「・・・ほお」
慌てて建物の中に入った
リバストは思わず感嘆の声を漏らした。
外から見た時にはわからなかったが、中はわりと広く、おそらく倉庫だったのだろう、
スコップ等の日用品が主に目に付いたが、
棚にはこの世界では一般に教会で使われる祭具が並んでいたし、
床に置いてある大きめの麻袋には穀類や野菜等が入っているようだ。それも、かなり豊富に。
「・・・ルビス系統の祭具か・・・・・・。なら、ここはアレフガルドのどこかか?
しかし、こんな雪山があるとは聞いていなかったが・・・・・・」
リバストは
オルテガが独り言を呟いている方を向くと、
彼は棚の上にある神像を手にとって調べている所だった。
「どうした? なにか気になる事でも?」
「いや、気にしないでくれ」
オルテガは神像を元の位置に戻し、手についたホコリを払った。
「それより、どうする?」
オルテガは食料の入っているいくつもの麻袋を見渡した。
「全部持っていくワケにはいかんしな。自分が必要だと思う分だけ持っていけばいいだろう」
補給のままならなかったリバストにとっては、ここで食料を補給できる事は大変な僥倖だった。
「匂いがしたのはここら辺でござるな? ガウ殿」
「ガウガウ!」
「でも、それっぽい建物は見当たりませんけど…」
ガウの案内でここまで来たのだが、どうみても祠らしき建物は見えない。
周囲は森に比べたら木が少なくなっているが、それ以外気になる所は見つからない。
「目に見えるモノが全てではないでござるよ。『見えないモノには体当たり』
という格言もあるくらいでござるしな」
そう言って
メルビンは足元から雪をすくい、それを丸めた。
3人はそれを不思議そうに眺めていたが、メルビンは気にせずにソレを山側の方に投げた。
斜線軸上にある木に当たって砕けるだろうと他の三人は思っていたが、
雪球はそれより少し手前で、壁に当たったかのように四散した。
「やはり目に見えないだけでござるな。入り口を探すでござるよ」
「ドアノブみたいなモノがありました!」
あれから程なくして、少し窪んだ所にある壁を調べていた
モニカが入り口を発見した。
これらの作業を一人でやったとしたら、大分時間がかかってしまっただろう。
「鍵は開いてるみたいですし、入りますよ」
「!!! モニカ! そこから離れろ!」
開きかけたドアの隙間から漏れる微かな気配。
今の今まで気付けなかった何者かの気配に、
アーロンの脳が全身に危険信号を送る。
ガードとして、決して会わせてはいけない事柄の一つ。
アーロンは中に入ろうとしたモニカに慌てて手をのばした。
しかし、それより一瞬早くドアの隙間の暗闇から伸びた太い腕が
不思議そうな顔をして振り返ったモニカを掴んで、建物の中へ引きずり込んだ。
ほんの一瞬、瞼の裏に自分が護れなかった二人の姿が浮かんだような気がした。
【オルテガ 所持品:
水鉄砲 グレートソード 覆面
第一行動方針:メルビン達と話し合う
第二行動方針:離れの探索
基本行動方針:
アルスの存在を確認し、合流する(ただしイッちゃったらこの限りではない)】
【リバスト 所持品:
まどろみの剣
第一行動方針:メルビン達と話し合う
第二行動方針:離れの探索】
【現在位置:ロンダルキアの祠の離れ】
※チョコボが奥に隠れています
【モニカ 所持品:
エドガーのメモ(ボロ)
第一行動方針:???
第二行動方針:アーロンの傷を完治させる
第三行動方針:仲間を探す】
【アーロン 所持品:鋼の剣(中古)
第一行動方針:モニカを助ける
第二行動方針:仲間を探す】
【メルビン 所持品:
虎殺しの槍
第一行動方針:モニカを助ける
第二行動方針:仲間を探す
基本行動方針:仲間を集める。冗談を飛ばす。】
【ガウ 所持品:なし
第一行動方針:モニカを助ける
第二行動方針:仲間を探す
第三行動方針:
ホフマンの仇をうつ】
※モニカがオルテガに掴まっています
【現在位置:ロンダルキアの祠の離れの外】
最終更新:2011年07月17日 21:14