「◎談風シネマ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

◎談風シネマ - (2007/11/14 (水) 12:20:27) の編集履歴(バックアップ)



1112 「山路ふみ子映画賞」に周防正行監督 [読売]

 日本映画振興に貢献した人や団体に贈られる「第31回山路ふみ子映画賞」が12日、電車で痴漢と疑われた青年の裁判を描く「それでもボクはやってない」の周防正行監督に決まった。

 贈呈式は30日、東京・新橋のヤクルトホールで。他の受賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽山路ふみ子映画功労賞=橋本忍(「複眼の映像 私と黒澤明」出版ほか長年の活動)▽同文化賞=長部日出雄(執筆活動)▽同福祉賞=近藤明男「ふみ子の海」監督▽同女優賞=竹内結子(「サイドカーに犬」)▽同新人女優賞=成海璃子(「あしたの私のつくり方」「神童」「きみにしか聞こえない」)

(2007年11月12日21時23分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071112i314.htm

0923 大阪・キタの名物映画館「三番街シネマ」が24日閉館 [朝日]

2007年09月23日08時29分

 名物映画館がまた一つ姿を消す――。大阪市北区茶屋町の映画館「三番街シネマ1・2・3」が24日、閉館する。75年の開業以来、デートスポットなどとして多くの人に利用されてきたが、複合映画館(シネコン)の台頭で入館者が激減した。最終日は「想(おも)いでのラストショー」と題し、「サタデー・ナイト・フィーバー」や「影武者」など9作を各500円で上映する。



32年の歴史を閉じる「三番街シネマ1・2・3」=大阪市北区茶屋町で

 同館は6階建てのビルの4~6階部分にあり、97年には「もののけ姫」で全国最多の観客を呼び込むなど、計109万人を動員した。しかし、大阪府内にシネコンのオープンが相次ぎ、昨年は約50万人まで減少した。閉館後の利用方法は決まっていないという。

 大阪興行協会(大阪府東大阪市)によると、府内の映画館201スクリーンのうち、シネコンは約140(今月1日現在)。大阪・キタでは、48年続いた「OS劇場」など2館も今月21日に閉館。2館は隣接するシネコンが吸収し、10月から大阪市内では最大級の映画館(計2700席)となる。
URL:http://www.asahi.com/culture/update/0922/OSK200709220010.html

1207 「硫黄島からの手紙」に米映画批評会議・最優秀作品賞 [読売]

 【ニューヨーク=大塚隆一】米アカデミー賞の前哨戦の1つとなる米映画批評会議賞が6日発表され、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」が今年の最優秀作品賞に選ばれた。

 受賞作は硫黄島での日米の激戦を日本側の視点から描いた作品で、渡辺謙さんが日本軍の指揮官役を演じている。公開は日本が9日、米国が20日から。

 この作品と対をなし、同じ死闘を米国側の視点から描いた「父親たちの星条旗」(日米で上映中)も今年のベスト10映画の1つに選ばれた。

 また、ブラッド・ピットさんらが出演した米映画「バベル」(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)で聾唖(ろうあ)の女子高生役を熱演した菊地凛子さんに新人女優賞が贈られた。

(2006年12月7日13時6分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20061207i503.htm

0512 ナイロビの蜂 (英) [読売]

謀略と愛 迫力の映像
英国人の外交官(レイフ・ファインズ=右)は赴任先で妻(レイチェル・ワイズ)を失い、国際的な謀略に巻き込まれる 原作は、スパイ小説に定評のあるジョン・ル・カレ。監督は「シティ・オブ・ゴッド」でブラジルのすさまじい現実を突きつけたフェルナンド・メイレレス。そして、主演にレイフ・ファインズと、これでアカデミー助演女優賞を受賞したレイチェル・ワイズ。願ってもないこの布陣に、いやがうえにも期待は膨らむ。

 情報戦に詳しいジョン・ル・カレならではの世界といおうか。英国の外交官(ファインズ)が赴任先のケニア・ナイロビで、医療救援活動に熱心な妻(ワイズ)を死に追い込む謎の事件に巻き込まれ、その背後の国際的な謀略を暴いていく。

 ジャーナリスティックなサスペンス劇と情熱的な恋愛劇と。現地ロケを生かした臨場感あふれる撮影に、現実に回想を絡ませた巧みな語り口。商業映画の枠に無理に収めたようなハリウッド流恋愛劇を思わせる。

 ただ、巨悪を糾弾する題材の割には展開が類型的で、真犯人捜しに終始しているのが難点。貧困と病苦にあえぐアフリカの現実を絡ませ、そこではぐくまれる夫婦愛を描こうとしたのだろうが、メイレレス監督は政府と企業が癒着した腐敗構造の告発と不正の追及に力を注いでいるように見える。夫婦の心の触れ合いより、スラム街や大自然の迫力ある映像が強く印象に残るのもそのためだろう。2時間8分。丸の内プラゼールなど。(土屋好生)


0510 「大合併」でお払い箱、空き議場やホールを映画館に! [読売]

 合併で消えた旧市町村で、議員たちが論議を戦わせた議場を、常設映画館として生まれ変わらせようという構想が進んでいる。

 議長を中心に議席が並ぶ議場の構造は、映画館にぴったり。ほかにも、合併で余ったホールや公民館を転用する計画もある。

 ハリウッド大作に押されて上映機会の少ない若手監督の作品も上映し、日本映画も応援しようという一石二鳥の構想だ。

 計画を進めているのは、地方都市の特性を生かしたスローライフを提唱している「スロータウン連盟」(事務局・三井物産戦略研究所)。7月初旬には、同連盟に加わる自治体を中心に全国の15市町村が「地域でムービー協会」(仮称)を設立し、今秋にも、第1号の映画館が開館する見込みだ。

 議場の場合、議長席の後方にスクリーンを掲げれば、改装費も少なくてすみ、座り心地のいい議席も、そのまま客席に利用することができる。

 公民館では高齢者向けにあえて座席を設置せず、こたつに入りながら鑑賞できるようにするなど、施設や地域の事情に合わせた利用を検討している。映写機や音響設備を整えても、改装費は500万~1000万円ほどですむ見込みで、新設するのに比べ、はるかに安上がりだ。

 上映作品には、日本人若手映画監督の作品も加える予定。上映機会の拡大で、日本映画を底辺から支援することになると、文化庁でも支援を検討している。

 昨年1月、6町村が合併して誕生した滋賀県高島市も、計画を進める一つ。どの施設を活用するかは未決定だが、海東英和市長は「高齢者が好きだった古い映画を上映すれば、外出するきっかけ作りになる」と意気込む。料金も低く抑え、若者から高齢者まで楽しめる娯楽の場として、町おこしの核にという狙いだ。

 「平成の大合併」で、市町村数は1998年度末の3232から現在1820にまで減った。総務省では、合併の影響で、議場のほかにも、公民館やホールなど似た文化施設を数多く抱えてしまっている自治体があるとし、全国調査を行っている。

 一方、地方の映画館は、施設も新しくきれいなシネマコンプレックス(シネコン)進出に押され次々と閉鎖しており、地元で映画を見たいという住民の希望はあると、同連盟は分析する。

 今後、三井物産戦略研究所が上映作品の仕入れ窓口となるほか、映画館運営のノウハウを伝授。「全国で100館ぐらいまで増やし、各映画館が連動した企画も打ち出していきたい」と話している。

(2006年5月10日15時55分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060510it05.htm

0306 作品賞に「クラッシュ」 米アカデミー賞 [朝日]

2006年03月06日13時29分
 第78回アカデミー賞の発表と授賞式が5日夜(日本時間6日)、ロサンゼルスのコダック・シアターであった。宮崎駿監督の「ハウルの動く城」が候補入りしていた長編アニメ部門は、ライバルの「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」が受賞。宮崎作品は03年の「千と千尋の神隠し」に続く2度目の受賞を逃した。

 主な賞では、作品賞が、人種対立が題材の群像劇「クラッシュ」。監督賞に、保守的な土地で同性愛に目覚めた若いカウボーイ2人の愛と苦悩を描いた「ブロークバック・マウンテン」のアン・リーが決まった。

 主演男優賞は作家トルーマン・カポーティが名作「冷血」を書き上げる過程を描いた「カポーティ」で、ゲイだった作家本人を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンが受賞した。

 主演女優賞は「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」で吹き替えなしで歌う熱演を見せたリーズ・ウィザースプーンに決まった。

 また、助演男優賞は「シリアナ」のジョージ・クルーニー、助演女優賞は「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズに決まった。

 このほか、日本の芸者の物語「SAYURI」は、衣装デザインと美術、撮影の3部門を受賞した。
URL:http://www.asahi.com/culture/update/0306/008.html

ホテル・ルワンダ:虐殺テーマ映画、ネット署名で全国公開 [毎日]

 アフリカ・ルワンダで94年に起きた大虐殺(ジェノサイド)の際、ホテルに逃れた人々をかくまった支配人の姿を描いた映画「ホテル・ルワンダ」(04年作品)が、来月11日から大阪市と神戸市で上映される。実話に基づく重いテーマのため国内の配給会社が敬遠していたが、インターネット上で若者らの署名活動が起こり、東京・渋谷での上映(今月14日から)を皮切りに全国公開が実現。署名を集めた「『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会」代表の水木雄太さん(26)は「ジェノサイドについて知ってほしい。娯楽作品としても優れている」と話す。

 映画の舞台のルワンダでは、植民地政策の名残でフツと少数民族のツチの民族対立が起こり、94年には、わずか3カ月でツチ約100万人が殺されたとされる。

 水木さんは94年当時、高校1年生。「ニュースで知り、自分の平和な日常とのギャップに無力感を感じた。何百人もの子が殺されたのに、日本ではあまり騒がれなかった」と振り返る。

 ジェノサイドのさなか、首都キガリの高級ホテルの支配人でフツのポール・ルセサバギナさんは、ホテルに逃れたツチ約1200人をかくまい、話術と機転を頼りに虐殺者たちから守ろうと奔走した。映画は、この実話を基に制作され、04年のアカデミー賞(脚本賞、主演男優賞、助演女優賞)にノミネートされるなど海外で高い評価を得た。しかし日本では「ヒットしにくいテーマ。採算に合わない」などの理由で配給会社の買い手がなかったという。

 昨年6月、水木さんは配給会社に問い合わせ、日本での公開予定がないと知った。映画ファンのサイトに事情を書き込み、7人で会を設立。10月までに約4600人の署名を集めた。この動きを知った配給会社のメディア・スーツ(本社・東京都)が昨年9月、日本公開する権利を購入。同社の村田敦子取締役は「署名活動の熱意に動かされた」と話した。

 上映されるのは京都、滋賀、石川、広島、富山、岡山などの全国30館。詳細はインターネットの公式サイト(http://www.hotelrwanda.jp)またはメディア・スーツ(03・5428・1079)へ。【根本毅】

目安箱バナー