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電子伝達系

ミトコンドリアのクリステ(内膜)では、解糖系クエン酸回路で生じた水素(24[H])が、呼吸によって体内に取り込んだ酸素(6O2)と結合して水を生成する。
この時、大量のエネルギーが生じ、そのことでATPが34分子合成される、この反応が電子伝達系である。

24[H] + 6O2 → 12H2O + 34ATP

この過程を詳述すると次のようになる。

解糖系やクエン酸回路で基質が分解される際、水素(H)はH+と電子(e-)に分かれる。
ミトコンドリアのクリステには、鉄原子(Fe)を含むタンパク質であるシトクロム(チトクロム)が埋まっており、この際生じた電子は、そのシトクロムを次々と受け渡される。
その際、エネルギーが生じて、内膜中のH+が、内膜と外膜との間(膜間腔)へと移動することとなる。
すると結果的に、膜間腔に大量にH+(プロトン)が蓄積することになり、濃度勾配が形成されることになる(プロトン勾配)。

膜間腔に大量に蓄積したプロトンは、内膜に埋まったイオンチャネルを通って、内膜内へと戻ってゆくが、このイオンチャネルは実はATPアーゼ(ATP合成酵素)である。
このため、H+の通過にともなって発生するエネルギーによってATPが合成される。
この過程から、電子伝達系におけるATP合成は、光合成時に光エネルギーを用いてATPを合成する光リン酸化に対して、酸化的リン酸化とも呼ばれる。
最終更新:2009年05月23日 20:50
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