ズン……ズン……ズン…
地下の抜け道に、突如響いた音。
耳をすますと、どうやらさっきまでいた地下牢の方からしているようだ。
エビルプリーストは、少し様子を見に戻ることにした。
(…な、なんだあれは。あれも
参加者なのか?)
地下牢からさらに階段を上り、そこでエビルプリーストが目にしたのは、
廊下の壁が動く姿と、その壁から逃げる一人の少女。
少女は時おり壁に向かって炎を放っているが、あまり効果はないようだ。
(ふむ、あんなモノがいるとはな…少し様子を見るか)
エビルプリーストが様子見を決め込んでいる間に、少女は徐々に追い詰められていく。
壁が時々繰り出す攻撃も、初めは避けていた様だが、少しずつ当たる様になっている。
少女がやられるのは、時間の問題と言えた。
(…アレがなんなのかは知らんが、少なくともここから地下へ降りてくる者は
アレが撃退してくれそうだな、フフフ……ん?)
壁の一撃が、追い詰められた少女を捕らえようとしたまさにその時、
少女がピンク色に包まれたかと思うと、今までよりはるかに強力な炎を放った。
さすがの壁も、わずかに退く。
その一瞬の隙をつき、少女は壁から逃れ、城の奥へと消えていった。
(………何だ、今のは?なかなか興味深い人間だな…)
エビルプリーストは少女に興味を示しながらも、追いかけることはせずに
再び地下の抜け道へと戻っていった。
【
ティナ(負傷)所持品:??
行動方針:??】
【現在位置:アリアハン城内】
【エビルプリースト 所持品:
危ない水着
行動方針:様子見】
【現在位置:アリアハン地下牢屋前】
最終更新:2011年07月17日 22:18