アモスはふと外が騒がしいと気づいた。
窓から玄関を見下ろしていた。
女性が襲われている…
襲っているものはいたぶるように女性を追い詰めている。やつは剣を構えている。
女性は丸腰だ。
アモスの腹は決まった。
「何か武器さえあれば…」
ファリスは多数の切り傷を負いながらもなんとかレーベまで逃げてきた。
自分の不運を嘆いた。彼女に支給されたのは…携帯食料半年分だったのだ。毒薬も同程度支給されたようだが…この状況では使用することができない。
「そろそろ終わらせ…グッ!」
ファリスを追い詰めていた
むち男の頭に剣が突き立てられた。
「…」
むち男は斃れた。
無言でアモスは再び家の中に入っていった。
「…私を倒さないのか?」
「女を傷つける刃なぞ持ち合わせてない。」
「…感謝する。」
ファリスはむち男の持っていた剣を拾い上げた。
「…礼をしたい。私を連れててくれ。」
「…構わん。さて、茶がそろそろ沸く頃だ。」
【むち男 死亡】
【残り 104人】
最終更新:2011年07月18日 06:59