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白燕の舞

58年12月28日封切 約25分

あらすじ

はるか昔の中国。緑豊かな山々に囲まれた小さな村に、心優しい美しい娘、麗華が年老いた祖母と二人で暮らしていた。ある嵐の夜、麗華は庭の木の下で、羽を怪我して動けなくなっている一羽の美しい白いツバメを見つける。麗華はそっと鳥を抱き上げ、家の中に連れて帰り看病した。元気になったツバメは山へ帰ってく。数年後、麗華の住む国に権力者の胡将軍が、麗華の美しさを聞きつけ、彼女を無理やり自分の妻に迎えようと、兵を率いて村へ押し寄せてきた。
拒めば村を焼き払うと脅され、絶体絶命のピンチに陥る麗華。彼女が涙を流し、夜空に向かって祈りを捧げたその時、かつて助けたあの白いツバメが、何百、何千という鳥たちの群れを率いて、月明かりの夜空から舞い降りた。
なんと、あの時のツバメは、鳳凰の血を引く「鳥の国の王子」だった。鳥達は一斉に羽ばたき、激しい嵐のような風を起こして胡将軍の兵たちを混乱させ、麗華をその大きな背中に乗せて、誰も追ってこられない雲の上の美しい仙境へと連れ去る。そこで凛々しい若者へと戻ったツバメの王子は、麗華への深い感謝を伝え、二人は優しく手を取り合うのでした。


解説

中国を舞台にした漫画プロオリジナルの中国版親指姫。「夢見童子」や「白蛇伝」の様な中国的な世界観を持っているが、二作とは異なり、モノクロ作品である。その反面水墨画のような背景美術、霧深い中国の奇岩や、柳の揺れる川辺などが、美しい墨のグラデーションで描かれ、画面全体がまるで動く一幅の絵画のような芸術性を放っている。モノクロ映画は本作で最後になり、翌年から漫画プロはカラーのアニメに挑戦する事になる…。

登場人物

麗華(リーホワ)
主人公。貧しいけれど、気高く生き物を愛する優しい心の持ち主。黒い長い髪を持つ。

白燕の王子
鳥の姿の時は、光り輝くような白いツバメ。人間の姿になると、白い高貴な衣装をまとった美しい若者になる。

麗華の祖母
麗華のたった一人の肉親。鳥に恩を施せば、いつか福が来る事を麗華に教える。

胡 将軍(フー)
太った体躯に立派な髭を蓄えた将軍。欲しいものは力ずくで奪う、本作の敵役。

タグ:

漫画プロ
最終更新:2026年05月31日 10:58