2度目の夜明け

突然轟音と共に島全土に声が響き渡った。

ゾーマ様からのお言葉を伝える!!諸君、心して聞くが良い
 今宵散華せし者は2名!その名は「ホフマン」と「ラムザ」」

風と雨音にさえぎられ、誰が話しているのかはわからないが
大魔王にふさわしき威厳を備えたゾーマの声と違い、その声は妙に参加者たちの気に障った。

そんな事を知ってか知らずか、声の主は朗々とメッセージを続ける
「今また「変革」の時がきたり、これより諸君たちには扉をくぐり新たな世界に向かってもらう

「マランダの街」「ベクタ城内」「ツェンの街」「アルブルグの街」
「封魔壁監視所跡地」「大陸西部砂漠」

以上6箇所に旅の扉を出現させる。詳しい場所については自分で探し当てよ、とのお言葉だ」

「すでに承知だとは思うが、その旅の扉が出現して2時間以内にそれに入り、次の世界に向かうこと!
 それを拒むものは死あるのみである!」

最後の方はほとんど絶叫のようになっていた、ようやく声の主もそれに気付いたのだろう
コホンと一つ咳払いをすると、今度は落ちついてもう1度同じメッセージを繰り返す

「以上だ!・・・・諸君らの流す血、そして悲嘆の叫びこそ我が主ゾーマ様の糧
 より一層励むがよい!ガハハハハハッ!」

下品な笑い声と共に放送は終わり、同時に雨は止み東の空が白み始める
そして言葉通り各所に旅の扉が出現した。


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最終更新:2011年07月18日 08:25
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