薬品処理や放射線照射などの人為的な操作によって生じる突然変異を特に、人為突然変異と呼ぶ。
人為突然変異は動植物の品種改良などに応用されている。
人為突然変異は、放射線・紫外線・X線・コルヒチンやマスタードガスなどの化学物質を作用させることで人工的に引き起こすことができる。
X線の照射がショウジョウバエの
遺伝子突然変異を150倍も高める作用をもち、1927年に人為的に突然変異を誘発できることを証明したのがマラーである。
彼は、放射線遺伝学を確立し、1920年当時は無害に近いと考えられていた放射線の遺伝的な害について初めて指摘した。
種なしスイカの作成
種なしスイカの作成にはコルヒチンという薬品を用いる。
コルヒチンは、
細胞分裂時に紡錘体の形成を阻害するため、染色体が倍増しても細胞が分裂せず、結果として倍数体(4n)が形成される。
この倍数体の配偶子(2n)と通常の配偶子(n)を用いて交雑させると、次代は三倍体(3n)となるが、この個体は不稔(種子を作れない)であるため、果肉であるスイカは作ることはできても、その中の種を作ることができず、結果として種なしスイカとなる。
種なしスイカをはじめて作ったのは木原均である。
木原均はこのほかにも、「ゲノム」という用語を定義づけたり、染色体の構成を調べるゲノム分析という手法をもちいて、コムギの系統を明らかにした。
最終更新:2009年05月23日 18:38