44年7月19日封切 約20分
あらすじ
夢の中で、正男は立派な飛行帽とゴーグルを身につけ、大好きな飛行機の操縦席に座っていた。エンジンが爆音を上げ、正男の飛行機は滑走路を力強く蹴って、一気に青空へと舞い上がる。馬鹿にしてくるフクロウや嵐を乗り越えて正男は地球の丸みが見える程の高度まで上昇し、眼下に広がる美しい日本列島を見下ろしながら、誇らしげに操縦桿を握り続ける。
そこで朝の眩しい太陽の光が窓から差し込み、正男は目を覚ます。夢から覚めた正男は、枕元の模型飛行機をギュッと抱きしめた。
解説
将来、お国のために大空へ羽ばたく少年航空兵の育成・戦意高揚という大義名分を立ち上げつつ、本質的には暗い現実を忘れ、大空を自由に飛び回りたいという、普遍的な子供のハングリー精神と夢を描いた作品。
登場人物
正男(まさお)
坊主頭に国防色の服を着た、芯の強そうな少年。夢の中では、当時の子どもたちが憧れた「一人前の若きパイロット」として凛々しく描かれる。
ピー
正男の夢の中だけのみ登場する小鳥。正男の飛行機と一緒に飛んでいる。
黒雲の怪獣
正男のゆく手を阻む、禍々しい形をした嵐の雲。当時の戦況における「乗り越えるべき巨大な試練」として描かれる。
最終更新:2026年05月30日 21:40