帝国領最東部に聳える、荘厳且つ幽玄な丘陵。
その峰々の隙間からほど走る陽光を浴び、巨大な鉄の城は黄金に輝く。
鉄の城の壁面からは、数多くのパイプやら煙突の様なものが突き出ており、
その全てが白煙を吐き続け、幾千もの白線が暁の空へと立ち昇って行く。
至る所から断続的に聞こえてくる金属音は、
主を失い、永遠のルーチンを強いられた機械達の悲鳴のようで……。
ガストラ帝国――機械に支配された、鋼鉄の世界。
アルスと
ティーダは、鉄の城の頂に設置された双頭クレーンの間に座り、
眼下に広がる鉄と石で構成された街を見下ろしていた。
朝焼けに染まるそのパノラマは、
アルスにとって「機械」という未知なる存在が蔓延する未来文明であり、
一方、ティーダにとっては、博物館でしか見たことが無いような、
旧式で無骨な機材が所狭しと立ち並ぶ、古代文明とも言えるものであった。
勇者は微動だにせず、最も高い場所から街を俯瞰する。
彼の炯眼は、如何に小規模の戦闘であろうと見逃さないであろう。
この状況故の焦燥から生まれた戦闘であれば、説得し、止めさせる。
この状況故の愉悦から生まれた戦闘であれば、大魔王さえも打ち倒した力をもって、裁く。
勇者ロトの正義は、どんな世界に於いても、決して変わる事は無い。
【アルス 所持品:
小さなメダル 鋼の剣
第一行動方針:帝国首都内での戦闘を発見し次第駆けつける
第二行動方針:仲間を集める
基本行動方針:弱きを守り悪しきを裁く
最終行動方針:ゲームを覆し、
ゾーマを倒す
【ティーダ
所持品:
いかずちの杖
基本行動方針:仲間を集める
最終行動方針:何らかの方法でサバイバルを中止、ゾーマを倒す
【現在位置:帝国城、双頭クレーンの場所】
最終更新:2011年07月17日 19:10