「●ラテンアメリカ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

●ラテンアメリカ - (2006/12/07 (木) 17:26:12) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

#contents *1128 ピノチェト氏、自宅軟禁 「死のキャラバン事件」で起訴 [朝日] 2006年11月28日18時48分  チリで73年から17年間、軍事独裁を敷いたピノチェト元大統領(91)に対し、同国の司法当局は27日、クーデター直後の73年に前政権関係者や政治犯100人前後が殺害された「死のキャラバン事件」について、2人の殺害で起訴し、自宅軟禁を命じた。 ピノチェト氏  同事件でピノチェト氏は、57人の殺害と18人の拉致について起訴されたが、健康状態が裁判に耐えられないとして02年7月に棄却が確定した。その後、最初の起訴に含まれない2人について、別の判事の下で捜査が進んでいた。ピノチェト氏は現在、秘密収容所での拷問・殺人や左翼活動家殺害、横領などで起訴されている。  軍政下のチリでは約3万人が拷問を受け、3000人以上が死亡・不明となった。現在のバチェレ大統領も、拷問の被害者の1人だ。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1128/015.html *1108 オルテガ氏、16年ぶりに復活 ニカラグア大統領に当選 [朝日] 2006年11月08日10時18分  中米ニカラグアの大統領選挙は7日、中央選管(選挙最高裁)の中間集計(開票率91%)で、80年代に革命政権を率いたサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)のオルテガ元大統領(60)が得票率38%となり、米国が推した2位候補に9ポイントの差をつけて当選を決めた。90年の選挙から3回続けて敗れたが、貧困問題を結局解決できなかった歴代保守政権への国民の不信を味方につけ、16年ぶりに返り咲いた。南米の「左傾化」の波が中米にまで及び、米国の「裏庭」への影響力がまた一歩後退した形だ。 大統領選で勝利が確定しライバル候補と握手するオルテガ氏(左)=ニカラグアで7日、AP   中央選管の集計によると、有力な対立候補と見られていた自由同盟のモンテアレグレ元蔵相(51)は得票率が29%にとどまり、同日夕、敗北を認めた。  オルテガ氏は教育の無料化や零細企業への小口融資などを掲げ、「飢えと失業をなくす」と公約。かつての革命家から「救済者」的なイメージに転換し、低賃金や失業に苦しむ若者に浸透した。一方、保守は汚職で逮捕された元大統領アレマン氏らの腐敗体質に批判が広がり、モンテアレグレ氏が新党を結成して戦ったが及ばなかった。  だが、オルテガ氏は右派のアレマン氏と談合し最高裁や中央選管など主要機関の重要ポストを山分け。復権に向け権謀術数を尽くした経緯があり、左派内部からも「民主主義の破壊だ」と批判が出ている。実際、オルテガ氏はこれまで敗れた3回の選挙でも一貫して38~42%の票を得ており、支持の上積みが今回あったわけではない。  保守2候補の得票率合計は55%でオルテガ氏を上回っており、決選となると保守一本化で不利が予想されていた。談合で当選ラインが40%から35%に引き下げられ、決選投票を避けられたことが当選の決め手になった。長く組織と固定票を守り抜いたオルテガ氏の「粘り勝ち」と見られている。  一方、79年に親米ソモサ独裁政権を武力で倒し、米レーガン政権と敵対したオルテガ氏に対し、米国は保守候補一本化を働きかけるなど陰に陽に復権阻止に動いていた。キューバ、ベネズエラにつながる「反米」軸の広がりを懸念したためだ。ベネズエラのチャベス大統領は当初は露骨にオルテガ氏を支援した。  しかし、オルテガ氏は市場経済の原則を守る姿勢を明らかにし、「企業家を入閣させる」とも公約するなど、ブラジルやチリのような中道左派的な社会民主主義路線を示唆している。選挙期間中はずっと外国メディアの取材を避けており、今後どういった基本政策を打ち出すのかに内外の注目が集まっている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1108/009.html *1030 ブラジル大統領選、現職ルラ氏が再選 [朝日] 2006年10月30日11時29分  ブラジル大統領の決選投票は29日、投開票があり、貧困層の圧倒的な支持を受けた中道左派・労働党のルラ大統領(61)が再選を決めた。任期は4年。今後、選挙戦で浮上した党幹部の汚職の捜査が進むとみられ、多難な政権運営が予想される。  選管発表によると、開票率99.9%でルラ氏の得票は60.8%。対立候補のブラジル社会民主党、アルキミン前サンパウロ州知事(53)は39.2%にとどまった。一層の経済成長を主張したが、国営企業の民営化問題などで陣営の足並みが乱れ、支持を拡大できなかった。  当選会見にジャンパー姿で臨んだルラ氏は「賢明な国民みんなの勝利だ。みんな、生活がよくなっていることを実感していると思う。2期目は、もっとよい国にする」と述べ、引き続き貧困対策などに努力することを誓った。だが、新政権にはさまざまな難関が待ちかまえている。  最大の難題は、労働党関係者が「アルキミン氏らが汚職に関与した」という怪文書を高値で買い取ろうとしたという疑惑だ。ルラ氏自身の関与が認定されれば、当選は取り消される。  小党分立の国会で、与党・労働党は第2党に転落した。連邦警察による捜査は長期化しそうで、野党は追及の手を緩めそうにない。  産業界からの注文も、厳しさを増しそうだ。  豊富な資源を抱え、中国やインドとともに新興経済国群「BRICs」と呼ばれるブラジルだが、05年の経済成長率は2.3%。2けた近い中国、インドと比べると差は大きい。貿易収支は大幅な黒字だが、為替の影響で輸出産業は打撃を受けている。  低成長は、高金利を維持していることが大きな要因だ。しかし、変更すればブラジル経済を長年苦しめてきたハイパーインフレが再燃しかねず、経済政策の選択肢は限られている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1030/005.html *[[●ラテンアメリカ06Ⅰ]] より続く
#contents *1205 3選のチャベス・ベネズエラ大統領、「反米」の旗手 [朝日] 2006年12月05日00時45分  強い反米姿勢を掲げるベネズエラのチャベス大統領(52)が3日、3選を決めた。イラク戦争の泥沼化など米ブッシュ政権の失策と国際的な原油価格の高騰が、南米の一指導者を世界的な「反米」の旗手に押しあげた。  勝利を祝う花火の爆発音が夜空をつんざく。チャベス氏は激しい雨にぬれることもいとわず、大統領官邸の周囲に集った群衆に向かって、1時間以上も熱弁を振るった。  「ベネズエラは決してアメリカの植民地にはならない。世界を支配する帝国主義と戦う」  野太い声で、群衆をあおる腕前は天才的だ。  19世紀に南米諸国をスペインからの独立に導いた英雄シモン・ボリバルと自らを重ね合わせるチャベス氏は、イラク戦争への国際的な非難が高まる中で、米国の単独行動主義への批判を強めた。  06年に入ると中国やロシア、イランなどをまわって反米外交を展開。国連総会ではブッシュ米大統領を「悪魔」とののしった。  米中間選挙でブッシュ氏の与党・共和党が敗れたことも、「チャビスタ(チャベス主義者)」と呼ばれる支持者たちには、その正当性が認められたと映った。カラカスのタクシー運転手ウゴさん(54)は「チャベスはずっと、ブッシュが人殺しだと指摘してきた。米国の人々もやっとそれが分かったんだろう」と話した。  油価の高騰も、チャベス氏が政権基盤を固める大きな要因となった。  初当選した98年12月、国際指標となる米国産WTI原油の先物価格は1バレル10ドル台だった。だが04年ごろからイラク戦争の長期化や中東情勢の緊張などで上昇し、06年7月には78ドルに。世界有数の産油国であるベネズエラ経済は急速に回復した。  ベネズエラの国家予算は、現在の原油価格の3分の2程度の想定で組まれている。余剰資金が、別会計であるチャベス氏主導の貧困層向けの社会事業に潤沢につぎ込まれる。チャビスタからは貧困からの救世主として「2100年まで」の政権維持を望む声が出るほどだ。  「オイルマネー」は、カリブ諸国やキューバへ石油を提供したり、経済破綻(は・たん)したアルゼンチンの国債を購入したりするなど、反米外交の武器にもなっている。  実は米国にとっても、ベネズエラは重要な石油の供給国。両国の貿易額は、外交関係の冷却化をよそに拡大している。「ベネズエラの経済界は、すでにチャベス体制に適応し始めている」と指摘する声も多い。  その存在は「神格化」されつつある。顔写真の載った大きな看板が林立し、街にはシンボルカラーである赤いTシャツ姿があふれる。反対派は、カリスマ的な大統領の暴走を恐れる。  自らもくろむ長期政権と南米統合のシナリオが現実のものとなるか。今後の油価の動向が、カギを握るだろう。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1204/009.html *1128 ピノチェト氏、自宅軟禁 「死のキャラバン事件」で起訴 [朝日] 2006年11月28日18時48分  チリで73年から17年間、軍事独裁を敷いたピノチェト元大統領(91)に対し、同国の司法当局は27日、クーデター直後の73年に前政権関係者や政治犯100人前後が殺害された「死のキャラバン事件」について、2人の殺害で起訴し、自宅軟禁を命じた。 ピノチェト氏  同事件でピノチェト氏は、57人の殺害と18人の拉致について起訴されたが、健康状態が裁判に耐えられないとして02年7月に棄却が確定した。その後、最初の起訴に含まれない2人について、別の判事の下で捜査が進んでいた。ピノチェト氏は現在、秘密収容所での拷問・殺人や左翼活動家殺害、横領などで起訴されている。  軍政下のチリでは約3万人が拷問を受け、3000人以上が死亡・不明となった。現在のバチェレ大統領も、拷問の被害者の1人だ。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1128/015.html *1108 オルテガ氏、16年ぶりに復活 ニカラグア大統領に当選 [朝日] 2006年11月08日10時18分  中米ニカラグアの大統領選挙は7日、中央選管(選挙最高裁)の中間集計(開票率91%)で、80年代に革命政権を率いたサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)のオルテガ元大統領(60)が得票率38%となり、米国が推した2位候補に9ポイントの差をつけて当選を決めた。90年の選挙から3回続けて敗れたが、貧困問題を結局解決できなかった歴代保守政権への国民の不信を味方につけ、16年ぶりに返り咲いた。南米の「左傾化」の波が中米にまで及び、米国の「裏庭」への影響力がまた一歩後退した形だ。 大統領選で勝利が確定しライバル候補と握手するオルテガ氏(左)=ニカラグアで7日、AP   中央選管の集計によると、有力な対立候補と見られていた自由同盟のモンテアレグレ元蔵相(51)は得票率が29%にとどまり、同日夕、敗北を認めた。  オルテガ氏は教育の無料化や零細企業への小口融資などを掲げ、「飢えと失業をなくす」と公約。かつての革命家から「救済者」的なイメージに転換し、低賃金や失業に苦しむ若者に浸透した。一方、保守は汚職で逮捕された元大統領アレマン氏らの腐敗体質に批判が広がり、モンテアレグレ氏が新党を結成して戦ったが及ばなかった。  だが、オルテガ氏は右派のアレマン氏と談合し最高裁や中央選管など主要機関の重要ポストを山分け。復権に向け権謀術数を尽くした経緯があり、左派内部からも「民主主義の破壊だ」と批判が出ている。実際、オルテガ氏はこれまで敗れた3回の選挙でも一貫して38~42%の票を得ており、支持の上積みが今回あったわけではない。  保守2候補の得票率合計は55%でオルテガ氏を上回っており、決選となると保守一本化で不利が予想されていた。談合で当選ラインが40%から35%に引き下げられ、決選投票を避けられたことが当選の決め手になった。長く組織と固定票を守り抜いたオルテガ氏の「粘り勝ち」と見られている。  一方、79年に親米ソモサ独裁政権を武力で倒し、米レーガン政権と敵対したオルテガ氏に対し、米国は保守候補一本化を働きかけるなど陰に陽に復権阻止に動いていた。キューバ、ベネズエラにつながる「反米」軸の広がりを懸念したためだ。ベネズエラのチャベス大統領は当初は露骨にオルテガ氏を支援した。  しかし、オルテガ氏は市場経済の原則を守る姿勢を明らかにし、「企業家を入閣させる」とも公約するなど、ブラジルやチリのような中道左派的な社会民主主義路線を示唆している。選挙期間中はずっと外国メディアの取材を避けており、今後どういった基本政策を打ち出すのかに内外の注目が集まっている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1108/009.html *1030 ブラジル大統領選、現職ルラ氏が再選 [朝日] 2006年10月30日11時29分  ブラジル大統領の決選投票は29日、投開票があり、貧困層の圧倒的な支持を受けた中道左派・労働党のルラ大統領(61)が再選を決めた。任期は4年。今後、選挙戦で浮上した党幹部の汚職の捜査が進むとみられ、多難な政権運営が予想される。  選管発表によると、開票率99.9%でルラ氏の得票は60.8%。対立候補のブラジル社会民主党、アルキミン前サンパウロ州知事(53)は39.2%にとどまった。一層の経済成長を主張したが、国営企業の民営化問題などで陣営の足並みが乱れ、支持を拡大できなかった。  当選会見にジャンパー姿で臨んだルラ氏は「賢明な国民みんなの勝利だ。みんな、生活がよくなっていることを実感していると思う。2期目は、もっとよい国にする」と述べ、引き続き貧困対策などに努力することを誓った。だが、新政権にはさまざまな難関が待ちかまえている。  最大の難題は、労働党関係者が「アルキミン氏らが汚職に関与した」という怪文書を高値で買い取ろうとしたという疑惑だ。ルラ氏自身の関与が認定されれば、当選は取り消される。  小党分立の国会で、与党・労働党は第2党に転落した。連邦警察による捜査は長期化しそうで、野党は追及の手を緩めそうにない。  産業界からの注文も、厳しさを増しそうだ。  豊富な資源を抱え、中国やインドとともに新興経済国群「BRICs」と呼ばれるブラジルだが、05年の経済成長率は2.3%。2けた近い中国、インドと比べると差は大きい。貿易収支は大幅な黒字だが、為替の影響で輸出産業は打撃を受けている。  低成長は、高金利を維持していることが大きな要因だ。しかし、変更すればブラジル経済を長年苦しめてきたハイパーインフレが再燃しかねず、経済政策の選択肢は限られている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1030/005.html *[[●ラテンアメリカ06Ⅰ]] より続く

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー