竜王の曾孫は、怒りと屈辱に顔を上気されながら、
急峻な山道を南へ、南へと歩いていた。
時折現れる、山を住処とする動物達を見つけては、
その憤懣をギラへと変え、ヒタスラぶちまけていた。
彼の通った後には、まるでしるべのように、動物の無残な焼死体が残った。
かつて伝説の勇者ロトの血を引く者と戦い、敗れはしたが、
後世のその名を轟かす、高名な竜族の王、竜王。
その直系の子孫である自分が、まるで家畜のように首輪をはめられ、弄ばれている現状。
また、ずっと大切にしていた、
偉大な曽祖父より代々伝わる家宝の竜王の杖が、あっけなく破壊されてしまった事実。
ハーゴンは憎い。だが、今はそれ以上に
ゾーマという者が憎かった。
「ぬうううう……あやつめ……竜族の長の怒り、思い知らせてくれようぞ!」
……とは言ったものの、彼は自分の力ではどう足掻いてもゾーマに勝てないことは理解していた。
それが尚更、彼の怒りを募らせた。
そんな時、山道を反対側から北に向かい歩いてくる、金髪を逆立てた青年が目に入った。
どうやら相手も、コチラの存在に気が付いたらしい。
(ははは……ひ弱な人間め……丁度良い、腹いせに消し炭にしてやろう……!
人間如きギラで十分か?いや、やはりベギラマが良いかな……フッフッ!
どれ、あやつの強さを、このキッカイな呪文で調べてみるとしよう)
竜王の曾孫はライブラを唱えた!
[クラウド、HP430、MP380、特技:超究覇王武神覇斬etc...]
「やあやあやあやあ!私は竜王と申すものだ!
互いに無益な殺生をしている時ではない。
この状況を打破する方法を、共に模索してゆこうではないか!」
「?」
【竜王の曾孫 所持品:
ライブラの魔道書(使用回数制限無し)
行動方針:狡猾に】
【クラウド 所持品:
ひのきの棒
行動方針:特に無し】
【現在位置:いざないの洞窟北西、山道の一番狭い所】
最終更新:2011年07月17日 15:38