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みどり島のおくりもの

45年11月20日封切 約20分

あらすじ

「みどり島」には、たくさんの動物達が仲良く暮らしていた。もうすぐ秋の「収穫お祝い音楽会」が開かれる。主人公のやんちゃな子熊のサブと、しっかり者の子ウサギのヨサクは、村のみんなをあっと驚かせるような、素敵な合奏を披露しようと毎日一生懸命練習していた。クマ吉の担当は大きな太鼓、ピョン子の担当は手作りの木琴。しかし、音楽会の前日、いたずら者のキツネのヨシキチが、サブとヨサクのバチを隠してしまい、サブは村のあちこちへ代わりになるものを探しに走る。リスの仕立て屋にキツツキの職人……。村の仲間たちは、二人を見て次々と手を差し伸べた。元のバチよりもずっと素敵なバチが完成した。ヨシキチもみんなの温かさに触れて自分の悪さを反省し、隠したバチと木の実を持って謝りにやってきた。そして音楽会は大成功した。

解説

終戦後初の漫画プロ作品。孝明はこの時40歳以上だったらしく、戦争に呼ばれる事はなかった。空襲で本所区にある家や上映館を壊される前に、今まで制作した全フィルムを数回に分けて親戚や信頼できる知人の家へ分散して託していた。なので全作品が綺麗に残っている。この頃孝明長野県上田市に避難していて養蚕農家の古い絹織物小屋(蚕室)を借り受け、そこを臨時の自宅兼スタジオとしていたらしい。本作品の最終的な仕上げや、戦後初の障壁を乗り越えるためのプロットは、この豊かな自然と静けさに包まれた上田の地で練られていた。物資のない時代、近所の農家から分けてもらった芋やカボチャを食べながら、孝明氏は机に向かい続けた。1年に1作品作る彼の精神は強いものだったのだ。

登場人物

サブ
丸っこい体つきの元気な子熊。友達思いで、何事にも一生懸命。

ヨサク
サブの親友のウサギの男の子。気が弱くて泣き虫で、音楽が大好き。

コン太
ちょっと寂しがりやで、みんなの気を引きたくていたずらをしてしまう子狐。

森の長老
眼鏡をかけた老猿。みんなの音楽会を優しく見守る。

タグ:

漫画プロ
最終更新:2026年05月31日 10:46