某病院。


彼の隣で、私は静かに彼の目覚めを待つ。



静かに寝ているような吐息に僅かに安堵を覚えながらも、
ふと手を伸ばす。 頬や腕、身体に走る傷痕。



「………」


ひどい、傷。

ジャームというものにやられたのだという。

今も尚、起きない彼。 大丈夫だと、お医者様は言っていたけれど…。


「私、決めたよ。」

私にある力は、



「私も戦うよっ。 狛井君の代わりに、ちょっとでも傷つけるように。」

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最終更新:2011年02月12日 13:27