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どういう仕組み?

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どういう仕組み?

EMXは大きく分けて2つの音源で構成されています。

1つめはドラムマシン。これはテンポに合わせて、入力されたタイミングで、予め用意された音を鳴らすもので、主にリズムパートを担当します。用意されている音色は207種類で、バスドラム、スネア、ハイハットなどの基本的なものがそれぞれ何種類かあり、スクラッチやシンセドラムなどの単発ネタも色々あります。これにモジュレーションをかけたりピッチを変えたりすることで、音の表情は変えられますが、波形自体は変えられません。

こんな楽譜が…
EMXでは
パート 音色 10 11 12 13 14 15 16
ドラム6B ハイハットオープン
ドラム6A ハイハットクローズ
ドラム2 スネア
ドラム1 バスドラム                        

2つめはデジタルシンセサイザー。テンポに合わせて音を鳴らすところまではリズムマシンと一緒ですが、シンセサイザー(合成器)というだけあって、波形を合成して複雑な音を作り出せます。さらに発音する長さや音程なども指定でき、メロディーを奏でたりバッキングを担当したりします。シンセサイザーは何音色という数え方はできず、どんな波形をどう合成するか指定していくことで音を作っていきます。とはいえピアノやギターなどの、生音をサンプリングしたものもソースとして用意されているので、無機質な電子音しか出せないわけではありません。もちろんそれに波形を合成して、フィルターを通してと手を加えて、ビキビキな音にすることもできますが。

こんな楽譜が…
EMXでは
パート 10 11 12 13 14 15 16
シンセ1 A#2 C3 C2 C2 E3

ちなみに、EMXのシンセサイザーはモノフォニックシンセサイザー(wikipedia)といって、1つのパートで1音ずつしか出せませんので、いくつも音を重ねて壮大な和音を出すことはできません(何重にも音が出せるのはポリフォニックシンセサイザーといいます)。EMXのシンセパートは5つなので、最大で5重和音かと思われますが、実は波形を合成する仕組みの中に、CHORD OSCやUNISON OSCと言った和音を構成するものがあるので、案外厚みのある音が出せます。

また、EMXには3本の独立したエフェクターが存在し、これを使って音に様々な変化をつけることができます。エフェクターは何パターンか組み合わせることも可能で、エフェクター1でフェイザーをかけた音をエフェクター2へ通してディレイをかける、など色々な使い方ができます。ここにもピッチシフターという、音程をずらして多重化するエフェクトがあるので、上手に使えば音が寂しくて困るということはないでしょう。さらにEMX最大の特徴である真空管アンプ「VALVE FORCE」を通せば、独特の歪みがかかった迫力ある音を作り出せます。


そしてこれらの音源を使って、各パートごとに、各小節のどのタイミングで発音するかを並べていくことで曲を作ります。

EMXは1小節16分割なので、楽譜で言えば16分音符が最小単位になります。本体下部にボタンが16個あるのはそのためです。もし32分音符を使うような曲を作りたければ、テンポを2倍の速さにして2小節ずつ作っていくか、32分音符のタイミングで連打したいだけならドラムロール機能(同じ音を素早く連続で出す機能)を使います。

この16分割された小節を、最大で8個まで並べて1パターンを構成します。さらにこのパターンという単位を、指定した順番に演奏していくソング機能もあります。普通はこの8小節を使って曲を作っていくのですが、1小節をとことん作りこんで、繰り返し再生中にパートのオンオフや、エフェクトの調整などを行って曲に仕上げてしまう、1レングスショーという遊び方もあります。

再生中にリアルタイムに打ち込み直してブレイクさせている猛者もいました…




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