30年9月17日封切 約9分
あらすじ
黒猫の三吉はある日の夕方、三吉は旦那様から「今夜のおかずに、美味しい卵焼きを作るから、卵を割っておきなさい」と頼まれたので白い卵を取り出し割ろうとしたその時、カゴの隅に転がっていた、ひび割れた一つの「小さな泥だらけの卵」が、まるで生き物のようにプルプルと震え出し、小さな手足を出してペコリと頭を下げて自分を割らないで欲しいと言うので割らずに、自分の部屋の暖かい座布団の上にそっと隠してあげた。その日の夜、三吉が寝静まった静かな台所に、大きな唐草模様の風呂敷を背負った泥棒が窓から忍び込んできた。黒ネコは台所の御馳走を次々と袋に詰め込み、ついに三吉の部屋の押し入れにまで手を伸ばした時、卵が動き出して泥棒を撃退してしまった。卵は三吉にニッコリと微笑むと、パカッと殻を破り、中から元気いっぱいの大きなひよこが飛び出した。
解説
鶏の恩返しじゃなくて卵の恩返し、という題材が斬新だった。
登場人物
三吉
頭を丸坊主にし、着物に前掛けを締めた、絵巻物から飛び出してきたような黒猫。
卵(後のひよこ)
白いツルツルの体に、細い手足が生えたシンプルなデザイン。三吉に自分を割らないでと言う。
最終更新:2026年06月04日 17:44