ、こちらの部屋も 案内しよう 所謂デバイス置き場だが…… |
| 水の守護者 カイト | |
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ヘッドフォンやマウスが 嫌と言う程沢山並んでるわね…… |
| 中野二乃 | |
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このヘッドフォンを お前らみんな付けてたら 全員三玖に見えるかもな…… |
| 上杉風太郎 | |
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それ、どういうこと？ ……もしかして私のこと ヘッドフォンで判断してる……？ |
| 中野三玖 | |
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このヘッドフォンは全て 私がプロデュースしたものだ 用途別に使い方が違ってね |
| 水の守護者 カイト | |
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一つあれば十分じゃ……？ |
| 上杉風太郎 | |
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それは私もそう思う…… |
| 上杉らいは | |
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では試聴してみるといい 実際に聞き比べてみれば 違いが分かるはずだ |
| 水の守護者 カイト | |
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うーん……こういうのは 俺よりも三玖の方が 詳しいだろ |
| 上杉風太郎 | |
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フータローがそう言うなら 付けてみようかな |
| 中野三玖 | |
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どうだ？ やっぱり普段の物と 違い分かるか？ |
| 上杉風太郎 | |
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…………うーん？ ごめん、私も耳に自信が あるわけじゃないから…… |
| 中野三玖 | |
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なんだ、 ずっと付けてるのに 分からないのか？ |
| 上杉風太郎 | |
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……むー そう言うならフータロー、 付けてみてよ |
| 中野三玖 | |
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まあ、試したらわかる かもしれないしな…… それ貸してくれ |
| 上杉風太郎 | |
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いいよ 頭、届かないから屈んで |
| 中野三玖 | |
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こうか？ |
| 上杉風太郎 | |
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うん そのまま…… ……っ！？ |
| 中野三玖 | |
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ど、どうした？ 何かあったのか！？ 心なしか顔が赤いが…… |
| 上杉風太郎 | |
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いや……その…… 思ったより、 顔、近いなって…… |
| 中野三玖 | |
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……………あー その……すまん…… |
| 上杉風太郎 | |
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ううん……！ 私も急にごめん……！ |
| 中野三玖 | |
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……ずるい |
| 中野一花 | |
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と、とりあえずヘッドフォンは このくらいでいいから もっと研究所を見学しよう |
| 中野三玖 | |
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ほ、ほらこの資料によると 水文明は手札の多さによる 対応力が重視されていて、 |
| 中野三玖 | |
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バウンスとかのテクニカルな 動きで相手を翻弄しながら 勝つデッキみたいだよ |
| 中野三玖 | |
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三玖がいつになく饒舌に……！ |
| 上杉風太郎 | |
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ばうんす……って なんですか？ |
| 中野五月 | |
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バウンスというのは 相手の場のカードを手札などへ 戻す効果のことだ |
| 水の守護者 カイト | |
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三玖君の言う通り、 水文明はドローやバウンスなどの 手札に関わる効果のカードが多い |
| 水の守護者 カイト | |
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デュエルにおいて手札とは…… 武器……戦力の数そのものと 言えるだろう |
| 水の守護者 カイト | |
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自軍の戦力を増やしながら 相手の場の兵の数を操作する それが水文明の戦い方の一つだね |
| 水の守護者 カイト | |
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すごい……！ 戦場を支配する…… 戦国時代の武将みたい！ |
| 中野三玖 | |
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ちょうど試作のデッキの データを取りたかったんだが…… 三玖君、君が使ってみないか？ |
| 水の守護者 カイト | |
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相手役は場慣れしている 【プレイヤー】に 頼むとしようか |
| 水の守護者 カイト | |
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水文明、使ってみたい……！ それにここで強くなれたら デートにも一歩近づける…… |
| 中野三玖 | |
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大丈夫、 君になら使いこなせるだろう |
| 水の守護者 カイト | |
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ありがとう |
| 中野三玖 | |
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そういうわけで…… 勝つ気でいくから ……よろしく |
| 中野三玖 |
