「海斗、逢いたかったよお、寂しかったよお」
「お、お姉ちゃんわかったからさ……いい加減離れてよ」
「やだやだ、ずっと会ってなかったんだから、寂しかったんだから、もう離さないんだからぁ」
「うん、僕何か嗅がされたと思ったら気づいたらこの状況だからよくわからないんだけどさ、お姉ちゃん」
「大変だったんだよ、海斗が居なくて、お姉ちゃん脅されて汚されちゃっていじめられて」
「やだ、何その不穏なワード」
「感動の再会もいいけど、そろそろ海斗君に何か着させたら? 全裸で寒そう」
「えー、僕マッパ? けど今はお姉ちゃんっていう暖かいのがあるから大丈夫だけど、何かパンツくらいは欲しいな」
「暖かいよね、お姉ちゃんあったかいもんね、もう海斗離さないからね、ずっと、ずーっと一緒だからね」
「……すいませんお二人さん、今お姉ちゃんブラコンゲージマックスだから、その、僕の服だけおいて席外してもらえますか?」
「……そうしようか」
「そうしよう。とりあえず、これだけ置いていくから」
「無事、一件落着ね」
「ああ、僕たちとしては何かしたというわけではないのだけれども」
「そーねー。私も潜入自体は楽勝だったし」
『ゴルゴ並って言ってたけどそれって見破られやすいだけだってことじゃねーの?』
「るさいぞミスティ、蒸し返すな。ところでさ、神座は結局何が理由だったの?」
「……?」
「理由が本当に無いわけないじゃない。協力する理由」
「強いて言うなら」
「?」
「僕は田井中が好きだ」
「!!!?!?!?え、ちょ!?」
『告白(゚ω゚)!?しかしこの流れは!』
「そして、十七夜も好きだ」
「……」
「もちろん、水月も、三つ角も、中村も、みんな。好きな人に頼られるのも、悪くない」
「……うん」
「何かして楽しいと思うことは今まで何もなかった。けど、初めて自分から『やってみたい』と思ったんだ」
「……へぇ」
『この男、できるな』
「僕にも信念はあるけど、突き動かす欲望は無い。そんな僕が、自分から動きたくなった。そうさせる何かが、君たち二人から感じ取れたんだ」
「フラグクラッシャー乙」
「何で銃を向けられているかわからない」
「うにゃあぁぁ、ごろごろごろ」
「お姉ちゃん、心配を通り越して甘えになってきてるよ」
「にゃお~ん、ふみぃ」
「作者がどうしたいのか分からなくなってきてるよ」
最終更新:2011年03月09日 00:11