ハンドアウト
平和な世界、平和な街。しかし、裏切りの世界の中では、指先一つで破壊される危うい平和。
平穏は、内からも外からも狙われる。

遠く離れた、時代に残された村。そこには、今も変わらぬ人が居る。
懐旧を懐かしむ者、大自然を生きる者。そこに翳る暗い影。


ダブルクロス“Sun set in deep mountain”


世界は、何も変わらない。


PC1 T村 懐旧/疎外感
懐かしいこの地に帰ってきた。都会には全くない空気を持つこの村に。不便な点もたっぷりだが、それに見合う物もたっぷりだ。

PC2 オレンジ 庇護/隔意
この辺鄙なところに好き好んでくる者はそうそういないだろう。それでも、君はここまで足を運んだ。
山奥に不思議な生体が居ると聞いて。それが何かを突き止めておけと言われたため。
…その近辺に、知った顔が見えた。

PC3 春日恭二 好奇心/脅威
“ディアボロス”春日恭二が、とある地方に足を伸ばしているという情報があった。そこには一見何もないし、人の手も入っている場所じゃあない。いったい何をしようというか。
それの調査ですよ。




登場NPC
NPC
オレンジ
レモン
レモンのお母さん
その他T村の山奥の動物たち
ババア
"ディアボロス"春日恭二


シナリオ内容
Y市、UGN支部の偽装した喫茶店にてい折原博彦。今日も人望無く過ごしているところにテレーズ・ブルムからの連絡が来る。
何でも遠い地、岩手の山奥にあるT村。その近辺に何やら不思議な生体が居ると言う情報が。それはもしかしたら、レネゲイドビーイングによって目覚めた者たちの可能性もあるし、また別の可能性がある。
近くにUGNからの支援を送れそうな支部は無い。あなたにしか頼めないんだ。
そう頼まれた折原は、快く承諾した。

UGN最強の戦闘部隊、ストライクハウンド。それに所属する、アクセル。
戦闘に戦闘を重ねた多忙な状態、「戦いに時間を費やしすぎることは逆に戦力の疲弊につながる。休め」という命令が来たため、休暇を取ることになった。
だが、休暇の中にアクセルに依頼が来た。
「春日恭二が岩手山奥に足を伸ばしている」
この依頼を、受けることにした。休めよ。

岩手の南部(南、というわけじゃなくて地名です)に向かっていた狛井武彦。だが、向かう途中の電車の中で強盗に会い、電車が止まってしまう。
電車の中で暖は取れない。そう遠く無い所に村がある。そちらに行くのもありだ。そう車掌に言われ、狛井は向かうことにした。
それが命取りだった。
山で遭難する狛井。豪雪の中、意識が遠のきそうになった時、狐の姿が見えた。
それを「ご飯だ!」と駆け出したところ、天より強襲が来る。
……電車で暖を取るとシナリオが進まないから助かるなぁ。


雪の中、逢った人物は常識的な人間とはかけ離れた服装。ボロをまとった男性の姿。「人間がこの地に何をしに来た!」と威嚇する男。
ちょっと寒さと空腹でおかしくなった狛井とは話にならなかったが、先ほどの狐が思念を飛ばしてくる。
「この少年は寒さでおかしくなっています、保護しましょう」
矛を収め、寒い中狐についていく狛井。そこで暖を取り、木の実を食べて夜を過ごした。
……この地には、レネゲイドビーイングやEXレネゲイドがたくさんいる、という情報。それと、それを教えてくれた娘が居ると言うことを聞いて。

T村に来た折原。情報を調べようとしたところ、村のお婆さんと共に歩く少女の姿――オレンジの姿があった。
オレンジはメリーと共に各所で見受けられる存在。これが単体で見られるのはあまり無く、これには折原も驚いた。
話してみれば、特に何もない時はオレンジはこうして村に潜り込んで暮らしているらしい。偽名は燈子。
農民ばばぁのマシンガントーーーークにうんざりしつつも、拠点と情報収集に努める。

アクセルはT村にやってきて、この村に何があったのか調査を開始する。
調査の結果、何やら見たことの無い生物が山の中にいること。
山の中には踏み入れてはいけないところがあること。
何やら不可解な物を見かけた物が居ると言うこと。
一晩で情報を集め、翌日に回すことにした。

日が明けた狛井、狭い洞窟の外から声がする。
「ごはんとてきたー!鶏肉ー!」
聞いたことある声。それと共に洞窟に入ってくる全裸の女性。まーたお前か、レモン!
一悶着あったが、村に送ってもらえることになった。
村に送る前にレモンからの一言。「このことは、言わないでほしい」と。

村の中。山から下りた狛井、村で情報収集をしていた折原とアクセル。その三人が鉢合わせた。
そして、互いに何故この村にいるかを明かし、協力体制になった。
春日のほうはアクセルと、首突っ込みたがりの狛井。
山の生体は折原、その案内人オレンジ。

アクセルと狛井は情報収集をする。
やはり村の中にはFHが何人か潜んでおり、研究というか、準備をしていた。
それを壊滅させ、情報収集をする。
その情報とは、山の中にレネゲイドクリスタルがある、ということ。

山奥に、レネゲイドに侵された動物、しかし暴走のしていない穏やかな空気。
不思議な空間がそこにはあった。
エグザイルの熊。モルフェウスの鳥。ソラリスの狐。
レモンはここの出身であり、山頂付近にあるところに、不思議な力が宿るところがあると言う。
そこに足を運ぶ折原。そこには、レネゲイドクリスタルがあった。
それに近づくと、レネゲイドがうごめく感覚。それを抑えると、そこにはそれを核とした女性。――おそらく、自然が受肉した物――が。
天然物のクリスタルに驚きつつ、これをどうするか考える折原。
しかし周りの動物達、そしてレネゲイドクリスタルが語る。
―――――私たちを、そっとしておいてほしい


だが、それを汚す不穏の影。
春日恭二の襲来。
踏み出す脚は止められず、その地に春日はあらわれた。
それを追って狛井とアクセルもやってくる。
春日の狙いは賢者の石。
狛井たちの目的は平穏。
戦いは始まった。



結論は、狛井たちの勝利だった。
だが、春日の止めを刺す狛井の身体の異変。それは、レネゲイドがもたらす人間への最凶の事態。
自分の身体が暴走する前にと、止めることを頼む狛井。
そして、妹のことを頼むと伝え、狛井は山の中で散った。


自体は終焉を迎えた。世界は何も変わらない。





第十三話の感想などをどうぞ。
  • そんなー!? 武彦君がー!!(TдT) ショックだ………………冥福を祈ります。次のセッションの時、お墓参りにいくからね。レモンとオレンジは通常運転みたいですな(笑) それとストレンジャーズはUGNじゃねえ!? UGN最強部隊はストライクハウンドじゃ!? -- やまびこ (2011-02-23 12:13:40)
  • さすがのGMもこれには苦笑い -- みりん (2011-02-23 20:55:58)
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最終更新:2011年02月23日 20:55