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自己啓発反省日記07年9月下 - (2007/09/24 (月) 11:35:05) の編集履歴(バックアップ)



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自己啓発反省日記07年9月上 より続く


9月17日(日) 但馬高原植物園/ラーメンに具の煮汁を入れるな

敬老の日。
家族三人、車で但馬高原植物園へ。

650に大阪のカミさんの実家を出て、池田から中国自動車道、福崎から播但道に入る。山間部に入ると、ものすごい雨に見舞われる。雨宿りを兼ねて、全国唯一という高速道路の中の道の駅「フレッシュ朝来」に寄る。建物はショッピングセンターのような大きな空間をとったぜいたくなつくり。播但道の終着・和田山インターから国道9号線に入り、養父市を抜けて村上へ。雨は播但道を下りると上がっていた。1030予定通りの時間に植物園に到着。

植物園は期待していたとおりのすばらしさ。ハギ、オタカラコウ、フジバカマなど秋の野の花が満開。晴れていれば蒸し暑いだろうが、曇っていて、歩くのにはちょうどいい気温だ。1000年以上の樹齢を誇る桂の木の根本を走る「カツラの千年水」でのどを潤す。この冷たいわき水が園内を縦横に走り、湿原を形成し、美しい林と花壇をはぐくんでいるのだ。園内の遊歩道にアップダウンはほとんどなく、そんなに広いところでもないので、疲れたと思う前に一周できる。クマが出没するらしく、林の奥へ行く小路は閉鎖されている。歩き終わる頃、雨が降り、雷が鳴ってきた。園の職員さんが、雨宿りをしている人のいる東屋までカサを届けにきてくれる。フレンドリーで親切な職員さんたち。聞けば第三セクターの経営という。
昼食はゲストハウスのレストランで但馬牛の牛丼などを食べる。値段は手頃である。おいしそうなおみやげ物がたくさんある。

帰りは温泉、と決めていたが、9号線沿いにたくさん温泉の看板があり、どこに入ろうか迷う。「但馬蔵」というこれまた大きな道の駅でパンフレットを比較検討し、この道の駅のすぐ裏手にある「天女の湯・とがやま温泉」というところに決める。新しい清潔な施設で、露天風呂の雰囲気もいい。透明でアッサリとした重曹含有のお湯である。湯上がりに、道の駅で買ったおせんべい(このへんはやたらにせんべい工場が多い)と家から持ってきたビールでしあわせは倍加する。

この後、運転はカミさんに代わって僕は後部座席で熟睡。激しい雨音に目を覚ますと、カミさんは凄い形相で前をにらんでハンドルを握っている。バケツをひっくり返したような豪雨で前が見えない。またもや播但道に入ったとたんに降り出したという。SAで雨宿りしてから僕がまたハンドルを握り、一路大阪へ。中国道神戸三田から宝塚まで14キロ渋滞で
のろのろ運転。その後はスムーズ。阪神高速11号線起点の池田から終点の堺まで。湾岸線を走るのもいいが、この池田・堺間を均一料金の700円で走るのはお得感があって好きだ。

うどんが食べたいというムスコを説得して、かねてからカミさんが寄りたい言っていた国道26号線沿いのKというラーメン屋に。家族連れでごった返している。「3回食べたらやみつきになる」とメニューに書かれているラーメン(基本は1種類。あとはトッピングを追加するだけ)を注文するが、味にがっかりした。豚肉と白菜を炒めておそらくその煮汁といっしょにラーメンスープにぶっかけている。その煮汁の甘みが僕は嫌いだ。ラーメンの具というのは、チャーシューとかメンマとかネギとゆで卵とか、スープの味があまりしみこまない、それぞれの味と食感をもったものであるべきだというのが、僕のラーメン哲学だ。具の煮汁をスープにするのは、中華料理で出している「湯麺」というべきで、ニッポンのいわゆる独立ジャンルたる「ラーメン」ではない。
店内は学食のような雰囲気で落ち着かない。芸能人のサイン色紙がたくさん貼り出されているから有名店なのだろうが、どこがいいのかさっぱりわからない。同じ26号線沿いのラーメンチェーン「横綱」のほうがずっと好きだ。

9月20日(木) 彼岸商戦/借金保証の判子

二日酔いだ。昨晩ウコンを飲んで寝ればよかった。

730に店に行く。今日から彼岸の墓参り客相手の商戦だ。アルバイトのYさんにも来てもらう。すでに仏花の注文がいっぱい。つくっていると、客が次々に来て「それでいいからちょうだい」と買っていく。客足を見て、こりゃ花が足りんわ、と思って問屋へ仕入れに走る。
アマゾンの注文も4冊入ってたから発送準備。

てんてこ舞いの忙しさ、おまけに朝からかんかん照りの暑さで汗だくだく。おかげで二日酔いのことを忘れることができた。

1100NPO事務所出勤。いくつか電話で人に頼み事。いい返事がもらえた。午後は会議ふたつ。

NPOの活動のつなぎ資金に1000万円、金融機関から借りる。僕を含めて事務局の人間3人が個人保証。昨年も同じく1000万円借りて保証したのだが、判子を押すときはなんか胸がどきどきする。
もし事業でしくじって国から委託金が入らなかったどうなる?なんて考えながら。

夕方店に戻り、四日ぶりにdunpoo更新。ムスコにも手伝わせてアマゾンの出品40点。
カミさんは泊まりだから、母とムスコと僕で夕食。本格なれ鮨に、きざみショウガをのせたのと、カップラーメン。あら、和歌山の定番だ。

帰宅800。僕はビールを飲みながら県立図書館で借りてきた松岡正剛『千夜千冊』(1)を読む。ムスコはミツヤサイダーを飲み、モーツアルトの25番を何度も聴きながら、市立図書館で借りた『モーツアルト読本』を読む。「ねえ、この本に、モーツアルト殺したのは妻のコンスタンツェかもしれない、って書いてあるで。それはないやろう。」とか言いながら。
僕の方が先に音を上げて、「もう寝よう」という。

9月21日(金) 安倍さん情報立ち読み/本多さんの新たな挑戦

600起床。新聞整理。
にゅうめんを食べさせて、ムスコを学校に送り出して、僕も店へ。
今日はNPO事務所の方は休んで花の店に専念。
ところが、朝から天気が怪しく、そのせいか客足はちょぼちょぼだった。
外は日中は暑かったと思うが、家の中では涼しく、扇風機だけで過ごせる一日だった。

夕食時にはカミさんも帰ってきて、お好み焼きとサラダ。発泡酒、焼酎お湯割り、赤ワイン。

食後、近所の書店へ。
安倍首相関連の週刊誌記事を立ち読みするため。
週刊朝日と週刊ポストに政治ルポライターとして売れっ子の上杉隆が書いている。首相の病気というのは正確に報道される必要がある、安倍は「うつ病」だというのだ。
週刊現代は、首相の脱税疑惑を報じているが、どうもピンとこない。父晋三郎が生前自分の政治団体に寄付した6億円を安倍がそっくり継承したことが、相続税逃れというのだが、政治団体は政治団体で安倍個人のお金じゃないだろう、という気がするのだが、どうなんだろう。それから、安倍の「隠し子」疑惑がいくつかの紙誌で報じられたこともその真偽は別にして安倍には打撃だった、とある。安倍とアッキー夫人との仲は実はずっと前から冷え切ってたんだって。安倍のマザコンぶりも原因みたい。

一通り新刊書を眺めて、松岡正剛『千夜千冊虎の巻』を買う。「読書術免許皆伝」というサブタイトルに惹かれて衝動買いしたのだが、買って少し読んでからがっかり。昨日から読み始めた『千夜千冊』のエッセンスを語っているだけで、読書法の話ではないみたいなのだ。

本屋でもらってきたPR誌に目を通す。
まず徳間書店の「本とも」。若い人が対象みたいで僕には読みたい記事がないのだが、ひとつだけ、枝元なほみという人の連載「野菜な人々」が、僕の大好きなミョウガについての回なので読んでみたら、その文章のうまさに驚いた。
「なくてもそりゃなんとかなる。ネギや七味と違って、なかったら、ないことに気づかないかもしれない。・・・・でもだからこそ、あったときの存在感は、場をさらってしまうほどの力なのだ、そう思う。」「その色っぽさはどうだ。つぼみである。つぼみなのに成熟している。幾重にも香りをたたんで閉じている、すじをとおしてしゃっきりしている。」「〈なくても困らない〉ものが〈ある〉その豊かさ、違いこそが生きていく深みじゃないか。」
ミョウガを使った料理を語るのではなくて、ミョウガそのものを語り、人生を語ってしまうこの発想、文章力はたいしたものだ。
僕はこの筆者を知らなかったのだが、すでに何冊か料理本を出しているようだ。是非読んでみたい。それから、ここに紹介されている〈みょうがうどん〉も是非試してみたい。

次に東大出版界の「UP」。こちらはすべて読みたいと思うほど僕の関心ある筆者やテーマが並んでいる。掲載されている書籍広告さえすべてが僕の気を引く。
なんと、1958年に刊行が始まったシリーズ「近代日本の思想家」が50年ぶりに完結するというのだ。最終巻は松本三之介著『吉野作造』。これはなにがなんでも買って読まなくちゃいかん。僕は吉野作造を日本の学者の中では最も尊敬している。そして松本三之介は僕の大学時代のゼミの先生だ。

南部川町に住む本多立太郎さんから個人誌「わんぱく通信」が届く。
93歳で日本全国、戦争出前噺で飛び回る本多さん、なんと、憲法9条を世界に広めるために、世界中の街角で市民に、また政府や国際機関の要人に日本国憲法の各国語訳を配って回ることを決意したという。「普通の国」にするって言って軍備を持ちたがるやつが日本にいるなら、世界の国が軍備を捨てる、それが「普通」になるようにしなきゃいかん、という発想。
「近く国連と連絡をとり、出かける。来年三月を目標にしている。ま、あと二、三年は体も丈夫と思うから出かける。」「旅の途中で果てることになるのは覚悟の上、骨は大海原に撒いてゆこう。」
すごいおじいさんだあ!たぶん、ほんとに始めるはず。ぼくらもおちおちとしてられんぞお。

保険会社に出していた昨年の交通事故による受傷にかかる「後遺障害認定申請」の結果が文書で届く。「自覚症状を裏付ける医学的所見に乏しく」「当該部位の器質的損傷等は認められない」ため「後遺障害には該当しない」だって。
まあ、結果は予想通りだから文句を言うつもりはない。僕自身は文字通りの後遺障害だと思っているから、医師に診断をお願いして、その判断を保険会社に預けたわけだ。これから保険会社と慰謝料の協議に入るだろうから、ぼくとしてはこの診断書をもって要求の裏付けとしたい。  

9月22日(土) ばかばかしい総裁選レース/レコード聴きたい

100就寝630起床。730に店に出勤。母はもうお店の花の水替えをすべて終えていた。

今日も客はぼちぼち。アルバイトのYさんには悪いが昼までで上がってもらう。一昨年くらいまでは彼岸の中日前3日間は、客が押すな押なの盛況で、店のもの三人がてんてこ舞いだったのに、今年はそんな状況になったのは21日の午前中だけ。あとは静かなもんだ。毎年確実に客が減っていく。花屋が少なくなったにもかかわらずだ。

昔の新聞の切り抜きを整理するついでに、同じ時期の日記に手を加え、dunpooにアップしていくことにする。今日は2004年5月の日記をアップ。

毎日、法律の教科書50ページをノルマに今日からまたがんばろう。今日は店で民法物権法を
50ページ、家で債権法を30ページ読む。
大学時代の教科書、鈴木禄弥の本だ。大学時代と、卒業してからホンの短期間司法試験の勉強をしていたときに読んで以来、三度目だ。まるで初めて読むみたいに新鮮!いっぱい線を引いてあるが、わかっていて引いたとは思えない。

連日ばかばかしい福田と麻生の総裁選レースのニュース。こんな喜劇を見ている間に、国民は役者に親しみを覚え、もう一度こんな役者にでも国政を預けてもいいかという気分になってくるんだろう。

安倍晋三が病院で自殺を図ったという風説も流れている。安倍が、ホンの少数の人以外面会を受け付けないというのは本当らしい。議員総会にも、総辞職の閣議にも出られないという。本当なら毎日でも政府は総理の病状を説明する責任があるだろうに、それは全くない。こんな人が、10日間も、臨時代理も置かず日本の総理大臣であり続けられるとは、政治の弛緩状況を語る以外のなにものでもない。

今日はムスコは家に女の子の友達を集めて、モーツアルトを聴かせていたという。そして、今、僕の隣で交響曲25番のさわりをピアノで聴かせてくれている。鉄道中心で回っていた彼の毎日、音楽中心に変わってきたみたい。

家にあるモーツアルトのCDは10枚くらいだが、レコードならもっと僕は持っている。だがレコードプレーヤーを数年前に捨てちゃったから聴くことができない。買おうかな、ってつぶやいたら、カミさんが、「置くとこないで」とぴしゃり。で、まだよう買わんでいる。ムスコはたぶんレコードがターンテーブルを回っているの見たことないだろう。熱狂するだろうな。僕もあのレコードの柔らかい音が懐かしい。中古なら1万円くらいであるんだけどな。

夕食は家で。ししゃも、豚肉・キャベツ・ニラ炒め、ズッキーニの漬け物、発泡酒、日本酒、ワイン。

9月23日(日) 福田総裁/ムスコとカミさんの関心事は?

遅くまで過去の日記の手入れで200就寝。700起床。すぐに店へ。

彼岸の中日。午前中は客が少なかったが、正午頃からどんどん来るようになり、結局去年と同じくらいの売上になった。花が高いから客単価も高くなった。用意していた色花が夕方にはすべて売り切れ、菊ばっかりになってしまった。客入が期待できるのは明日までだが、明朝すこし仕入れに行かなければなるまい。

来る客来る客「いつまでも暑いの」が挨拶。

自民党総裁選、福田が予想通り制する。しかし麻生との差は予想ほど開かなかった。テレビでは、「派閥の縛りが弱くなった証拠」と言ってた。
僕としては、麻生の教養を感じさせない饒舌が癇に障るので、福田に決まってほっとしてる。でも記者会見聞いてると、福田は言語を選んで語っているように聞こえながら、本当は内容のあることはひとつも言ってないことがわかる。

店番しながら、FM放送でマーラーの「復活」を久しぶりに聞く。ムスコのおかげで僕もクラシックづいてきた。

夕食は、母のために姪がつくってきてくれたおかずを僕もお相伴させてもらう。
ロールキャベツ、小芋・人参・ゴボウの煮物、ちらし寿司。

カミさんとムスコは、大阪の実家に墓参りのため帰る。
僕は心おきなく一人の夜を過ごせるから、まずはブックオフへ。100円本ばかり40冊買う。
いつもは、そのまま店に持って行って、アマゾンに出品しちゃうのだが、これからは極力読んでから出品しようと、家の居間の本棚にどんと並べる。ついでに、家族それぞれが図書館で借りた本も並べて、忘れず目を通すようにしよう。また、それぞれ関心あることを共有化しようと思う。

ムスコが現在市立図書館から借りている本-----「斎藤孝の天才伝 モーツアルト」、髙橋英郎「モーツアルト366日」、「鉄道全線三十年」「阪急沿線お出かけガイド」「熟年京都ゆとりの旅」(笑)。
カミさんが借りてる本-----「斎藤孝の天才伝 夏目漱石」、斎藤孝「人生練習帳」、同「使える!ギリシア神話」、「1万円からはじめる投資の本」「お金の現実」(笑と汗)

帰ってからまずノルマを果たすために、法律の勉強。物権法40ページ、債権法10ページ。発泡酒と焼酎のロックと乾きもののおつまみつき。
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