大陸の歴史(1)

元々、オルガ大陸には十数の小国家が存在していた。 それぞれの国家は、交流などを一切せず独立した状態で均衡を維持してきた。
しかし、破壊にも再生にも使える魔法の技術だけは、闇ルートで売買されていた。
70年前、魔族の血脈が濃い北方の国家ネクロス(現在の魔導帝国ネクロス)が、魔導の研究を開始。 王家の血には強大な魔力が蓄えられていることが発見される。

11年前、第三王子にすぎなかったネフィリム王子(現在ネクロスの王)は、魔導研究のため実父であるネガン王を拘束。 その血を使い、多くの新種魔法を開発した。そのまま反対勢力を消し去り、8歳という若さで王位に就いている。
ネフィリム王は、新種魔法の開発だけでなく、モンスターの練成や人体強化など多くの軍事開発を行い、ついには近隣の小国に侵略戦争を開始した。

ほぼ同じ時期、豊かな大地と海に恵まれた南方の強国であったルスランも、侵略戦争を開始した。 侵略の途中、古代兵器を発見・発掘したことを契機に、当時のルスラン王は大陸制覇の野望を抱く。 しかし老体をおした侵略戦争がたたり、異国の地で命を落とす。 その野望は、孫である現在の王アキレスへと託された。



両国の侵略戦争は激化し、ほとんどの小国の吸収。大陸の覇権は、魔導帝国ネクロスとルスラン王国に絞られた。 二国間での戦争は終わることがなく、お互い譲ることがないまま10年の歳月が流れ現在に至る。

長きに渡る戦乱の犠牲となったのが、侵略された小国の民衆であった。 そんな中、突如戦乱の世に現れた神の子リリアーヌは、奇跡の業で民衆を救い希望をもたらした。

リリアーヌの力はいまだ明らかになってはにいないが、魔導のそれとはまた違うと言われている。また、彼女の戦争以前の経歴も一切不明である。彼女を中心に、戦争に加担しなかった兵士が決起して生まれたのが、アザルト連邦である。

リリアーヌは、敵味方かまわず多くの兵士の心を魅了し、アザルト連邦は二国から兵士を吸収することで強大化した。 現在、アザルト連邦は急成長し、二国に追いつく勢いを見せている。
最終更新:2013年06月11日 11:52